輝け!イチ・ニ・サンシャイン‼   作:N応P

12 / 42
第11話 火曜日の出会い

 

 

 月曜日、まー君と喧嘩してしまい、酷いことを言ってしまった。

 果南ちゃんに仲をもってもらい仲直りをした。

 そこで考えた。さらに、まー君が喜ぶ物を渡そうと。

 

 

 そして、千歌は悩んだ悩んだ結果が!

 

 

「これなのね」

 

 

 果南ちゃんと曜ちゃん、梨子ちゃんたちとバスに乗って買い物。

「いやー、一人で考えたけどわからなかった」

「けど今日練習なくって良かったね」

「皆それぞれ用事があるみたいだから」

 梨子ちゃんと曜ちゃんが言う。

「ありがとうね。買い物に付き合ってくれて」

「いいよ。どうせ暇だったから」

「うん。私も、それにみんなとお出かけしたかったから」

「ありがとう、曜ちゃん梨子ちゃん」

「それに千歌一人にさせるのは心配だったから」

「酷いよ果南ちゃんは!」

 皆で笑いながら沼津の町へ。

 

「そうだ。千歌ちゃんと果南ちゃんは誠君とはどういう関係なの?」

「唐突な質問だな曜は」

 

「なんと、千歌と果南ちゃんとまー君は幼なじみなのだ!」

 

「うん。知っている」

「三人の態度でみんなわかっていると思うよ」

 

 

「なんだって!」

 

 

 そんな、皆にばれていたなんて。

 これまで内緒にしてきたつもりなのに。

 少し寂しいからまー君と話すときは笑顔になったけど。

 その他のときは自然に接してきたつもりなのに。

 

「そんなに驚くことか?」

「果南ちゃんは千歌の態度に気づいていたの!」

「態度?なんのこと?」

「なんでもないよ」

 果南ちゃんは気づいていなかったみたい。

 なのに皆は気づいていたの?

 果南ちゃんは気づいていないのに皆は気づいていた。

 果南ちゃんに嘘は通用しないのになんで?

 

「そう言えば、梨子ちゃんも誠君のこと知っていたよね」

 

「え、どういうこと曜ちゃん?」

「この前の日曜日、千歌ちゃんがいなかったときに少し話しが出てきてね」

「どんなどんな!」

「なんでっけ?東京のウルトラ高校なんかに3カ月間だけいたとかなんとか」

「ウルトラ?高校?」

 東京にはそんなおかしな高校があるんだ。さすが東京。

「違うよ、UTX高校だよ」

 

「UTX!」

 

 UTXってあのスクールアイドルで伝説の三人がいる高校だよ!

 まさかあのまー君がそんなすごいところに通っていたなんて。

 

「私が通っていた高校のまわりの高校で話題になったの、UTX高校に特別入学したすごい人がいるって」

「そんなに凄いんだ」

 

「すごいよ!なにがすごいって、とにかくすっっっごおおおいいいの!」

 

「千歌顔が近い」

「そんなすごい高校だから話題になったの?」

「うんん。それがね曜ちゃん。なんか困っている女子を助けたとか、迷子になった猫を一日で見つけたとかそんなことばっかなんだよ」

「ははは、誠なら全部やっていそうだけどね」

「どういうこと果南ちゃん」

「いや、誠って困っている人をほっとけないないのかすぐに助けに行くんだよね。曜もそんなことなかった?」

「ああ、そういえば水筒がなくなったらすかさず自分の水筒を渡してくれたっけ」

 

 

「「「え」」」

 

 

「え、なにその反応」

「え、だって曜ちゃん。まー君から水筒」

「うん。もらった」

「それって、さすがに」

「ダメだった梨子ちゃん」

「ダメってか女子として」

「まさか果南ちゃんから女子についてダメだしをくらうとは!」

「どういうことかな……、曜」

「冗談だよ。だから怒らないで、ね」

「お仕置きは後として、さすがにそれはダメだよ」

「え、なんで?」

「なんでって、ね梨子」

「ええ、私!さすがに私の口からは、千歌ちゃんにパス!」

「間接キスだよ曜ちゃん。それは!」

「間接キス?」

 言われて笑い出す曜ちゃん。

 なんで笑うの!

「いや、ごめん。新しいペットボトルだから」

 

「「「ペットボトル???」」」

 

 なっとく。新しいものなら開けてないから口もつけてないから大丈夫か。

 

「なーんだ。よっかた」

 

 

 安心と心の片隅でチックって痛みがした。

 

 

 バスを降りて沼津の駅北にやってきた。

「それで、何を買っていくの?」

「まったく考えていなかった」

「千歌らしい行動だな」

「うーん。どうしよう」

 なんにも考えずやってきてしまった。

 まー君の好きな物ってなんだろう?

 食べ物?

 置物?

 服?

 アクセサリー?

 悩む。うーん。

 

「そう言えば、誠さんの高校ってこの辺だよね?」

 

「梨子ちゃんよく知っているね」

「うん。この前聞いたんだ」

「早いね。行動するのが」

「そんなことないよ、やめてよ曜ちゃん」

「そうだよ梨子ちゃん!」

「千歌ちゃんも!」

「まー君の学校に行けばいいんだよ!」

 なんで気づかなかったんだろう。

 わからないなら、直接行けばいいんだよ。

「それじゃ案内よろしく梨子ちゃん」

「ええ、私が……」

 

 

「ここがまー君の学校」

「共学なんだ」

「男子がたくさん」

「女子も多いね」

 千歌たちはまー君が通う高校をみて驚いていた。すると、声をかけられた。

「あれ、まー君?」

「なにがまー君だよ。なにしているんだよ」

「少しね。この後付き合ってくれる?」

「別にかまわないけど」

「そんなことより、なんかさっきからこっちを見られてるね」

「ああ、果南姉たちが来たからでしょ」

「それより、隣の人は誠さん?」

「ああ、こいつは――」

「どうもー、あたしは金岡 恵(かなおか めぐみ)。梨子ちゃん。久しぶりだね」

「本当だね恵ちゃん」

「なに、二人とも知り合いなの?」

「うん。曜ちゃんたちと知り合う前、星の浦に来る前の高校音の木坂のクラスメイトなんだ」

「また梨子ちゃんに合えるなんてうれしい。それ!」

「え、ちょっと抱きつかないでよ」

「梨子ちゃんがいなくなった後すぐにこっちに引越しが決まってね」

「そうなんだ。これからもよろしくね」

「うん。よろしくね!」

「仲がいいんだね、二人とも」

「まるで千歌と果南ちゃんみたいだね」

「私も入れてよ!」

「そうだね。千歌と曜、私みたいだね」

「「へへへ」」

 

「おーい。俺のこと忘れないでー」

 

「「「「「あっ」」」」」

 

「あっ、じゃない!ほら、さっさと用件を言え」

「そうだった。ごめんねこの前酷いことを言って」

「まだ、気にしていたのか。もう気にするな」

「うんん、それじゃ千歌の気持ちが治まらないの!」

「そういわれてもな、あ」

「なに、なにすれば言いの!」

「これから、ケーキを買いに行こう」

「ケーキ?それでいいの」

「ああ、今日は男女ペアーでケーキが割引されるんだ」

「それじゃ、一緒に買えばいいの?」

「そう言うことだ。皆も買うだろ?」

「ケーキ!」

「女子としては誘惑の食べ物」

「それも割引」

「さっそく行こう!」

「「「おおおーーー!!!」」」

「はは、三人とも元気よすぎだよ」

「楽しそうだね、梨子ちゃん」

「うん。ここに引越しって来てから楽しいよ」

「あたしもそうなるかな」

「なるよ!」

「え」

「だって、千歌ちゃんの友達の誠さんがいるから」

「そうかな?まあ楽しいけどね」

「……うらやましいよ、いつも一緒にいられるのは」

「あれ、なにその呟きは」

「なんでもないよ!」

「へへへ、これからは楽しくなりそう」

「うん、なるよ」

 

「おーい梨子ちゃん!はやく!」

 

「今行くー!行こう、恵ちゃん」

「え、いいの」

「おーい、早く来いよ恵」

「ほら、誠さんも言ってるから」

「そうだね」

 

 それから、六人で楽しくケーキ屋さんに向かいながらたわいもない話しをしたよ。

 この時間は昨日のことがないと出会わなかったことだと思う。

 ほんとうに、まー君といると飽きない時間になると思うよ。

 

「あれ、これって俺って五又しているように見られてる」

 

 

 




この前が水曜日なのに今回は火曜日っておかしくないか?っと思ったそこのあなた!決して作者が火曜日を忘れて水曜日を書いたのではありません。
すいません嘘つきました。水曜日をのせて気がつきました。火曜日どうしようと思って書いたのが今回です。

話しが変わり、日曜日、静岡ホビーショーへ行って堪能した一日を送ってきました。
皆さんすごい上手に仕上がっていて、自分にはできないなーと関心してみてきました。
そこで、怪獣の模型を紹介している人と出会い話しをしてきました。なんとその模型は粘土でできていると言うのです。驚きました。
また、来年行こうと思いましたね。
次の日曜日はスクフェスの大会に行ってきます。
今度は千歌たちが恵に出会ったように、どんな出会いがあるのでしょうか。
それではこのへんで。また会いましょう

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。