鎮守府警備部外部顧問 スネーク   作:daaaper

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対空訓練(2)

 

 

 

 

「……敵機確認」

 

「コッチも補足したわ」

 

不知火が補足したらしい

艦隊の配置は輪形陣で陸奥を先頭に

左舷に神通・黒潮、 右舷に不知火・妙高、 後方を羽黒

その輪の中に俺とゴムボートが守られている布陣だ

 

左に鎮守府が見えるが、航空隊は右からこちらに向かって来ている

高度は500m 機数は72機

どうやら俺らより沖に向こうは居る、10分後に始めたのは移動時間だったようだ

 

「機数は?」

 

「電探の反応から70機程です」

 

「……少ないわね」

 

「多分、同時攻撃を狙ってますね」

 

「だとしたら……神通・黒潮・羽黒は左舷を警戒しながら戦闘して」

 

『了解!』

 

いよいよ慌ただしくなってきた

ボートの上にいる秋月や空母の3人が再びそわそわし始めた

 

「……お前らは落ち着け、安心しろとは言わないが もし直上に爆弾が落ちてきたら俺が撃ち落とす」

 

「そんな事させないわよ〜?」

「ああそうしてくれ 陸奥」

 

「……全艦対空戦闘用意!」

 

各自が体を敵機に向け、主砲を構えた

最初は1番射程が長い戦艦が撃つ

 

「全砲門斉射!っ撃て!!」

 

一瞬 間を置き

陸奥の主砲から8発の弾頭が敵機群に向かって飛んで行った、同時に爆音が体に響く

……アレに直撃したら命はないな

 

『撃ちます!』

 

続いて妙高と羽黒が撃つ、砲弾は各4発

流石に陸奥ほどではないが、距離がより近いためさっきより耳にくる

 

飛んで行った弾頭は敵機に向かって飛翔し10秒後、

弾丸が敵機の付近で炸裂、その3秒後に2人の弾丸が炸裂した

どうやら銃弾の様なモノではなく、榴弾を空中で作動させる兵器のようだ

……さっき時限信管と言っていた、おそらく時限式の炸裂弾だろう

しかもなかなかの効果がある、今ので26機仕留めた

航空隊の編隊も崩れた

 

 

 

「撃ち方始め!」

 

 

陸奥が続けて副砲で残っている敵機に向かって撃ち始め、神通や不知火・黒潮らも発砲する

同時に主砲の再装填もしている、器用なもんだ。

一方で敵航空機は上下に分裂、下に移動し残ったのは海面すれすれを飛んでくる

下にいる方は魚雷を抱えている

 

「左舷から雷撃機!」

 

右舷で弾幕が形成されつつある中、羽黒が叫ぶ

確かに左舷からは水面ギリギリで飛ぶ 腹に魚雷を抱えた航空機がこっちに来ていた

 

「不知火・黒潮・妙高は右舷への弾幕形成に専念して!残りは左舷に対応!!」

 

『了解!!』

 

火力を分散させ対応する

右舷の方はすでに最初の砲撃で脅威度は低くなった

駆逐艦を中心に対応させても問題はないと判断し、左舷に戦力を振ったようだ

この艦隊で1番火力がある陸奥自身も左舷に対応している

 

火力の分散により右舷の航空機はさほど落ちてはいないが、すでに半分も残っていない

一方左舷の方は陸奥・羽黒らの榴弾による範囲攻撃によって急激に数を削っていた

だが間もなく間合いに入られる

 

 

その瞬間

 

 

左舷に残っていた航空機が急上昇した

 

 

……アレは爆弾か

 

 

「マズい!!」

 

 

陸奥が叫ぶ

 

予想外の機動だったのか陸奥と羽黒の主砲や副砲は動きについていけてない

 

機銃で対応するも上手く当たっていない

 

神通の主砲はついていけてるものの、的が多く1人で対処できる数じゃない

 

急上昇した21機はすぐに機体を背面に入れ輪形陣内に侵入

 

気付いた妙高と不知火が砲火を浴びせようと輪形陣内に撃ち始める

 

 

だが甘い

 

 

目標は俺では無く本人たちだ

 

 

背面のまま輪形陣中央を通り過ぎ

 

 

彼女たち2人に向かって機首を向け

 

 

急降下していく

 

 

だが陸奥・羽黒の主砲が急降下する航空機に標準を合わせる

 

 

そして艦隊上空に榴弾が炸裂した

 

 

…………模擬弾だ、害はない

 

 

21機のうち18機が落ち、残りの3機は炸裂する前に機銃で落とされていた

両舷に敵影なし、全機を撃ち落とした様だ

ギリギリだったが、あの航空機の機動もなかなかだった

むしろ榴弾が500メートルで炸裂した事の方が驚いた

 

 

「……電探に感あり!」

 

「位置は!?」

 

羽黒が再び叫ぶ

……どうやら俺が動いても良い様だ

 

「艦隊の前後と右舷からそれぞれ約40機!」

 

「また100機以上ね」

 

「ここに来るまでの時間は?」

 

「……あと3分くらいかと」

 

人見知りであろう羽黒が俺を見てはっきりものを言っている

やはりなかなかできる奴だ

 

「赤城、こんな短い間隔で波状攻撃を深海凄艦はするのか?」

 

「え?……いえ、演習だから出来る事です」

 

「わかった」

 

赤城が言うなら間違いない、実戦よりキツい状況らしい

なら遠慮はいらない

 

「……私は前後に弾幕を展開するわ。

不知火・妙高は引き続き右舷に弾幕形成、

神通・黒潮は艦隊前方に火力を集中、羽黒は左舷を警戒しながら後方の敵機に対応!」

『了解!!』

 

「……俺は射程に入ったら撃つ」

 

「距離は?」

 

「まあ航空機が相手だからな…………5kmぐらいか」

 

「……そうですか」

 

蒼龍が下を向く、どうやらアテにされていないらしい

まあ俺をアテにされても困る……秋月の目が今まで見た事がない程度に輝いているが

SVDのタンジェントサイトを1000mにセット、角度を調整する

 

「敵機確認!高度100 低いです!!」

 

確かにさっきより明らかに低い、しかも3方向、タイミングが同時だ

今回は燃料を気にする必要がない、すぐに第2波を発艦させ先に回りこみ空中待機していたのだろう

 

 

「撃ち方用意・・・撃ち方始め!!」

 

おそらく安全基準ギリギリの砲身冷却が済んだところで再び弾幕が形成され始めた

右舷の方はよくやっている

前方も3人で対応しているために効果的な弾幕が出来ている

 

だが後方は効果が薄い

撃墜は出来ているが隙間が多いため航空隊の接近を許している

さすがに1人だけでは効果的な弾幕は艦娘では形成できない

先ほどの様に編隊もあまり崩れていない

1番機も残っている

そろそろ10kmを切る

 

……やるか

 

バイクハンドルを固定

1番脅威度が高い後方に体を向ける……狙いにくい

 

「すまんが4人、前を開けろ」

 

『え?』

 

驚きながらも4人はすぐ後ろに下がった

ゴムボートにできたスペースに飛び乗る

 

「え!?ちょちょと?!」

 

「さすがにあそこから撃つとお前らに当たるからな、こっちに来させてもらった」

 

「構いませんけれど—–」

 

「真近で見れるなんて!」

 

「……後ろに行かせてもらうぞ」

 

さすが空母7人が余裕で入れるだろうと思えただけある

ちょうど射撃スペースが確保できた

薬莢も後ろに吹っ飛ばないだろう

水上バイクも進路を変えていない

 

……5km

 

「羽黒、お前は後方に控えている航空隊を狙ってろ」

 

「え!?けど—–」

 

リフレックスを使うほど危機的状況じゃない

 

 

 

スコープを覗く

 

……魚雷か

 

信管を撃ち抜かなければ発火しない

 

1番機に標準

 

上にサイトを合わせ

 

撃つ

 

・・・風防か

 

なら下だ

 

2発撃つ

 

・・・ビンゴ

 

爆発した

 

後方にいた僚機に破片が当たりさらに3機落とす

 

残った一機は最左翼にいた奴

 

2発撃つ

 

・・・左翼が胴体からもげた

 

 

リロード

 

艦隊左舷には敵影はない

 

他はまだ脅威ではない

 

だが後方はまたすぐに5kmを切るだろう

 

羽黒のバックアップに徹する

 

 

距離は10km

 

5機編隊が4つ

 

スコープを覗く

 

距離は倍だ

 

覗いても上に向けなければ当たらない

 

覗いても対象はスコープの下にいる

 

だがさっきので感覚はわかった

 

次は外さない

 

一番手前の編隊

 

2番機に標準

 

撃つ

 

次に3番機

 

撃つ

 

・・・問題ない

 

後続にいた4番・5番機

 

他の編隊3機が落ちた

 

 

右に向く

 

最右翼の編隊に標準

 

撃つ

 

・・・回避された

 

どうやら俺が撃っているのに気づいたらしい

 

撃った後に高度を下げた

 

だが甘い

 

回避した機体に標準

 

撃つ

 

撃つ

 

撃つ

 

・・・キャノピーにヒット

 

そのまま高度を下げ

 

海面に衝突

 

だが編隊は崩れていない

 

先頭になった2番機に標準

 

右翼を狙い

 

撃つ

 

・・・胴体を離れた右翼が後方の4番機に当たる

 

 

左に向く

 

最左翼の編隊

 

1番機に標準

 

撃つ

 

・・・回避せず魚雷が爆発

 

破片がさらに別の魚雷に衝突

 

2機が爆発

 

一個編隊が消えた

 

……あれは運が悪いな

 

 

リロード

 

……まだ来るか

 

「羽黒、お前は左舷の敵機に集中しろ」

 

『え!?』

 

……何故かボートからも声が上がった

俺に言われ右を向くと、確かに航空機がやって来ていると知ったらしい

 

「……お前らも周辺警戒ぐらい出来るだろう」

 

「いや……ねぇ?」

 

「あまりにも凄かったので……」

 

「あんなの初めて見ました」

 

「スゴい…………」

 

赤城・蒼龍・翔鶴・秋月がそれぞれ返答する

……まったく答えになっていないが今は時間がない、もう一度羽黒に言う

 

「羽黒、すぐに左舷に弾幕を展開しろ」

 

「は、はい!」

 

「それで良いよな、陸奥」

 

「言うまでもないわ、悪いけど後方の敵機は—」

 

「残念だがもう撤退していった、狙撃する気はない、他のバックアップに入る」

 

陸奥は後方に撃つときだけこっちを見ていたが、常に後方を確認しているわけではなかった

どうやら前を向きながら後ろに主砲を旋回させ撃つことはできない様だ

 

左舷に対しては羽黒が弾幕を展開し始めた、しばらくは持つだろう

正面は陸奥を筆頭に3人で対応しているため問題はない

右舷の方はどうにか輪形陣の中に敵機を進入させていない

だが航空機の進路が再び不知火と妙高に向いている、間も無く投下地点

 

 

覗く

 

魚雷に標準

 

撃つ

 

……投下した!?

 

いくらなんでも早い

 

だが魚雷は15

 

直前に機体を横滑りさせ機体を斜めに傾け投下

 

回避しなければ2人に直撃するコースだ

 

そのまま航空機は2人に向かって体当たりする様に直進してきた

 

急いで2人は回避

 

だが航空機も上昇・回避した

 

後ろにいた航空機がその隙に接近する

 

俺の撃った弾丸は魚雷を狙ったものだ

 

後ろにいた航空機に気づかなかった

 

……いい度胸だ

 

気づいた2人がどうにか4機を落とす

 

だが再び弾幕を展開させるほど敵機も鈍くない

 

 

距離1km

 

 

敵機6、爆弾、編隊は崩れている

 

 

スコープを覗く

 

 

爆弾に標準

 

 

撃つ

 

 

……巻き添えは喰らわない

 

 

わざと編隊を組んでいない

 

 

そのままこっちに向かう

 

 

まずは2機

 

 

一番右のやつ

 

 

狙う

 

 

撃つ

 

 

左に振る

 

 

標準

 

 

撃つ

 

 

……水柱が2つ

 

 

残り3

 

 

輪形陣に進入

 

 

1番機に標準

 

 

撃つ

 

 

撃つ

 

 

2番機

 

 

撃つ

 

 

撃つ

 

 

4番機

 

 

撃つ

 

 

撃つ

 

 

2機は落ちた

 

 

だが1機は落とす前に爆弾を投下

 

 

反跳爆撃か

 

 

対象2つ

 

 

SVDを置く

 

 

M16を構え

 

 

跳ねているやつに標準

 

 

トリガーを引く

 

 

マズルフラッシュが10回

 

 

直進

 

 

ヒット

 

 

爆発

 

 

もう1つは放って置く

 

 

もう1つはゴムボートを飛び越えた

……翔鶴の左肩をかすった様にも見えたが爆発していない

 

「怪我はないか?」

 

「ええ、問題ないですよ」

 

……どこもかすっていないらしい

顔も服も傷ついていない

 

他の2方向はどうにかなりそうだ

すでに前方に航空機は無い

右舷は6人の集中砲火を浴びている、10kmより近づくことは無いだろう

すでに10機しか残っていない

 

「スネークさん、ちょっと良いですか?」

 

「……なんだ?」

 

スネークで構わないがどうしても“さん”を付けてくる

……まあ提督にも“さん”を付けている奴もいる、どうにもならないのだろう

呑気にそう思いながらも赤城の方に体を向ける

 

「今ので約250機の航空機を全部撃墜しました」

 

「ああ敵機は253機だが後方からきた5機は投棄して戻っていたから全部じゃ無い」

「……数えてたんですか」

 

「ん?間違えていたか?」

 

「……いいえ、わかりません」

 

「で、その数を撃墜したことがどうかしたか?」

 

「…………正規空母4隻が普通に運用する機数を考えるとあの航空隊で最後だと思います」

 

「だとしても、あと5分で目標地点に到着するが?」

 

「問題なのは“普通”に運用しない場合です」

 

「……できるのか?」

 

「ええ、予備機を爆装し発艦させれば不可能ではありません」

 

「どの位負荷がかかる?」

 

「負荷、というより疲労が通常より溜まります。

私たちは普通、第2次攻撃隊までしか連続では発艦させません。

不可能ではありませんが、その戦闘で体力の限界が来ます」

 

「……戦場では命取りだな」

 

いくら無理をしてその場で勝てたとしての、戦闘がそこで終わるわけでは無い

帰投している道中に奇襲を受ける可能性・緊急事態に対処する可能性がある

緊急事態の対処ならまだいいが、体力を消耗した状態で奇襲を受ければ何の意味も無い

ましてや彼女たちには潜水艦という脅威も存在する

体力の無駄な消耗は避けるべきだ

 

「だがそんな事はあいつら自身もわかっているだろう」

 

「ええ、知っています。

ですが熱が入ると加賀さんや瑞鶴さんは無理をしてでも勝ちに行くタイプです」

 

「そうね、瑞鶴は時々無茶をするわね」

 

……姉が言うなら確かなのだろう

 

「だが、それを止めさせる気は俺には無いぞ」

 

「……何故ですか?」

 

「コレは訓練だ、無茶をして当然だ。

怪我をするのは勘弁だが、自分から怪我してまで訓練に取り組む奴は早々いない、痛いのは

誰でも嫌だからな。

訓練は実戦より過酷な事を要求する事もある、実戦以上に過酷な環境で行動できるなら作戦も遂行

出来るようになる。本人が無理をするならそれをわざわざ止める意味はない」

 

「けど、飛龍が無理をするのは嫌だな……」

 

「まあ第3波を発艦させるつもりは無いだろう」

 

「……どうしてでしょう?」

 

「事前にウェーバーには言い訳を教えてある。

今回は空母が主役ではない事と、後で派手にやらせてやる」

 

「派手に……ですか?」

 

「ああ、その時に秋月には訓練させる」

 

「……はい!?」

 

「まあ心配するな、無茶はさせない」

 

『……ホッ』

 

「あの!?一体派手に訓練って—–」

 

「正規空母6人に一斉攻撃をしてもらうだけだが?」

 

「……………いやいやいや!!!1人じゃ対処できませんよ!?」

 

「大丈夫だ、1方向からしか攻撃させない」

 

「……………………」

 

別に大した事じゃない

人間ですら巡航ミサイルをライフルで撃ち落とせる

威力・射程があれば300機ぐらい1人で捌けなくもない

 

「おかしいです!

イージス艦ですら正規空母1隻分の航空隊に攻撃を食らうんですよ!?」

 

「容赦しなかっただけか、弾数を考慮したんだろう」

 

でなければそもそも空母から発艦させる前に仕留める

仮に発艦させた後なら接近される前にミサイル攻撃で全機を叩き落とす

 

イージス艦はまだ存在しない?

……細かい事を気にしてはいけない、時間は多少早く進む、巻き戻ったと感じる事もある

 

《こちらウェーバー、そちらは間も無く到着しますよね?》

 

「……ああ、あと3分で到着するが?」

 

実際、目の前には目標地点……赤いブイが見えている

 

《じゃあ一旦終了しても?》

 

「……本人たちが望んでいるならだが」

 

《では攻守交代をしましょう》

 

「……大鳳か?」

 

《時間がもったいないので》

 

「……わかった一旦集合する、ウェーバーに代わってくれ」

 

《……場所は?》

 

「ここに15分後でいいか?」

 

場所は出発地点からさらに5分ほど沖に出た地点

アイドロイドを見るとウェーバーとの中間地点だった

 

《了解です、では15分後》

 

「……言った通りになっただろ」

 

「……そうですね」

 

「よし、合流地点に向かうぞ、場所は俺にしかわからないから俺が先導する。

それでいいか?」

 

「もちろんよ、私は寛大よ?」

 

「……すまんが急ぐ、お前ら何かに掴んでおけ」

 

『はい!』

 

ゴムボートには取っ手がある、問題ないだろう

水上バイクに飛び乗る

バイクの固定を解除し速度を上げた

 

 

 

 

 

ー15分後ー

 

集合地点には艤装を展開した状態の艦娘が12人

2隻のゴムボートにそれぞれ4人

そして水上バイク2台を操縦していたスネークとウェーバー

スネークのゴムボートには攻撃側だった空母が集まりウェーバーも加わっていた

 

「……予想どおりだな」

 

「……やはりバレてましたか」

 

「いくら何でも訓練を切り上げるのはらしくないからな、

俺が言った“ゴムボートが目標地点に着くまで凌げ”っていうのを利用すると思ったが……やっぱりな」

 

「まあ僅かな望みですよ、大鳳が言っていた時間がもったいないのは事実ですし」

 

「全機を消耗したか」

 

「ですね」

 

「ちょっと!僅かな望みだったの!?」

 

「……あなたはわかっていたのですか」

 

最近、スネークに関しては妙にウマが合う瑞鶴と加賀がウェーバーに問いかける

いや、問い詰める

 

「まあ、無理だろうと思ってたけど」

 

「それより次はそっちが防衛だ、俺らが使った同じ航路でいいな?」

 

「ですね」

 

「それが終わったら一旦鎮守府に戻る、

反省と弾薬の補充をしたら秋月に俺らの技を実践してもらう」

 

「アレできるんですか!?」

 

「まあ落ち着け、おそらくお前だけじゃなく駆逐艦・軽巡洋艦なら出来る」

 

「それなら今すぐ—–」

 

「だがウェーバーの意見も参考にしたい、少し待て」

 

「ハイ!」

 

「……お前らの文句も後で聞く、我慢しろ」

 

『…………』

 

そんなわけでウェーバーらも防衛を立ち回り、一旦全員が鎮守府に戻った

幸い、というか都合良く長門らの奮闘により加賀たちも爆撃・雷撃を食らうことはなかった

………ウェーバーの印象が少し変わったのは本人やスネークも知らない

 


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