詳しい内容は、次回に持ち越しで再会までにしたいと思います。
酒場のクエスト案内掲示板に、全プレイヤーに向けた緊急クエストが張り出されていた。
『今から一時間後に帝国へ奇襲を掛ける。この奇襲成功の暁には王国から、参加者全員に報酬が贈られる。なお、今回の首謀者を生け捕り又は倒した者はアイシルク王から、ボーナスが貰える。
参加するプレイヤーは受付へ参加する事を奇襲開始三十分前までに伝え、詳しい説明を受ける様に』
「何でまた急に、こんな事に為った?」
久しぶりに酒場へと来てみると、殺気立っていた。
先程確かめた緊急クエストが原因なのは分かり切っている。
問題は、いつの間にそこまで進展していたのかだ。
「考えるよりまずは、受付を済ませるべきではないですか?これを逃すと痛いですよ?」
「ああ、そうだな……ってブラック⁉いつの間にそこに入たんだ?」
「いえ、割と先程ですが。それより受付に行かなくて良いんですか?もうすぐ、受付終了ですよ?」
ブラックに言われて時間を確かめると、受付終了まで残り五分となっていた。
「ヤッベ、受付に行って来るから、ブラックまた後で話そうぜ」
「はい、ではそこの席で待っていますね」
「はい、確かに受け付けました。では此方が今回の奇襲作戦についての詳しい資料になります。ご不明な点があれば、聞きに来て下さいね」
そう言うと、受付から紙が渡された。
何とか間に合ったようだ。
それにしても受付の話では、今回のクエストはどっかのギルドが出した物らしい。
受けて観るまでその事が分からないように工夫するとは、すっかり騙された。
この殺気の原因は騙された事に対してだったようだ。
「にしても、どこがこんなに手の込んだ事しているんだか……ん?」
渡された資料を見ると、クエストを出したギルド名が書いてあった。
まさかアイツが関わっているとは……
「お、ジーク。久しぶりだね」
「シロ!ホント、久しぶりだな。ここにいるって事はお前も参加するのか?」
声を掛けてきたのはシロだった。
前回買い物をして別れた後、全然会う事が無かったので、久しぶりの再会だ。
「うん、そうだよ。どうだいジーク、時間が来るまで情報交換するって言うのは?」
「いいね。だったら、待たせている奴もいるからそいつも一緒でもいいか?」
「僕は、構わないよ」
「よし、なら行こうぜ」
「お~い、ブラック~」
さっきより人が増えてきたようだ。
人が多すぎて、ブラックの居る位置が分からなくなった。
「ブラックって言うのかい?その待たせている人は?」
「ああ、簡単に説明すると、お前と真逆みたいかな?」
初めて見た時はシロと勘違いしたぐらいだ。
となると、この説明が一番分かりやすいと言えるだろう。
「ジーク、こっちですよ」
お、いたいた。
「シロ、あれがブラックだ。何となくお前に似ているだろ?」
声を掛けるが返事が無い。
不思議に思いシロを見てみると、何やら驚いている様子だった。
「どうしたシロ?って、ブラックも一体どうした?」
気付けば、ブラックも驚いた様子で硬直していた。
何がどうなっているんだ?
「キミは、あの時の‼」
「お姉さん、あの時の‼」
そう言うとブラックが勢いよく席から立った。
ん~、もしかして因縁があったりするのか?
ひと先ずは、説明して貰わなければ話が進まない。
「二人とも席に着いて話そう。俺には全く分からないから、一回整理したいんだが……」
「っと、そうだね。僕としたことが、驚きの余りすっかり忘れていたよ」
「そうですね。一回落ち着きましょうか」
気まぐれで、今あるストックを連続で投稿してきました。
そんな訳で、ストックが次で最後になったので当初の計画通り来月から、月に1~2話に戻そうと思います。
安定的に出していくためには、こう言いう気まぐれはやめた方が良いですね(笑)
アイデアがあれば活動報告のアイデア・アイデア02へと、リクエストがあれば活動報告のリクエストへと、送ってください。
そのキャラをメインに、書かせて貰うかもしれません。
~例~
<ステータス>
種族「獣人種・紅狐族」能力名「白焔」
職 「薬師」職スキル名「妙薬調合師」
戦闘「刀術」
「 」
汎用「視覚強化」
<能力やスキルの効果>
<オリキャラ案>
活動報告に、さらに詳しい例があります。