銀色の契約者   作:飛翔するシカバネ

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三将 友人の家が侵略されたみたいです

俺は学校に来ている。

昨日は山で遊んだだけなので特にいうこともないだろう。

 

今お昼休みで俺は中庭で飯を食っている。

先程、美咲さんから連絡が来て男鹿が起きて学校に行ったといってたからもう少ししたら来るだろう。

 

因みに俺は自分で弁当を作っている。

というか家族の昼の弁当の担当が俺だ。

購買で買うと金が多くかかるからな。

一応一人暮らしも予定しているから料理は一通り出来る。

更に俺は1週間に1回俺は夕飯を作っている。

妹が言うには母より美味しいらしい。

これもルビやラピスのお陰なのかは分からない。

 

 

そんな事を考えていると男鹿が来た。

ベル坊を連れて。

 

「大丈夫か?怪我の方は。頭とかやられてないか」

 

俺は暗に男鹿に何故ベル坊を連れてきてるか聞く。

 

「よっ!」

 

「お前、今失礼な事考えているだろ?……じゃなくてな!なんで、赤ん坊連れてきてんだ!」

 

「古市…聞いてくれ。俺ん家はもうダメだ」

 

男鹿が深刻な顔で俺に話す。

その顔には疲れが溜まっている。

 

 

「…悪魔に……乗っ取られた…」

 

まあ、俺が連れてったしな。

いったら怒るだろうから言わないけど。

 

 

「あの女が変な事言い出しやがったせいで家の家族が変な勘違いして……今や、このありさまさ…」

 

疲れている表情をしている男鹿に俺は励ます。

 

「良かったな男鹿。ゴスロリ金髪巨乳が家に来てしかも親公認とか凄いな。こんなラブコメ展開珍しいぞ」

 

「お前は何を呑気に話してんだっ!」

 

「いや、俺関係ないし。そんなうらやまけしからん事になっているお前を助ける気もないし」

 

「うらやましいってこっちは命がかかってんだぞっ!」

 

「……一緒に寝た?」

 

「寝てねーよ!」

 

全く健全な男子高校生とは思えないな。

 

 

 

「二ギャーーー!!!」

 

ベル坊の泣き声がした。

振り返ると不良どもがベル坊を抱えている。

いつの間にか男鹿の元を離れていたみたいだ。

 

「動くなっ!てめえそれ以上動くなよ。動いたらぶっ殺す!!!」

 

男鹿が声を張り上げる。

これ言うセリフ逆だろうが即死レベルの電撃があるって脅されてるからな。

 

「まちな!」

 

「あんたらは…石矢魔の双頭竜!…真田兄弟!!」

 

「キラーマシーン阿部にグッドナイト下川まで!!」

 

「な、なんてこった。2年幹部が勢揃いじゃねーか!」

 

ぞろぞろと不良が集まってくる。

この高校はホントもう。ゴキブリじゃないんだから。

どうせキモ川以外はこれから出てこないじゃねぇか。

 

あ、モブが殴られてベル坊帰ってきた。

馬鹿だね。

自分から男鹿に近づくなんてさ。

 

そこに2年幹部2人が近づく。

えっと…阿部とキモ川だっけ?

 

腹に1発ずついれて瞬殺。

そこに真田兄弟がそれぞれ弟がナイフ、兄がチェーンソーを持ち襲いかかってくる。

兄弟で獲物の差があり過ぎる様な気がする。

 

「邪魔」

 

その一言で兄は地面にめり込み、弟はベル坊の電撃で倒された。

 

息ピッタリだな。

これで男鹿の不敗伝説がまた一つ出来上がったな。

 

男鹿はガラガラを鳴らしながら教室の方に去っていった。

 

それを屋上から見ている人がいた。

ヒルダさんだ。

ていうかまた、あの人は屋上とか高い所に登って。

いつか町の名物になりそうだな。

 

俺も飯食い終わったし教室帰るか。

 

 


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