生徒会の会議   作:東條九音

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はっきり言います。
迷走しています。

至らない点や誤字脱字が多いですが、それでも良ければどうぞ。


第4話 研修会とボランティア

「みんなご苦労様。今日は昨日言っていた通り、リーダー研修会とボランティア活動について話し合うよ」

 

昨日に引き続き、会議が開始された。

今日こそ、早く終わりたいな。

 

「それで?具体的に如何するんだ?」

 

「うん、先ずはリーダー研修会について。これは、私と副会長、あと一人で行く事になるんだけど……雪乃と月ちゃん、頼めるかな」

 

「えぇ、かまわないわ。月乃は、どう?」

 

「はい。大丈夫、です」

 

「一体どういう、人選なんだ?ツッキーが悪いとは言わないが、ここは歌風さんの方が適任だと思うが?」

 

他校と交流がある事を考えると、真面目で頑張りやな歌風さんの方が、良いと思ったのだが。

 

「まず、雪乃な理由は単純だよ。天音は、ああいう場に合わないから」

 

「うんまぁ、分かる」

 

「ちょっとちょっと、酷いじゃないか~。天音さんだって、やる時はやるよ~。……多分」

 

うん、やっぱ駄目だろうな。

 

「それで?ツッキーな訳は?」

 

「書記の人を連れて行きたいと思ったんだけど、莉桜は出て来ないから、月ちゃんにしようかな~って」

 

何とも返答しづらいな。

確かに、莉桜は出てこないし、来たとしてもコミュニケーションが上手く取れるのかが、未知数だ。

いや、取れそうにないか。

 

「あと、姉妹の方が連携取り易いだろうしね」

 

「確かに、連携は取れるだろうな。人選については、分かった。それで、研修会で何を話してくる訳だ?」

 

「議題は二つ。一つは『尾道しぐさ』について。もう一つが『街づくり』についてだよ」

 

成る程な、ここでもう一つの議題のボランティア活動が関わってくる訳か。

 

「中学生に、一体何を求めているんだろうね~。退屈そうだよ、行かなくて正解だよ~」

 

「天音先輩、そんな事言わないで下さい。会長たちが研修会に行っている間、私たちも仕事がありますよ」

 

「え~、めんどいよ~。みっくんも、そう思うよね~」

 

同意したいところだが、歌風さんや雪姫さんたちの威圧感と言うか、まぁ逆らえそうにない雰囲気がある。

 

「ミー君。分かっているよね?」

 

うん、やっぱりそう言ってくるよな。

 

「分かってるよ。それで、その二つの議題とボランティア活動が関係して来るのか?」

 

「その通りだよ。どちらの議題も、町のために中学生が、何が出来るかを話し合うんだよ」

 

「要はそこで、ウチの学校は何をしますって、宣言するんだね」

 

「天音の言う通り。そこで、ウチは何をしていくかを話し合おう!」

 

「でも会長、ボランティアをするのは、決まっているんですよね?」

 

そうだよな、そもそも前もって言っている以上、ある程度は決まっているって事だろう。

 

「うん、暁先生が『この方が、貢献していますよって、感じが出るだろう』って」

 

「相変らず、とんでもない事を言い出す顧問ね」

 

「でも、する事はしっかりしているよね~。私は、嫌いじゃないよ~」

 

暁先生か。

本当に仕事をしているのか、疑いたくなる行動が多いが、しっかりとこなしており生徒からの人気も高い。

そう言えばその、生徒会顧問の暁先生は、来ていないな……

 

「その暁先生は、何処にいるんですか?」

 

「いうだけ言って、技術室に行っちゃった」

 

「あれ、あの先生って、技術の先生だったか?」

 

「暁先生は、世界史の教師だよ~」

 

じゃあなんで、技術室に行ったのだろう?

 

「何でも、趣味で色々と作っているみたいだよ~。で、発明品は生徒にあげたり、学校のどっかに置いてあるらしいよ~」

 

自由な人だな。まぁ人の事言えそうに無いが。

 

「そ、そうですか……。まぁ、ボランティアをすると言うのは、確かにいいと思います」

 

「そうなのよね。理由や行動はともかく、意見としては真面なものなのよね」

 

「と言う事で具体的に、ボランティアで何をするかを決めたいんだよ」

 

「そうだね~、無難にゴミ拾いとかどうかな~」

 

「フムフム。あ、月ちゃん、ボードにメモよろしく」

 

「分かりました」

 

そう言うとツッキーは、ボードにメモを書き始めた。

 

「ほかに何かないかな?」

 

「募金はどうかしら。地域活性化のためには、資金が必要になるもの」

 

「却下だ。資金が必要と言うのは分かるが、直接集めるのはどうかと思うぞ。それにこの場合、募金をボランティアと言って良いのか?そもそも、俺が払いたくない」

 

絶対に払いたくない。

何でこんな事で、金を出さないといけないんだ。

 

「即答ですね、古詠先輩。そこまで払いたくないんですか…」

 

「あはは……ミー君って本を買う為に、お金を使っているから、余計な事で使いたくないんだろうね」

 

「そう言う事ですか。それじゃあ先輩、否定するなら、何か良い案があるんですよね」

 

無くはないが、どこまで足しになるかは、分からないからな……

 

「アルミ缶って、確か金になっただろ。これならゴミ拾いと資金集めの、両方が出来るだろ。まぁ、どれだけになるのかは、分からないがな」

 

「成る程~。確かにそれなら、地域貢献しながら、資金を得ることが出来るね」

 

「なら、ウチはアルミ缶回収って事でいいかな?」

 

いつの間にか流れが、アルミ缶回収をする流れになってきているな。

本当に、これで良いのだろうか?

 

「いいと思うよ~。ただゴミ拾いをするよりは、面白そうだよ~」

 

「えぇ、私も良いと思うわよ。これならわざわざ拾いに行かなくても、生徒に家で出たアルミ缶を持って来て貰えば、効率よく集められるでしょう」

 

「はい。クラス対抗にすれば、参加してくれる生徒が、さらに増えると、思います」

 

「そうですね。そうすれば、資金もより集まると思いますよ」

 

「よし、と言う事は、アルミ缶回収をするんだな」

 

「うん、そうだよ。これで決定……って、暁先生⁉いつの間にいたんですか?」

 

見るといつの間にか、部屋の入口のところに、暁先生が居た。

全く気付かなかったな。

どうやら、雪姫姉妹と歌風さんも気付いてなかったようだが、如月さんは違うようだ。

 

「私が、『無難にゴミ拾いとかどうかな~』って言った頃から居たよ~」

 

「流石如月、気付いていたか」

 

「もちろんだよ。って言うか先生も、私が気付いている事、知っていたでしょ」

 

「まぁ~な」

 

何て言うか、あれだな。

きっと波長が合うのだろうな……

 

「さぁて柑條、そんじゃアルミ缶回収で話を進めるんだな」

 

「あ、はい。そうです」

 

「それじゃあ、俺は上の人らに伝えて来るからな。そろそろ切り上げて、家に帰れよ」

 

そう言うと暁先生は、部屋から出て行ってしまった。

 

「結局何で、来ていたんだ?」

 

「「「さぁ?」」」

 

何で気付かなかったのかとか、何をしに来たのかが全く分からなかったな。

 

「ん~?実験しに来ていたみたいだよ~。何の実験かまでは、教えて貰えなかったけどね~」

 

触れない方が良いだろうな~、きっと……

その意見に、他の人も賛成だったのだろう。

特に突っ込む事なく、話を切り替えた。

 

「それじゃあ、まとめるよ。研修会に行くのは、私、雪乃と月ちゃんの三人」

 

「えぇ」「はい」

 

「議題一で、ボランティアをする事を、議題二で、活動資金を集める為に、アルミ缶回収をする事。で、私たちが行っている間に、ミー君たちはその間に平和慰霊祭で吊るす千羽鶴を作ってね」

 

「ん?平和慰霊祭って夏休みにあるだろ?もしかして、研修会って夏休みにあるのかよ」

 

「言って無かったけ?そうだよ。発表内容を提出しないといけないから、早めに話しておく必要が合ったんだよ」

 

そうですか……わざわざ先の内容の事を話し合っていたのかよ……

 

「夜海先輩、どんまい」

 

何かツッキーは、察したように言ってきた。

 

「ミー君の落胆はまぁ、何時もの事だからほっとくとして、しばらく会議は無いから、自由だよ。何かあったら、そのつど連絡するから。じゃあ、お疲れさま」

 

 

 

 

 

 

 




今までは、3,000文字前後を目標にしていましたが、今後は1,000文字以上になりそうです。

メインキャラクターも出そろった訳ですので、リクエストの受付をしていこうと思います。その際は、活動報告のリクエストへ送ってください。

今後も気長に待っていただけると助かります。

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