ブランクワールド・オンライン   作:東條九音

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ついに、ソードアート・オンライン公開‼
見て来てテンションが上がった勢いで仕上げました!

因みに感想は、「これぞSAO!」「やっぱり、そう来るか……」です!
是非皆さんも見に行ってみて下さい。(AWと違って)期待は裏切らない出来だと思います!


合流

「それにしても先生、ティアと何するつもりなのかな?」

 

「う~ん?何だろ?でもあの時の先生、全員で酒場に行く、って言い掛けていたよね、リリスちゃん」

 

「そうよね…。言いかけて、何かに気付いたみたい。何に気が付いたのかしら……」

 

二人の少女は、先程別れた人物が何を隠していたのか、話すのに夢中になっていた。

その為二人は、目的地の酒場まで来ていたのに、その前を通り過ぎてしまう。

しかし、そんな二人の腕を掴み、止めるものが居た。

 

「リリス、シャロ。話に夢中になるのは良いのだけど、目的地を通り過ぎるほどのめり込むべきではないわよ」

 

「おっとっと。ありがとう、ユキ」

 

「あわわ、ありがとうね!ユキさん」

 

「別に構わないわよ。それよりも早く、アインズたちを捜しましょう」

 

三人は店内へと入って行く。店内は客で席が埋まっており、パッと見ではアインズたちが何処にいるか分かりそうもない。

 

「リリス!ここだよ!」

 

が、そんな心配は杞憂だった。

リリスたちが酒場に入って来たのに気付いたアインズが、声を掛けてきたのだ。

アインズの呼び掛けに気付いたリリスたちは、アインズの元まで行くとそこには久しぶりに顔を合わせる友人たちが居た。

 

「アインズ!エイマル!クロウ!マニーズ!久しぶり!」

 

「みんな、久しぶり!元気そうで安心したよ」

 

「リリスたちこそ元気そうで、何よりだ」

 

「あれ?でも先生とティアはどうしたの?

 

お互いが無事再会できたことを喜び合っている中、クロウはマキナとティアが居ない事に気付き訪ねた。

 

「んー何か、ティアに関わる野暮用みたい?」

 

「そ、それて、もしかして……」

 

「え、何か心当たりがあるの?」

 

「先生と生徒、男と女と言う事は……」

 

「やっぱり、クロウちゃんもそう思う?」

 

「も、って事はシャロさんも?」

 

「うん!考えているうちにもしかしたらって、思っちゃって」

 

「ちょ、ちょと、何二人だけで分かり合っているのよ」

 

シャロとクロウが言っている事が理解できず、取り残されたリリスは説明を求める様にほかの仲間たちを見る。

しかし、二人のやり取りを見ていた者たちは、苦笑いを浮かべるだけで口出しをする気は無い様だった。

つまり、この場で二人のやり取りの内容が理解できていないのは、リリスだけであった。

 

「……って事は……かな?」

 

「もしかしたら……と言う可能性も……」

 

シャロとクロウの妄想が暴走し始めたのを見計らって、セツキが割って入った。

 

「二人とも、そこまでにして置きなさい。マキナにそんな趣味は無いわよ。彼、自分の興味ある事にしか関心が無いもの」

 

「ユキ、それってホント?」

 

「ええ、本当よ。彼が一番興味あるものは、本よ。マキナの友人である、私が言うのだから本当よ?」

 

「そっかー。もしそうだったら、すぐに探しに行ったんだけどな~」

 

「ですね~」

 

「やめておきなさい。彼…怒らせると怖いから。それより全員居るのだから、早く図書館へ向かいましょう?」

 

「結局どう言う事か分からなかったけど……まぁ、じゃあ図書館に行こうか」

 

「そうっすね。ブルーさんも一緒にどうッスか?」

 

エイマルがブルーへと声を掛けるが返事がない。

 

「あれ?ブルーさんはどこ行ったス?」

 

「確か一緒の席に居た筈なんだけど…?」

 

アインズたちは辺りを見回すが、ブルーの姿は見つからない。

その様子を見て、不思議そうにするリリスたち。このままでは、さきに進みそうにないと判断したセツキがアインズたちに尋ねた。

 

「ねぇあなた達、一体誰を探しているの?」

 

「誰って、ブルーさんよ」

 

「王都に来る途中、オオカミの群れに襲われていた所を助けて貰ったッス」

 

「青騎士甲冑に、身の丈ほどの剣を扱う人物だった。たった一振りで、群れを全滅させてしまう程の力の持ち主だ」

 

「お礼を兼ねて、さっきまで一緒にお茶していたのですが……」

 

「要約すると、恩人と言う事かしら?」

 

「そうね」「そうっス」「そう言う事だ」「そうです」

 

話を聞き終え、顔を見合わせるセツキたち。

やがて頷き合い、アインズたちに言った。

 

「私たちがあなた達と合流した時、そんな人居なかったわよ?」

 

「「「「えっ……」」」」

 

この瞬間、四人は思った。

 

((((ブルーさん、少し目を離しただけで、迷うタイプだ……))))

 

セツキは四人の表情からどう言ったタイプの人物か分かったらしく、四人に声を掛けた。

 

「まぁ、その人なら大丈夫でしょう。(方向)感覚はともかく、強さは」

 

「そう…ですね。あいさつができずにお別れは残念ですけど、仕方ありませんね」

 

そう言ってアインズはエイマルたちを見渡した。

エイマルたちは、仕方ないとばかりに頷き合った。

アインズたちの問題が解決したのを見計らって、再度リリスが号令をかけた。

 

「それじゃあ改めて、図書館へ向かおー!」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

 

 

 

 

 

酒場の支払いを済ませ、図書館へと向かい始めたリリスたち。

移動し始める中セツキは一人、アインズたちが座っていた席の下、正確には机の下に置いてあるものを見ていた。

 

それは、青い宝玉のような石。

 

なぜ置いてあるのか不思議に思っていた様だが、それほど興味が無かったのか、そのまま放置してリリスたちの後を追って行った。

 

 


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