生徒会の会議   作:東條九音

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至らない点や誤字脱字が多いですが、それでも良ければどうぞ。




第6話 放課後

「それじゃあ、掃除を始めよ~♪」

 

「お~!」

 

現在放課後、予定通り掃除をする事に為ったのだが……

 

「夜海、何ボーっとしているのかしら。早くしないと、日が暮れるわよ?」

 

「そうですよ、古詠先輩。早く働いて下さい」

 

「なぁ柑條、何でみんな居るんだ?」

 

生徒会室には、赤城を除いた生徒会役員全員が来ていた。

 

「一人より二人の方が良いって、言ったでしょ?だから、全員で掃除した方がもっと、早く終わるでしょ?だから、読んじゃった♪」

 

確かに一人より二人と話はしたが、まさか全員でやるなんてな。

結局、いつも通り放課後に全員で集まっているな。

 

「夜海先輩、早く終わらせて、お話しませんか?」

 

「そうだぞ、みっくん。早く終わらせて、遊ぼうではないか!」

 

何か目的がずれている人もいるが、まぁ良いか。

 

「ま、時間も勿体無いから、始めるか」

 

「「おー!」」

 

こうして、生徒会室の掃除が開始された、のだが……

 

「で、生徒会室の掃除って、何やるの?」

 

「柑ちゃんが知らないなら、私も知らないよ~?」

 

「普通に部屋を掃いて、ゴミを取ればいいじゃない?悩む必要はないはずよ?」

 

「そうですよ、会長。それに、他に何かありましたか?」

 

「そうなんだけど……ほら、こんなに人が居るのに余っちゃうから……」

 

そうだろうな。生徒会室はそこまで広くはない。

普通教室の半分在るか、無いかぐらいだ。

掃除するにしても3~4人居れば十分だろう。

 

さて、これから如何するのやら……

 

「そう言う事ね。それなら大丈夫よ、詳しい人がここには居るから」

 

「成る程、確かにそうだね」

 

へぇ~、そんな人が居るのか。掃除に詳しい人って一体……って、何でこちらに視線が集まって来ているんだ?

 

「夜海、あなたの出番よ」

 

「俺なのかよ!」

 

「?他に適任者は、居ないと思うのだけど?」

 

「その通りだと思いますよ、先輩」

 

確かに、暇な時に備品の配置を変えたりして、簡単な模様替えをしてはいる。

けれどそれが、掃除に詳しいと言う事に繋がるとは、思えないのだが……

 

「夜海先輩」

 

「ん?ツッキー、如何した?」

 

「物は、試し。指示を、出してみて、下さい」

 

ん~まぁ、このまま時間を食うよりは良いか。

 

「それじゃあ、柑條は窓拭きを頼む。雪姫さんは床を掃いてくれるかな。如月さんと歌風さんは、ゴミ捨てに行ってきて。ツッキーは俺と、備品のチェックをしてくれるかな」

 

「お~!流石、ミー君。裏方の仕事に慣れているね。よし、それじゃあ改めて、掃除を始めるぞ~」

 

「そうね、始めましょうか」

 

「よ~し、フーちゃん。ゴミ捨て行くぞ~」

 

そう言うと、如月さんは部屋を飛び出て行った。

今の指示で納得したのか?

 

「あ、待って下さい、天音先輩!先輩、これって、天音先輩の監視役を押し付けた訳では無いんですよね」

 

歌風さんが、確認を取ってきたが、うん、歌風さんの言う通り、監視役なんだよね~。

そんな訳で、思わず顔を背けてしまった。

 

「やっぱりそうなんですね。酷いですよ、古詠先輩!」

 

「悪い、今度歌風さんの言う事一つ聞くから頼むよ」

 

「むぅ~、分かりました。その言葉、絶対忘れないで下さいよ」

 

「もちろんさ」

 

ほんと、悪いと思っている。

けど、如月さんを一人で行かせると何が起こるやら。

自由と言うか、掴み所が無いと言うか……まぁ、そう言う人にはお目付け役が居た方が安心できるしな。

 

「夜海先輩、早く作業、しましょう」

 

「ん、あぁ、そうしようか」

 

この後指示のお陰かは分からないが、滞りなく掃除を終える事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 




前回の続きの放課後の一幕でした。


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今後も気長に待っていただけると助かります。


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