ブランクワールド・オンライン   作:東條九音

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タイトル通りですね、もう一方の学生たちの話です。
今回も、描写が上手くないと思いますので、皆さんの想像力で補って下さい。
……と言っても、言うほど戦闘しません………


探索班の戦い

マキナたちが理事長室でディアーチェと話していたころ。

王都より北側、学園都市を囲む山脈のふもとの森で、四人の学生たちがオオカミの群れに囲まれていた。

 

「アインズ!流石にこの数相手に、前衛がエイマル一人だと厳しいぞ!」

 

「うぅ~、すみませ~ん。わたしの召喚獣が幼竜なせいで、お役に立てなくて」

 

「クロウ、謝らなくていいのよ。私たちはまだ、基礎しか学んでないのだから」

 

「それに召喚科はパートナーを一年かけて育てながら、学んでいくのだろ?なら、なおさら気にする事は無い」

 

「その代わり、支援頼むッス」

 

現在四人はおおよそ百匹ほどの魔物化したオオカミの群れに囲まれていた。

戦闘の指揮を執っているのがアインズ、クロウが召喚獣を使って撹乱・陽動、マニーズが呪術魔法を使い支援、エイマルが前衛で敵を倒す。

一見バランスが良さそうだが、それは一人前の魔法使いとなっていた場合の話だ。彼女らは学生、クロウとエイマルは入学してまだ半年しかたっていない。

 

つまり、クロウとエイマルはまだ基礎しか習っておらず、クロウの召喚獣はまだ戦えるほど成長していなかったのだ。

ここに至るまで、全く戦闘が無かった訳では無い。が、群れに出くわしたとしても、精々六~十匹程度だったため、何とかなっていた。

 

「で?どうする、アインズ。これだけ居たら流石に持たないだろう」

 

「そこなのよ。如何にかして、糸口さえ見つけることが出来たら……」

 

「アインズ先輩!」「マニーズ先輩!」

 

「危ない‼」「危ないッス‼」

 

アインズとマニーズが作戦を考えていると、後輩たちの危険を知らせる声がした。

見ると何匹かのオオカミが此方に飛び掛かろうとしていた。

 

「「ッ……」」

 

咄嗟に防壁魔法を展開しようとするが、オオカミの方が早く噛み付く。

 

「……ぇ」「なんだ……」

 

が、まさに狼たちが噛み付く瞬間、それは降ってきた。

それは飛び掛かろうとしたオオカミたちを串刺しにし、地面へと刺さった。

やがて串刺しになったオオカミたちは消え去り、それだけがその場に残った。唸り声をあげていたオオカミたちは、一気に静かになった。

 

「あれは…」

 

「一体どこから来たッスか、あの剣」

 

間一髪の所でアインズとマニーズを救ったのは一本の剣だった。

 

「いや~、君たち、無事かい?」

 

何処からともなく声が聞えて来ると、オオカミの群れが一斉に森の一方方向に向き、威嚇を始めた。

四人は体勢を立て直すと、オオカミが威嚇をしている方角を見た。

するとそちらから、全身を青色の騎士甲冑に身を包んだ人物が出てきた。

 

「如何やら、間に合った様だね」

 

「あなたは、一体」

 

「そうだね、答える前にこいつ等を片付けようか」

 

アインズの質問に少し待つ様に言った、騎士甲冑の人物。

それと同時に、オオカミたちが一斉に騎士甲冑の人物に襲い掛かる。

 

「やれやれ、烏合の衆がいくら来たって同じだよ」

 

そう言うといつの間にか握っていた、剣を上段に構えると、袈裟懸けに一気に振り下ろした。

すると振り抜きと同時に、凄まじい魔力波と衝撃波がオオカミの群れを襲った。

オオカミたちは奔流に飲み込まれ、消え去ってしまった。

 

「なに……あれ……」

 

「何と言うか……」

 

「でたらめな威力ッスね……」

 

驚きを隠せないアインズたちをよそに、やった主は当然と言わんばかりに満足げだった。

 

「さて、私が誰か、だったね。私はそうだな、ブルーと言う。きみたちは?」

 

「わたし、クロウ」

 

「マニーズだ」

 

「エイマルッス」

 

「助けて頂き、ありがとうございます。私はアインズ。私たちはヴィヴィド学院の学院生です。王都に調べ物が在って向かっています」

 

お互い自己紹介をし、アインズは助けて貰った礼を言い、旅の目的を述べた。

 

「へぇ~、そうなのかい。あ、所でここが何処だか分かるかい?」

 

「王国の北側、学園都市を囲む山のふもとの森ですけど?って、如何かしましたか?」

 

ブルーの質問にアインズが答えると、ブルーが深刻そうな顔つきになった。

 

「おかしい……確かに西に向かっていたはずなのに……」

 

「「「「………」」」」

 

ブルーの呟きで辺り一帯が、一気に静まり返った。そして四人は同時に思った。

 

((((あぁ、この人すっごい方向音痴だ))))

 

誰一人として、口には出さなかったが、皆自然と揃った。そして揃って口にする。

 

「「「「よかったら、まず王都まで一緒に行きませんか?」」」」

 

「え、あ、はい、そうしましょうか」

 

見事なハモリに驚きつつも、ブルーはその提案を受け入れた。

 

かくしてブルーはアインズたちと共にまずは、王都アイシルクへ向かう事となった。

 

 

 

 

 




今月いっぱいで、アイデア2(キャラ案)の募集を終了したいと思います。
正しく言うと、大々的な募集です。

理由と致しましては、それなりの数が集まり、増えたキャラの特徴把握が間に合わなくなってきたためです。(本音:提出されたキャラ案をチェックする時間が無くなって来たから……)
ですので、来月以降提出されたキャラ案は採用確率がグンと下がると考えて頂きたいと考えております。

今までキャラ案を送ってくださった方々、本当にありがとうございました。



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