穂乃果の奇妙な冒険 ミューズオブヘブン   作:マキシマムダンガル

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前回の穂乃果の奇妙な冒険

にこを救出し束の間の休息を取っていると、次の刺客ハナヨが現れた
二人は何とかハナヨに勝ち聖なる遺体を貰った
その聖なる遺体で向かった新天地とは一体


第二章 スターダストクルセイダース
銀色のポンコツ戦車


光が少しずつ消えていき、二人が目を開けると

 

「ここは、エジプト?」

 

どうやら、二人は蒸し暑いエジプトの街中に出たらしい

 

「うへぇ、暑すぎて脳が沸騰しちゃうよぉ」

 

穂乃果はあまりの暑さに駄々をこね始めた

 

「うっさいわねぇ、どこかお店で冷たい飲み物でも買いましょう」

 

暑さにやられそうになりながら二人は店の中に入っていった

 

「すみません、ジュースを二つ」

 

にこが手際よく店員に注文を取っていると

 

「その注文、私が奢らせてもらうチカ」

 

あまりにも聞き覚えのある声とアホっぽい語尾に顔を向けると

 

「絵里ちゃん!?」

 

「絵里!?」

 

そこには絢瀬 絵里(あやせ えり)の姿があった

 

「私は絵里じゃあないチカ、我が名はジャン=ピエール・エリーチカチカ」

 

「エリーチカチカ?」

 

「違うチカ!エリーチカチカ」

 

「もしかして、エリーチカ?」

 

「そうチカ、あなたが高坂穂乃果チカね、私と勝負チカ!」

 

そう言って、穂乃果に指を指した

 

「ちょっと待ちなさい。あなたの相手は私がするわ」

 

すると、にこが立ち上がりながらそう言った

 

「チカ?チッカッカッ!私に敵うと思ってるチカ?馬鹿か!チカ」

 

ドヤ顔で高笑いをした

 

「面白いチカ、外へ出るチカ」

 

余裕綽々と外へ出るエリーチカに続いて二人も外へ出た

 

「その小学生みたいなちっこい体を切り刻んでやるチカ!シルバーチャリオッツ!」

 

エリーチカがそう言うと銀色の騎士が出てきた

 

「にこちゃん、大丈夫なの?」

 

「自分のスタンドのことをまだまだ知らないし。それにぃ、宇宙No.1アイドルのにこならぁ、スタンドも可愛くて強いしぃ、後、あの時あんたに手を貸したとき思ったわ、ゴムは外した方が良いって」

 

そう言ってにこは髪止めを外した。だが、穂乃果は思った

 

(ラブデラックスってどっちかって言うと怖いスタンドだと思うけどなぁ)

 

「さぁ、行くチカ!」

 

エリーチカは先手必勝と言わんばかりに突っ込んできた

 

「そう来ると思ったわ!ラブデラックス!」

 

にこは髪を伸ばし壁になるように髪を立てた

 

「そんなもの切り刻んでやるチカ!チッカァァァ!」

 

目にも止まらぬ速さで髪の壁を切っていくが、少しずつスピードが下がっていく

 

「チカ?」

 

「フフン、ポンコツで良かったわ」

 

良く見ると、シルバーチャリオッツの剣ににこの髪が絡み付いていた

 

「ポンコツーチカで良かったわ、そして、食らえ!」

 

髪の毛がチャリオッツどころかエリーチカにも巻き付き持ち上げた

 

「行くわよ、穂乃果!」

 

「うん!え?」

 

持ち上げたエリーチカを穂乃果目掛けて叩き落とした

 

「行っけぇぇぇ!」

 

「え!ちょ!?えぇい!どうにでもなれぇ!μ's!」

 

穂乃果に直撃する前にμ'sのラッシュを浴びせた

 

「ウォォリャァァ!!」

 

そして、最後の一撃で髪が一気に解けエリーチカの腹部に抉り込んだ

 

「ヂガァァ!」

 

μ'sに殴り飛ばされ、地面に叩き付けられる前に髪でエリーチカをキャッチした

 

「絵里、大丈夫?」

 

キャッチしてゆっくり地面に寝かせた、すると、何かがポケットから落ちた

 

「これって、聖なる遺体だ、絵里ちゃんも持ってたんだ」

 

すると、眠っていた絵里が

 

「う、ん?」

 

「絵里ちゃん!」

 

「ん?穂乃果?それににこ?ここは一体」

 

絵里がブンブンと首を振りながら目覚めた

 

「絵里ちゃん、大丈夫?痛い場所とかない?」

 

「穂乃果?ここはどこ?」

 

少女説明中・・・

 

「って言うことなの、分かった?」

 

摩訶不思議な事を言われ今にもパンクしそうだった

 

「う~ん、意味が分からないわ、スタンド?それに私が襲うだなんて」

 

「まぁ、それが正しい反応よね、でも、襲ってたて言うのは本当。論より証拠って事で実際に出してみたら?あんたのスタンドの名前はシルバーチャリオッツ?だったはずよ」

 

「う~ん、分かったわ、それじゃあ。シルバーチャリオッツ!」

 

まるで絵里の声に呼び起こされたかのように、銀色の騎士が現れた

 

「ハラショー!本当に出たわ!」

 

「だから言ってるでしょ、で?あんたはあのお方についてはなにも覚えて無いわけね?」

 

「えぇ、何だか記憶が閉ざされたって言うか、かき消されたって言うか、そんな感じで思い出せないわ」

 

「まぁ、そうよね、だったら、記憶が曖昧になる直前の記憶は?」

 

にこに言われ記憶の奥底から掻き出すように思い出していると

 

「そう言えば、直前に希に会ったわ」

 

「希ちゃんに?どうして?」

 

「確か部室に忘れ物を取りに行って、そしたら希が部室に居て、それで・・・え~と」

 

「そこから記憶が無いわけね?」

 

「実にハラショーだわ、全く思い出せない」

 

「あんた、ポンコツが戻ってきてない?」

 

「なっ!?私はKKE(かしこい かわいい エリーチカ)よ!ポンコツなわけ無いチカ」

 

「PKE(ポンコツ かわいい エリーチカ)になってる」

 

「あの時の絵里ちゃんは遠い人になっちゃったんだね」

 

「チカァァァ!!」

 

to be continue




戦いの末救出する事に成功しPKゲフンゲフン・・・
KKE絢瀬 絵里が戻ってきた
全員、どうやら、部活後に捕らわれているようだ、果たして黒幕の正体とは、そして、目的とは一体!

次回「炎のタロット占い師」

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