遊戯王GX レイヴンズ-鳥使い共   作:トランス・D

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35羽 デュエリストたるもの一度はやってみたいアレ

前回のあらすじ

 

アムナエルさんマジラスボス

 

 

 

 

え~、みなさんお久しぶりです、藍神セラです。今回はわたし視点でやっていくようですね、何故かは知りませんが。

あの、いきなりで申し訳ないんですが・・・・

 

 

 

「一体これは、どうゆう事なんだ?!」

 

 

 

わたし達の眼前に広がっていたのは6つのデュエルディスクとカード達

 

 

「《サイバー・ドラゴン》と《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》・・・・そんな!お兄さんと吹雪さん!?」

 

「こっちには《サイバー・エンジェル-茶吉尼-》と《深海のディーヴァ》・・・・明日香さんとももえさんなんだな!!」

 

「ら、《光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》と《ウォーター・ドラゴン》だ。嘘だろ・・・・万丈目と三沢までやられちまったのか?」

 

 

 

凄く・・・・シリアスです。

な、なにがなんだかさっぱりわからない!と思うので説明させてもらっていいですか?

えーと・・・・学園祭でわたし達女子チームが敗北して、十代君とジュンコ姐さんがついに告白イベントか!?って所まではいいと思うんですよ。

わたしはその頃み、み、み・・・・三葉さんをボロボロにしちゃったので保健室で平謝りしていた所だったのですが、十代君が突然・・・・ジュンコ姐さんが待ち合わせ場所に居ないと騒ぎ立てて、いろんな所を走り回っていた次第で。電話もメールも通じないしでそりゃもう大騒ぎでした。

それから1週間、学校職員や様々なスタッフが探しに探したにも関わらず、姐さんの行方はわからず終い。

その間も大変でした。ももえ姉様はガチで凹んでるわ、万丈目君はなにがおきたのかム○ゴロウさんのようにそれをあやしてるわ、明日香のお姉ちゃんと天上院吹雪の馬鹿は、姐さんを探すと言って(レッドアイズ)ジェットに乗り込んで彼女の名を叫びながら地球を一周しはじめるわ・・・・遊城十代君はあちこち探し回ったと思ったら、授業も出ずに約束の屋上でたたづんでいるわ・・・・正直ツッコミきr、じゃなくて観ていられせんでした。姐さんいないと纏まらないんだなぁ、この人達・・・・

それからしばらくして帰ってきた馬鹿の吹雪が・・・・

 

「そういえば僕が闇の世界に落とされた、元ブルーの特待生の廃寮とか超怪しいよね?呼び出したの大徳寺先生だったなぁ・・・・」

 

思わずその場にいた全員で

 

「「「「「「思い出すのがおせーよ!!!」」」」」」

 

そんなわけで森の再探索も兼ねながら、二人一組に別れて例の廃寮を目指してきたってわけです。

くじ引きの結果、何故かわたしと翔君のチームだったのですが、彼があまりに色々なものにビクビクするんで・・・・近くにいた十代君隼人君チームと合流したんですよ。

そんな道草を食っている間に、島の回りを急に六つの光の柱が取り囲む・・・・もしかしたら鍵が奪われたのではないか?などと推測しながら廃寮の前にたどり着いたら案の定・・・・御覧の有り様だったわけです。

 

 

「いったい・・・・いったい誰がこんな事を!」

 

 

考えられるとしたら、最後のセブンスターズであるアムナエルのみ・・・・けどあの人、こんな一人で無双できる程強かったんですかね?そんなイメージ無いなぁ・・・・

 

 

「そいつらは・・・・あた、私が全員始末してあげたのさ」

 

 

「だ、誰だ!?」

 

「廃寮の中から、誰か出てくるッス!!」

 

 

十代君の声に答えるように現れたのは・・・・ジュンコ姐さんの愛用するモンスター、A BFたちの仮面を黒くしたようなモノを着け、アカデミア女子の制服も黒ずくめにした・・・・えと、なんとゆうかどうみても・・・・

 

 

「じ、ジュンコ!?何故ここに!行方不明だったはず・・・・」

 

「ま、まさか自力で脱出を!?」

 

 

みなさんこの流れ好き過ぎじゃないですかね?!誰かが突然現れる度に自力で○○~って言ってる気がするんですが、一種の暗号かなんかですか?

 

 

「ふっ、私はジュンコでは無い・・・・」

 

「返しまで通例通りですか?!」

 

 

あ、もしかして今回わたし視点なのって・・・・ツッコミ要員!?

 

 

「嘘をつくな!俺がジュンコをまちがえるハズがないだろう!?」

 

「・・・・えっ?」

 

「お前の声!体型!さらには匂いに至るところまで・・・・100%ジュンコに一致している!間違いない、お前はジュンコだ!!」

 

「どこで判断してんだこのド変態がぁ!!」

「グッハアアッッッッ!!?」

 

 

十代LP4000➡0

 

 

「ア、アニキー!?しっかりしてー!!」

 

 

間0.5秒。見事な飛び膝蹴りがみぞおちに入りました。

 

 

 

 

《ドン☆》

 

 

 

 

 

ゴッホン。(咳払い)あらためて言うが私は枕田ジュンコでは無い。いや、正確には枕田ジュンコだった、とでも言っておこうか」

 

 

いやあの、ツッコミの勢いとか完全にジュンコ姐さんだったんですが・・・・

 

 

「な、何・・・・どうゆう事ッスか!?」

 

「まるで意味がわからないんだなぁ!」

 

 

出た、テンプレその2・・・・こう感じるってことは、わたしも大分皆さんに毒されてきたって事なんでしょうか

 

 

「貴様達の知っている枕田 ジュンコは・・・・セブンスターズの最後の一人、アムナエルに、闇のデュエルに破れて散った。しかし、アムナエルはそれに秘められた心の闇に目をつけ、外法を用い手駒にする事にした・・・・それが今の私だ」

 

「つ、つまり・・・・?」

 

「姐さんの心の闇の化身ってところですかね。全く・・・・」

 

「そんなふわふわな呼び方は気に入らないな・・・・セブンスターズの厨二設定にあやかってそれっぽく・・・・セブンスターズが六人目の刺客、レイヴン。とでも名乗っておこうか」

 

「闇堕ちしてもジュンコさん節は健在だ!?」

 

 

れ、レイヴンて・・・・わたしもはたから観たら、こんな恥ずかしい感じだったんですかね、プラナ(わたし)・・・・あれですね、舞台に立っちゃえば平気、みたいな心理?

そういえばセブンスターズなのに人数についてなにも言いませんね皆さん、アムナエル入れたら8人目じゃないですか?

あっ、わたし(プラナ)の事知らないからだ・・・・まぁいいや黙っておきましょう、話ややこしくなるし。

 

 

「ジュンコが、死んだ・・・・?」

 

「ふふふっ、どうした遊城十代。親友と思っていた人間が死んで悲しいか、辛いか?仲間達を消した私が憎いのか!?安心しろ、そんな負の感情もいずれ消える・・・・すぐにお仲間達の所へ送ってやるわ!!」

 

「くっ、やるしかないのか・・・・?俺はジュンコと闇のデュエルなんて・・・・」

 

 

嫌ですよね、当然だ・・・・あれは命を賭けたゲーム、十代君にとっては大好きな人(?)と殺し合うようなものだ。

 

 

「良かった、デュエルで解決で・・・・」

 

「リアルファイトだったら余計に、この学園でジュンコさんにかなう奴なんていないんだなぁ・・・・」

 

「あなた方はなんの心配をしてるんですか!?」

 

「だって!あくまでももえさんにきいた話なんだけど・・・・」

 

「十代と喧嘩してる時の冬休み中、初詣の妨害をしてた暴走族数十人を・・・・ハリセン一本で壊滅させたらしいんだな・・・・」

 

「なんで得物ハリセン!?もっと他にいい武器ありますよね!!」

「尾ヒレ付けすぎじゃコラー!!数十人じゃなくて18人よ・・・・間違えてんじゃねぇ!!」

 

「あんまり変わらないし?!とゆうよりよく人数正確に覚えてますね!?・・・・あれっ?」

 

 

「「「「「・・・・・・・・」」」」」

 

 

「あの・・・・姐さ・・・・」

 

「はっ、そうか!ツッコミはもはやジュンコさんの本能も当然!」

「まだジュンコさんの心が残っている証拠なんだなぁ、十代!!」

 

「いやぁ、残っているもなにも・・・・」

 

 

ツッコミでそんな判断される辺り、流石姐さんと言わざるを得ないですね・・・・

 

 

「ふ、フフフフフ。よくぞ見破ったな・・・・確かに、枕田ジュンコの心は完全に死んだわけではない。私を万が一にも倒せば、私を生み出す元凶となったアムナエルをも倒せれば・・・・救えるやもしれんなぁ?」

 

 

「そうか、なら・・・・必ず勝つ!必ず助ける!!例えお前達がどれだけ強かろうが、例えジュンコの体を使っていようが・・・・絶体勝って、お前(アイツ)を救いだす!!」

 

 

おお、先の攻撃でデュエル前に戦闘不能になりかけていたのに復活した・・・・

 

 

「そ、そうこなくてはなっ!・・・・さぁ行くぞ遊城十代!闇のデュエルの、始りだぁ!!」

 

 

そういって二人はデュエルディスクを展開する。あ、姐さんのディスクが黒っぽくなってる、細かいですね・・・・

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

十代 LP4000

 

レイヴン(!?)LP4000

 

 

 

「先行は私だな、ドロー!」

 

 

ちょっと痛い名前を(レイヴン)名乗るくらいだし、使用デッキは愛用の【BF(ブラック・フェザー)】のままでしょうか?

失踪前も使ってましたしね

 

 

 

「・・・・このカードは、自分フィールドにモンスターがいない場合に特殊召喚が可能!舞え、《LL(リリカル・ルスキニア)-ターコイズ・ワーブラー》!!」

 

『うふふっ』

 

 

「へっ?」

「えっ?」

 

 

《LL-ターコイズ・ワーブラー》星1/風/鳥獣/攻 100/守 100

 

 

「なんですか、あの姐さんらしからないにも程がある、かわいい系のモンスターは・・・・」

「し、ジュンコは結構かわいいモノ好きだったろ・・・・?」

 

 

ジャンルが違うんですよジャンルが・・・・かわいいのベクトルが普段とは別方向じゃないですかね?

 

 

「フン、モンスター効果発動。手札または墓地より、[LL]を特殊召喚!集え、《LL-コバルト・スパロー》!」

 

『やんっ』

 

《LL-コバルト・スパロー》星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 100

 

 

「ほらぁ、また出てきた・・・・レイヴンってカラスの事ですよね?どうみても小鳥!雀じゃぁ~ないですか!」

 

「セラさん、段々ジュンコさんに似てきたッスね」

「学園祭が終わってからの一週間で、かなり鍛えられたんだな・・・・ツッコミが」

 

 

そこぉ!聴こえてるんですよ!

 

 

「どうでもいいことを気にする奴らだ。コバルト・スパローのモンスター効果、場に出た時デッキからレベル1の鳥獣族モンスター・・・・《RR(レイド・ラプターズ)-ラスト・ストリクス》を手札に招く。そしてターコイズ・ワーブラーとコバルト・スパローの2体でオーバーレイ!麗しき翼を持つ者達よ、闇夜に集いて真理を紡げ!エクシーズ召喚!《LL-リサイト・スターリング》!!」

 

『ふふふふっ』

 

 

《LL-リサイト・スターリング》★1/風/鳥獣/攻 0/守 0

 

エクシーズ召喚で現れたのは、先程よりは大人びてはいるが、やはりかわいらしいモンスター・・・・嫌な予感しかしない。

 

 

「攻守0のモンスターを、攻撃表示でエクシーズ召喚・・・・?」

 

「気をつけてください十代君!攻撃力が0のモンスターは、ろくな効果を持つモノがありません!」

 

「凄い説得力スね」

「セラさんのモンスター、嫌らしい効果満載だもんなぁ・・・・」

 

 

「リサイト・スターリングのモンスター効果。召喚時にモンスターを1体選択し、このカードのオーバーレイユニットの数×300ポイント攻守を上昇させる。自身を選択して攻撃を600とする」

 

 

《LL-リサイト・スターリング》攻0➡600

 

 

「それでも600ぽっち、とてもエクシーズ召喚の手間に合うとは思えない・・・・」

 

「第二の効果発動。オーバーレイユニットをひとつ消費し、デッキからレベル1の鳥獣族モンスター・・・・《LL-サファイア・スワロー》を招く。そしてモンスターを通常召喚!《ミスティック・バイパー》!!」

 

『ピュ~ルルル~』

 

《ミスティック・バイパー》星1/光/魔法使い/攻0/守0

 

 

「ミスティック・バイパーの効果発動!こいつを生贄に、カードを1枚ドローしそれを公開する。それがレベル1のモンスターならば更に1枚ドローできる・・・・ドロー!レベル1モンスター、《D.D.クロウ》!フフッ、もう1枚ドローだ!カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

 

レイヴン H6 LP4000

《LL-リサイト・スターリング》(攻600)ORU(オーバーレイユニット)1

セットカード

 

 

ここまでの流れを見る限り、彼女のデッキはレベル1のモンスターが中心の鳥獣族デッキでしょうか・・・・一見地味ですが、ここまで回して手札の消費は0。想像以上に手強いかもしれないですね・・・・

 

 

「俺のターン!なに企んでるかわかんねぇけど・・・・攻めなきゃなにも始まらねえ!《E・HERO ブレイズマン》を召喚!!」

 

『とぅ!!』

 

《E・HERO ブレイズマン》星4/炎/戦士/攻1200/守1800

 

 

「ジュンコ!お前に貰ったこいつらで・・・・お前の心を取り戻す!召喚時に効果発動!デッキから《融合》を手札に加え、発動!手札の《E・HERO シャドーミスト》とブレイズマンで融合召喚!燃え上がれ、《E・HERO ノヴァマスター》!!」

 

『でやあああっ!!』

 

《E・HERO ノヴァマスター》星8/炎/戦士/攻2600/2100

 

 

「融合素材として、墓地へ送られたシャドーミストの能力により、デッキからエアーマンを手札に加えるぜ」

 

 

十代君がくり出したのは、数多くのHERO達の中でもトップクラスに消費が少ない組み合わせで呼び出せるノヴァマスター。ジュンコさんが最初に譲ってくれたもので思い出深いんだとか・・・・相手の思惑が読めない現場、様子見にはもってこいかもしれませんね。

 

 

「バトルだ!ノヴァマスターでリサイト・スターリングを攻撃!〈ブレイジング・ノヴァ〉!!」

 

「フン、単調な攻撃でつまらん・・・・罠発動!《体力増強剤・スーパーZ》!!」

 

「ッ!?《ゴッドバード・アタック》じゃないだと!!」

 

 

姐さんといえば《ゴッドバード・アタック》!真っ先に警戒して、フィールドにカードを並べるのを躊躇したんですね・・・・

 

 

「2000以上の戦闘ダメージを受ける時に発動!ダメージを受ける前に、ライフを4000回復する!」

 

 

レイヴン LP4000➡8000

 

 

「だ、だが戦闘にはなんの関係もねえ!やっちまえノヴァマスター!!」

 

『ギャアアアアアッ!?』

「キャアアアアアッ!?」

 

 

レイヴンLP8000➡6000

 

 

ノヴァマスターの放った炎が、容赦なくスターリングを焼き付くしていった・・・・悲鳴が生々しくて怖いんですが姐さん、わざとやってませんか?

 

 

「うぅ、すまねぇ・・・・」

 

「なーんてね、リサイト・スターリングのモンスター効果!このモンスターの戦闘で受けたダメージを、相手にも与える!〈リサイト・リベンジ〉!!」

 

「なんだと!うわあああああっ!?」

 

 

十代 LP4000➡2000

 

 

「あ、アニキー!?」

 

 

スターリングを燃やしてた炎がそのまま十代君に・・・・これはきつい、主に精神に。

 

 

「ぜぇ、ぜぇ・・・・ノヴァマスターの効果、戦闘でモンスターを破壊したので1枚ドロー・・・・くそっ、ジュンコの声できっつい悲鳴あげやがって・・・・もう容赦しねえからな!」

 

「なんだ、手加減でもしてくれていたのか?お優しいことだ・・・・」

 

「うるせえ!カードを2枚セット、ターンエンドだ!」

 

 

十代 H4 LP2000

《E・HERO ノヴァマスター》(攻)

セットカード

セットカード

 

 

 

「フフフ、私のターン!モンスターを通常召喚、《金華猫》!!」

 

『ナ~ォ・・・・』

 

《金華猫》星1/闇/獣/攻400/守200

 

 

「金華猫のモンスター効果!墓地からレベル1モンスターの《LL-ターコイズ・ワーブラー》を特殊召喚!更にターコイズ・ワーブラーの能力により《LL-コバルト・スパロー》を特殊召喚!スパローの能力により、デッキから2枚目のターコイズ・ワーブラーを加える。そして《LL-サファイア・スワロー》のモンスター効果![LL]モンスターがフィールドに存在する時、このカードと手札のレベル1・鳥獣族モンスターを特殊召喚!集え、サファイア・スワロー!《RR-ラスト・ストリクス》!」

 

『ふふんっ』

 

『チチチ....』

 

 

《LL-サファイア・スワロー》星1/風/鳥/攻 100/守 0

 

《RR-ラスト・ストリクス》星1/闇/鳥獣/攻100/守100

 

 

「そして私は、《金華猫》、コバルト・スパロー、ターコイズ・ワーブラー、サファイア・スワローの4体でオーバーレイ!麗しき翼を持つ鳥たちよ。戦場に集いて気高く輝け!エクシーズ召喚!舞い降りよ、《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》!」

 

『はあああっ!!』

 

《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》★1/風/鳥獣/攻0/守0

 

 

それは美しいモンスターでした、ナイチンゲールは確かサヨナキドリって意味でしたね・・・・一瞬、某有名なナースのことかと

 

 

「エクシーズ召喚時、素材となっているサファイア・スワローがナイチンゲールに付与する効果を発動。墓地の《LL-リサイト・スターリング》をこのモンスターのオーバーレイユニットとする!そしてこのモンスターの攻撃力は、オーバーレイユニットの数×200ポイントとなる!」

 

 

《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》攻0➡1000

 

 

「五つのオーバーレイユニット・・・・攻撃力1000か」

 

「パッと見凄そうだけど、攻撃力1000じゃなぁ・・・・」

 

 

だから、この学園低ステータスモンスターを侮る人が多すぎるんですって。さっきのスターリングも結構ヤバかったでしょうに・・・・

 

 

「バトルだ!アセンブリー・ナイチンゲールで遊城十代、貴様にダイレクトアタック!!」

 

「なにぃ!?」

 

「このモンスターは、相手プレイヤーに直接攻撃ができるのだ!食らェェェ!!」

 

「ぐわあああああっ!?」

 

 

十代LP2000➡1000

 

ノヴァマスターガン無視のダイレクトアタック・・・・さっきから良いようにやられっぱなしじゃないですかね十代君、かならず助けるって意気込んでおいた割りにはもて遊ばれてますよ?

 

 

「・・・・んのヤロウ!やりたい放題しやがって!絶体ぶった押す!!」

 

「ククッ、もう手後れだ・・・・アセンブリー・ナイチンゲールは、オーバーレイユニットの数だけ攻撃ができる!これで終いだぁ!!」

 

「ごっ、五回連続のダイレクトアタック!?」

「そんなのライフが全快でも受けきれないんだな!」

 

 

後攻でやられたらほぼ確実にワンショットキルじゃないですか、皆さんあれにやられたのかな?

いや、強力ではあるけど安直過ぎる。あれくらい対処できない人は、やられた方々にもいないと思いますが・・・・

 

 

「りっ、リバースカードオープン!罠カード《聖なるバリア-ミラー・フォース》!!これにより、攻撃表示モンスターは全滅だ!」

 

「チッ、化石のような罠を使いおって・・・・アセンブリー・ナイチンゲールの効果発動!オーバーレイユニットをひとつ使い、我が陣営の[LL]モンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない存在となる!ミラーフォースごときでは止まらんぞ!!」

 

《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》(攻1000➡800)ORU5➡4

 

「だ、だったら!チェーンしてカウンター罠発動!《攻撃の無力化》!その攻撃を無効にし、バトルそのものを終了させる!!」

 

 

そんなものまで伏せてたんですね。攻撃力1000と侮らず、最初の攻撃から使っておけばもっと被害が少なくて済んだのに・・・・

 

 

「凌いだか。まぁいい、所詮は一時凌ぎ、次で終わらせてくれる・・・・だが折角だ。更なる絶望を与えてやろう、貴様の仲間達を葬ったモンスターを召喚してな!」

 

「ッッ!??」

 

「ま、まだなんかあるんスかあ!?」

 

「メインフェイズ2、《RR-ラスト・ストリクス》の効果を発動!このモンスター自身を生贄とし、エクストラデッキより[RR]エクシーズモンスターを守備表示で特殊召喚できる。飛翔せよ!《RR-サテライトキャノン・ファルコン》!!」

 

 

『ピェェェェェェッ!!』

 

《RR-サテライトキャノン・ファルコン》★8/闇/鳥獣/攻3000/守2000

 

 

「あ、あれは・・・・ジュンコが迷宮兄弟戦で使ってた、最強クラスの[RR]モンスター!!」

「嘘でしょ!?いきなりランク8のモンスターが飛んできた!」

 

「落ち着くのです!あの手の効果は大概デメリットが・・・・」

 

 

「流石は魔王様、鋭いですね・・・・確かに、この効果で呼び出したモンスターは効果が無効の上、エンド時にエクストラデッキへと帰る・・・・だがエクシーズ素材にはできる!手札より速攻魔法、《RUM(ランクアップマジック)幻影騎士団(ファントムナイツ)ラウンチ》を発動!!」

 

「ら、ランクアップマジックゥ!?」

 

「私は、サテライトキャノン・ファルコンでオーバーレイ!現れよ出でよ、《No.92》!!その偽りの骸を脱ぎ捨て、神の如し力を今一度解き放て!偽骸神龍 Heart-eartH Dragon(ハートアース・ドラゴン)!!」

 

 

『グギャオオオオオオゥ!!』

 

《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》★9/闇/ドラゴン/攻0/守0

 

 

 

「え、」

 

「ちょ・・・・」

 

「なんなんだよ、こいつは・・・・」

 

 

 

突如、わたし達の前に・・・・十代君の前に敵として立ちはだかった、闇堕ちヒロインと化したジュンコ姐さん、もといレイヴン()。

まぁ、強いってことは知ってはいましたが・・・・なんかヤバそう。

はたして、十代君は姐さんを取り戻すことができるのか。そして、このままわたしはツッコミポジでいなければならないのか・・・・その結末は、次回だそうです。


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