今回は今までの中では、一番まともな気がします……
それでもやはり描写が上手くないと思いますので、皆さんの想像力が頼りです。
ジークとスカーレット・ジュエルが出会う数週間ほど前
「くっ……あなた、一体誰に頼まれたの」
「関係ないでしょ?あなたはこれから、私に捕まるのだから」
帝都デスパニア郊外の雪原
現在ここで二人の人物が戦闘していた。
一人は瞳や髪が淡い紫で、服装も紫色を基調としたドレスを着たツインテールの少女。手には杖を持っている。
もう一人は金髪碧眼の巨乳で、深緑色の衣を纏った女。手にはナイフが握られている。
女の名前はセリア
この世界で上位に入る強さを有する、プレイヤーだ。
彼女は現在、とある依頼で目の前の少女を捕まえようとしていた。
「それにしても驚いたわ。依頼では紫の宝玉を持って来いって話だったけど、まさか人型になるとはね」
セリアはナイフを構えたまま、目の前の少女に言う。
「レット姉さまに連絡していた所を、見られていたなんて……ついて無いわ、ほんっと」
少女の名は
身に危険が迫ってきた事を紅き宝玉に連絡していた時、依頼を受け紫の宝玉を探していたセリアに見つかり、帝都内での戦闘を避けるため雪原まで逃げてきたのだった。
雪原に着いてからの戦闘は激しく、その辺りにはクレーターが出来ていた。
(私の雷撃を初見でかわした時点で、殆ど積んでるわね…)
パープルの戦闘スタイルは雷撃による中・長距離間の攻撃だ。
一方でセリアはナイフによる暗殺で、超近距離の攻撃。
パープルが放った初撃は簡単にかわされ、一気に詰め寄られてナイフによる急所への一撃が放たれた。
パープルは咄嗟に杖でガードするが、急所を逸らすのがやっとだった。
その後の攻防でも雷撃を幾つも撃つが、それは当たる事なく、周りにクレーターを作る。
「そろそろ、大人しく捕まって欲しいのだけど。あなたほど賢い人が、私にいくら雷撃を放っても、当たらない事は分かっているでしょ?」
「そう言っても、はいそうですねっで、捕まる訳に行かないでしょう!」
そう言うとパープルは杖を勢いよく地面に突き刺し叫んだ。
「
すると辺り一帯に強力な電撃が走った後、杖に黒い粒が集まって行った。
やがて杖は黒い粒に覆い尽され、一本の剣へと姿を変えた。
(自身で握るのは初めてだけど、このフィールド内だったら何とかなる筈)
「それが奥の手?何にせよ次で終わりよ」
お互い得物をかまえる。
先に動いたのはセリア、首を狙った鋭い一撃はパープルを正確に捉えていた。
が、ナイフがパープルに当たる事は無かった。
後に動いたパープルだったが、サンダー・フィールドの効果でパープルの速度は神速となっていた。その速度を生かし、右腕を狙ったカウンターを放ったのだ。
しかしパープルの思惑通りにはいかず、ナイフを空へ弾くだけとなった。
「危ない、危ない。まさか腕を狙うなんて」
そう言いながら、落ちて来るナイフを空中でキャッチし、再度かまえる。
(かわされたの⁉いや、かわすと言うより見て攻撃を合わせたて来たようね。質量がこちらの方が重かった分、打ち勝ったって所かしら)
「さっきの私の一撃、耐えられなかったんでしょ?次で終わるのは、あなたの方よ!」
渾身の神速の一撃を放つパープル
その太刀筋を捉えナイフを振るったセリア
(っく、やっぱり私の速度を捉えてる!けど‼)
パープルの予想通りまたしてもセリアのナイフは宙を舞った。
(よし!勝った‼)
そのまま勢い良くセリアに向かって、剣を振りぬく。
がパープルの一撃は空を切って、パープルはその場に倒れてしまう。
「あいにく、武器はもう一本あるの」
気付くといつの間にか背後に立っていたセリアの左手には、撃ち合う直前には持っていなかった短剣が握られていた。
パープルは立ち上がろうとするが、立つことが出来なかった。
セリアの止めの一撃が決まったのだ。
「
そんなセリアの呟きはパープルに届く事は無かった。
(主さえ、いれば…こんな奴には…… グリーン……姉…さま、たち…無、事に、逃げ……て)
意識を失直前、パープルが考えていたのは姉妹たちの事だった。
「気を失ったかな?それじゃあ、あとは連れて行ったらお仕事完了ね」
そう言ってパープルを担ごうとすると、パープルの体が輝き、宝玉へと変わった。
「あら、便利♪」
セリアは宝玉を拾って、依頼主の下へ向かった。
今回登場した《セリア》は、とある小説の製作者さんから提供して戴いたキャラになります。
第二章初の提供キャラの登場です。
私の実力不足で、悪役っぽくなりましたが本来はそんな事はありません。
喋り方とか、もう少しバリエーションがあれば……
まぁ思いつかないなりに、今後も頑張っていきます。
アイデアがあれば活動報告のアイデア02へと、リクエストがあれば活動報告のリクエストへと、ギルド案があればアイデア03へと送ってください。
そのキャラをメインに、書かせて貰うかもしれません。
注意:BWOは基本、本編でリアル側は書く予定はありません。
なのでリクエストに要望があった場合にのみ、制作を考えたいと思っています。
~例~
<ステータス>
種族「獣人種・紅狐族」能力名「白焔」
職 「薬師」職スキル名「妙薬調合師」
戦闘「刀術」
「 」
汎用「視覚強化」
<能力やスキルの効果>
<オリキャラ案>
活動報告に、さらに詳しい例を用意しています。