「よっしゃあー!!来たのじゃ!!余のミラクルエイト!これで1発逆転じゃ!!」
「すみません、雷です」
「焔王様!……くっ!しかし青コは既に飛び立ちました。1位は終わりです!」
「ごめん、今テレサだから。青コも雷も今効かないんだよね」
そしてそのままゴールイン。
ダメ押しで後ろにファイヤーボールとボムを置き土産にしていく。
2位だったサテュラが落ちていき、代わりに3位だったほのかがゴールした。
焔王はNPCにも負け、12位だ。
せっかく、ハンドルコントローラ貸したのに。
ムズいからなハンドル。
俺はやっぱり、ゲームキューブがやりやすいよ。
何故、家でマリカーをやっているかといるとあの後説明する為に場所移動する事になり、自宅に帰ってきた。
焔王と侍女悪魔3人が言うには大魔王がベル坊人間界に送ったのを忘れて焔王を送ってきたらしい。
その後家がオーブンのように灼熱に晒されそうになったり、一悶着あったりしたが家にあるゲームで事なきを得た。
その後ゲームをしてからに後回しにされた、人間滅亡だった。
あと、忠告の様にベヘモット34柱師団が殺しにくるかも知れないから気をつけてという言葉も。
そしてどこかに泊まりに行くという焔王を引き止め、1日だけ泊まらないか?と提案。
最新機種は全て取り揃えてある家なら遊べるであろうということでとりあえず、全員で遊べるマリオネットカートをプレイしていた。
「なぜ、勝てんのじゃ……」
「焔王は昔のゲームから新しいゲームをやった事で身体が追いついてないんじゃないか?元々ゲームは得意みたいだし、慣れが足りないだけだと思うぞ」
「逆に私もゲームボーイやっても上手くプレイ出来ないもん。それと同じでしょ」
あと、コントローラーの問題でほのかにも機体を借りている。
ついでに参加している。
あと、人数2人空きがあったから諫冬ちゃんも呼んでプレイ中だ。
マリカーは運ゲーというけど諫冬ちゃんの運がカンストしているような気がしてならない。
「どうする、別ゲーやるか?それともチーム戦とかバトルモードで遊ぶか?」
レート8000の俺は普通に操作が上手いからな。
「いや、あと1回勝負じゃっ!!!」
「よっしゃ!流石焔王!!王族だけある男気だな!焔王が勝ったら家の最新機種であるスイッチャーを献上しよう!!」
「なんじゃとっ!!真か!!」
「男に二言は無い!」
「ならば、貴様が勝った場合は余が叶えられる範囲であればなんでも願いを叶えよう!」
「なんでも?焔王、それは嘘じゃないな!!」
「嘘なぞつくものか!余は王族じゃ、そのような事は気にせんでいい!!さあ、余から勝利をもぎ取ってみせよ!」
「勝負だ!!!焔王ーーー!!!」
「かかってこい!古市ーーー!!!」
「何これ」
「世話になったの、古市。最高のもてなしであった」
次の日の早朝。
焔王たちは新居を探しに行くらしい。
あの後も白熱して結局徹夜でゲーム大会となった。
一応女の子はほのかの部屋に行って眠ってもらった。
夜更かしを女の子にさせるのはまずいからな。
結局マリカーは俺が勝った。
というか、俺がかかってこいと言う立場だったはずなのに流石王族もとい、魔王。
いつの間にかそういう雰囲気になっていた。
最後の何これは誰が言ったのか……
客観的に見てたら俺も言ったのだろうが。
あの後料理を振舞ったり、別ゲーやって協力プレイで友情が芽生えたり、約束をしたりなど……
約束は……内緒だ!
願い事を約束にしたのだがそれが叶えられる条件を色々と用意したから大分後になるしな。
「さて、また会おうぞ!古市よ」
「また、ゲームしような……もしかしたら全国対戦でマッチするかも知れないからその時はやろうぜ。俺、プレイヤーネームは[ネーヴェ]にしてるからその時もよろしくな」
「うむ!さらばじゃ!!」
そういって焔王はイザベラの能力により出したスポーツカーに乗り、朝日に消えていった。
イザベラの能力詳しく知らないけど、本から紙を破って、そこに書かれているものを具現化しているみたいだな。
体育館裏にも椅子を出していたし。
そんで、放置していたから時間制限もあるみたいだ。
便利そうだな……
とりあえず、朝食作ってその時の気分次第で学校行くか、休むか決めよう。
結局休みました。