穂乃果の奇妙な冒険 ミューズオブヘブン   作:マキシマムダンガル

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前回までの穂乃果の奇妙な冒険

絵里が一人町を歩いていると希に出会った、しかし、希も何者かによって操られていた
そして、激闘の末、希に打ち勝つが逃げられてしまう。
三人は希の落としていった聖なる遺体で次の世界へと向かうのであった


第三章  黄金の風
飛行機に乗ったネコ


光が徐々に消えていき目を開けるとローマのコロッセオに出た

 

「コロッセオ?どうしてここに?」

 

「近くにメンバーがいるって事かな?」

 

コロッセオの客席らしき場所で周囲を見渡していると

 

「誰だにゃ!貴様ら!」

 

声のする方へ顔を向けると星空 凛(ほしぞら りん)の姿があった

 

「凛ちゃん!?」

 

穂乃果が無謀にも凛の方へ駆け寄ろうとすると

 

「ちょ!?穂乃果!あんた今までの事忘れたの!?」

 

っと言われにこに肩を捕まれた

 

「うっ、確かに・・・」

 

「貴女、名前は?」

 

「私は「ナランチャ・リンガ」ここは私たちのシマだにゃ、さっさと出ていくにゃ!」

 

そう言うとリンガは小さな飛行機を出した

 

「やっぱり、スタンド使いね。見たところ遠距離攻撃型って所かしら?」

 

「敵だにゃてめぇ!」

 

その時、にこと穂乃果は違和感を覚えた、真っ先にその違和感の原因に気付いたのはにこだった

 

(まさか、こいつ、穂乃果の事を知らないの?)

 

「ここは我らパッショーネのシマ、死んだブチャラティの為にも私たちがパッショーネを守るんだにゃ!」

 

「パッショーネ?ブチャラティ?どういう事?」

 

リンガが意味の分からない事を涙ながらに言った

 

「凛、あんた、聖なる遺体って分かる?」

 

「聖なる遺体?何で・・・貴様らが、やっぱり敵にゃ!」

 

リンガは行きなり飛行機を三人に飛ばしてきた

 

「μ's!」

 

飛行機をμ'sで弾き返した

 

「リンガのエアロスミスを弾くとは、でも、大勢で掛かってくれば勝てると思っている時点で貴様らの負けにゃ!ミスタ!手を返してほしいにゃ!」

 

リンガが大きな声で呼ぶと奥から男が一人やって来た

 

「どうしたナランチャ」

 

片手にマグナムを持った男がリンガの隣についた

 

「こいつら聖なる遺体を狙ってるにゃ、もしかするとボスの手下かもしれないにゃ」

 

「そうか、だったら、手加減はいらねぇな!セックス・ピストルズ!」

 

「私にも手柄を残してくれよにゃ、エアロスミス!」

 

リンガとミスタは完全に臨戦態勢に入った

 

「まずいわね、あっちは遠距離攻撃型、こっちは接近パワー型、こっちの方が圧倒的不利、どうする?一端退いて態勢を立て直してからもう一度仕掛ける?」

 

「そんな悠長なこと言ってられないよ!行くよ!にこちゃん絵里ちゃん!」

 

穂乃果は一気にリンガに飛び込んでいった

 

「あっ、!もぉ、仕方ないわねぇ!」

 

穂乃果に続きにこも飛び込んでいった

 

「あれ?エリーチカは?」

 

今回の出番はここまで

 

「ピストルズ!配置に付け!」

 

「だったら、そのちっこいのをぉ!」

 

にこがヘアゴムを外し髪の毛一本一本を器用に操りピストルズに向かっていった

 

「これが私の新技!孔雀の舞!」

 

「行くぞ!ピストルズ!」

 

ミスタは一気に六発弾丸を撃ち込んだ、すると、ピストルズが

 

「パスパスパース!」

 

ピストルズが発砲された弾丸をサッカーボールのように蹴って弾いて髪の毛を千切っていく

 

「痛っ!こいつ!」

 

「にこちゃん!」

 

「余所見してて勝てるほどリンガは弱くないにゃ!」

 

そう言ってエアロスミスを飛ばしてきた

 

「μ's!返り討ちだよ!」

 

計機関銃のような乱射に対しμ'sのラッシュで弾き返した

 

「にゃ!?」

 

「凄い、μ'sのスピードが前より速くなってる、まだまだ成長する、そんな気がする」

 

「まだにゃ!撃てねぇなら撃てねぇでよぉ!貴様をぶっ殺す方法はあるぜぇぇ!」

 

エアロスミスが今度は回転しながら突進してきた

 

「何度来ても弾き返すだけだよ!」

 

「ウニャャ!!!」

 

「ウォォリャャャ!」

 

鋭利な刃物のようなプロペラに穂乃果はμ'sの拳一つで殴り抜いた

 

「にゃ!くっ、結構やるにゃ」

 

μ'sの拳に弾き飛ばされリンガは大きく仰け反った

 

「ナランチャ!大丈夫か!?」

 

その時、ミスタがリンガの方へ顔を向けると

 

「余所見した時点であんたの負けよ!」

 

ミスタが隙を見せた瞬間、髪の毛をミスタの身体中に巻き付け持ち上げた

 

「地獄の底まで落としてあげるわ!!」

 

にこは高く飛び上がり大きく反り返り、一気に振り落とした

 

「ミ、ミスタ!!!」

 

リンガは急いでミスタに駆け寄った

 

「ミスタ・・・」

 

その時、リンガの様子がおかしい事ににこが気付いた

 

「凛?」

 

「許さない・・・絶対に許さないにゃ!!」

 

リンガの目は赤く光りスタンドの形もさっきより歪な形になっている

 

「殺す、殺してやるにゃぁ」

 

懐からナイフを取り出した

 

「まずいわね、穂乃果!行くわよ!」

 

「うん!」

 

エアロスミスに機関銃が二つ取り付けられ回転しながら乱射した

 

「あの時と同じように行くわよ!」

 

「OK!」

 

全く狙いの定まっていない弾幕を、μ'sの高速ラッシュで弾丸を弾き返し、後ろからにこが髪の毛を伸ばした

 

「ウニャャ!!馬鹿にすんにゃぁ!!」

 

リンガがいきなり振り向き二機目のエアロスミスを出してきた

 

「しまっ・・・」

 

「ボラボラボラボラボラ!」

 

二機目のエアロスミスがにこに接近し機関銃を乱射した

 

「ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな)!」

 

最後に内部に搭載された爆弾を飛ばした

 

「にこちゃん!!」

 

にこが爆発で壁に叩きつけられた

 

「ゴハッ!」

 

「にこちゃん!!大丈夫!?」

 

叩きつけられ地面に倒れたままピクリとも動かない

 

「にこちゃん!!」

 

「次はお前だにゃ!」

 

穂乃果は立ち上がり振り向いた

 

「にこちゃん、すぐに治してあげる、だから少し待っててね」

 

穂乃果はμ'sを出して構えた

 

「一瞬で、終わらせる」

 

「やってみろぉぉ!!」

 

エアロスミスを二機飛ばし二機とも乱射してくる、が

 

「ゆっくりに見える、これがμ'sの成長の力」

 

二機のエアロスミスを一瞬で抜きリンガの懐まで入った

 

「少し痛いけど、我慢してね」

 

ゆっくりそう言うと上に吹き飛ばすようにラッシュをぶちこんだ

 

「ウォォリャャャ!!」

 

エアロスミスの機関銃なんかより何倍も早いラッシュでリンガの体に拳を打ち込んだ

 

「ウニハァァ!!」

 

そして、そのまま吹き飛ばされた

 

「ミスタ・・・ごめんにゃ・・・」

 

地面に倒れ、ミスタの方へ手を伸ばすがその手が届くことはない

 

「にこちゃん!!大丈夫?すぐに病院へ連れていってあげるからね」

 

そう言って、にこを運ぼうとすると、μ'sが勝手に出てきた

 

「μ's?どうして?」

 

そして、μ'sは両手でにこに触れるとにこの傷が塞がっていった

 

「え!?これ・・・」

 

「う、ん?」

 

するとにこがむくりと起き上がった

 

「に、にこちゃーーーん!!!」

 

「ウゴォ!何このデジャビュ!!??」

 

穂乃果はにこに首が絞まるくらい抱き締めるのであった

 

「チャンチャン、チカ」

 

to be continue




激闘の末リンガに勝利した二人、だがなぜ凛は穂乃果の事が分からなかったのか
そして、それを遠くから見ていた謎の人物がいた

次回「紅い復讐者」







「エリーチカの今回のギャラひっくぅ!!??」

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