鎮守府警備部外部顧問 スネーク   作:daaaper

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計画

 

「よし、今日はここまでだ」

『集合!』

今日はカレーの日だが、午後は提督と話す

例の訓練の日程を決める

 

「怪我人はいないな?じゃあ解散だ」

『ありがとうございました!』

「2人は俺と一緒に提督室に行くぞ」

「他の3人は来るんですか?」

「いや、女3人は艦娘の訓練だ。で例の奴はできてるのか?」

「まあ出来てますけど……本当に使うんですか?」

「……らしいぞ、提督が言うには」

「確かに訓練にはなりますけど、大丈夫ですかね〜」

 

確かにガンスミスの言う通り

……大丈夫なのかはわからない

だが、訓練にはなる

 

「とりあえず、提督室に行くぞ」

『了解』

 

まずは提督と話してからだ

やるのか、やらないのか

それを決める

……恐らくやるんだろうが、こっちにも準備が必要だ。

さっさと日程を決めるとしよう

 

 

 

「 失礼する 」

ドアがノックされる

どうやら準備が出来たらしい

「 どうぞ 」

鳳翔が返事をする

彼女達からの改善要望書への対応を変えたおかげで書類は少なくなった

だが、相変わらず事務処理は多い

……起きている時間が減っただけマシか

ドアが開き、スネークと2人の男が入ってきた

「失礼する、例の件なんだが____」

「……どうした?」

 

 

「提督、どうしてスネーク達が来ているのでしょう?」

 

 

ああ、そういえば知らなかったのか

秘書艦は鳳翔じゃ無いこと

 

 

 

 

「____なぜ加賀が提督室で事務処理をしているんだ?」

「……それはこちらの台詞です、なぜここにいるんです?」

 

この提督の秘書は鳳翔じゃ無いのか?

……そもそも、鳳翔は艦娘___だよな?

 

「……加賀、スネーク、ひとまず睨み合うのを止めろ____戦争でも始めるつもりか?」

「加賀?」

「……はい」

 

鳳翔の言葉で加賀が元に戻る

……殺気立っていた様に感じたらしい

殺気と言うより疑問視に感じたが

 

「1つ聞いていいか?……鳳翔はお前の秘書じゃ無いのか?」

「いや、第1艦隊の旗艦が秘書になるのが……まあルールみたいなもんだ。

だが、出撃が1番多いのも第1艦隊だ。

その為、書類の処理を手伝ってもらっているのが鳳翔なんだよ」

「……なるほどな、それでたまには手伝ってるわけか」

「それで、なぜスネークさん達がここにいるんですか?」

「俺が呼んだんだ……丁度いい、加賀もここで話を聞け」

 

どうやら加賀にも聞かせるらしい

まあ丁度いいのは確かだ

促され、席に座る

向かい側に提督・鳳翔・加賀

こちら側に俺ら3人が座る

 

「……まあ、あんたがそう言うなら構わないがな」

「じゃあ宜しいですか提督?」

「構わないよ、じゃあ説明してくれ」

そして部下が話し始める

 

 

「まず、加賀さんにも判るように説明すると、

訓練の一環として、我々に提督からBOSSを通じて頼まれたものです」

「……これは?」

「その訓練のための装置です。実績もあるんで大丈夫ですよ、中国でも韓国製でも有りません」

「……それで、何をするんです?」

「ネタバレにならない程度に言えばそうですね〜……鳥になれます」

「……は?」

「まあ加賀にもやって貰うから、ーその時に分かるだろう。」

「それでいつやるんだ、訓練は?」

 

いまこの部屋にいるのはその日程を決める為だ

 

「全員にやらせたいからなー………月曜日からだな」

「3日後か?」

「そうだ、この事は明日の点呼……交代式の時に話す」

「……航空機の手配は?」

「空自にはすでに連絡はしてある、C-130が来るらしい。

向こうもこの所ほとんど飛べて無いからな、喜んでるぞ」

「そうか……だが出来るのか?」

「すでに完了しているらしい、やる気満々だぞ?」

「……事故を起こさないように言っておけ」

 

力を入れ過ぎて事故られたら目も当てられない

 

「あの!?何で空自が関係してくるんです!海自じゃ無いんですか!?」

「気にするな加賀、別に興奮することでも無いだろう?」

「……そう言うことですよ、加賀?」

「・・・はぁ」

「それで後もう1つ確認したい事があるんですが〜」

「……何だ?」

「その____海上でやるんですよね?」

「使うのは確実に海上でだからな、それがどうかしたか?」

「……誰が装着させるんです?」

「お前、俺ら以外に誰がやると思う?」

「しかしBOSS移動手段は……?」

「水上バイクでいいだろ、確かここにあったハズだ」

 

見学した時に、側車付きで気になったが

まさか使うとは思わなかった

 

「……あえて聞きますけど〜、免許は____」

「誰が俺らを取り締まるんだ?」

「ア、ハイ」

「メンテナンスは頼むぞ」

「……分かりました、話は以上です…」

 

……まあ俺は色々免許を取らされた

おかげで水上バイクの運転も出来なくは無い

こいつらや女部下3人も出来なくないだろう

 

「……提督、この場で犯罪が成り立った気がするんですが?」

「私に止める権限は無いし、軽犯罪だ。緊急逮捕の事案でも無い」

「……まあいいけど」

「BOSS、俺からも一個いいですか?」

「何だ?別に俺らは特別な事をする必要は無いぞ、狙撃銃にも出番は無い。」

「……訓練、なんですよね?」

 

……お前、顔が笑ってるぞ

それにつられて隣の奴まで笑ってるぞ

 

「……お前の企みは分かった、だがな____」

「構わない、何なら実弾を使ってもいいぞ!」

 

バシッ

 

「……何をおっしゃてるんですか、提督?」

「要するに、スネークの部下が訓練中に妨害工作をするんだろ?」

「しかし、それでは!____」

「安全な場所・状態で行うものじゃ無いんだ………理解してくれ」

「……分かりました」

 

どうやら許可されたらしい

……だったらこっちにも考えがある

 

「ならこっちも本気を出すとするか。

………ティム持ってきたアレ、フルで使う事は出来るか?」

「____え!アレ使うんですか!?

………まあバックアップに何人かいれば、使えますけど。」

「要するに普通にイケるな………絶対に怪我させるな」

「了解」

「……実弾を使っても良いが、何をする気だ?」

「すまないが、桜が必要だ」

 

……訓練をやるか

 

 


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