OVERLORD 自衛隊彼の地にて・・・   作:ラルク・シェル

1 / 37
懲りずにまた新小説です。
今回はオーバーロードとゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えりのコラボです。ちなみに原作はオーバーロードにしました。


異世界の兵団

DMMO-RPG ユグドラシル。

近未来、西暦2126年の日本で始まり、とてつもない人気を誇ったオンラインゲーム。だが、サービス終了してしまう。

そんな中、プレーヤーの1人。鈴木悟=モモンガはプレイヤーの仲間達と一緒に作ったギルド、“アインズ・ウール・ゴウン”の拠点、ナザリック地下大墳墓に1人で残ることになった。だが突然、モモンガは自分達で作ったNPCとナザック地下大墳墓と一緒に異世界に来てしまった。その為か、NPCは自分の意思を持ってさまざまな法則が変わってしまう。

だが、ほかのプレイヤーもこの世界に来ていると考えると、さっそく自分の名前をギルド名からアインズ・ウール・ゴウンへと変える。しかしアインズは生涯で初めて星空を見た時の迂闊な一言を部下達が誤解し、ナザリックは一丸となって世界征服計画に乗り出し始めていた。

 

その頃、2010年の東京に巨大な門が現れた。

そこから大量の騎士とモンスターが現れて人々を襲い掛かった。だが、丁度ここに同人誌即売会に来ていた自衛官、伊丹耀司の適切な指示でなんとか異世界の敵を討伐する事が出来た。

そして日本政府は伊丹も含めた自衛隊を異世界・特地に調査に向かわせた。

 

 

 

 

ここはリ・エスティーゼ王国にある城塞都市のエ・ランテル。

そこに全身黒のフルプレートを着込んで背中に2本の剣を持った大男と、腰に剣を携えて黒髪ポニーテールの凛々しい美女が歩いていた。

 

「それで、アインズさ「モモンだ!」

 

大男は訂正するかのように叫んだ。

じつはこのフルプレートの大男こそが、モモンガ改めアインズ・ウール・ゴウンであり。美女も本当は戦闘メイド(プレアデス)の1人、ナーベラル・ガンマ。この2人は何故ここにいるかというと、プレーヤー探しの一環として冒険者になって名を上げるために来たのだ。

 

「とにかく私はモモンで、お前は冒険者仲間でパートナーのナーベだ」

「はい…モモンさ……ん」

 

そして2人は宿屋で部屋を借りて、しばらくしてから冒険者組合に向かおうとした時に。

 

「なぁ、知っているか?」

「ああ!たしか緑の服を着た人達が炎龍を蹴散らしたって」

「ん?」

 

アインズは酒を飲んでいる旅人の話に興味を持ち始めた。

 

「さっきの話を詳しく聞かせてもらおうか?」

 

さっそくアインズも旅人の話に割り込んでみた。

 

「え? いや…なんかよく知らないが、奴らは突然現れたらしいんだよ」

「んでさぁ、連合軍を見た事ない武器で全滅させた後、炎龍から村人を救ったんだぜ」

「見たことのない武器?」

「なんか、火を噴いたり飛んだりと…上手く説明できねぇんだ」

「そうか」

 

話を聞き終えたアインズは、かなり興味を持った。

 

[もしや…俺と同じようにこの世界に迷い込んだプレーヤーかな?]

「しかし、その話が本当ならば…我がナザリックの脅威になるかもしれません」

 

ナーベラルは心配そうにアインズに言う。

 

「心配いらん。たとえ、何者であろうともな」

「たしかに、そのとおりですね」

 

それから冒険者組合にて、漆黒の剣と呼ばれる冒険者チームと組む事になって、さらにンフィーレア・バレアレという薬師も同行して魔物退治に向かった。そしてゴブリンやオーガを討伐して、ンフィーレアの依頼のカルネ村に向かっていた。

 

「それにしても、モモンさんは本当にお強いですね」

「たしかに、どう見てもオリハルコンクラスの実力のようですからね」

「本当だよね、モモンさんはもちろんだけどナーベちゃんもね♪」

「うむ、アナタ達には驚かされるであるな」

「いえいえ、そんな事は」

 

 依頼人のンフィーレアは勿論。漆黒の剣のメンバーのペテル・モーク、ニニャ、ルクルット・ボルブ、ダイン・ウッドワンダーは感心したりしている。

 

「はっ!?」

「ん?なんか、聞いた事のない音が…」

 

 いち早く気付いたナーベラルと、ルクルットはどこから奇妙な音が聞こえてくるのに気付いた。

 

「みんな、あれ……」

「「「えっ!」」」

[あれは…まさか!?]

 

全員が目にしたのは3台の車だったが、どれも近代的な形状であると同時に、アインズにとっては見た事のあるものだった。

 

[じ、自衛隊だと!?]

 

それは自衛隊の高機動車と軽装甲機動車と73式大型トラックの3台だった。

驚くアインズだったが、ぺテルはすぐに3台の近くに駆け寄った。

 

「あの、すみません!」

 

すると車は立ち止まって、中から少しヒゲの生えた自衛官の男が出てきた。

 

「はい……なにか御用ですか?」

 

 自衛官は少しカタコトだが、ぺテルに話をし始める。

 

「もしかして、アナタ達が噂の緑の人ですよね?」

「え~~~と…よく分かりませんけど、そうですね」

 

自衛官の男はなんとか質問に答える。

 

「噂は聞いておりました!なんでも炎龍を撃退したとか」

「ええ…たしかに、倒してはないけどね」

 

少し恥ずかしそうにする自衛官。

ただ、アインズだけは信じられずにいた。

 

[おいおい!まさか、緑の人って自衛隊の事だったのか…しかしなんで自衛隊が?]

 

アインズが考え事をし始めると高機動車から、小柄でゴスロリ衣装に巨大なハルバードを持った美少女が降りてきた。

そのままゴスロリ少女はアインズに近づく。

 

「ん?」

「アナタ、なんだか不思議な匂いがするわねぇ♪」

「えっ!?」

 

ゴスロリ少女の言葉にアインズは思わずギョッとする。

しかしその瞬間ナーベラルが剣を抜こうとした。だが

 

「いっ!?」

 

アインズに頭を叩かれてしまう。

そして小さい声で話しかけた。

 

「ナーベ、お前何を?」

「しかしこの者、アインズ様の正体に気づきかけていましたので…」

「気持ちは分かるが、場所を考えろ!」

「……はい」

 

するとンフィーレアが馬車から降りてゴスロリ少女に声をかけた。

 

「あの…アナタもしかして、エムロイ神殿の?」

「ええ、ロゥリィ・マーキュリーよ♪」

 

2人の会話を聞いたアインズはある事を思い出していた。

 

[エムロイの神官…たしか、カルネ村で聞いた事が]

 

じつはこれから行くカルネ村は、この間スレイン法国に襲われたがアインズによって救われた。その時、村長にこの世界の事を色々と聞いたりした。当然、エムロイ神殿とそこの神官の事も。

 

「あの…」

「はい?」

 

 しばらくすると隊長らしき男が、アインズに近づいてきた。

 

「自己紹介しても良いですか?」

「ああ…良いが」

「どうも、俺は伊丹耀司っていいます」

「モモンだ」

 

これがアインズと伊丹耀司との出会いであった。




どうでしょうか?
ちなみにピニャ・コ・ラーダの住む帝国ですが、バハルス帝国とは別の帝国として名前をつける設定にします。どんな名前になるかは待っててください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。