感想くれた人感謝です~
ちなみに自分は魔法科高校の優等生(スピンオフ)を見てないのでバイアスロンとかのことはだいぶ適当だったりします…
何か変なところあったら教えてください~
ではどうぞ~
さて、北山たちを追うことは決定したのだが、すでにその姿は見えず、もちろん連れ去ったOG(仮)もそれを追っていた渡辺先輩の姿も見つけることはできない。
「あれ、比企谷君?」
………だからといってむやみやたらと探すのでは時間の無駄だし、何より眼前は人の群れがあるのだ。
正直言ってやってられない。
小町からのメール見なかったと言ってそのまま帰るのが最適解のような気がするがメールを確認しているところを北山と光井達に見られているからそれも不可能だ。
「考え事してて聞こえなかったのかしら…比企谷君!」
………だとしたらOG(仮)の二人がどこに行った、またはどこに行くのかを想像したほうが早い。
部活勧誘期間中の誘拐なのだから、もちろん自分の所属している(していた)部活に連れていくのが普通だろう。
問題は彼女たちが何部か、ということだ。
「比企谷君!無視はさすがに「会長」……て、へ?やっぱり気づいてるんじゃあない!」
「そんなことよりも、魔法とボードを使った部活動ってこの学校にありますか?」
先ほど拉致られたときにちらっと見えたボード、さらに速度から考えて魔法も使われていることが明白であったためそこに焦点を当てて情報を集める。
「そんなことって…魔法とボードね、えーっとその2つを使う部活動だとバイアスロン部だけじゃあないかしら?」
バイアスロン部…聞いたことがない。
元々部活に入るつもりもなかったため、部活動なんてのは一般高校にあるようなものしか知らなかったりする。
関係ないがよく創作とかで見る部室でワイワイしたり恋愛ものに発展するような部活って現実にはないよな…
あと無駄な正義感持った風紀委員とか、一教師よりも権力のある生徒会長だったり、圧倒的な馬鹿と天才が同じクラスにいたり…
アレ?この高校後半の3つ全部当てはまるぞ…?
無駄に正義感持った風紀委員→渡辺先輩
一教師よりも権力のある生徒会長→目の前の人
圧倒的な馬鹿と天才→実技優先だから学力はそんな重視されていない
やはり魔法科高校は普通の高校ではなかったです…
そんなことを考えながら授業などで利用する携帯端末でバイアスロン部なるものを調べ、勧誘ブースの場所と部室の場所、活動場所などを確認していき、移動するために加速魔法の発動準備をした。
「ありがとうございます、では…」
最後に情報をくれた会長にお礼を言ってその場をあとにする。
幸いなことにブースを除く場所は正門方面でないため、この人ゴミを通ることなく移動ができる。
「え、ちょっと!比企谷君!」
呼び止めてるようだが俺には何も聞こえなかった。
聞こえないったら聞こえない。
考え事をしていたため、最初の呼びかけだって全く耳に入っていなかったのだ。
うん仕方ない。
決してまた面倒事に巻き込まれたりするのがいやだったりしたわけじゃあなかった。
ホントダヨ?ハチマンウソツカナイ。
活動場所に行ってみたが人は1人もおらず仕方がないため部室のほうに向かう。
正直ブースのほうが連れていかれた可能性としては高いのかもしれないが、いかんせん行くまでに苦労がありいなかった時の心理的ショックが大きい。
大きすぎて、そのまま帰宅して小町に口をきいてもらえず声帯が退化するまである。
…退化しちゃうのかよ。
「お…、だ……み…だって………だ………!」
声帯は退化したところで聴覚が衰えることはない。
…いや、まだ声帯退化してないけどね?
まぁなにはともあれこの学校内に何個もある体育館の一つに近づいたらそんな声が聞こえてきたのだ。
言葉としてはなんと言っているのか聞き取れないが、発言者が激高していることだけはわかった。
面倒事に自分から首を突っ込むような奇特な趣味は持ち合わせていないし、巻き込まれるような主人公体質でもないのだが何か騒ぎが起きたら見物をしてみたくなるのが哀しいかな人間としてのサガである。
だから俺は校舎1階の渡り廊下と体育館をつなぐ入り口から顔を出し中の様子をうかがった。
……まさか人が飛んでくるなんて思いもせずに…
「って、どういう状況だよおい…」
思わずひとりごちながら半身になって飛んできた人を避ける。
ひとりごちたということから分かるように小さくこぼしただけなのだが、そこには目ざとく(耳ざとく?)聞いていたのかこちらに目を向ける人物がいた。
「なんだ比企谷、手出しはいらないぞ?」
「………は…?」
元々手出しをするつもりなんぞ当たり前ながらなかった。
が、それに大きな反応を示したのは俺ではなかった。
「お前もあいつの仲間か何かか…」
後ろには先ほど吹き飛ばされた剣道着を着た先輩らしき人。
「い、いえただの通りしゅ…す、すがりです。」
「その言葉を信じるとでも思っているのか…?隙を見て拘束するつもりだろ!」
いやいや、何でおれが拘束しなきゃなんねえんだよ!
この騒ぎなんだからもうすぐ風紀委員が来て対処するだろうし、どうせこの先輩だって逃げられないんだから俺が拘束する意味も理由もやる気もない。
「おら、くらえ!………ってあれ…おい、どうして魔法が発動しないんだよ!」
とりあえず森…森田にやったように魔法の塊をぶつけ魔法をキャンセルさせる。
「いや、ほんとに自分風紀委員でもなければ正義感ある人間でもないんで、拘束なんてしませんよ…?」
そしてこのまま帰ろうとするのだが、わざとなのだろうその場にいる人間全員に聞こえるように大勢の野郎をさばき続けている司波の声がした。
「さすが比企谷だな、さっそく一人魔法を無力化か…」
……おい、司波俺になんか恨みでもあんのか…
あ、そう言えば風紀委員に入ることになったのは俺のせいだったりしましたね。
八幡困っちゃう…
はぁ小町に会いたい…
「やっぱりてめぇ、敵じゃねーか!」
竹刀を振りかぶり接近。
とりあえず肉体強化。
魔法の不正使用は原則禁止であるが正当防衛であるなら別に問題などはなかった。
まぁどっちにしろばれなきゃ犯罪ではないのだが…
魔法を発動させたがもちろん相手にする気はない。
「で、では失礼し、します!」
そして強化した脚力によってただ逃げるのだった。
36計逃げるにしかず!
その時司波の顔が笑っているように見えたのは気のせいではない気がした。
「私たちバイアスロン部に入る」
追いかけてくる先輩たちをどうにかいなして部室に向かい北山たちを見つけた俺が聞いた第一声はそんな言葉だった。
「何お前ら?拉致られた部活に入るの?自分の意思で???」
「うん、面白そうだから…」
面白そうって…
確かに急に新入生を拉致するような部活は
光井のほうに顔を向けると気まずそうに苦笑をしていた。
なるほど、お前も入ろうとしてるわけね…
先輩方はOG(仮)と違い常識があるのか気まずそうに、申し訳なさそうにしているのだが拉致られた人(主に北山)は心なしか楽しそうにこちらを見ている。
「比企谷さんもどう?」
「パス」
放課後に学校に残って何かをするなんて俺にはできないし、できたとしてもやりたくはない。
「わぉ、即答だぁ」
「そう言えば今日も一目散に学校を出ようとしてましたが放課後残れない用事でもあるんですか?」
だとしたら放課後つき合わせて申し訳ないといった顔で光井は尋ねる。
「ん?あ、あぁ小町のことでちょっとな…」
「シスコンだね」
千葉の兄妹なら当たり前のことなのでスルーする。
「なるほどね、そこの男の子がシスコンっていうこととあなたたちが仲がいいってことはわかったけど………本当に二人は部活に入ってくれるのかしら?」
先輩のうち1人が尋ねる。
ちなみに俺たちは仲良くない、、、仲がいいのはこの二人と約束をした小町であって俺はおおむねボディーガードであり特異な魔法が使える観察対象でしかない。
中学時代で「あれ?俺のこと好きなんじゃねぇの?」っていう幻想は捨てた。
入学式後は気のゆるみが出たが…
「はい、ごめいわくでなければ…」
先輩だからだろう光井がかなり下手に出て質問に応じる。
…いや光井の場合初めての人には同級生にでもへりくだってそうだな…
俺の時は急に話しかけてきたが。
俺を上に見ることができなかったからなのだろうか…解せぬ
「迷惑なんてとんでもない!これから時間があるならいろいろ話したりするけどどう…?」
「え、えっと…」
「うん…」
二人とも俺のほうを気まずそうに見る。
話を聞きたい気持ちはあるのだが、
「あー俺は見たいテレビがあるから先帰るな、あ、お、お疲れ…さん」
「あ、ありがとうございます」
「…また明日」
そう言って二人と別れた。
こういうあいさつは中学時代にはほとんどしたことがなかったので慣れないがそれでも無言で帰るほど俺の神経は図太くないのだ。
放課後がこんなに長いものだと知らなかった。
リア充たちはこんな長い時間部活とやらで肉体をいじめているのか…
俺はボッチでいいや、ボッチがいいや…
とりあえず勝手に約束をして忘れていた妹に対して言う文句を考えながら空きだしている校門をくぐっただった。
いやーまさかお兄様が感情あるかのようなふるまいをするなんて…
不思議ですね(小並感
……ま、まぁ原作でも悪乗りしたりするときもあるんで大目に見てください…
感想評価誤字だ(テンプレのためry
特に感想お待ちしてますよー!
次回、個人視点による夜の様子
真由美、達也&深雪、八幡&小町 北山
(まだ1文字も書いていないため思いっきり予定ですまる