誤字や脱字の等の改善案があれば、言って下さいね。
「へー、司書の職じゃないとは入れないのか。良くできているね」
広場から出て向かったのは、図書館。建物の中なら様子見もしやすいし、隠れる事が出来る。
何より図書館なら、本があって退屈する事が無い。
「しかし一般エリアと司書専用エリアがあるのは分かるけど、司書長専用エリアって行ける奴限られるだろ」
到着して案内板を見ると、一階が一般開放エリア、二階が司書専用エリア、そして地下一階が司書長専用エリアとなっていた。
一体なぜ、司書長専用があるのか、気にはなったがまずは二階に行く事にした。
一般エリアの本の情報は観察眼の効果で、商業に関する本が並んでいると分かったからだ。
知りたいのは、商業に関するものではなく、この世界の歴史やスキルについてなので、専用エリアに行く事にしたのだ。
それにしても、司書長の効果と観察眼の効果はすごいな。軽く見て回っただけなのに、そのものについての情報を取得、解析してしまった。
さらに、汎用スキルの製本を使って、白書に、取得した情報ではなく、解析した情報を書き込む。これにより、よりものの本質を書き記すことが出来る。
おかげで、より精度の高い本を作ることが出来る。まさかここまで上手く、組み合わさるとは思わなかった。
この調子で、情報をまとめた本やスキルをまとめた本を作っていこう。
「っと、二階に到着か。えーっと、お目当ての本は……んー、やっぱりないかな。司書専用エリアにしては、なにもないな」
あったのは、一階の見取り図とウォルドの見取り図だった。
「それにも外が騒がしくなってきたな」
窓から外を見ると、いたる所で戦闘が行われていた。やっぱり、イベントが開始されたみたいだな。
残りが大体、二時間ぐらいか。戦闘に参加するかそれとも、このまま隠れるか。
せっかくのイベントだし、あと一時間様子を見ようかな。司書長専用の部屋もまだ、見ていないし。
「じゃ、地下に行ってみますか。まぁこの様子だと、それ程良い物は無さそうだけど……」
『おや、固有アビリティとエクストラスキルの両方の獲得条件を、揃えている人が居るわ』
『予定より早いね~。ま、エクストラスキルはイベント終了後の引き換えで、条件関係なしに交換するものの、一つだから問題ないでしょ』
『その通りだけど、こんなに早く固有アビリティの条件を揃える人が出るのは、バランス管理を任されるものとしては見過ごせないわ』
『それじゃあ、マスターに報告するの?』
『それには及ばないですよ。確かに予想より早いですが、自力で条件を揃えているのですから、問題はありません』
『ですが姉さま、これではバランスが……』
『キキ、対象となっているアビリティとスキルは何ですか』
『え~っと、「神々の書庫」と「探求」です、ナナ姉。この組み合わせって、あれだよね…』
『ええ、マスターを含めて十人しか取得できない、神シリーズのアビリティです。
さらに、エクストラスキルの『探求』と合わせる事で、ほぼ全てのスキルを使用できる。
ですから、対策が必要だと思うのです、姉さま』
『ルル、確かに神シリーズは強力です。今回の組み合わせは特に。しかし、扱える器であっても、神髄までたどり着けなければ、そこまで脅威にはなりません。ですから、大丈夫ですよ』
『分かりました。では、このままこのプレイヤーは取得とします。そう言えば姉さま、マスターのアバター名は何ですか?』
『そうそう、気に為っていたんだ~。ナナ姉なら、知っているよね?』
『えぇ、でも言いませんよ。マスターからばらさない様言われていますし』
『え~、会いに行きたかったな~』
『確かに、会いたかったです』
『時間があれば、会いに来てくれますよ。さて、雑談はこのくらいにしましょう。イベント終了まで、あと一時間半。これがうまくいけば、一先ず軌道に乗ります。マスターが会いに来るかも知れませんよ?』
『『よし、気を抜かず頑張ろう』』
『ウフフ、これじゃあマスターが休む暇はなさそうですね』
次回こそ戦闘シーン出せると良いな………
アイデアがあればぜひ、活動報告のアイデア・アイデア02へと送ってください。
~例~
<ステータス>
種族「獣人種・紅狐族」能力名「白焔」
職 「薬師」職スキル名「妙薬調合師」
戦闘「刀術」
「 」
汎用「視覚強化」
<能力やスキルの効果>
<オリキャラ案>