「つまりは、各国でインテリジェントジュエルが行方不明になっているから、探して欲しいって事?」
「大よそはそんな感じだ。結果を言ってしまうなら、事件を解決できたら、直接聞けるって事だな」
理事長での話し合いを終えて現在、探索班のアインズたちと合流すべくアイシルク王国に向かっていた。
道中の話は主に、先程まで共に行動していた人物たちに切り替わった。
「それにしても先生、あの人たちは誰だったんですか?急に表れて、ビックリしましたよ」
「そうよ、一体何者なのよ」
「あの人たちは、ディアーチェの友人らしいです」
シャロとリリスの質問に答えたのはセレスティーアだった。
「ディアーチェそっくりな人はハヤテさん、銀髪の女性はリオさんです」
「ハヤテさんか~、確かに理事長そっくりだったわね~」
「リオさんも綺麗な銀髪だったよね、リリスちゃん」
「そうね、シャロ。で、最初に戻るけど、先生あの人たちと知り合いなんでしょ?」
結局俺の所に来るのか。
まぁ話の流れから、そうなるのは当然か。
「まぁな。ディアーチェそっくりの奴は、うちのギルドのメンバーだ」
「リオは私とマキナの共通の友人よ」
「えっ、スノーとマキナって知り合いだったの?」
「言って無かったか?」「言って無かったかしら?」
「「「聞いてません‼」」」
ありゃ、そうだったか。でもまあ、重要な事でもなし、良いか。
「あと、スノープリンセスって名前は偽名で、本当の名前は
「それは、初耳だぞ……まぁ、それよか、改めて情報を伝えて置くぞ」
多少無理やりだが話題を変えてみる。
すると、リリスがちゃんと乗っかってくれた。
こういう時熱心な奴は助かるな~。
「それって、ハヤテさんたちと話していた事?」
「あぁ、その通りだ」
時は巻き戻って理事長室~~
「取り敢えず久しぶりって、言って良いのか?この空いたリアルで会ったばっかりな気がするが」
「そうだな、会ったのは半年ほど前になるが、電話をする時に顔を合わせるからな」
「そう考えると拡張現実って便利だな~。拡張現実が発達していながら、この仮想現実もいまだに人気だもんな」
「そうだな。ところで良いのか?相手にして欲しそうに見ているぞ?」
リオはハヤテを指差しながら言う。
「そうや、そうや。マスター、ウチの事もかまってーな」
「はいはい。それにしても本当に、ディアーチェそっくりだな」
「そうなんよ~。系統も同じだったんよ。これはもう、運命やね」
満足そうだな。ディアーチェとハヤテを組ませると、ちょうど理事長とそのメイドか……
取り敢えずこいつには、他のメンバーに状況を伝える様に指示するか。
「ハヤテはギルドに行って、この事を伝えといてくれ。その後はディアーチェと行動して、常に新しい情報をギルドに送ってくれ」
「それはええけど、何や扱いがひどない?まぁ、えぇけど」
そう言うとハヤテは理事長室から出て行った。その様子を見ながらリオは言った。
「彼女を見ていると、結城を思い出すな」
結城…?聞いた事があるような、無いような……
「あぁ、君の事だから覚えていないのだろ?気にする必要は無い。それより本題だ」
「ん?あぁ」
「ジュエルたちが身を隠しているのは、プレイヤーたちに捕まらない様にらしい。既に捕まった者も居るらしいが」
「成る程な。で?ティアが関係してくるってのは?」
「セレスティーアのフルネームは分かるか?」
ティアの?確か、セレスティーア・A・アーカリアだったはず。
「セレスティーア・A・アーカリア。元の名が、セレスティーア・アヴローラだ。理事長のディアーチェ・アーカリアが引き取ってから名が変わったんだ」
「アヴローラ、か……何となくわかった」
この学園の禁書庫にあった本の中に、アヴローラ一族の悲劇の歴史があった。もしあの本の内容が、このキークエストのヒントなら……
「流石マキナだ。図書館をギルドにする奴は違うな」
「良いだろ、別に。それより最終目的地は、暁の里『アヴローラ』で良いのか?」
「それはまだ調査中だ」
「K。なら、お互い別行動で情報を交換し合おう」
「ふぅん~、つまりジュエルを探しながらその、暁の里を探すの?」
アヴローラの事は伏せて話したのだが、如何やらリリスは感づいている様だ。
まぁ、リリスは賢いし勉強熱心だからな。
「そ、って訳で、まずはアインズたちと合流するぞ」
気付けばこの
それは置いておいて、次は久しぶりの戦闘回になる予定です。
アイデアがあれば活動報告のアイデア02へと、リクエストがあれば活動報告のリクエストへと、ギルド案があればアイデア03へと送ってください。
新しく考察のエリアも作りました。よければ利用してみてください。
※それぞれの詳細は、活動報告の各項目に説明を入れてあります。