「せっかくデュエルの機会を得たことですし、あなた方には存分に楽しんで頂きたい…これから始まる、悪夢のショーをね!!」
「フッ、悪夢のショーだと?ふざけた野郎だな…貴様こそ、俺様達の名を覚えて行け!」
「このデュエルアカデミア、最強夫婦の名を!!」
「誰と誰が夫婦かっっっ!!」
「「「デュエルッッッ!!!」」」
《ベクタァァァァァァ!!》
前回のあらすじ
明日香さん、1ヶ月の監禁。
皆さんお久しぶり、皆のセラ様こと藍神セラです…って誰がセラ様ですか!
最近学園の皆さんに思考を侵されて来た気がしますね…
前回のデュエルから、まぁ色々あって1ヶ月。
あらすじから察してくれると助かるんですが、明日香さんは油断したら十代君に会いに行こうとするので結果自室に投獄(仮)。
今日はその縛りが溶けて、獣が野に放たれたわけですが…
「嫌ァァァァァァァァァッッ!!?」
あー、レッド寮から噂の彼女の声…とゆうか悲鳴が聞こえてきましたね。やっぱりこうなったかー…
《クルック~☆》
「大変ザウルス、セラ様先輩!」
「明日香さんが、明日香さんが…っ!!」
寮に到着するなり慌てふためく十代君の弟分が二人、まぁこの展開は予想できてました。
実は例の日から
「探さないでくれ」
と置き手紙を残して十代君は行方不明。
これを知られたら洗脳(!?)中のジュンコ姐さんはともかく、明日香さんは狂気に侵されバーサーカーと生りかねない。
そんな理由で彼女を部屋に軟禁してた訳ですが…
「はいはい、どうせ十代さん探しに海に飛び込んで行った~とか、島中を駆け回り出した~とかそのあたりでしょう?想定通りの反応じゃないですか…」
「ち、違うんだ藍神君!途中まではそうだったんだが…」
「あ、ミシェル君いたんだ」
「もはや外人扱い!?」
「ミザエル先輩の事はどうでもいいドン!
「どこの七皇だ!」
明日香先輩が、明日香先輩が何者かに襲われて倒れてるザウルス!!?」
「な、なんですってーっ!!?」
剣山君が指を指す先には倒れるバーサーカー、もとい明日香さん。
ディスクを装備しカードが散らばってることからデュエルでやられたのでしょうか…
「気を失っている…一体誰がこんな事を…」
「「その問い、我々が答えよう!!!」」
「な、何者ドン!?」
「上だ!屋根の上に誰かいるッス!!」
わたし達の疑問に対し、レッド寮の上に人影が二つ!クッ…逆光でよく見えな…
「「とぅぅぅ!!」」
と、飛んだーっ!!?
「なんだかんだと訊かれたらぁ?」
「答えてやるのは面倒だが…」
「「まぁ、特別に答えてやらんこともない!!」」
え?
「世界の光を守るためぇ~」
「世界の正義を守るため…」
「「ラブ&ピースに悪を砕く!!」」
「浜口モモエっ!」
「そしてこの俺、万丈目準!!」
…えっ?
「銀河を駆ける、光の結社の二人にはっ!」
「ホワイト・フューチャー、白い未来が待ってるぜ」
幻聴『ニャーんてね!』
SE<チュッ、ドーン!!
「「「「「………なんでじゃ―ッッッ!!!」」」」」
「まぁ、せっかくわたくし達の仕業と教えて差し上げましたのに…なんでとはなんですか、ねぇダーリン」
「そうだなマイ・ハニー。揃いも揃って鳩が豆鉄砲が喰らったような面を並べて…」
「そらそうもなりますよ!貴方達どこのロ○ット団ですか所々もじってるけどほぼほぼ丸パクり!むしろ口上終わるまで黙ってたことを感謝してくださいってか、今の爆発、何!!」
「馬鹿め!変身シーンとかは大体邪魔が入らぬものだろう」
「むしろ「え?」も少し邪魔でしたわ!」
「うっさいです!大体その真っ白い制服はなんですかあと万丈目君の昨日までの○ンデレどこ行ったんですか!!」
「フン、訳の分からぬことをべらべらと…」
「しょせんは二代目、初代のツッコミには遠く及びませんわ」
「訳がっ、分からんのはっっ、貴方達の方です!!!」
駄目だ、全くついていけない…新幹線を自転車で追いかけているような感覚だ。別次元の勢いだ。
…姐さん助けてぇ…最悪、エド君でもいいからぁ…
「つ、つまりは天上院君を倒したのは君たちか!ホワイト・サンダーズ!!」
「ホワイト・サンダースて…」
「そのまんま過ぎザウルス…」
「その通りだ、愛知らぬ哀れな三沢よ」
「年齢=恋人いない歴の、悲しき殿方ですわ」
「「グハァッ!!?」」
三沢LP4000→0
剣山LP4000→2000
「ミルキー君が戦わずして、負けたーっ!!?」
「お、俺はライフ半分で済んだザウルス…」
なんのダメージ!?ねぇ今のなんのダメージですか!!?
「では話を戻すが…十代がいない事で狂化した天上院君を、みかねた我らが救済したのだ」
「わたくし達光の結社の力によって…見るがいいですわ!!」
気づけば明日香さんが立ち上がり、深いため息をついたかと思うと…
「…皆、○ねば、いい」
べ、別方向に狂化してらっしゃるーっ!?
「…うむ、成功だな」
「…まぁ、成功ですわね」
「十代のいない世界なんて…○びればいい…」
「いやいやいやどう見ても失敗でしょう!?ある意味落ち着いてますけどこれはこれで不味いんじゃないですか北極から南極いっただけですよコレ!!」
「まぁ見た通りだ。我らが光の結社に入れば、救済が約束される…な、ハニー?」
「月謝もノルマも無し、穏やかな学園生活を約束しますわ…ね、ダーリン?」
「世界地図を真っ白に書き換えてあげるわ…」
どこの悪徳宗教ですかコレ。月謝とかノルマとか胡散臭い単語聞こえたし。
救済?救済ってなんですっけ?
「さぁ、お前達も共に行こう!」
「輝く未来へ!」
「「この万丈目ホワイト・サンダースと共に!!」」
「「「「「「万丈目、ホワイト・サンダー!ホワイト・サンダー!!ホワイト・サンダー!!!」」」」」」
「かっ、囲まれたドン!?」
「いつの間に…」
どこから現れたのか、わたし達の回りには目前のバカカップルと同じように制服が白く染まった生徒達がもり沢山、2~30人はいるでしょうか…昨日までそんな制服の人居なかったハズなのにどれだけ浸食早いんですか馬鹿ですか。これでは逃げようが無いですね…
「…断れば、どうすると?」
「無論、デュエルで語るまで」
「光の結社の素晴らしさを!!」
「…無に還してあげる…」
ほぼ強制じゃないですかヤダー。狂化明日香さんまでちゃっかりディスク構えてるし…こちらの戦力は精神ライフ0の奥さんがピケルさんと、見た目の割に精神DEFが低い剣山君に案外頑丈な翔君。
なんやかんやで学園最狂(馬鹿)クラスの三人に勝てるかどうか…
「…どけ、有象無象共。」
へっ?
「「「「「「ぎゃああああああああっ!!?」」」」」」
「何っ、モブバリケード(仮)が一瞬にして!!?」
「何者ですの!?」
「何者…なんだ。たった一月で俺の事を忘れたのか?」
そ、その…少年っぽさを残しつつ意外とイケボな声は…
「十代さ…って誰ェェェ!!?」
十代君かと思ったその人は、まぁ~なんだか黒いごちゃごちゃした甲冑・兜を見に纏い、一言で表すとRPGに出てくるラスボス?言っちゃえば「魔王」のような風貌をしてました。空耳だろうけど「ハ・オ・ウ!ハ・オ・ウ!ハ・オ・ウ!」って聞こえる気がする…
「あ、アニキィィィ!?」
「どーしたんスかその格好!セラさんにコスプレでもさせられたんスか!?」
翔君?それどうゆう意味かな?あとで体育館裏に連れ込もう
「…黙れイメチェンだ」
「どんなイメチェンですか!?」
「冗談だ、理由はあとで話す。それより万丈目ェ…なんだそのふざけた格好は、失恋でもしたのか?」
「黙れイメチェンだ!」
「恋は絶賛ヒートアップ中ですわ!!」
「…冗談だ。やれやれ、相変わらずのようだなお前達は、うらやましいぜ」
この人達相変わらずの要素皆無なんですが、男子3日見ずばって領域をはるかに越えてるぅ…
「じ、十だ…黒い…十代…ゴフゥ!!?」
「また暴走するかと思ったらみぞおちー!!?」
「悪いな明日香、今のお前にはこれが一番早そうだった…」
なんと、十代君のワンパンで冷酷無比に明日香さんを物言わぬ状態に。
…あの駄肉(胸部)をすり抜けてよく一発で決まりましたね。
「よっと。どうだ万丈目、久しぶりに1対1でデュエルでも」
「何だと…」
「タッグデュエル.いや、2対1でも俺は構わないが。その場合、お前の可愛い彼女の身の保証は出来ないがな」
「いいだろう…マイ☆ハニーを傷つけるわけにはいかんからな。だがこのホワイト・サンダーに喧嘩を売ったこと、必ず後悔させてやるぞ、コスプレ野郎!!」
「ダーリン…」
「ハハハ、仲が宜しいことで。さぁ、全てをぶつけ合おうぜ…万丈目!!」
「さんだ!」
「「「「「「ホワィ…ト…・サンダー…」」」」」」
モブバリケードさん達、倒れててもやるんですかそのかけ声…
「「デュエルッッ!!」」
白い万丈目 LP4000
黒い?十代 LP4000
すまない、いきなりの超☆展☆開ですまない…
十代の帰還、2羽程先の予定だったんだ本当にすまない…