迷走しています。
至らない点や誤字脱字が多いですが、それでも良ければどうぞ。
「みんなご苦労様。今日は昨日言っていた通り、リーダー研修会とボランティア活動について話し合うよ」
昨日に引き続き、会議が開始された。
今日こそ、早く終わりたいな。
「それで?具体的に如何するんだ?」
「うん、先ずはリーダー研修会について。これは、私と副会長、あと一人で行く事になるんだけど……雪乃と月ちゃん、頼めるかな」
「えぇ、かまわないわ。月乃は、どう?」
「はい。大丈夫、です」
「一体どういう、人選なんだ?ツッキーが悪いとは言わないが、ここは歌風さんの方が適任だと思うが?」
他校と交流がある事を考えると、真面目で頑張りやな歌風さんの方が、良いと思ったのだが。
「まず、雪乃な理由は単純だよ。天音は、ああいう場に合わないから」
「うんまぁ、分かる」
「ちょっとちょっと、酷いじゃないか~。天音さんだって、やる時はやるよ~。……多分」
うん、やっぱ駄目だろうな。
「それで?ツッキーな訳は?」
「書記の人を連れて行きたいと思ったんだけど、莉桜は出て来ないから、月ちゃんにしようかな~って」
何とも返答しづらいな。
確かに、莉桜は出てこないし、来たとしてもコミュニケーションが上手く取れるのかが、未知数だ。
いや、取れそうにないか。
「あと、姉妹の方が連携取り易いだろうしね」
「確かに、連携は取れるだろうな。人選については、分かった。それで、研修会で何を話してくる訳だ?」
「議題は二つ。一つは『尾道しぐさ』について。もう一つが『街づくり』についてだよ」
成る程な、ここでもう一つの議題のボランティア活動が関わってくる訳か。
「中学生に、一体何を求めているんだろうね~。退屈そうだよ、行かなくて正解だよ~」
「天音先輩、そんな事言わないで下さい。会長たちが研修会に行っている間、私たちも仕事がありますよ」
「え~、めんどいよ~。みっくんも、そう思うよね~」
同意したいところだが、歌風さんや雪姫さんたちの威圧感と言うか、まぁ逆らえそうにない雰囲気がある。
「ミー君。分かっているよね?」
うん、やっぱりそう言ってくるよな。
「分かってるよ。それで、その二つの議題とボランティア活動が関係して来るのか?」
「その通りだよ。どちらの議題も、町のために中学生が、何が出来るかを話し合うんだよ」
「要はそこで、ウチの学校は何をしますって、宣言するんだね」
「天音の言う通り。そこで、ウチは何をしていくかを話し合おう!」
「でも会長、ボランティアをするのは、決まっているんですよね?」
そうだよな、そもそも前もって言っている以上、ある程度は決まっているって事だろう。
「うん、暁先生が『この方が、貢献していますよって、感じが出るだろう』って」
「相変らず、とんでもない事を言い出す顧問ね」
「でも、する事はしっかりしているよね~。私は、嫌いじゃないよ~」
暁先生か。
本当に仕事をしているのか、疑いたくなる行動が多いが、しっかりとこなしており生徒からの人気も高い。
そう言えばその、生徒会顧問の暁先生は、来ていないな……
「その暁先生は、何処にいるんですか?」
「いうだけ言って、技術室に行っちゃった」
「あれ、あの先生って、技術の先生だったか?」
「暁先生は、世界史の教師だよ~」
じゃあなんで、技術室に行ったのだろう?
「何でも、趣味で色々と作っているみたいだよ~。で、発明品は生徒にあげたり、学校のどっかに置いてあるらしいよ~」
自由な人だな。まぁ人の事言えそうに無いが。
「そ、そうですか……。まぁ、ボランティアをすると言うのは、確かにいいと思います」
「そうなのよね。理由や行動はともかく、意見としては真面なものなのよね」
「と言う事で具体的に、ボランティアで何をするかを決めたいんだよ」
「そうだね~、無難にゴミ拾いとかどうかな~」
「フムフム。あ、月ちゃん、ボードにメモよろしく」
「分かりました」
そう言うとツッキーは、ボードにメモを書き始めた。
「ほかに何かないかな?」
「募金はどうかしら。地域活性化のためには、資金が必要になるもの」
「却下だ。資金が必要と言うのは分かるが、直接集めるのはどうかと思うぞ。それにこの場合、募金をボランティアと言って良いのか?そもそも、俺が払いたくない」
絶対に払いたくない。
何でこんな事で、金を出さないといけないんだ。
「即答ですね、古詠先輩。そこまで払いたくないんですか…」
「あはは……ミー君って本を買う為に、お金を使っているから、余計な事で使いたくないんだろうね」
「そう言う事ですか。それじゃあ先輩、否定するなら、何か良い案があるんですよね」
無くはないが、どこまで足しになるかは、分からないからな……
「アルミ缶って、確か金になっただろ。これならゴミ拾いと資金集めの、両方が出来るだろ。まぁ、どれだけになるのかは、分からないがな」
「成る程~。確かにそれなら、地域貢献しながら、資金を得ることが出来るね」
「なら、ウチはアルミ缶回収って事でいいかな?」
いつの間にか流れが、アルミ缶回収をする流れになってきているな。
本当に、これで良いのだろうか?
「いいと思うよ~。ただゴミ拾いをするよりは、面白そうだよ~」
「えぇ、私も良いと思うわよ。これならわざわざ拾いに行かなくても、生徒に家で出たアルミ缶を持って来て貰えば、効率よく集められるでしょう」
「はい。クラス対抗にすれば、参加してくれる生徒が、さらに増えると、思います」
「そうですね。そうすれば、資金もより集まると思いますよ」
「よし、と言う事は、アルミ缶回収をするんだな」
「うん、そうだよ。これで決定……って、暁先生⁉いつの間にいたんですか?」
見るといつの間にか、部屋の入口のところに、暁先生が居た。
全く気付かなかったな。
どうやら、雪姫姉妹と歌風さんも気付いてなかったようだが、如月さんは違うようだ。
「私が、『無難にゴミ拾いとかどうかな~』って言った頃から居たよ~」
「流石如月、気付いていたか」
「もちろんだよ。って言うか先生も、私が気付いている事、知っていたでしょ」
「まぁ~な」
何て言うか、あれだな。
きっと波長が合うのだろうな……
「さぁて柑條、そんじゃアルミ缶回収で話を進めるんだな」
「あ、はい。そうです」
「それじゃあ、俺は上の人らに伝えて来るからな。そろそろ切り上げて、家に帰れよ」
そう言うと暁先生は、部屋から出て行ってしまった。
「結局何で、来ていたんだ?」
「「「さぁ?」」」
何で気付かなかったのかとか、何をしに来たのかが全く分からなかったな。
「ん~?実験しに来ていたみたいだよ~。何の実験かまでは、教えて貰えなかったけどね~」
触れない方が良いだろうな~、きっと……
その意見に、他の人も賛成だったのだろう。
特に突っ込む事なく、話を切り替えた。
「それじゃあ、まとめるよ。研修会に行くのは、私、雪乃と月ちゃんの三人」
「えぇ」「はい」
「議題一で、ボランティアをする事を、議題二で、活動資金を集める為に、アルミ缶回収をする事。で、私たちが行っている間に、ミー君たちはその間に平和慰霊祭で吊るす千羽鶴を作ってね」
「ん?平和慰霊祭って夏休みにあるだろ?もしかして、研修会って夏休みにあるのかよ」
「言って無かったけ?そうだよ。発表内容を提出しないといけないから、早めに話しておく必要が合ったんだよ」
そうですか……わざわざ先の内容の事を話し合っていたのかよ……
「夜海先輩、どんまい」
何かツッキーは、察したように言ってきた。
「ミー君の落胆はまぁ、何時もの事だからほっとくとして、しばらく会議は無いから、自由だよ。何かあったら、そのつど連絡するから。じゃあ、お疲れさま」
今までは、3,000文字前後を目標にしていましたが、今後は1,000文字以上になりそうです。
メインキャラクターも出そろった訳ですので、リクエストの受付をしていこうと思います。その際は、活動報告のリクエストへ送ってください。
今後も気長に待っていただけると助かります。