ブランクワールド・オンライン   作:東條九音

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ラブライブ!サンシャイン!!を見て、テンションが上がった勢いで仕上げました。
今回のラブライブ!サンシャイン!!も、なかなかいい感じでしたね♪


さて、今回はタイトル通りです。
ようやく、第一章の終わりが見えてきた感じです。


戦闘終結

現在ボスの体力を七割程削った筈なのだが、相手はまだかなり元気なようだ。

 

「なかなか倒れないね~。如何するジーク。一回後方に下がって、様子を見るかい?」

 

「そうしたいとこだ……」

 

下がって休みたいとこだが、休むこと無く攻め続けるブラックの様子を見たら、負けてはいられないと思ってしまう。

 

「彼女に負けられないってかい?」

 

「ああ、そうだよ。にしても変わり過ぎだろ、あれは」

 

礼儀正しかったあのブラックが今では、嬉々とした表情で戦闘をしている。

 

「現実側で何か、あるんだろ。鬱憤みたいなのが。それを晴らすには丁度いいって事だろ?」

 

「そうなのか?それとマキナ。お前はどっから現れた」

 

シロと話していたらまたも、マキナが会話に加わっていた。

 

「まぁ良いだろ、それは。それよりそろそろボスが倒れるが、お前はボーナスを取りに行かなくて良いのか?」

 

「何でそんな事が分かるんだ?」

 

「こいつの効果が切れて、ボスのステータスが元に戻るからだよ」

 

そう言いながらマキナは一枚のカードを見せた。

よく分らんが、分かった事もある。

それはこいつが、敵に対して余計な何かをしていたと言う事だ。

 

「あとで話を聞かせて貰うぞ、マキナ」

 

「金を払うなら何でも教えるさ」

 

 

 

 

 

 

 

話をやめ先頭に戻ると、何処かボスの様子がおかしかった。

 

「何があった?」

 

「分からない。さっきまで攻撃して来たのに、急に動きが止まったんだ」

 

近くにいたプレイヤーに尋ねると、相手も困惑しているようだった。

そりゃあさっきまで元気だったボスが、急に動きを止めたらこうなるか。

よくボスを見てみると、姿が人になっている。

 

「姿が変わった?」

 

「さっきより強くなるって事かよ」

 

「退却して体勢を立て直そう‼このままやっても勝てないぞ」

 

そのやり取りを聞いた周りのプレイヤー達が、少しずつ退却を始めた。

退却するなら好都合、マキナの言う事が本当ならおそらくチャンスだ。

 

「シロ、ブラック!俺たちで他の奴らが逃げる時間を稼ぐぞ」

 

「言われなくても、そのつもり。こんな楽しい事、僕が譲る訳ないじゃん」

 

「彼女ほんと、凄いね。僕以上に楽しんでいるよ」

 

今回の事で大分、ブラックのイメージが変わったな。

まあいい、このままボーナスを頂いてしまおう。

 

「時間稼ぎの必要はないよ」

 

その声が聞えると同時にボスが消滅した。

ボスの居た位置には、二枚のカードが落ちていた。

突然の出来事に退却を始めていた者たちも唖然としていた。

 

声の主はカードがドロップしたところまで行くと、それを拾い上げてこう言った。

 

「ご苦労さん。これでこのクエストは終了だよ。報酬は酒場で受け取れるように、手配してあるから」

 

「あんた誰だよ。急に出てきて、クエストは終了って、一体どう言う事だよ」

 

我に帰ったプレイヤーの一人がその人物に尋ねた。

 

「そうだね、まずは自己紹介と行こうか。俺は、マキナ。今回王国に依頼されてこのクエストを出した『神秘の図書館』のギルドマスターだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタがそうなのか。それでクリアって言うのは如何言う事だよ」

 

「そのままさ。依頼された内容を達成で来たって事。簡単に言えば、次のエリアが解放されるってことかな」

 

まぁ、解放されるか判らないけど多分大丈夫だろう。

 

ボスから落ちた二枚のカード。

一枚は俺が仕込んだタロットカードだけど、もう一枚のアイテム名には《解放のカギ》と書いてある。

 

「とにかく酒場に行くと分かるよ。王国にはもう話は通してあるから。あ、ジーク。先行って待っているから」

 

そう言って足早にその場から立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だったんだ、アイツ」

 

「とにかく、酒場に行けって事だよな。よく分からない内にクリアして、釈然としないが、報酬を貰えるなら良いか」

 

周りはそう言うとぞろぞろと城を後にし始めた。

 

「ジーク、如何しますか?何か、踊らされていた感があるんですけど……」

 

ブラックがいつもの感じに戻って、訪ねてきた。

如何するのか何て決まっている。

 

「俺たちも帰ろう。酒場で話す約束は付けておいたから」

 

 

 

 

 




次回は、マキナの秘密が少し明らかになる予定です
秘密と言うよりは、普通じゃないプレイスタイルかな?


アイデアがあれば活動報告のアイデア・アイデア02へと、リクエストがあれば活動報告のリクエストへと、ギルド案があればアイデア03へと送ってください。
そのキャラをメインに、書かせて貰うかもしれません。



~例~
    
<ステータス>
      種族「獣人種・紅狐族」能力名「白焔」
      職 「薬師」職スキル名「妙薬調合師」
      戦闘「刀術」
        「 」
      汎用「視覚強化」
<能力やスキルの効果>

<オリキャラ案>

活動報告に、さらに詳しい例があります。


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