輝け!イチ・ニ・サンシャイン‼   作:N応P

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第12話 謎が謎の木曜日

 

 

「大変だよ、これは事件だよ!」

 

 

 第一声は大きな声から始まった。

「朝からどうしたの?忘れ物でもしたの」

「なにを言っているの曜ちゃん。千歌が忘れ物で騒ぐなんていまさらでしょ?」

「それは、どうなの千歌ちゃん……」

 梨子は空笑いしながら話しを戻す。

 

「そうなの、これは事件だよ!」

 

 また話しが冒頭に戻る。これでは無限ループだ。

「えーと、事件はわかったから詳しく話してくれない?」

「えーとね曜ちゃん。これなの!」

 千歌は二人に白い封筒を見せる。

 

「「も、もしかして‼」」

 

「なんだろう?」

 

「「なんでー‼」」

 

 千歌が首を傾げると二人は驚いて言う。

「千歌ちゃん。それはラブレターだよ」

「曜ちゃん、そんないきなり言っちゃうの」

「梨子ちゃん。これは千歌ちゃんのためなんだよ」

「う、うん。そうだね」

 二人頷き、千歌に顔を向ける。

「えーと、数字しか書いてないよ」

「「勝手に開けちゃったの‼」」

「えっだって千歌の下駄箱に入ってたんだもん!」

「そうだけど」

「現代の女子高生が下駄箱って、クツ入れって言わないんだ」

 曜は呆れて、梨子は別のことに驚いていた。

「数字だけ?」

「あっそれなら私も貰ったよ」

「え」

「私も」

「梨子ちゃんも!」

 二人とも千歌に封筒を見せるが、色が違う封筒だった。

 そこには白い紙に数字が2つ書かれていた。

 

 千歌の紙には『15』

 梨子の紙には『23』

 曜の紙には『03』

 

 とそれぞれ書かれていた。

 

「みんなバラバラなんだね」

 千歌が紙を見て言った。

「なんだろうね、これ?」

 梨子が呟くと、

 

 ピーポーパーポーン

 

『2年生の高海さん、渡辺さん、桜内さん。至急生徒会室に集合してください。繰り返します――』

 

 校内放送が響いた。

 

「この声はダイヤさんの声、だよね?」

「うん。ダイヤさんだね」

「生徒会室に呼ばれたね」

 千歌と曜、梨子は顔を見合わせた。

 

 

「まったく、遅いですわ」

「遅い?時間にloose??」

「いやいや、今さっき放送したばっかりだよ」

「それでもすぐ来るものですわ」

 イライラし始めるダイヤさん。

「あーあー、飽きてきたなー」

 鞠莉はあくびをした。

「いやいや、飽きるの早いよー、最初に騒いだのはマリーでしょ」

 果南姉はタメ息を吐いた。

 

「「遅れましたー‼」」「すみません!」

 

 扉を開け生徒会室に入ってきた2年生トリオ。

 

「遅いですわ!」

 

「落ち着いてよダイヤ!」

 

「ホワッツ!ダイヤがカンカンダイヤに」

 

「なんですってー!」

 

「わわ、マリーも変なことを言わないでよ!」

 

 

 3年生トリオがヒステリック状態に。

 

 

「これは、どうしたら」

「ほっときなさい。そのうち収まるわよ」

「あれ、ルビィちゃんに善子ちゃん?」

「ヨハネよ!」

「それは……」

 

「私が説明しますわ」

 

 ダイヤさんがその場にいる全員に見せたのは、

 

「あ、白い封筒!」

 

「やっぱり、高海さんのところにも」

 

「やっぱり?それじゃ!」

 

「そうなのよ、梨子。マリーたち全員このラブレターを持っているのよ」

 

「全員じゃないでしょ」

 

「あれ?全員じゃないの?」

 

「いやー、曜たちは封筒貰ってるでしょ?」

 

 果南姉に言われ頷く2年生。

 

「1年生も全員貰ってるけど、3年生は……」

 

「なぜ、私だけないのですの!」

 

「ダイヤだけNOラブレターなのよ」

 

「「「あぁーーー」」」

 

 なにか、納得する2年生。

 さっきまで怒ってる原因が自分だけ白い封筒を貰ってないからっと納得する。

 

「話しを戻すわよリトルデーモンたち」

「あ、そうでしたわ」

 善子に話しを戻される。

 ダイヤさんは話し始める。なぜここに全員を集めたのか。

 いや、集めなければならなかったのかを。

 

「皆さん、机の上に貰った紙を出してください」

 ダイヤさんに言われ机の上に出す。

 

 千歌が『15』

 梨子が『23』

 曜が『03』

 善子が『21*』

 ルビィさんが『43』

 果南姉が『32』

 鞠莉さんは文字が書かれていた。

 ダイヤさんは無し。

 

 これで全員が出した。

 千歌がそれぞれの紙を見回す。

「鞠莉さん以外はみんな数字なんだね」

「Yes!マリーだけ特別よ」

「それで、なんて書いてあるの?」

 ダイヤさんが紙に書いてあるの文字を読み上げる。

 

「『海を守護する9人の女神たちにおくる。

 今我の手に知恵の女神がいる。返しほしければ6人の女神に謎を送った解いて、我の元に来たまえ。

 更なるヒントが欲しければ黒い石の者に聞きたまえ』っと書いてありますわ」

 

 文章を聞き、固まる全員。

「9人の女神って、千歌たちのこと?」

「そう、だね」

「それで知恵の女神って?」

「黒い石の者ってのも気になるね?」

「ヒントとも書いてあるわね」

「謎が謎を呼ぶ、Mystery」

 千歌と梨子、曜、果南姉、善子、鞠莉は顔を見合わせては謎を解こうとする。

 

 

「あのー、知恵の女神ってマルちゃんだと思うんだけど」

 

 

「「「「「あぁーーーーーー!!」」」」」

 

 

「なんでそのことを早くいわないのルビィ!」

 

 

「だって今気が付いたから」

 

「でも知恵の女神がマルだと過程づけるなら納得することできる」

「すごい、果南ちゃん探偵さんみたい!」

「Detecive果南、この黒い石の者は誰?」

「いやいや、マリー。そこまではわからないよ」

「とにかく、今は花丸さんを探すしかないですわね」

「そうだねダイヤ。そのためにはこの暗号を解くしかないのか」

 果南姉はもう一度机に並べられた紙を見直した。

 

「やっぱり、さっぱりわからない」

 

 果南姉は見直した途端に諦めた。

 

「このヒントを持っている者を探さないといけななくなってきたわね」

 

 善子の一言に頷く皆。

 

「ここはこのヨハネにお任せ!」

 

 

 





やっと書くことができた最新話です。ですがまた前編後編になってしまいました。

今回は謎解き。
ミステリーが好きな自分が作った「暗号」。皆さんは解けますか?
ここまで言っていますが、簡単な「暗号」です。
わからない方は次回の「ヒント」&「解答」をお待ちください。
わかった方はメールでも送ってきてください。答え合わせをしますよ。

ああ、沼津に行きたかった。ギルキスに会いたかった!
横浜でアゼリアにも会いたかった!
でも、また沼津に行ってゲーマーズや内浦にまた行きたいな。
早く7月にならないかなー。7月になったらアニメもやるし!スクフェスも大型アップデートが楽しみ!
早く千海ちゃんと梨子ちゃんの声聞きたいな!!

ショートストーリを活動報告にのせてあるので是非見てください。
それではまた会いましょう!

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