いないいないばぁ。   作:Gasshow

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か、活動報告って五千文字が限界だったのか……。やむ負えずここに投稿します。


解説

恐らく作者本人である私も忘れていたりして、抜けている伏線が多くあると思います。あくまで参考としてお使いください。

 

 

 

 

 

『いないいないばぁ。』

 

この小説の中で、『古明地こいし』と言う妖怪は存在しません。すでにこいしは死んでいます。(こいしファンの方、申し訳ありません)。さとりが語ったあの過去で妖怪のリンチにあった時、一命を取りとめたのではなく、こいしは死んでしまったのです。それを受け入れられずに、さとりは空想の『古明地こいし』を自らの中に作りました。それも《無意識を操る程度の能力》と言う、自分を騙すのに都合の良い能力を付けて。

 

地霊殿のペットたちは、『古明地こいし』などいないと分かっていながら、何か事情があると察し、さとりの為にこいしがいるように演技しています。しかし馬鹿なお空だけは、本当にこいしがいると思い込んでおり、さとりに「こいしが帽子をしていないなんて珍しいでしょ?」と聞かれても「う~ん、(こしい様を)見たことないですから」と正直に答えました。お燐にしても、言わなければいけない場面で、こいしの名前を所々で抜かしていたり、こいしが突然に現れても驚かなかったり、更には(見たことないから)こいしの帽子を知らなかったり、そもそもこいしの台詞を飛ばして読んでも、さとりの台詞だけを聞けば、会話が成立していたりと、ちらほら伏線を仕掛けておきました。

 

さとりが言っていました。 「覚り妖怪と言うのはね、事実から、本当に知りたくないことから目を背けると、()を閉じてしまうの」と。だから、こいしが一緒にいる間は、さとりも第三の目(サードアイ)を閉じてしまっていて、お空やお燐の心が読めないでいたんですね。(目を開いたら、こいしが死んだと気づいてしまうから)。大まかな説明はこんなものですかね。

 

 

 

 

 

 

 

『きゅうけつ鬼ごっこ』

 

結論から言いますと、この話に出てくる『フランドール・スカーレット』は、パチュリーの魔法によって姿を変えた小悪魔です。フランの《狂気》を取り除けないと知り、パチュリーは思います。このままいけば、フランによって、咲夜や美鈴、レミリアまでもが命を失いかけないと。レミリアも、『フランドール』と言う呪縛から永遠に開放されることはない。だからパチュリーは考えたのです。これら全てが解決する方法を。それはフランを殺して(フランちゃんファンの方、申し訳ありません)その代わりに、フランの姿に形を変えた小悪魔をレミリアの妹と言うポジションに置くこと。そのためにレミリア以外のメンバー。咲夜、美鈴、小悪魔と結託して作戦を練りました。それは、まずフランを《狂気》から救う事ができる魔法を開発したと言って、吸血鬼の特性が消えると言う副作用についてレミリアに刷り込みをする。続いて理由を付けてレミリアを地上で待機させ、フランを殺す。そして小悪魔の姿をフランと同じにする。最後に小悪魔が戦闘で死んだと言えばこの状況にすることができる。作戦は見事に成功し、こうなったと言うわけです。そもそも《境界を操る程度の能力》をもつ紫ですら分離出来なかった物を、魔法程度でどうこうできるとは思えませんからね。

 

フランドールに成り代わった小悪魔では吸血鬼の特性など持っているはずもなく。そして、レミリアもフランのせいで初代小悪魔(今、図書館で秘書をしているのは再度召喚した別の小悪魔)が死んだと思っているので、別個体の小悪魔の声が聞こえてきた時に、思い出してすまないと謝ったんですね。

 

ちなみにこの話の題名である『きゅうけつ鬼ごっこ』は実際にあるスペルカードから取りました。正式な読み方は《きゅうけつおにごっこ》なのですが、私は昔これを、《きゅうけつきごっこ》と間違って読んでいました。実はそこからこの話を思い付いたんです。なので、答えがまんま題名になってしまいました(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『盃の中の月夜』

 

答えの方ですが『幻想郷は存在しない』でした。単純に言うと、幻想郷が滅んでしまってから、紫が博麗神社に来て、過去の回想をしている話なんです。実はこれ、紫が博麗神社に訪れる場面をまんま抜いたような形になっています。だから始めから回想なんですよ。途中で目を瞑って、溜め息を吐いて、そして目を開けた場面がありましたよね。あそこが回想と、そうでない部分の分かれ目です。ぼかしたんで一見、繋がってるように見えるんですけどね。見分け方は何個かあって、まとめると《途中で盃の色が紅色から朱色に変わっている事》《地の文で、焦がれ恋した幻想を見たと書いてあるのに、後半ではもう見ることさえできないと言っている矛盾》《前半では紫の全身を照らすほど光が強いのに、後半には月だけが映っていると書いてある。それだけの光なら、盃に宴会で生じている光も映っているはずなのに映っていないのは不自然》とまぁこんな感じです。あと柱の傷は、前半部分が実際にあった出来事だと証明するために付けました。

 

大勢の人妖たちが宴会をする光景を恋い焦がれた幻想と比喩されています。ので、それがもう見れないと言うことは、もう宴会を開けないと言うこと。なんで幻想郷が滅んでしまった……と解釈して貰えると嬉しいです(心配)。『月』を強調したのはフェイクです。そっちに目が行くかなと思い書いたのですが、それはあまりに理不尽かなと思い、ちょっとしたヒントにもしました。タイトルをヒントと言ったのは、盃に目を向けろと言った意味だったのですが(色の変化)、まさか月夜の方が注目されるとは……ヒントどころかフェイクに目を向けさせてしまいましたね。申し訳ありません。

 

 

なんかこの話だけ、間違い探しみたいになっていると思ったのは私だけだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

『不思議の家の人形劇』

 

取り合えず結末を言うと《アリスが完全自立人形のテストをしていた》と言うことですね。流れから言いますと、アリスは長年の研究の末に、ある程度のクオリティーを持った完全自立人形のを作り上げる事に成功しました。そして、その性能を確かめる為にある一つのテストをするわけです。 それはまず、完全立律人形であるアリス人形に、自分の記憶と、昨日魔理沙が血だらけで不振な行動をしていたと言う記憶を植え付けます(手段は何でもいいです。魔法的なことでもいいし、実際に動かして見せるとかでもいいです)。そして、アリス人形を普段の自分と同じような生活をさせて、協力を頼んだ魔理沙orアリス本人が操る魔理沙人形(文脈では判断できない。作者は魔理沙人形にしました)に自分が殺人事件の犯人と思われるような話をします。しかし結果は惨敗。思考能力(魔理沙を全く疑わない)に欠点はあるわ、途中で動きが停止するわで散々な失敗作だったのです。そして実験中に故障して異常が発生した人形の暴走を恐れたアリスは、アリス人形の首を切り落として終わります。簡単な流れはこうなります。

 

まず最初に気がついて欲しいのは、語り手のアリスが人形だと言う点。斧で首を切られても、斧については銀に輝くとしか書いてません(血についての表現がない)。あと、アリスの動きが止まった時に、壊れた機械のようなと表現している所から、そう推理していだだけると。それともう一つ、この語り手のアリスの察しが異常な程に悪いと言うこと。普通、帰り道に血だらけで帰ってる奴を見かけたその日に殺人事件があったら、ほんの少しでも疑いますよね。それをアリスは普通にスルーしました。しかしそうなるとおかしいのは魔理沙。そんな姿を目撃されているのに、遠回りに探りを入れるならまだしも、自分からストレートにそう切り込むのは明らかに無用心。東方projectをある程度知っている皆様なら、この二人がそんな馬鹿なはずがないとすぐ分かると思います。魔理沙がため息を吐いたのはこの人形が失敗作だったと判明したからですね。決して安堵の溜め息ではありません。それに殺人なんて勿論、起こってませんよ。アリスが実験の為に言った嘘です。細かい裏設定を言うと、アリス人形がいつもより遅い時間に起きたと知覚したのは、アリスが実験の準備をしていたからとか、まぁ色々あるんですが、それはただ単に自分の自己満足なので、分からなくて当然です。気になさる必要はありません。

 

本来ならアリス人形を故障させなくてもよかったのですが、どうしても首をはねられて終わりと言う感じにしたかったので、故障させました。失敗しただけなら別にわざわざ首をはねる必要はありませんからね。

 

 

 

 

 

 

『後ろの正面だぁれ?』

 

後ろの正面だぁれ?『八雲紫』と言う事ですね。まぁ 今回の結論は簡単です。 『射命丸文が、調べてはいけないことまで調べてしまった』と言うだけです。十年前、霊夢の死を怪しく思った魔理沙は、それについて詳しく調べます。しかしそれは、《妖怪の賢者や、天魔までもが隠そうとする何か重大な事》。それに気がついてしまった魔理沙は、紫に殺されてしまったんですね。しかし、そうなると阿求も怪しい。阿求も紫と結託していると考えるべきです。可能性としては二つ。魔理沙が事実に気がついたのを確認するために接触したのか、わざと魔理沙に気がつかせて妖怪の賢者に殺させたのか。後者だったら阿求さんマジで狂ってますけどね。それに途中で気がついた射命丸は、このままこの事件を調べては不味いと思った。

《そして察する。ある事に》

しかしその瞬間、自分の背後に誰かの気配があることに気づきます。

《そこで気がつく。ある事に》

射命丸はもう既に遅かったと後悔するんですね。

《間違えた(この事件を調べること自体)》

何か射命丸文さんにしては馬鹿だなと思われるかもしれませんが、まぁそれは話の流れでスルーしといて下さい(別にはたてでも良かった)。

 

要点は射命丸が最後に言った台詞と、天魔からも止められていたと言う証言。あと地下室の鍵が内側からかかっていたと言うか部分。地下室の鍵が内側からかかっていて、魔理沙を殺せるとなると(この話の中では)三つの可能性が出てきます。

・アリスが人形を地下室に設置していて後から操って殺した。

・紫に殺された。

・魔理沙の自殺。

これら三つを考えていくと、まず一つ目はアリスが殺す理由が見つからないので却下。二つ目はあるかもしれないが、文面からは確定的な推測が全くできないのであり得ない(する理由が見つからない)。そうなると、他のと比べると三つ目は可能性として十分にあり得ますよね。

 

今回は話のまんまだったのですが、皆様が思ったより『霊夢の死』について深く考え込んでしまうような文章を作ってしまいました。申し訳ありません。この話での霊夢の死は《紫が隠している何かヤバイこと》としての役割しか果していません。なのでそこに深い意味は存在しないのです。簡単にしようと思って、文字数減らしたのですが、それが逆に説明不足になってしまいましたね。勉強になりました。これからは注意します。

 

 

少し感想を見て思ったのですが、私が今まで出してきた問題がかなり裏設定まで作り上げて、練った問題だったので、この話で深くまで裏をかかれた方が数多くいらっしゃりました(笑)。

しかし!最初に言いましたが、これはeasyレベルをイメージして作りました。なんでそんなに深くまで読み取らなくても分かるようにしています。ですがそれが仇となって、皆様があまりに普通すぎる結末を思い付かなかったのではないのかなと。

 

実は私は問題を作るにおいて、ある程度の自分で作ったルールがありまして、それは『基本的に推理ではなく、妄想レベルに達する答えは作らない』と言うことです。なので、皆さんが霊夢の死に食いついてらっしゃいましたが、この話で霊夢の死んだ理由なんて、いくらでも捏造できるので、そこはあまり推理に関係ないようにしています(いくらでも拡大解釈ができてしまうので)。

 

本当は、霊夢の死んだ経緯とか理由とか別の場面で書こうと思ったんですが、それだと文字数が多くなって難易度高くなるかなと思って、そこは全部消したんですが…………それが余計でしたね。こうなると簡単な問題を作る方が作者にとっては難しいかもしれません。

 

 

 

えっ?霊夢が殺された理由ですか?その部分は一度書いたので、もちろん考えてありますよ。

 

それはですねーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

『かえるのうた』

 

今回の話。取り合えず真相を言ってしまうと、《早苗さんが二重人格だった》。あと諏訪子も神奈子も存在いたしません。形は違いますが『いないいないばぁ。』同様に実在しないものとなっております。

 

この話の早苗について順を追って話しますと、早苗さんは日々のいじめで精神を浪費して、色々とおかしくなっていきます。始まりははいじめに耐えかねて、自分の理想とする母親であり、父親であり、友達であり、姉妹である二人の神様を無意識に作ったことから始まります。(文脈では正確に把握できないので、『いないいないばぁ。』みたいな妄想でもいいですし、早苗さんの力で虚像を作ったとかでも何でもいいです。作者は後者的な感じにしました)いつの間にか、自分で作り上げた神様で早苗は自身を慰めます。しかし、それでもなお、いじめは続いていきます。そして自分を圧して、我慢した結果、今度はそれらを発散するもう一人の自分を作り上げました。そんな欲望に沿って忠実に行動をする裏早苗さん。まぁ俗に言う二重人格です。これは、そんな早苗さんが起こした事件なんですよ。

 

話の始まりは、とある日の火曜日。掃除を押し付けられ、一人で掃除をして帰宅。神奈子と諏訪子としゃべりその日は終わります。しかし掃除を押し付けられると言う新たなスタイルのいじめを受けたストレスにより、裏の早苗さんが水曜日に出てきてしまったんですよね。その裏早苗さんが学校に行き、よく自分をいじめている三人に日頃の仕返しをします。結果、早苗ごときにやられっぱなしは嫌だと言うことで、翌日の放課後にその三人から報復を受けるのです。しかし、その途中で暴力がトリガーとなり裏の早苗さんが再び現れます。現人神に近い存在である早苗さんの力に、一般人である女子三人が敵うはずもなく、そのまま教室で殺されてしまいます。今までの恨みとばかりに蛙を胃袋に敷き詰めて、首をもぎ取り、あとは本文と同じ感じに。蛙はどうやって集めたんだ?とかはまぁ都合良く解釈して下さい(笑)。そうですね、もう全部早苗の能力でたまたまかえるが一杯見つかったとかで(早苗の能力万能説)。ぶっちゃけるとこれは、女子三人を諏訪子が殺したと思わせるために、作者が書いただけです。あとそれからは裏の早苗さんが制服を着替えて、血を被った制服は裏の林に捨てます。それからトイレで肌等にに付着した血を落として、あとはもう話の通りです。蛇足として、早苗が作った諏訪子が早苗に都合の良い話を言ったのは、犯人である早苗の真相心理がそうさせたのかもしれませんね。

 

簡単に経緯をまとめます。

 

火曜日

・早苗さん。虐められて帰宅。

水曜日

・裏の早苗さんが登校。いつもいじめている三人に何らかの仕返しをする。

木曜日

・早苗さん。屋上に呼び出される。昨日、早苗に仕返しをされたままが嫌な三人は、いつもより酷い仕打ちを早苗に。それが切っ掛けで、裏の早苗さんが出てきて、三人を殺す。証拠を隠滅して、トイレで戻る。

金曜日

・朝を向かえる。三人が死んでる事を知らされる。終わり。

 

個人的には早苗の記憶にない曜日がある。諏訪子は神社の境内から出ることができないのに、首を跳ねられると言う物理的な殺され方をしている。となると犯人は早苗さんしかいないんじゃない?と言う風に簡単に予測されると思ったのですが、案外そうでもなかったようでした。

 

*正解者様が少なかったので、以下は細かい解説。面倒な方は読まなくて結構です。

 

気づくポイントは、いくつかあり、まずは曜日についてですね。ヒントがあるので全て割愛しますが、なんで一日だけ記憶がないんだと言うことに気がついてほしいです。それからは神奈子と諏訪子が神社の敷地内から出られないと書いてある事に気がつけば、もう女子三人を(直接手を下して)殺したのは早苗しかいないと言うことが分かると思います。それは制服のが着替えられている点からも分かりますかね。後の細かい根拠は全文を参考で。

 

証拠が見つからなかったのは単に早苗さんの能力です。もうヒントのまんまですね。ちなみに細かい事を言うと、早苗が諏訪子と神奈子を作る際に、信仰心が無くて今は殆ど力を失っていると設定した方が、何の違和感もなく存在できると思ったんですよね。そりゃ自分の脳内or虚像の存在が、マジの神様レベルの力を発揮できるはずがないですからね。

 

 

まぁ真相はこんな感じなのですが、皆様の感想を見ていると、諏訪子と神奈子が本当に存在していて、早苗の体を乗っ取るor操って殺させるとかでも全然、辻褄は通るんですよね。

 

これだと一応、諏訪子に人の体を乗っ取る力があるなんて東方の設定にない等の疑問や、何で急にいじめが暴力化したのか等、回収できない伏線はあるのですが、それでも全く違和感はないので、これも正解かなと思いました。

 

この話、もう少し文字数増やした方が良かったかなと今更後悔しています。確か六千文字少し上くらいだったのですが、ここまで場面を跨ぐならその倍くらいがちょうどよかったのかもしれません。素材は良かったので、ちょっとした本格的な推理物にできたなと、自分の力量を再確認しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

『哀々傘』

 

答えは《寺で出されている食事は人間の肉だった》と言うしょうもない話です。

経緯は簡単です。妖怪が多くいる命蓮寺は、人間の肉が必要になってきました。しかし、人間の肉は滅多に手に入る物ではない。そこで考えた訳です。葬儀に見せかけて、死体を入れ換えればいいんじゃないかと。だから聖は前日に生身の死体を受け取ったんですよね。念仏を唱えるとか適当言って、人間の死体とダミーを入れ換える時間を確保するために。ダミーを用意するのは簡単です。マミゾウさんですね。命蓮寺が火葬しないのは、マミゾウさんが人間の代わりとして化けさせた動物の骨がでてきてしまうのを防ぐためです。そこら辺を踏まえて、小傘の食事シーンを思い出せば、真相は出てくるとおもわれます。さらには翌朝には体に力がみなぎるとも言っていました。ちなみに村紗が肉料理を食べなかったのは、真面目だからとかそんなのではなく、それが人間の肉だからです。妖怪なら別として、幽霊は基本的に人間の肉は食しませんから( 幽々子さまなら食べそうだけど )。その証拠に、【解】では寺とか関係なく普通にお酒を呑んでいました。

 

話としては、餓えに苦しんでいた小傘を助けるために、聖が人間の肉を食べさせたと言う話です。普通に言っても、聖の施しなんか受けるかよ!的な感じで断られると思った命蓮寺の面々は、内緒でこっそりと小傘に人肉を食べさせようとする。そんな流れです。ですので、わざわざ小傘をツンデレっぽい性格にしたんですよね。じゃないと話に違和感が出るかなと思ったので。

 

文を省いたり、ダミーを多く入れたのにも関わらずの瞬殺でしたね(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

『ゆびきり』

 

これは《ルーミアは少年との約束を守るために死んだ》ですね。幼い故に美春君は良かれと思ってルーミアと人間を食べないようにと言う約束をしますが、彼は『妖怪の餓え』と言う苦痛や『人間の肉を食べないと死んでしまう』と言った妖怪の原則を知らなかったのです。しかし美春君から貰った命をルーミアはその約束を守るために使い、せめて彼に殺して欲しいとそう思って鈴仙の能力でルーミアが自分の両親を殺したと言う幻覚を見せて、美春君に殺して貰った。流れはこうですね。

 

推理をするとしたらまず、ルーミアが異常(自分の命以上)に約束に固執している所と、タイトルで『約束』がテーマになっているのかな?程度に思って貰えるだけで、少しは見えてくるかなと言った感じです。ルーミアが自殺と言う部分は、いくら弱っていたとは言え、人間(美春君両親)の肉を食べた直後の彼女が彼に力勝負で負けるはずがないと言った所ですね。そもそも本当に肉を食べていないので、そこら辺も根拠になるかと。あと美春君が帰り道に道案内を頼まれた女性は鈴仙ですね。その時に彼女が美春君に能力をかけて幻覚を見せたのです。あとルーミアが喉を手で捕まれているので何と言っているのかは分かりずらいですが、最後に言ったあの台詞は「(いままで)ありがとう」と言っています。

 

 

この話に関しては【解】を最近書いたので、解説に書き忘れている伏線が多々あると思います。思い出したらまた付け足していきますので、そこはご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

『花の名』

 

答えは《チルノが言っていた『おがた』は人里の子供のことだった》ですね。筋はチルノは寺子屋で自分の隣に席にいる『緒方(君?ちゃん?)』が病気になり、そのお見舞いの花を幽香に貰いに行く所から物語ははじまります。そこでチルノはその『緒方』と同じ読み方ができる花を見つけます。「面白い!きっと緒方も元気が出る!」とチルノはそう思いその花をお見舞いの花と決めます。それから花を貰った幽香に『緒方』の様子を伝えるのですが、幽香はチルノの話をしっかりと聞いていなかったのでそれを『御形(ごぎょう)』だとそう思い、会話を聞きます。しかし幽香はその後にチルノの話していた内容が人里の子供の一人だと知り、おそらく彼女が供養の花を欲しがるだろうとそう思い、花を用意して待っていた。みたいな感じですかね。

 

あとこれは言うつもりはなかったのですが、指摘された方がいて折角ですので言います。ハハコグサの花言葉は『忘れない』『優しい人』『いつも思う』等々。そういう意味も含めて、この話にハハコグサを使いました。それ以外の花は特に選んだ理由とかはありません。最後に揶揄した花も含めて特に何も決めてません。これは供花だと言う意味だけを込めて『白い花』と表記しました(供花は基本的に質素な花であれば何でもよいとされている)。途中でハッカの飴がユリのようだと言ったのはそれを分かりやすくするために入れただけです。感想の中で白い花がエーデルワイス(花言葉は『大切な思い出』)と言う素敵な指摘もあったのですが、残念ながら私はそこまでは裏設定を作り込んでいませんでした。と言うか正直エーデルワイスにしとけば良かった。と思いました。

 

久しぶりに投稿したからかもしれませんが、非常に多くの正解者様がいらっしゃりました。と言うか久しぶりの投稿で皆様の実力を見謝った結果ですね(笑)。

 

ちなみに、『御形ーーハハコグサ』の

ヒントを出したのは、「チルノの隣がたまたま休んでただけだろ!『おがた』かどうか分からないじゃん!」と言われるかな~と要らぬ心配をしたからです。まぁ正直、このヒントを出さなかった所で結果は変わらなかったと思いますが……。

 

 

 

『またね』

 

真相は《阿求が小鈴に蓬来の薬を飲ませた》ですね。文章中にある ーー

 

「それと、永遠亭から貰った栄養剤が、日記の仕舞ってある引き出しと同じ所にあるから貴方にあげるわ。勿体ないから必ず飲んでね」

 

「…………ええ。でも小鈴、でもそれは少し勘違いよ。追いかけるのは私の方。待つのは貴方」

 

(不老不死になった小鈴の元に、百年後会いに行くため)

 

「もしかすると次に私が貴方と会った時、貴方は私を殺したいほど憎んでいるかもしれない。いえ、もしかすると単に再会の嬉しさをお互いの笑顔で表すかもしれない。それはその時になってみないと分からない。それでも私は貴方のどんな感情も受け入れるわ」

 

この三つの台詞から“蓬来の薬”と言う部分に行き着いて貰えるかと思います。後は文章中にある阿求が見せた、小鈴に対する異常な執着。これも少しでも話の筋を通すためにと思い書きました。

 

この三つの台詞を文章中に隠すため、かなり意味のない話を挟んだりしたんですが、普通に解かれましたね(笑)。あと感想を読んでいて、皆様が恐ろしく考えて出した感想が非常に面白かったです。声を挙げて「お~」と唸ってしまいました。鉄血☆宰相様の感想とかは私好みで「パネェ!」となったので、ちょっと興味があれば読んでみるのも面白いと思います。

 

 

『謝罪文』

 

では解説です。これは《少女を拐ったのはにとり》と言う落ちでした。流れを話すと、にとりは何かの目的でどうしても生きた生身の人体が欲しかった。しかしそれはそう簡単に手に入るものではなく、入手は困難だった。そこでにとりはばれずに人里から人間を拐う方法を模索する訳です。

 

そしてある日、上白沢慧音がにとりに“防犯カメラ”作成の依頼をしてきます。それを利用してにとりは子供を拐う計画を立てました。それは『録画した映像を防犯カメラでリアルタイムに映している映像と思わせて、アリバイを作っておきつつ子供を拐う』と言うものでした。

 

その詳細は、その日の午前中に目当ての子供を妖怪の森麓へと連れ出して、そこから彼女を一人にさせてその映像を録画します。そして少女を拐って、慧音を自宅に呼び出し、その映像をリアルタイムだと思わせて見せる。

 

しかしまだ弱い。にとりは思いました。もし自分が人里の子供を拐ったとばれれば、それはもう人里との関わりを断ち切られるどころか、幻想郷で肩身の狭い思いをすることになる。

 

そんなことを考えていた時に訪ねて来たのが八意永琳。どこからか“秘薬”の話を聞きつけ、それを一つ貰えないだろうかと相談を受ける。そこでにとりは永琳に協力を求めることにした。

 

永琳は紅魔館へ行き、妹の狂気を押さえられる薬ができたと言って、しばらくそれを処方する。しかし実はその逆、狂気を促進させる薬を渡して何度かフランを暴走させます。

 

そして予め永琳と決めていた日にフランを暴走させ、もしばれたとしても自分に疑いが行かないように仕向けたと言う訳です。

 

謝罪文は、にとりが内容を作って永琳を使いフランに書かせた(治療の一貫などと言って)のですが、永琳はそこでにとりに無断で内容に手を加えます(謝罪文解読に記載)。これはもしにとりと自分が共犯だとばれても、「自分はやむ無くやった。本当はやりたくなかったが仕方がなかった。だから手紙にヒントを入れた」等適当を言って逃げるための保険が欲しかったからですね。

 

 

 

 

ちなみに“河童の腕”は鈴奈庵のネタです。

 

 

謎を解くための大きな要点。

 

・ 「ええ、妹様もやっと日本語の読み書きができ始めたわ。貴方から貰った本は少し古い物だったけれど、まぁ感謝してるわ。英語が通じないのがこの土地の難点ね」(咲夜談)

 

・《 沈みかけた太陽が、空だけではなく森の木々や落ち葉が散らばる地面までもを茜色に変貌させる。》と言う文で現在が夕暮れを指しているのに、《 にとりは部屋の隅に設置されたモニターへと駆け寄って、角ばった一つのボタンを押す。すると、モニターが一瞬明るく光り、真上からの日光を受けて輝く鮮やかな深緑が画面へと映り込む。》と防犯カメラには昼間が映っている矛盾。

 

・ 「うーん、人間の体を少しと思ったけどそれは不味いし…………あっ!じゃあ、長細い箱を一つくれないかい?」(にとり談)

 

 

・謝罪文の一文に《 父母心痛ト思ウ。愁傷デス。》と書いてあるが、日本語を勉強したてのフランが書いたのなら“愁傷”などと言う難解な単語を使うはずがない。

 

・手紙は墨でなくてインクで書かれていた。

 

・ “河童の腕”それは河童にとっては相当大事な物らしく、これを人里の人間に拾われた時は、どんな傷をも治す河童彼女たちの秘薬と交換をしようと交渉に持ち掛けたほどなのだ。その噂を聞き付けた永琳が、興味を持って欲しがった程の秘薬を、河童たちはあっさりと交渉条件に挙げた。それほどまでに“河童の腕”は大切に大切に河童たちに扱われていた。(地の文)

 

 

 

 

 

*以下 謝罪文解読例

 

 

 

ごめんなさい ごめんなさい

かわいそう かわいそう

私のせい 私のせい

 

でも仕方がなかった。どうしても殺したかった。血が欲しかったから食った。

 

手に紙ヲ西ん二、虹に似る何。

(これは『てにがみをにしんに、にじににるなに』これに“にとり”ーーつまり“に”を抜くと『手紙を信じるな』になります)

 

読めるなら、それが私だ。こんなことをしたのは紅い下の子(つまりレミリアの妹であるフラン)だと思います。それが私。下(地下)から出て、本(図書館)を飛び出し、メイドに追われた。傷を治したかったから、持ち去って食べた。後でお姉様に知らされて、良心が痛んだ。あの子の両親には心痛なことだと思います。ご愁傷です。

 

ごめんなさい ごめんなさい

ごめんなさい ごめんなさい

 

 

 

 

 

『有るか無きかのすずろごと』

 

これは正解とかは存在しないので、ちょっとした考え方を提示します。皆様がどう捉えるかと言った話です。

 

この『いないいないばぁ。』と言う短編集。オチとしては《霊夢たちが披露した遊び話》と言う事ですが、そうなると気なる部分があります。それは『いないいないばぁ。』一話で言っていたこいしの台詞とさとりの思考。

 

「前に地上でうどん屋さんを覗いた時に、美味しそうだな~って思って!目玉焼きうどんって言うのもあったんだよ!」

 

 

私はまだ地上に行ったことが無いから分からないが…………目玉焼きうどんってどんな料理なのかしら?

 

 

つまりこれはこの話の話し手が言った台詞と言うこと。

 

 

そして“有るか無きかのすずろごと”で言っていた霊夢と魔理沙のやり取り。

 

 

「そうだな……うどん屋なんてどうだ?目玉焼きうどんが久しぶりに食べたいなと思って」

 

「うわ!本当にあったのね、それ」

 

 

さらには『いないいないばぁ。』の“こいしはさとりの妄想”と言うオチ。

 

 

その他にも言っていた皆の台詞。

 

 

「まぁこんな事になったのは霊夢のせいだよな。始めは怖い話をしてたのに、いきなりこっちの方面に持ってくからさ」

 

つまり霊夢が一番最初に話を始めた。さて、では霊夢が始めに話した話はどの話なのか?

 

 

 

 

「でもこれって本当にあった話も混じってるんですよね?」

 

 

 

 

 

ここで「ん?」と気づいていただければ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いないいないばぁ。

 

 

 

彼女が顔を出すのか出さないのか(本当にいるのかいないのか)

 

 

 

 

 

 

 

『有るか』 『無きか』

 

 

 

 

 

 

 

いないいないーー。

 

 

 

 

 

その続きはあなた方に(ゆだ)ねることと致します。

 

 

 

 

 

 

 




恐らく色々納得できない部分もあるかと思いますが、取りあえずはこれで勘弁して貰えるとありがたいです。所詮はこんな物しか書けない作者なんで……。あともう少し解説を分かりやすく書き直した方がいいですかね?ちょっと雑い気がしました。

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