真ゲッターロボ BETA最後の日   作:公園と針

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第一部 序章 「変わりはじめた世界」
プロローグ 「その名はゲッター」


――それは、とてもちいさな

      とてもおおきな とてもたいせつな

         あいとゆうきとしんかのおとぎばなし――

 

 

 

 

 

 1967年 月のサクロボスコクレーターで人類は異星生命体とファーストコンタクトをはたした。しかし、それは決して友好的な物ではなかった。

 

 のちに、BETA(Beings of Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race 人類に敵対的な異星起源種)と名付けられたこの生命体は名付けの意味の通り人類に敵対する生物だった。

 

 人類は月でこの生物を駆逐することを決定。 しかし、遠くの月にまで人員、武器、酸素、食糧を運ばねばならず、当初の思惑どおりに事は運ばず虫のように潰してもいくらでも湧いてくるBETAに対して人類は追い込まれた。

 

月は地獄そのものだった。

 

 1973年4月19日 BETAの着陸ユニットが中国のウイグル自治区カシュガルに落着し、ハイブと呼ばれるBETAの「前線基地」が構築された。のちに地球にいくつも作られるハイブのオリジナルである。

 

 これを機に人類は月からの完全撤退を決め、月はBETAに支配されることになった。

 

 人類は月面での戦闘に敗北したのだった。しかし、月では使用できなかった兵器を地球では完全に使用できるため当初は地球圏での戦闘は楽観視されていた。

 

 中国は国連軍の介入を拒否し、航空戦力で地上に蔓延るBETAを殲滅。

 

 カシュガル落着から2週間。中国軍はBETAを圧倒していた・・・・・。

 

 ところが、月では確認されていなかった新種の存在が全てを変えることになる。

 

 レーザー種である。

 

 これにより航空戦力が全て無効化された。レーザーにより航空機・ミサイル・砲弾を空中で撃破されてしまうのだった。

 

 制空圏は完全にBETAのものとなり、中国は劣勢に追い込まれた。劣勢に陥った上で展開した核攻撃による焦土作戦すらBETAには効果がなかった。

 

 このカシュガル自治区のハイブから無尽蔵に湧いてくるBETAに人類は国土を奪われ、ハイブを世界各地に建築されてしまった。

 

 たった一年で世界人口は30%減少。人類は空前絶後の危機に瀕していた。

 

 

 

 

 しかし、BETAは突如として現れた謎の兵器との戦いを強いられることになる。

 

 その名は「ゲッター」。

 

 「進化」の力をもったエネルギー「ゲッター線」を動力とした兵器である。

 

 物語はBETAが地球に飛来して10年経った1983年。

 

 ゲッターチームの戦いが再び始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主要登場人物

 

 

流竜馬 

ゲッターチームリーダー。ゲッター1のパイロット。

 

インベーダーとの月面十年戦争を勝利に導いた「伝説の男」。

 

仲間である神隼人に殺人の罪を着させられてA級刑務所に投獄されていた。

 

ある男の反乱により仮釈放されて再びゲッターロボに乗ることになった。

 

仲間をバラバラにしたある男と自身をA級刑務所に閉じ込めた隼人への復讐を第一の目的としている。

 

空手の腕は超人レベル。全てが終わるまでは憎き隼人との協力関係を結ぶ。

 

 

 

神隼人

ゲッターチームメンバー。ゲッター2のパイロット。

 

IQ200の天才。月面十年戦争で活躍。

 

パイロットとしても優秀だが研究者としても一流で未知のエネルギー「ゲッター線」研究の第一人者の一人。

 

竜馬をA級刑務所に送り込んだ張本人。

 

竜馬には罪悪感を抱いていて殺されても仕方ないと思っていると同時にいまだ竜馬のことを「かけがえのない友」だと思っている。

 

全てが終わるまでは竜馬との協力関係を結ぶ。

 

 

 

車弁慶

ゲッターチーム予備メンバー。ゲッター3のパイロット。

 

月面十年戦争で活躍。日本軍所属。階級は少佐。

 

よく無茶をして負傷する武蔵の代わりにゲッターに乗っていた。

 

チームがバラバラになってしまったことや竜馬が殺人を犯したことに納得できないでいた。

 

重陽子爆弾から避難しようと武蔵が面倒を見ていた子供「早乙女元気」と共に核シェルターに逃げ込んだはずだったが…。

 

 

 

 

巴武蔵

ゲッターチームメンバー。ゲッター3のパイロット。

 

月面十年戦争で活躍。弁慶の先輩。

 

チームがバラバラになってしまったことを忘れようと努力し、恩人の遺児「早乙女元気」の面倒を見ていた。

 

戦闘中の負傷からある男との戦いで放たれた重陽子爆弾を阻止へ向かった竜馬と隼人とは別行動をとる。

 

別行動中に竜馬、隼人の代わりとして作られた鬼とトカゲの怪物とインベーダーが融合した化け物と戦闘。

 

ベアー号のコクピットごと潰されて戦死したはずだったが…。

 

 

 

早乙女ミチル

 

ゲッターチームの紅一点。ゲッターロボGの合体実験の事故によって死亡した女性。

 

その事故は当事者の竜馬、隼人はもちろんのことゲッターチーム全員にとってトラウマとなっている。

 

ゲッターチームが崩壊した原因。

 


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