ハリー・ポッターと生き残りのお嬢様   作:RussianTea

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授業開始

  ホグワーツ城には142もの階段がある。広い壮大なもの、狭いもの、曜日によって違う場所にでるもの、1段無くなるものetc。中には秘密の階段というものもあるらしく、この城の本来の使用目的は何なのかと問いたくなる。

  入学式の次の日から授業は始まったのだが、生徒たちはこの迷宮のようなホグワーツに慣れないため、授業ギリギリの時間に教室につく、ということが珍しくないし、時には遅刻する者もいた。

  問題はホグワーツの造りだけではなく、ポルターガイストのピーブズが、これまた厄介だった。迷っている生徒たちに悪戯を仕掛け楽しんでいるのである。

  さて、そんなこんなで学生生活のスタートを切り、入学後初めての金曜日。

  大広間で、セフォネとエリスは朝食中であった。

 

「今日の1時間目って何だっけ?」

「スネイプ教授の魔法薬学です。グリフィンドールとの合同授業らしいですね」

 

  セフォネが思い出しつつ、エリスの問いに答えた。朝食のパンにそのままかぶりついていたエリスが、少し嫌そうな顔をした。

 

「グリフィンドールかぁ。あの人たち、何かと突っかかってくるからな。あんまり好きじゃないんだよね」

「スリザリンとグリフィンドールの因縁は、この学校創業以来のものですからね。そう簡単にはいかないのですよ」

 

  ホグワーツの創設者の1人、サラザール・スリザリンは、入学資格に関して特にゴドリック・グリフィンドールと争い決裂。ホグワーツを去った、という歴史がある。

 

「だからってさぁ。ロンもそうだったけど、連中、うちらを見下してない?」

「スリザリンの生徒も同じような態度なので、どっちもどっち、といった所でしょうね」

 

  スリザリンの生徒は名家の出身が多く、全体的に他人を見下す傾向がある。そして、グリフィンドールの生徒は"騎士道精神"に相反する"狡猾さ"を持つスリザリン生を見下す、というか嫌悪する傾向がある。

  結果として、この2つの寮の溝は深まるばかりなのだ。

 

「まあ、そうなんだけどね……って、もうこんな時間。地下牢に行こ」

「そうですね」

 

  朝食を切り上げた2人は、地下牢にある魔法薬学の教室に向かった。

 

「魔法薬学は楽しみだったんだ。結構予習もしたしね。セフォネは?」

「本での知識はあるのですが、実際にやってみたことは殆どありません。ですから私も、魔法薬学の授業は楽しみにしておりましたわ」

 

  その返答を聞くと、エリスがなぜだか嬉しそうになった。

 

「やったことないんだ。じゃ、この教科は負けないわよ。昨日の変身術、私が凄く苦労してやっとマッチ棒を針に変えたのに、この子ときたらほんの1秒でやっちゃうんだから」

 

  昨日の変身術の授業で、マクゴナガルが生徒に課したのはマッチ棒1本を針に変えること。エリスは5分程格闘したすえ、それを成し遂げたのだが、セフォネは軽く杖を降っただけで、詠唱無しで針に変えたのだ。

 

「貴方も充分凄いと思いますよ。あの授業で成功したのは私と貴方だけなのですから」

「そうだけどさ。なんかセフォネってさ、余裕あるっていうか、そもそもどの程度まで魔法使えるの?」

「どの程度と言われましても……家にあった本の、およそ7割程度、といったところでしょうか」

 

  ブラック邸の地下2階には、ブラック家の蔵書の数々が納められた書庫がある。その数はホグワーツの図書館には及ばないものの、千は超える数の膨大な量である。そのうちの7割なのだから、要するに彼女は数百冊の魔法書の知識を会得しているのだ。

  2人がそんな会話をしているうちに、地下牢に辿り着いた。スリザリン寮に近いため、スリザリン生は迷うことなく教室に辿り着き、グリフィンドール生の殆どが後からやってきた。

  教壇に立つスネイプは、始業ギリギリにきたグリフィンドール生徒を睨みつけると、出席を取り始める。そして、ハリーの名前までくるとニヤリと笑った。

 

「ああ、左様。ハリー・ポッター……我らが新しい――スターだね」

 

  セフォネとエリスの前の席にいたドラコと他2名が、クスクスと冷やかし笑いをした。

  出席が終わるとスネイプは生徒を見回した。セフォネと目があった時、少しだけその動きが止まったのは気のせいだろうか。

 

「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ―――」

 

  スネイプは魔法薬学について、少し長い演説をした。クラス中はその間、死んだように静まりかえっていた。

  演説を終えたスネイプは、突然ハリーの名を呼んだ。

 

「ポッター!」

 

  ハリーは突然の大声にビクッとして、スネイプを見た。

 

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」

 

  ハリーは救いを求めてロンを見るが、ロンもさっぱり分からない、という表情である。それもそのはず、この薬は本来6年生で習うものだ。この2人が知っている訳がない。

 

「有名なだけではどうにもならないらしいな」

 

  ここで、ハーマイオニーが手を上げたが、それと同時にエリスも手を上げた。

  スネイプは、自分の寮の生徒が手を上げたのを見て、少し嬉しそうになった。

 

「ほう。分かるのかね?ブラッドフォード」

「はい。アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギ、さらに数種類の材料を混ぜると"生ける屍の水薬"という非常に強力な眠り薬になります。成分が強すぎると、一生眠り続けることもあるとか」

 

  完璧な答えだ、とセフォネは思った。実際、彼女も答えは分かっていたが、手を上げなかっただけである。というか、手を上げて良かったのかどうか分からなかった。

  それはさておき、どうやらエリスは魔法薬学についてかなり知識を持っているらしい。

  スネイプはことさら嬉しそうに、ハリーに向けたものとは違う、優しさすら感じられる声音になった。

 

「素晴らしい。完璧な答えだ、ブラッドフォード。スリザリンに5点追加」

 

  エリスは褒められたのが嬉しいのか、心の中でガッツポーズをしていたが、小さく「やった!」と呟いたのがセフォネには聞こえた。

  その嬉しさのなかには、セフォネを出し抜けたというものも入っているだろう。

 

「では、ポッター、もう一つ聞こう。ベゾアール石を見付けて来いと言われたらどこを探すかね?」

「……分かりません」

「クラスに来る前に教科書を開いて見ようとは思わなかったわけだな。え? ポッター」

 

  べゾアール石、とは山羊の胃から取り出す石で。萎びて茶色く、石というより干涸びた内臓の様な見た目。大抵の毒薬に対する解毒剤になるが、かなり手に入りにくい代物である。勿論、これも上級生で習うことだ。

  エリスは解答を思い出そうと、ウンウン唸っていた。セフォネはそれを見ると、今度は手を上げた。知識対決での勝負を買ったのだ。

 

「では、ブラック。分かるか?」

 

  またしても手を上げているハーマイオニーは無視され、スネイプはセフォネを指名した。

 

「べゾアール石とは山羊の胃から取り出す石のことです。大抵の毒薬に対する解毒剤になりますが、入手が難しい代物です」

「その通りだ、ブラック。今年は中々に優秀な生徒が多いな。スリザリンに5点追加」

 

  横でエリスが、やられた、的な表情をしていたのを見て、セフォネは悪戯っぽく微笑んだ。

  スネイプは上機嫌になり、さらにハリーに質問をする。

 

「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンの違いは何だね?」

「わかりません。ハーマイオニーが分かっていると思いますから、彼女に質問してみたらどうでしょう?」

 

  こういう場合、怒ったほうが負けである。教師に臆せずに意見をいうのはいいが、時と場合を選ぶべきだ。このような側面が、グリフィンドール生が傲慢だと、スリザリン生に言われる所以なのである。

  スネイプは、もはや立ち上がって手を上げているハーマイオニーを、ギロリと睨みつけた。

 

「座りなさい」

 

  その迫力に、流石のハーマイオニーも座るしかなかった。

 

「ポッター、君の無礼な態度で、グリフィンドールは1点減点だ。さて、ブラッドフォード、ブラック。君たちは分かるかね?」

 

  2人は視線を交わすと、少し微笑んで、2人で言った。今回の勝負は引き分けである。

 

「「違いはありません(わ)」」

「その通りだ。モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で、別名アコナイトとも言うが、要するにトリカブトのことだ。よろしい、スリザリンに5点ずつ追加」

 

  この授業だけでスリザリンは20点稼いだことになる。グリフィンドールから見ればあからさまな贔屓であるが、勝利のためなら手段を選ばないのがスリザリン。教師の贔屓でさえも、利用するのだ。それこそが、スリザリンが7年間寮杯を獲得してきた理由である。

 

「ところで諸君、何故今のをノートに書き取らんのだ?」

 

 スネイプのその言葉で、教室には一斉に羽ペンと羊皮紙を取り出す音が響いた。

  その後、2人1組で簡単な薬を調合させられたが、セフォネとエリスのペアは教室で1番早く、しかも正確に薬を調合し、ハーマイオニーから嫉妬と殺気まじりの視線を送られた。

  さらに、ネビルが大鍋を溶かし、出来損ないの薬をかぶるという事件を起こし、隣で作業していたハリーがスネイプの言いがかりで1点減点され、魔法薬学の授業は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  次の週の木曜日、談話室の掲示板に、飛行訓練についての連絡が貼り出されていた。

 

『本日の飛行訓練は、スリザリンとグリフィンドールの合同授業です』

 

  それを、半分寝ぼけた頭で見たエリスが、ポツリと呟いた。

 

「なんで仲悪いとこ同士で授業させるかな。うちの先生って実は馬鹿なの?」

「魔法に関しては一流の方々ですが、それ以外に関しては何とも言いようがありませんわね」

 

  常に挙動不審なクィレルにしろ、ただの変人にしか見えないダンブルドアにしろ、教師としてどうかと思う面が多々ある。

 

「やあ、おはよう。セフォネ、エリス」

 

  後ろからドラコが、いつもの2人を引き連れてやってきた。

 

「おはよ」

「おはようございます」

 

  2人は振り返って挨拶をかえした。

  今日のドラコはいつにもまして機嫌が良かった。なぜなら、今日は彼が楽しみにしていた飛行訓練の日だからだ。

 

「やっと箒に乗れるよ。にしても、なんで1年生はクィディッチに出ちゃだめなんだろうね」

「ホントよね。別にいいじゃない、1年でも2年でもさ」

 

  エリスも箒に乗るのは得意なようで、クィディッチに出れないことを残念がっていた。ドラコとエリスが文句を言う横で、セフォネは首を傾げた。

 

「箒……ね。私は乗ったことがないので、何とも言えませんね」

「「ええっ!?」」

 

  エリスとドラコは同時に驚きの声を上げた。

 

「乗ったことないの!?」

「ええ。別に箒に乗らなくても、移動は"姿表し"で充分だと思います」

「セフォネ。君は何も分かってないね。この僕がその魅力を教えてあげよう。いいかい、箒というのは―――」

 

  その後、朝食から授業の空き時間、飛行訓練の時間まで、ドラコとエリスに箒のロマンとクィディッチの素晴らしさを、延々と語られたセフォネだった。

  そして午後3時半。セフォネとエリス、ドラコ(他2名)は飛行訓練を受けるために校庭にいた。他のスリザリン生、グリフィンドール生も集まってきており、箒について談義をしている。

  エリスとドラコは好きなクィディッチチームが一緒だったらしく、そのプレーについて熱く語り合っていた。

  セフォネは、いつも空気になっているクラッブとゴイルに、箒に乗る上での注意点などを教えてもらっている。

 

「何をボヤボヤしているんですか! 皆箒の側に立って。さあ早く!」

 

  マダム・フーチは校庭にやってくるなり、ガミガミと怒鳴った。

  芝生に座り込んでいた生徒たちは、慌てて箒の側に立つ。セフォネは自分の足元の箒を見下ろした。

  ドラコの説明によると、この箒は"流れ星"(シューティングスター)というらしい。1955年にユニバーサル箒株式会社から発売された物で、最も安いが品質も悪く、年月と共に速度・高度が落ちてくるらしい。ちなみに、ユニバーサル箒株式会社はすでに破産してしまっているため、年代物の骨董品だとドラコは揶揄していた。

 

「右手を箒の上に突き出して、そして"上がれ"と言う!」

 

 マダム・フーチの言葉に合わせて全員が"上がれ!"と叫んだ。

  初めてであったものの、意外にもすんなりと、箒はセフォネの手に収まった。周りを見てみると、箒を握っている生徒は少数であった。

 

(……意外と簡単ですね)

 

  その後、先生が箒の握り方をチェックしていき、ドラコが握り方を指摘されたのを見てハリーとロンが笑っていた。

 

「まったく。子どもなんだから」

 

 エリスは呆れたように、そんな2人を冷めた目線で見ていた。

 

「ミス・ブラック」

「はい」

 

  セフォネの箒の握り方は適当であったので、それを直されると思ったが、その前に。

 

「指輪は外した方がいいです」

「ああ。失念しておりました」

 

  そう言って右手の薬指に嵌めた指輪を外す。この指輪はブラック家の当主が代々受け継いできたもので、もとは祖父のものだった。その後、跡取りとなった父に受け継がれたものらしい。祖母からこれは父の形見だと言って渡され、寝る時でさえも常に身につけていた。

  余談だが、この指輪は男物であったため最初はサイズがかなり大きく、セフォネに合うように祖母が魔法でサイズダウンさせた。

 

「落としても困るでしょうから、私が預かっておきましょう」

「ありがとうございます」

 

  そう言ってマダム・フーチが差し出した手に指輪を置こうとした瞬間、バチンという音がして、マダム・フーチの手が弾かれた。どうやら、盗難防止の呪いが掛かっていたらしい。

  思わぬ出来事に、セフォネもマダム・フーチも固まってしまった。

 

「えっと……どうやら、自分で持っていたほうがよさそうですわね」

「え、ええ。そうね。ああ、握り方は、ここがこうで……」

 

  こうして全員の握り方が正確になったところで、ついに箒で飛ぶ時が来た。

 

「さあ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないように押さえ、2メートルくらい浮上してそれから少し前屈みになってすぐに降りて来て下さい。笛を吹いたらですよ。1、2の……」

 

  その後、パニックに陥ったネビルが空中高く飛び上がり、そして墜落して、マダム・フーチに医務室に連れていかれた。

  スリザリン生たちはそのことを囃し立て、ドラコなどは大笑いしていた。

 

「ホント、子どもなんだから」

「その台詞、本日2度目ですね」

「はぁ……早く箒乗りたいのに。ロングボトムのせいで、もう………って、ドラコ!?」

 

  エリスの視線の先では、ドラコがネビルの思い出し玉を持って、箒に跨り、軽やかに飛翔した。

 

「へぇ。凄いですね。言うだけの程はあります」

「ちょ、ハリーまで!」

 

  ハリーはそれを追いかけ、マルフォイと同じように箒に跨り、急上昇して行った。

 

「ずるい!」

「貴方の関心はそこですか」

 

  どこかズレた感想のエリスに、セフォネが苦笑いした時、ドラコが思い出し玉を放り投げ、ハリーがそれを地面スレスレで拾い上げた。

 

「ミスター・ポッターもやりますわね。まあもっとも、呼び寄せ呪文を使えば良かっただけの話ですが」

「それ、まだ習ってないわよ」

「そうでしたっけ?」

 

  可愛らしく首を傾げてとぼけるセフォネに、エリスが呆れた視線を送る。

 

「ホントにあんたって子は……あとで教えてくれる?」

「勿論です。構いませんわ」

「ポッター!」

 

  そこに、マクゴナガルがやってきて、ハリーを連行していった。

 

「あーあ。連れてかれちゃった。退学かな?」

「それはないでしょうね」

「「「え?」」」

 

  その発言に、皆の視線がセフォネに集まる。

 

「ど、どういうことだ、セフォネ」

 

  今までクラッブ、ゴイルとともに勝ち誇った笑みを浮かべていたドラコが、セフォネに詰め寄った。

 

「簡単な話です。もし、マクゴナガル教授が箒で飛んでいるポッターを見たとすれば、それは同じく箒で飛んでいたドラコも見ていたということ。でも、教授はポッターのみを連行していった。それは即ち、罰するために連れて行ったわけではないということです」

「じゃあ、何のために……」

 

  ごもっともな疑問である。では、なぜマクゴナガルはハリーを連れていったのか。それについての考察を、セフォネはいたって冷静に話した。

 

「彼の行為は、勇気と言えば聞こえはいいが、命知らずの愚行とも言えます。しかし、あの技量は素人目にみても、感嘆するものがありました。要するに、クィディッチの選手にでもするのではないかと」

「そ、そんな……だって、1年生はクィディッチに……」

「校則上では出れません。しかし、過去に例がなかったわけではございませんわ。曲げられないルールなどないのですよ」

 

  セフォネが話終わると、今まで喜んでいたスリザリン生は一様に黙り、逆に落ち込んでいたグリフィンドール生は喜んだ。

 

「くそっ……」

 

  ドラコは忌々しそうに吐き捨てた。ハリーは自分を踏み台に、クィディッチの代表選手という栄光を勝ち取ったのだ。自尊心の強いドラコにとって、それは許せないことであった。

 

「でもまあ、別に良いのではありませんか?」

「何がだよ」

「来年、彼を潰せば良いだけです。それまで鍛錬してはいかがですか?」

 

  いくらセンスがあろうとも、ハリーは今日、初めて箒に乗ったのだ。その点、ドラコは広大な屋敷で、親から与えられた箒を乗りまわして育ったのだ。経験のほうではドラコに軍配があがる。

 

「貴方がハリー・ポッターを打倒し、スリザリンに勝利をもたらすことを期待しておりますわ」

「フッ……そうだな。ポッターがなんだ。あんな英雄きどりに、僕が負けてたまるか」

 

  ドラコはそう息巻くと、クラッブとゴイルとともに、何やら話し始めた。大方、自分がクィディッチの代表になったら、という話でもしているのだろう。

  その様子を見ていたエリスが、なぜか苦笑いをしている。

 

「セフォネ……貴方、彼を煽ったの?」

「ドラコもドラコで自尊心の塊でしたからね。こういう手合は一度、その心を折った上で立て直せば、強くなるものですよ」

 

  ハリー対ドラコの戦いを、セフォネは面白く見させてもらうことにしたのだ。

 

「本当に学校生活は退屈しません」

 

  晴れやかな笑顔を浮かべているセフォネに、エリスはただ苦笑するしかなかった。

 




取り敢えず、一通りの授業風景でした。
次回、ハロウィン。ついに、セフォネの真価が。

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