ヤンデレヒッキー   作:kinkinkin

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ゆいゆい好きの皆さんすみません。

この部はもう駄目だー。


ヤンデレゆいゆい

 

 

ーーー

 

あの日、あたし、由比ヶ浜結衣の一世一代の大告白は失敗に終わった。告白相手はもちろんあのヒッキーだった。

 

 

 

とある放課後にあたしはクラスの友達にばれないようにヒッキーを空き教室に誘導した。勘のいい彼のことだ。あたしが何をするかに彼はこの時点で気付いていただろう。二人っきりの西日が刺す教室の中、あたしは人生で一番緊張しながら話を始めた。

 

あたしは彼に対して、自分がいかに奉仕部に救われたか、そしてサブレ救出劇に始まるヒッキーの行動、優しさがいかにあたしの心を冒していったかを飾らず述べた。そしてこれからは友達以上の関係になりたいという、自分の希望を伝えた。

 

しかし、ヒッキーはたっぷり沈黙したあとごめん、とつぶやいた。涙目になりながら詰め寄るあたしに対して彼は答える。あたしの気持ちについては前からなんとなく感づいていたこと、自分の様なぼっちになんかもったいない女子からの好意に内心浮かれまくったこと、でも残念ながらその思いには答えられないこと、それらを訥々と語ってくれた。

 

あたしは精一杯の告白がダメになったことで大泣きした。彼と二人で歩む未来はなくなったのだと思うと悲しくて寂しくてしょうがなかった。

 

そんなあたしを彼は大切なものを失ったような切ない目で見つめていた。正直、頭を撫でたりとかして慰めてくれないかな、なんて内心期待したりもしたが、彼なりのけじめなのか、直接の接触はなかった。

 

この時あたしはこれ以上ないほど悲しんでいたが、ただ不思議と相反する気持ちもあった。普段彼が見せない素直な気持ちをあたしに語ってくれたこと、真剣にあたしの気持ちに向き合って考えてくれていたこと、それらの事実に、むしろ嬉しさを感じていたのだ。そしてそれとは別に親友を裏切らずにすんだという自己犠牲的な安心感も感じていた。

 

 

もともとこの勝負は分が悪かったのだ。というのは奉仕部仲間で親友のゆきのんの存在だ。高潔なお嬢様で、わたしの尊敬の的である雪ノ下雪乃こと、ゆきのんは最近あからさまにヒッキーが気になっているように思えた。彼女は京都旅行直後ヒッキーに対してドロドロとした思いを抱えていたようで腫れ物に触るような対応をしていた(あたしも人のこと言えないけど)。しかし、その険悪な関係は最近復旧しつつもあるように見えた。とはいえ、元をたどれば彼女の失望も彼への大きな期待の証拠にすぎないのだ。ゆきのんはヒッキーを信じたかったのだ。ヒッキーなら自分の期待する何かになれると信じたかったのに裏切られたから失望したのだ。

 

ではゆきのんはヒッキーなら何になれると信じていたのか?あたしには彼女が無意識にヒッキーに何を求めているのか嫌でも勘付いた。あたしと同じに違いない。

 

私はそんなゆきのんの見え隠れする乙女心を見逃さなかった。そしてなによりもヒッキー自身がゆきのんに対してちょっとした執着めいたものを見せ始めたことに気づいたことも、私を焦らせるには十分だった。

 

彼女が恋心を自覚する前にヒッキーを私のモノにしてしまうのが一番だが、親友としての情からまだ自覚のない彼女を出し抜くような真似をするのはズルいように思えた。だから、あたしはゆきのんに事前に告白について相談し、彼女の戦意を確認したのだ。ここで戦いの舞台に上がってこないようなら結果的に出し抜くことになっても仕方ないと、覚悟を決めて。

 

結局、あまりにも当事者意識のなさすぎる彼女に呆れかえり、告白の前日、最後の相談をした時に、彼女にわざわざ自覚を促すようなことを言ってしまった。

 

 

「ゆきのんは本当にこれでいいんだよね。」

 

 

今にして思えば、あの時の同情と憐れみからきた最後の一言があたしの最大のライバルを覚醒させてしまったらしかった。なにしろ、あたしが振られたあとゆきのんがヒッキーに積極アプローチを仕掛け、ちゃっかりとヒッキーと付き合い始めたのだ。やっぱりな、と諦めに近い感情と共に、大した助走距離もなしにちゃっかりヒッキーを奪っていった親友に対する恨みもちゃんと感じていた。ゆきのんのバカ!卑怯者!ってね。

 

まあ、とにかく負けちゃったのだ。最近この件でしょぼくれてばかりいたが、あたしの中で心の整理をつけ始めていた。結局、最初からあの二人はお互いしか見えてなかったのだ。二人とも自分自身に対して素直じゃ無かっただけで。って言ったら二人は全力で否定するだろうけど。

 

その証拠に付き合い始めた二人は、今まで反動からか二人の世界を作りすぎている。部室でのあたしは清々しいくらい蚊帳の外である。

 

 

 

「雪乃、俺のこと好きか。」

 

「またそれ?ふふっ。なんて答えたらいい?」

 

「俺の雪乃は、俺のことが好きじゃないなんて言わない。」

 

「うん正解。好きよ。私の八幡。んっ、もう、くすぐったいわ。」

 

 

 

 

うん。爆発しろ。

思わず噛み締めた奥歯からギリッという耳を塞ぎたくなる音が聞こえる。

 

というかヒッキーはゆきのんに甘え過ぎでしょ。いつまで彼女をあすなろ抱きしているんだか。それを許容するゆきのんもゆきのんだ。おーい。ここにいますよ〜。本来失恋で部活やめてもおかしくない立ち位置の人が。そろそろあたしの奥歯が歯ぎしりのし過ぎで無くなりそうなんですけど〜。

 

とはいえ、二人のスキンシップはあたしがいるからこの程度で済んでいるようで、二人っきりの時のヒッキーの甘えっぷりは更に酷いものらしい。ゆきのんといろはちゃんと三人でガールズトークした時に聞いたところではヒッキーはゆきのんの胸に顔をグリグリするのがお気に入りだとか。うわー、申し訳ないけど正直想像すると相当キモい。あたしはその話を聞きながら、引きつりながら苦笑した。いろはちゃんもドン引きだった。ゆきのんはドヤ顔だった。その時ゆきのんが張った胸を見ながら、顔を埋めるっていってもこれじゃあ固くてお互い痛いんじゃなかろうか、という失礼な心配をしてしまった。あたしだったら柔らかくつつみこんであげるのに。うん。どう考えてもあたしの方が彼の顔面に優しい……ってなにを競っているんだあたしは。

 

とはいいつつも、冗談みたいだが、こうして大好きな二人が幸せそうなのを見るのは嫌いじゃ無い。…好きでもないけど。いままでの険悪な関係より100倍良い。あたしは一段と寛容になった自身の心の広さと進歩したスルースキルに感動した。

 

 

あたしもこうして大人になっていくのかな?

 

 

そんな負け惜しみを思いながら、なんとなくヒッキーとの出会いを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

ヒッキーとの出会いは、サブレが轢かれそうになった交通事故だ。あの時彼は危険を顧みずあたしの愛犬を助け出してくれたのだ。心底かっこよかった。

 

あの時は直接お礼を言う機会を得られなかった。あの時のお見舞い品は彼の口に入ったのだろうか?

 

その後、彼が退院して学校に通い始めてからは、彼のクラスでの立ち位置もあり、なかなか話しかけるきっかけが掴めず彼のことをチラチラ見つめるばかりで一年が過ぎた。そんなじれったいことをやりながら、勇気を出してお礼をすることを決心して平塚先生に相談に行き、奉仕部のことを教えられ、部室にて再会に至るのである。

 

あの病院でちゃんとヒッキーの意識がある時に出会いを果たしていれば、今回の告白はまた違った結果になったかもしれない。あそこでもう少し踏ん張ってちゃんと対面していればゆきのんよりヒッキーとの時間を一年分リードすることができたのに。それはとても大きなアドバンテージになった気がするのに。

 

 

ああ〜〜、昔のあたしの馬鹿、馬鹿、馬鹿! 思わずその場で地団駄を踏む。

 

 

「由比ヶ浜さん!? どうしたの? 急に唸りながら足踏みなんてして。」

 

「ひゃい!! な、なんでもないよ!」

 

「なんか高校生にもなってガキみたいなことすんのな。おまえ。」

 

「馬鹿にしすぎだし!ガキなのはヒッキーでしょ!さっきからゆきのんに甘えすぎ。ちっちゃい子みたいでキモい!」

 

「確かに八幡。さっきのはキモいわ。心底。」

 

「おまえまで手の平返すのかよ! …分かったよもう二度とやらねぇ。」

 

「ふふっ。無駄よ。あなたの戻ってくるところはここしかないのだから。八ちゃん。」

 

「マジでガキ扱いするんじゃねぇ…。」

 

「んっ…。」

 

「そう言いながらまた、ゆきのんに抱きつくんじゃ説得力無いよ…。ヒッキー…。」

 

 

こうしてゆきのんに素直に甘えるヒッキーを見ていると、彼はこういった人に甘えるということに飢えていたのだと思う。いままでのトラウマから自分でなんでもこなそうとして、自分の中でなんでも完結させようとして、人に頼ることを極力しない不器用さがゆきのんを前にして剥がれている。完璧超人に見えるゆきのんにもそんな弱さがあるけど、ヒッキーも一度崩れるとなし崩しに誰かに依存する性質なのだと再認識した。やっぱりお似合いの二人なんだね。

 

いいなあ、私も彼にあんなふうに彼の全てを委ねられたい。雛の様に甘えてくる彼を甘やかしてあげたかったなという後悔が沸き起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、ふと、頭の中に非常に不謹慎な考えが生まれた。

 

ヒッキーはまた事故に遭って入院してくれればいいのに、というとんでもなく不謹慎な願いだ。

 

 

 

 

ーーー

 

あたしはイチャイチャする二人を見ながら、ヒッキーが事故に遭って入院すればまた出会いをやりなおせば、あたしだけのことを見てくれるようになるのではないか、という支離滅裂な論理を組み立てて妄想をはじめた。

 

再び交通事故に遭うヒッキー。命には別状はないが、両手両足に重度の障害が残り誰かがいないとまともに生活すらできないヒッキー。他に頼る人が居なくてあたしだけに助けを求めてくるヒッキー。そんな光景が頭に浮かぶ。

 

 

彼は、歩くことすらろくにできない。あたしが彼に肩を貸し、車椅子に乗せるのだ。車椅子はあたしが押す。彼は行き先を言うだけであとは私まかせ。

 

彼は、ご飯を一人で食べられない。そんな中あたしが雛に餌付けをするかのように手作りの料理を作って食べさせてあげるのだ。ヒッキーはあたしに嫌われたくないから、味の悪いあたしの料理でも「おいしいっ。おいしいっ。」って言いながら食べてくれる。

 

彼は、当然下の世話も自分でできない。尿瓶は私が持とう。おむつを交換しなくちゃいけなくなったらあたしが取り替えよう。場合によっては両手の使えない彼の代わりに手や口で性欲を発散させて上げても良い。同級生の女の子に汚いところも恥ずかしいところも全部見られた彼は絶望的な顔になるのではないだろうか。そんな顔も可愛いんだろうと思う。

 

いままで当たり前にできていたことができなくなった彼はどんな顔をするだろう。深く傷ついて、泣きそうな顔をするかもしれない。ああ、俺はもう五体満足には二度と戻れないんだって。こうやって人に世話をしてもらわないと生きていけないんだって。

 

そこまで想像してあたしの背筋がゾクッとした。

 

 

 

 

ああ!なんて可哀想なヒッキー!

 

 

 

 

哀れみと同情が湧くと同時に、狂おしいほどの愛おしさを感じる。

 

わたしはその傷心につけ込んできっとこういうのだ。あたしがいるから大丈夫だよ。これから何かする時はあたしに言ってね。ヒッキーのためならなんでもやってあげるから。

 

甲斐甲斐しく世話をしながらゆっくりゆっくり刷り込んでいく。こいつがいないと俺は生きていけないんだ、って。あえて口に出して言ってもらうのもいいかもしれない。「俺は結衣がいないとなんにもできない。俺には結衣しかない」って。人間言葉にするとより深く頭に定着するって言うしね。

 

 

 

 

 

一般的に言えば、好きな人の不幸の願うなんて頭がおかしいのだろう。でもあたしだけのものになったヒッキーを想像するたびに、胸が踊るのだ。狂ったあたしの脳みそは嬉しがる。

 

 

 

 

と、その時あたしの妄想にノイズが入った。あたしの頭の冷静な部分が浮かれている脳みそを指摘する。もし、現実にそんな事態になったらゆきのんがあたしのやりたいことを全てやってしまうに違いない、と。

 

そう思った瞬間、妄想の中のあたしの立場が全てゆきのんにすり替えられていく。彼に肩を貸すのも。車椅子を押すのも。ご飯を食べさせるのも。尿瓶を持つのも。性欲を発散させるのも。ヒッキーが泣きつくのも。ゆきのんが全部あたしのポジションを奪っていった。

 

あたしは絶望した。あたしは妄想の中ですらヒッキーを独り占めすることができないのか。こんな酷い仕打ちあっていいのだろうか。このままじゃヒッキーが交通事故に遭ってもまたゆきのんに取られちゃう!!そんなあたしにとある名案が閃いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪ノ下雪乃が死ねばいいんだ。そうすれば、彼は私のものになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしは思わず自分の考えに戦慄した。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

部活の帰り道、三人で校門前まで歩きながらあたしは自分に失望していた。あたしってこんな嫌な子だったんだ。よりにもよってゆきのんが死ねばいいなんて考えるなんて。気持ちが暗くなり、歩みも自然と覚束なくなる。そんなあたしの様子を見て前方からヒッキーとゆきのんのヒソヒソ声が聴こえる。

 

 

 

「おいっ…。由比ヶ浜のやつなんか今日おかしくないか?」

 

「そうね。なにか嬉しそうだったり、落胆したり躁鬱が激しい様子だったわね。心配だわ。」

 

 

 

ああ、あたしは二人にそんな心配してもらえるだけの価値もない酷い子なのに。さっきまでの考えが二人に知られたら間違いなく二人に嫌われちゃう。そんなのは嫌だ。あたしはいつもの自分を取り戻すために無理に明るく行動した。

 

 

「…っねえ!二人とも!今日は三人一緒に甘いもの食べようよ。いい店見つけたんだ!」

 

「嫌だ」「嫌よ」

 

「二人揃って即答しないでよ!」

 

「いや。だって早く帰りたいし…。」

 

ヒッキーはそう言いながらその目は脇にいるゆきのんへ向いている。あたしはイラッとした。

 

「二人共あたしにももっとかまってよ!寂しいんだよ!?どうせ二人は早く帰っても今日も家でイチャイチャするんでしょ!?おっぱいグリグリなんでしょ??!!」

 

 

 

 

「「…。」」

 

図星だ。こいつら。やっぱり爆発すればいいんだ。

 

 

 

 

「…まあ、決して由比ヶ浜さんをないがしろにしてわけでは無いのだけれど由比ヶ浜さんとも最近話せていないのも事実だわ。だから今日は奉仕部全体の親睦を深める意味でも甘味処に行くことにしましょう。そうと決まれば時間ももったいないし。早速行くわよ。」

 

照れ隠しの様に早口でそう捲くし立てながら。彼女は青信号になったばかりの横断歩道を一人すたすたと渡り始めた。

 

 

 

 

そんな時だった。

 

ゆきのんに法定速度を明らかに無視した速度で乗用車が近づいていることに気づいたのは。そしてその車はスピードを緩める気配が全く無かった。

 

あっゆきのん。車。来てる。

 

あたしはとっさのことに声が出なかった。

 

なんてことだ。あんなくだらない事ばかり考えているからバチが当たったのだ。

 

ゆきのん。死んじゃう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪乃っ!右!」

 

「っ…!!!!!」

 

 

 

ゆきのんはヒッキーの声で車に気づいて慌てて車道から飛びのいた。その直後、彼女の体のすれすれを車体が通り過ぎる。死に物狂いで回避行動をおこなった反動でゆきのんの体は歩道に横たわり、スカートがめくれて、鞄も投げ出されていたが、大した傷はなさそうだった。

 

ああ、よかった。

 

「雪乃!無事か!」

 

ヒッキーはゆきのんに抱き起こす。放心状態の彼女もヒッキーを抱きしめ返す。

 

「八幡! 怖かった! 死ぬかと思った!」

 

「ふざけんなよあいつ! 雪乃を殺す気か! 信号見ろよ! ……でも雪乃が無事で本当によかった!」

 

「っ…。 八幡! 八幡!」

 

二人はお互いの存在を確かめ合う。

 

 

 

 

 

そんな二人の様子をみて思わず安堵の溜息が出る。

 

「……ったな。」

 

 

 

 

 

 

「…? 由比ヶ浜? どうかしたか? 雪乃は無事だったぞ。」

 

「………っ!! ううん! ゆきのん平気? つーか今の車ありえなくない!?」

 

私はハッとしたように二人のもとに駆け寄った。

 

近くでみるとまだゆきのんはプルプル震えていた。不謹慎だけどちょっと可愛かった。

 

「マジでありえねえ。よりにもよって俺の雪乃に対してな!幸いナンバーは押さえた。すぐに天下の千葉県警に連絡してやる!」

 

そう言いながらヒッキーは本気で通報しようと携帯を出しており、ゆきのんは恐怖からか涙目になりつつもこの短時間にそこまで準備を整えた彼に半ば呆れた様子で見つめている。

 

そんな賑やかな二人の様子を見て安心したあたしは現場から走り去った習志野ナンバーの車をぼんやり思い出しながら、既に何もいない車道を眺めて、さっきと同じ言葉を小さく口の中でつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……もうちょっとだったのにな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしは大好きな親友が死ななくてとても残念だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤンデレゆいゆい 終

 


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