そして、いきなりこの状況……
王都のとある場所にて、赤髪の男が途方に暮れていた。
「どうしよう……、迷った」
数日前には到着してはいたが、町を探索することなく、辺りでスキル上げをしていた。
スキル上げがひと段落したので、町に入ったのだが、当ても無く歩いていたため迷ってしまったのだ。
「本当に、困ったな……。酒場でマップが貰えるらしいが、寄らなかったのは間違いだったな……」
迷い込んだ場所は運悪く、NPCすら存在しない場所だった。
どうやって、この状況から脱しようかと考えていると、誰かが声を掛けてきた。
「おや?こんな所で、何して居るんだい?」
「お、丁度良い所に、実は道に迷って困っていたんだ。どうやったら、酒場に……って、マキナ⁉お前どうして、こんな所に居るんだ?」
声を掛けられ振り返ると、そこにはマキナがいた。
「それはこっちのセリフだよ、ジーク。何で、開発区になんか来ているんだい?」
「いや~到着してから、町に入らずにスキル上げしていたんだ。で、いざ町に入って酒場に寄らずに探索していたんだが、迷子になった訳だ」
「何やってんだか…」
マキナに呆れられるのは、心外だな。
そう言えば、開発区とか言っていたな。どういう事だろう?
「まぁ良いじゃねーか。それでさっき言っていた開発区って何だ?」
「ひとまず酒場に行こう。話はマップを貰ってから、落ち着いてしようぜ」
マキナに案内されて、無事酒場に到着し町のマップを手に入れる事が出来た。
「それで、色々教えて貰えないか?」
「いいよ、特別に教えてあげるよ」
特別?どういう事だ?
もしかして本当にマキナの奴、情報屋でも始めたのか?
「じゃあまずは迷っていた、開発区について。あそこは、プレイヤーホームの集合地帯なんだよ。だから、NPCが今はいない場所なんだ」
「今はって事は、そのうち出て来るのか?」
「プレイヤーホーム以外にもギルドホームとしても使えるから、そのうち直接依頼が来るらしい」
ギルドね~。
ソロプレイをするつもりだから、関係ないかな。
「そう言えば、ここの酒場って何が出来るんだ?」
「ああ、クエスト発注やさっき言ったホームを買うのもここだよ。勿論、ギルド登録もここだよ。まぁ、組合みたいなものだね」
「成る程な、そう言えば何でお前はあそこにいたんだ?」
「ん?まぁ何でも良いじゃないか。それで、これからどうするの?何なら、いいクエストを紹介するよ」
何かはぐらかされたな……
仕方ないか、それにしても本当に情報屋をしていそうだな。
「紹介してくれるなら助かる。で、どんなクエストなんだ?」
「はいよ」
そう言うと、マキナは二枚紙を出してきた。
一つは、採取系らしい。もう一つは…採取系だなこりゃ。
「おい、マキナ。何で両方とも、採取系なんだよ。もっとあるだろ、討伐系とかよ」
「それが無いんだよね~。王国の酒場には」
ん?王国の酒場には?
「どういう事だ?」
「これから先の情報は、お金を払って貰わないとね。ストーリーに関係しているから」
「お前本当に、情報屋始めたんだな。それでいくらだ?」
「そうだね~、1,000Gかな」
「高いだろ。防具とかアイテム買ってるから、そんなに出せねーよ」
「ま、特別に500でいいや。でも、1,000出すなら、サービスするよ」
どうするか、現在の所持金が3,254G。
スキル上げしていたから、少しは余裕がある。
「さてさて、そうする?」
「ええい、1,000出す。で、どう言う事だ」
「まいど。王国じゃなくて、帝国にはあるって話だ。内容は傭兵らしいがな」
傭兵?何か物騒だが、面白そうだな。
「まず、判明しているストーリーを話すぞ。本来は帝国じゃなくて共和国だったんだが、王国の大臣とかの一部の上層部が、共和国との馴れ合いを嫌っていたらしい。そんで、そいつ等が共和国に攻め入って、共和国が帝国になったらしい」
そこまで話すとマキナは、グラスの酒を飲んだ。
アイデアがあれば活動報告のアイデア・アイデア02へと、リクエストがあれば活動報告のリクエストへと、送ってください。
そのキャラをメインに、書かせて貰うかもしれません。
~例~
<ステータス>
種族「獣人種・紅狐族」能力名「白焔」
職 「薬師」職スキル名「妙薬調合師」
戦闘「刀術」
「 」
汎用「視覚強化」
<能力やスキルの効果>
<オリキャラ案>
活動報告に、さらに詳しい例があります。