遊戯王GX レイヴンズ-鳥使い共   作:トランス・D

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気がついたら描いてたのでその勢いのまま投稿。


37羽 答えはデュエルの中で見つけるしかない。

 

 

 

 

デュエルアカデミアの港の灯台・・・・数々のコント、じゃなくて戦いがこっそり繰り広げられてきたこの場所に、今夜二人の男が集い密談をしていた。

 

 

「待たせたね、亮・・・・」

 

「来たか、吹雪・・・・」

 

 

デュエルアカデミアの双璧、丸藤亮と天上院吹雪である。

片や帝王と呼ばれ称えられ、片やフブキングと名乗り馬鹿を貫く馬鹿である。

 

 

「ちょっ、さっきからこのナレーション鬱陶しいんだけどなんなんだい?」

 

「知らん、そんな事は俺の管轄外だ」

 

 

えー、だってー、作者がジュンコ視点以外書きづらいとか言うしー、ブッキーと亮クン視点だと尚更きついって言うからアタシがかってでたんですけどー。

 

 

「五月蠅いよレン(真紅眼)!少し黙ってて!・・・・して、わざわざこんな場所に僕を呼び出すとは。用件はなんだい、亮」

 

 

何を隠そう、二人は中等部の頃からの親友同士である。ブッキーが行方不明ってたせいで留年し(ダブっ)たから学年は別になってしまったが親友同士である。

性格が180°違い過ぎて違和感があるやもしんないけど親友同士である。

 

 

「うむ、誰にも訊かれたくない事でな。悩み・・・・とゆうよりお前に相談がある」

 

「君がそんな事を言い出すとは珍しいね、なんだい?なんでも言ってくれたまえ」

 

 

「最近・・・・ある人物の事が頭から離れないんだ」

 

「・・・・ほほぅ」

 

「以前から気にはなっていた人物なのだが・・・・最近さらに気になりだしてな。寝ても覚めてもその娘の事ばかりを考えている。あまりに気になって今日は10回しかワンキルが出来なかった・・・・この気持ちはいったいなんなのだ!?」

 

 

キャー!?それってそれって!!

 

 

「レン黙ってマジで。なるほど・・・・それは恋だね!!」

 

「恋・・・・これが恋!?」

 

「ああ、四六時中その娘の事しか考えられないなんて恋以外に考えられない。間違いない・・・・亮、君は恋に堕ちたんだよ!!」

 

「そうか、これが・・・・この感情が恋なのか」

 

「だったら話は早い!君のような男に好かれて嫌な女子はそうはいないだろうし、僕がロマンチックな告白をプロデュースしてあげよう!卒業しちゃったら中々会えなくなるし善は急げだ!!・・・・して、相手は誰なんだい?」

 

「・・・・・・だ」

 

 

予想外過ぎるその答えに、ブッキーはこう答えるしかなかった。

 

 

「・・・・マジで?」

 

「マジだ」

 

 

 

 

 

 

 

《解せぬ》

 

 

 

 

 

 

 

「これは、いったいぜんたいどうゆう事なの!?」

 

「そんなもん知るかー!?理由ならこっちが聞きたいわよ!!」

 

 

アムナエル事変から一週間、なんやかんやでリビングデットの呼び声されたあたしは平和な日々が帰ってくんじゃねーかなとほんのり期待していた。だがしかし、校長室に届けられたその1枚の手紙でまた混乱が訪れる。

 

 

『七星門の鍵は預かった、浜辺にて待つ。 丸藤 亮』

 

 

「なんでカイザーが鍵持ち出してんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

《クルック~》

 

 

 

 

 

 

 

 

指定された浜辺に駆けつけると、事の発端となった丸藤先輩が7つの鍵を首に下げて、いつものように腕組んで仏頂面で仁王立ちして待ち構えていた。

おっかしーなー、この役割万丈目君じゃなかったっけおっかしーなー・・・・

 

「カイザー!何をふざけているんだ鍵を返してくれ!!」

 

「そうだカイザー、貴方程の男が何故こんな事を・・・・」

 

 

なおこの話を聞きつけて、いつものメンバーが大体揃ってきている。

女子四天王(笑)(あたし、ももえ、明日香、セラちゃん)レッド寮の皆さん(十代、サンダー、翔君、コアラ)、なんやかんやで三沢君もだ。

 

「なんだそのおまけ感溢れる扱いは!?」

 

「三沢の扱いはどうでもいい!さっさと鍵を返せカイザー!!」

 

「断る。」

 

十代や仲間達も必死に呼びかけるが彼の返答はこれだけだった。

 

 

「そんなぁ・・・・まさかお兄さんも闇のデュエリストにされたんじゃ」

 

「だったら今までの傾向通り、ちょっと恥ずかしい厨二くさい仮面をつけて黒っぽくなってるハズなんだなぁ・・・・」

 

「そうですわね、ちょっとセンスを疑うような恰好をするのが闇堕ちのセオリーですから」

 

「「「余計なお世話じゃー(です)(だ)!!」」」

 

 

しょーがねーだろアムナエル先生が持ってた仮面アレでラストだったんだから!あたしだって好きでつけてたわけじゃないわ好きでつけてたのはセラちゃんぐらいよ!!

 

「わっ、わたしだってあの仮面はデュエルリンクスのアバター用から適当に撰んだだけで好きじゃなかったし、全身シルバーのピチピチスーツなんて嫌だったんですからね?!スタイルが良かったのが気に入ってただけですからね!!!」

 

 

「セラさん急にどうしたの?!ピチピチスーツって何!?」

 

 

おおぅ、セラちゃん先輩が地の分にまでツッコミを入れてくる程強化されてる・・・・

そいや原作じゃ万丈目君がラブデュエル(笑)を明日香に申し込むんだったわね、丸藤先輩がそんな事するわけないとは思うけど・・・・

 

「俺の目的はただひとつ。枕田ジュンコ君・・・・俺とデュエルしろ!!」

 

「えっ?」

 

「何故だカイザー!何故ジュンコとデュエルしたがる!!」

 

 

「ふっ、十代。ならば先に言わせてもらうぞ・・・・負けたら鍵は返す、だが俺が勝ったら・・・・俺とデートしてもらう!!」

 

「はいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」

 

先輩がそんな事するわk、してきたー・・・・

ど、どうゆう事だ、まるで意味がわからんぞ!!

 

 

「り、亮!頭でも打ったの!?」

 

「ふっ、ふざけんなカイザー!どうしてジュンコとデートなんかしたがるんだ!!」

 

「答えは簡単だろう?俺が彼女を好きだからだ!!」

 

「「「「ブーッ!!?」」」」

 

 

ちょっちょっちょちょっちょいまち?先輩があたしを?なんて?好きっつったのか・・・・好きっつったのか?!

 

 

「俺は彼女と付き合いたい、恋人になりたいのだ!誰にも邪魔はさせん!!」

 

「そうはいくか!ジュンコと付き合いたいだなんて・・・・この俺が許さないぞ!!」

 

 

「あ、あのぅ・・・・」

 

 

「何故お前が出張るのだ十代。お前が彼女のなんだとゆうのだ?もはや付き合っているわけでもあるまい」

 

「おっ、俺は・・・・ジュンコの親友だ!彼氏なんて認めるものか!!」

 

 

「えっとぉ・・・・」

 

 

「そう。その有耶無耶な態度が悪いのだ十代!・・・・俺は待ったぞ。彼女の気持ちを察し、お前達の成り行きを見守っていたつもりだ・・・・だがどうだ!今だになんの進展もないではないか!!」

 

「ッッ!!?」

 

 

「ッッ!?」じゃねーよ「ッッ!?」じゃ・・・・なんなのこの展開。先輩読者に空気過ぎるって言われて壊れちゃったの?

 

 

「フフフ、俺は至って正常だ。強いて言うなら枕田君、君が俺を壊したのだ!!」

 

「なんでよ!そしてなんでナチュラルに心読まれてんのよ!!?」

 

「ジュンコさん顔に出るから・・・・」

 

 

「ジュンコさん、お兄さん壊した責任持って下さいッス」

 

「あれはデュエルしないと譲らない流れなんだなぁ」

 

 

えー・・・・なんかあたしが悪い流れになってるぅ。逃れられない雰囲気になってるぅ。

 

 

「デュエルを受けたまえ、ジュンコ君!!」

 

「そ、その声は!?」

 

 

この展開なら奴が関わっていないわけがなかった。

そう、デュエルアカデミアが誇る最強の馬鹿・・・・師匠こと天上院吹雪である。

なんか小船で来たけど、なんか赤いアロハ着てアコギ弾きながら来たけど。

 

 

「やぁ」

 

「やぁ、じゃねーよ!やっぱりアンタが元凶かボケナスー!!」

 

「むしろ師匠が関わってなかったらどうしてくれようかと思いましたわ・・・・」

 

「フッ、勘違いして貰っては困る。僕はただ、親友たる亮の気持ちを後押ししてあげただけだよ?その気持ちが恋以外の何者でもないってね!!」

 

「絶体余計な後押しだったろ?!つーかアンタはうちらの応援してくれてたんじゃないんかい!十代になんか吹き飛んでたし!!」

 

「否!僕は恋をする者全ての味方だ!!べっ、別に面白そうだとか思っちゃいないんだからねー?」

 

「やめろ気色悪い!つーか本音だだ漏れじゃねーかいい加減にしろ!!」

 

 

はぁはぁ、現時点で疲れてきた・・・・

 

 

「あーもーわかったわよ!デュエルすりゃいいんでしょデュエルすりゃー」

 

「流石はジュンコ君!」

 

「フフフ、君なら乗ってくれると信じていた」

 

 

「ジュンコ!まさかお前もカイザーの事・・・・」

 

「うっさいわねー。いっつも思わせぶりな態度だけとって結局何もしてこないデュエル馬鹿より・・・・真正面からストレートに気持ち伝えてくる真面目デュエル馬鹿のが現時点でよっぽど魅力的よ」

 

「ガーン・・・・」

 

 

十代➡OTL

 

 

「それに・・・・理由はどうあれ、自分の気持ちを伝える事ってすっごく大変な事だもん。無下にしたら先輩に悪いわ」

 

「ジュンコ・・・・?」

 

 

あたしは結局伝えられず終いだもんね。こっち(現世)でも・・・・あっち (前世)でも

その辺りももえは凄いと思っている

 

 

「うぐっ、何故かはわからないが胸に強烈な傷みがっ?!!」

 

「吹雪師匠が何か罪悪感的なものを感じているっ!?」

 

「どこかで泣かせた女の呪いじゃない?・・・・兄さんだもの」

 

 

よし、そのままくたばれ・・・・バカトーヤ。

 

 

「さてと、ちゃっちゃと始めましょーか?・・・・言っとくけど、あたしとデートしたって楽しい事なんもないですからね、先輩」

 

「そんな事はない!きっと楽しいハズだ・・・・朝に森でデュエルして昼に屋上でデュエルして夜は灯台でデュエルする・・・・」

 

「それデュエルしかしてなくないですか!?相手姐さんである必要が皆無ッッ」

 

 

「クソッ、なんて羨ましいシチュエーションなんだ・・・・」

 

「悪くないですわね、今度やりましょうか万丈目様」

 

「うむ・・・・って何故俺が貴様とデートなどっ!」

 

「十代、私でよければいつでも相手になるわよ・・・・」

 

 

「えー?!それでいいんですか!デュエル脳にも程がありすぎますよ皆さん!!」

 

「てゆうか、つい最近までのアニキとジュンコさんじゃないっすかそれ・・・・」

 

 

あ、それあたしも思ったわー・・・・

 

 

SE:バァーン!「その通り!十代、お前はデュエリスト男子として最も羨むべき位置にいて・・・・枕田君の好意に甘えていたのだ!!そんな奴にこれ以上彼女を任せておけるかっ!!」

 

「なん・・・・だと・・・・」

 

 

あの、ちょっとそれ言い過ぎ・・・・

 

 

「いけません!これ以上持ち上げられたら素直じゃない事に定評のあるジュンコさんを褒め殺ししてしまいますわっ!見て下さい、あんなに顔を真っ赤にして・・・・」

 

「おめーは余計な事言うなやより恥ずかしいゎ!!」

 

 

「フフ、そうやって恥ずかしがる姿もより愛らしい・・・・」

 

「もう止めて!姐さんのライフは戦う前に0です!!」

 

 

本気で先輩弾け過ぎだろ、中の人ギャ○漫画日和の太子だからって勘弁してください・・・・

 

 

「甘いなジュンコ君!亮がこうなるフラグは13羽辺りから立っていたのだよ・・・・だが駄作者の奴がたまたま読んでた他所様とネタ被りそうじゃね?と思い自重されていただけなのさ!!」

 

「兄さんつまり!亮は自重したまま最終羽を迎えるつもりが・・・・三なんとか君より空気とかコメント食らったのをトリガーに今回ついに弾けたって手筈なのね!」

 

「イエス、マイシスター!!」

 

「メタ発言のオンパレードはやめろ混沌☆兄妹!!」

 

「俺へ定期的なダメージを与えるのもやめろぉ!!」

 

 

「不味いですわ・・・・冒頭から数えてジュンコさんのツッコミ数は10を超えています、デュエルをする前に体力に限界が・・・・ハッ、もしやこれも作戦?!」

 

「あたしの体力を気遣うならいちいちボケを挟んでくんなーっ!!つかそのネタ前も聞いた記憶あんぞ!!」

 

「ならば始めようか枕田君・・・・愛の為に!!」

 

「どこの世紀末ですかっ!?」

 

 

もうやだこの人達、あたしの味方意外にもセラちゃんだけじゃね・・・・まぁ、折角だから入院中ひたすらデッキ調整しまくってた成果を学園最強使って試させてもらうわコンチクショー!悪く思わないでよね先輩!!

 

 

「「デュエルッッ!!」」

 

 

学園最強の帝王(カイザー) LP4000

 

学園最強の女凶戦士(ツッコミ) LP4000

 

 

 

 

 

つ、続くんじゃないかなー。




クロウ復活したけど死亡フラグしか立ってないじゃないですかやだー。


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