まさかこのエピソードに一ヶ月以上かけることになろうとはおもわなんだ・・・・
前回のあらすじ
十代 LP50 H1
《M・HERO 光牙》(攻)
《E・HERO Core》(守)
セットカード
セットカード
吹雪 LP1150 H0
《F・G・D》(攻4700)
「僕のターン、ドロー!このまま《F・G・D》でフィニッシュ!・・・・といけたら楽なんだろうが光牙もCoreも辛いねぇ、汎用除去のないデッキでの能筋能力は厄介だ」
≪それ自己責任≫
≪たまにはセオリー通りのデッキでも組みなさいな≫
吹雪さんに対するこの二人の切れ切れの対応にもなんか馴れてきたな・・・・
「そんなわけで《アドバンスドロー》発動!贅沢にもレベル12の《F・G・D》を生贄に2枚ドロー!」
「うわっ、勿体ねぇ~」
こんな贅沢な2ドロー始めてみたぜ、フィールドのドラゴン5体を使ってまで融合したってのに思い切り良すぎだろ
「それほど君が強敵って事さ、だがまだ足りないな仕方ない・・・・《強欲で貪欲なジュンコ君》!あ、間違えた。壺!デッキの上より10枚のカードを除外して2枚ドロー!!」
≪よし、そのケンカ買った。今度は直接手打ちにしてくれるから覚悟しろコンニャロー≫
≪ジュンコさん。気持ちはわかりますがCOOLに行きましょうCOOLに、その
≪よく見たら本物っ!?兄さんなんで無傷なのかしら・・・・≫
あの刀、チドリ本人に借りたとか言ってたなおっかね~・・・・ジュンコに危ないモノ持たせるなよ(2重の意味で)
「来たよ!手札から魔法カード発動《死者蘇生》!!蘇れ、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》!!」
平然といいカード引いて来やがった、やっぱおかしいだろこの人!
「そうはいくかよ!罠発動《転生の預言》!アンタの墓地のダークネスメタルとアンタ自身をデッキに還してやるぜ!!」
≪ぃよっし!1番ヤバそうなカードを妨害したわ!!≫
≪《転生の預言》、最近は墓地発動やらなんやらが普通に感じるから有効なカードね≫
「いや、手札はあと2枚。おそらくあれは・・・・」
「っ!本命の為の囮!!」
「流石は我がライバルたるカイザー、正解だよ・・・・僕の墓地には闇属性モンスターが5体以上存在する!よってこのモンスターを特殊召喚!具現せよ暗黒の創造神!《ダーク・クリエイター》!!」
『グッハハハハハッ!!』
《ダーク・クリエイター》星8/闇/雷/2300/3000
「こいつがアンタの本命?珍しくドラゴンじゃないんだな」
「フッ。僕はね十代君、
「は、はぁ・・・・」
≪なんか語りだしましたよお兄さん≫
≪兄さんは唐突に悟ったような事を言い出す時があるのよ・・・・≫
≪なにそれ怖い≫
「(あながち馬鹿に出来ない馬鹿なのよね、○○年真紅眼と闘い抜いてきた生粋の真紅眼馬鹿だもの)」
「(ジュンコさん馬鹿しか言っておりませんわ、激しく同意しますけど)」
「《ダーク・クリエイター》効果発動!墓地の闇属性モンスターであるエビル・デーモンを除外し、墓地から他の闇属性モンスターを再構築!蘇れ、我が魂の眷族《流星竜 メテオ・ブラック》!!」
『グガアアアアッ!!』
攻撃力3500、フィールドにモンスターが2体だから光牙と互角だな。だがモンスター効果でさらに攻撃力を下げる事もできる、今のところ驚異ではないが・・・・
「君を倒す為に全力を尽くす、出し惜しみは一切無しだ!たとえ鬼、悪魔と呼ばれようともね!!レベル8の《ダーク・クリエイター》とメテオ・ブラックでオーバーレイ!!」
「やはりエクシーズかっ!」
「宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源よりよみがえれ!顕現せよ!《No.107
『ギャオオオオオゥ!!』
《No.107 銀河眼の時空竜》★8/光/ドラゴン/3000/2500
「ぎっ、銀河眼?!
「なんとでも言え!僕とて女子達を守らねばならん!!・・・・それはさておき効果を教えておいてあげようかな、バトルフェイズ開始時に
「つまり・・・・無効にするなら今って事だよな!召喚時に手札から《エフェクト・ヴェーラー》を捨てて効果発動!そいつの能力は封じさせてもらうぜ!」
『キュオオオ・・・・』
「ああ、なんとゆうことだ。セラ様の力で時空竜が無力にされてしまった!こころなしか彼・・・・彼女(?)もがっかりしているよ」
≪とんだ風評被害ですね?!≫
『ブッキーブッキー、タキちゃん雌だってさ』
「おやそうだったかい、ドラゴン協会は女子が多いねぇ(こっちで呼び出したの何気に初)」
『キュオウッ』
『(実はアンタのデッキのドラゴンほぼほぼ女ノ子だよ、って事は黙っといてやろ。ライバル増えてもヤだし)』
ランク8エクシーズには驚いたがモンスター効果は封じたハズ、なのにあの余裕はなんだ・・・・
≪うっわ、初見にひどいプレイングするわね≫
≪本当ですわね、口がうまいといいますか姑息な手を・・・・と言うべきですか≫
「まぁまぁ、最後の攻撃の前に愁いを無くしたいだけだったんだ許してくれ・・・・温存されてもあまり変わらなかっただろうしね?」
「勿体ぶんなよ、その最後の手札に何があるんだ?」
「勿体ぶったりしないよ。ただ、僕に本気を出させて後悔なんかしたら許さない!誇り高き時空の竜よ、その力を闇に染めよ!僕は銀河眼の時空竜1体で、オーバーレイ!!」
「はぁぁっ?!!」
「現れろ、《No.95》!!銀河に漲る暗黒の力満ちし時、我が魂が世界を呪う! エクシーズ召喚! 《ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》!!!」
『ギシャアアアアッ!!』
《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》★9/闇/ドラゴン/4000/0
≪ぎゃああああ!!≫
≪いやああああ!!≫
≪ひいいいいい!!≫
≪きゃああああ!超かっこいいですね!!≫
≪≪≪うっそおっ?!≫≫≫
たしかに超おっかねぇモンスターだ、観客席阿鼻叫の大混乱なんだが・・・・吹雪さんのポジション的に大丈夫なのかなあんなの使って
「ダーク・マターの効果発動!このエクシーズ召喚成功時、デッキからドラゴン族モンスターを3体墓地へ送り、君はデッキから3体のモンスターカードを除外しなければならない!僕は《霊廟の守護者》、《
「ここにきてデッキ破壊?・・・・俺はフェザーマン、エアーマンと《カード・ガンナー》を除外するぜ」
「よし、《伝説の黒石》の効果により《真紅眼の黒竜》をデッキに戻し、このカードを手札に加える。そして必殺の魔法カード《ヘルモスの爪》を発動!」
「そっ、そのカードはっ!!」
「覚えていたようだねHERO。《伝説の黒石》とヘルモスを融合!新たなる融合装備モンスターを誕生させる!魂の剣《
『我が力を、彼の勝利に捧ぐ!』
《真紅眼の黒竜剣》星7/闇/ドラゴン/2400/2000
「そして彼女はフィールドのモンスターの装備カードとなり、攻撃力を1000+墓地のドラゴンの総数×500ポイントアップさせる!ダーク・マターよ、かの力を喰らえ!!」
『ギヒャ、グッヒャハハハッ!!』ドラゴン×11
剣装備つって、食べてちったよ取り込んじゃったよアイツこえぇ・・・・持つ手が無いからしょうがないかもしんないけどさ
「そしてORUを1つ使い効果を発動。このターン、ダークマターはモンスターに2回攻撃する権利が与えられる!!」
「これで墓地にドラゴン族モンスターは13体・・・・」
「こっ、攻撃力11500の連続攻撃!?」
「光牙の攻撃力は3000、モンスター効果で攻撃力を下げても圧倒的に足りないんだな!」
「バトルだ!ダーク・マターで《M・HERO 光牙》を攻撃!〈壊滅のダークマター・ストリーム〉!!」
迫り来る暗黒の光線、光牙の力じゃまるでとどかねえ・・・・
≪ダメです、差がありすぎます!≫
≪ちょっと十代!!≫
「・・・・?」
≪さっさ勝ちなさいよ、馬鹿ッ!!≫
へへっ。アイツにそう言われちゃ・・・・勝つしかねーよな!
「おう!そこで見てろよ!リバースカードオープン!速効魔法《次元誘爆》!!」
「次元・・・・誘爆だと?!」
「光牙を融合デッキに戻して発動、互いに除外されているモンスターを2体まで特殊召喚できる!来い、《カード・ガンナー》!《E・HERO エアーマン》!!」
『ジャキンッ』
『ハアッ!!』
《カード・ガンナー》星3/地/機械/400/400
《E・HERO エアーマン》星4/風/戦士/1800/300
「(僕の表側で除外されているモンスターはエビル・デーモンのみ・・・・下手に守備で出してエッジマンの的にされるのも、効果を使用してCoreを破壊してしまうことでZeroを蘇生されるのも悪手だな。それより1ドローか、3枚の墓地送りか・・・・)僕はその効果を使用しない」
「だったらエアーマンの効果発動だ!召喚時に他のHEROの数だけ魔法・罠カードを破壊する、対象は当然《真紅眼の黒竜剣》だ!〈エア・ブレイド〉!!」
『そんな・・・・ごめんブッキー・・・・』
「おのれ・・・・なんとゆう卑劣な!
≪アンタが言うな!≫
行けダークマターよ!《カード・ガンナー》とエアーマンを無きものにするんだ!!」
「2体とも破壊されるッ・・・・だが《カード・ガンナー》が破壊された時、カードを1枚ドローできる!」
「ターン、エンド・・・・」
吹雪 LP1150 H0
《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》(攻)
「あの化け物の攻撃を耐えきったか!」
「けど攻撃力はまだ4000、アニキのHEROの能力を遥かに上回ってるっス・・・・」
「いくらなんでも限界だろう。ここまでよくやった、と誉めてやらんでもないがな」
「俺のターン、ドロォー!!」
『クルルルル・・・・』
・・・・来てくれたか。
「魔法カード発動!《
『ハァァァ・・・・タアアッ!!』
《E・HERO フレイム・ウィングマン》星6/風/戦士/2100/1600
≪≪フレイム・ウィングマンきたぁー!!≫≫
≪なんですかこの二人のテンション?!≫
≪十代様の象徴みたいなモンスターですから・・・・≫
「あれだけやってまだ融合してくるとは素晴らしい・・・・だが足りないよ十代君!ダークマターに対峙するにはあまりに力不足だ!」
「ああ・・・・確かに一人じゃ勝てないかもな、けど俺には仲間達がついてる!モンスターを通常召喚!来い、《BF-疾風のゲイル》!!」
『クルルッ!』
《BF-疾風のゲイル》星3/闇/鳥獣/1300/400
「「「「「「ええええええっ?!」」」」」」
「なんと!それはジュンコ君の・・・・」
≪なんでゲイルが十代のデッキに?!≫
≪・・・・うん、1枚プレゼントしたのよね。ちなみに彼は雄よ≫
『クルクルルル・・・・』
≪なんでまたHEROと噛み合わないものを・・・・≫
≪だって、あのコ見たら嫌でもあたしの事思い出してくれるかな?な~んて・・・・って何言わせんのよ!≫
≪案外乙女ですね、姐さん・・・・≫
≪クッ、抜け駆けされた・・・・私のデッキで十代にも使えそうなカードあったかしら?!≫
≪融合デッキに儀式関連はどうかと思いますが・・・・≫
そんな事考えてたのかアイツ、すげーぶっきらぼうに「ん。」だけ言って渡してきたくせに・・・・正直トレードしてくれたHERO達見るたびに思い出すとゆうか嫌でも忘れようがないとゆうかしょっちゅうアイツの事考えてるとゆうか・・・・
「ゲイルのモンスター効果〈ハーフネス・ゲイル〉!ダークマターの攻撃力を半分にするぜ!!」
『ギュアアアア・・・・』
「これでダークマターの攻撃力は2000!」
「十代のフレイム・ウィングマンの方が攻撃力が上になったんだなぁ!」
「行くぜ吹雪さん!フレイム・ウィングマンでダークマター・ドラゴンを攻撃!〈フレイム・シュートォ〉!!」
「向かえ撃て!〈ダークマター・ストリーム〉!!」
吹雪 LP1150➡1050
「フレイム・ウィングマンのモンスター効果!バトルで破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受けてもらうぜ!」
「僕の、負けか・・・・」
吹雪 LP1050➡0
WIN 十代
《クルック~》
「よっしゃあああああっ!勝ったぜぇ!!」
まさか、本当に師匠に勝っちゃうなんてね・・・・なんだか置いていかれた気分になるわ。
「見事だったよHERO、あそこまでやって負ける」
「吹雪さん・・・・ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」
師匠は一瞬驚いた表情を見せるが、すぐに笑顔でそれに答えた。
「ああ、ガッチャだよ十代君。これで君に・・・・明日香とジュンコ君を好きにする権利をあげよう!!」
アーッ?!しまった忘れてた!!普通に応援しちゃってたわ!!!
「十代!私ならいつでも準備OKよ!!場所はどこがいいかしら十代の部屋?」
「なんでノリノリなのよアンタは!あの馬鹿が勝手に言ってた事だからねこんなの無効よ無効!神の宣告よ!!」
「ジュンコ君!男の純情をかけた勝負に水を刺すとゆうのかいっ!!」
「かけてねーから!全部アンタが勝手に言ってただけでこっちはなんのチップも出してないからね!!」
「えっと・・・・好きにするって、どうすりゃいいんだ?!」
「「「「・・・・」」」」
はい知ってたー、十代だしこんなもんよねー。期待してない期待してない。
「・・・・う~ん、まぁ大体予想通りかな?とりあえず十代君、約束のある事を教えよう。耳を失敬、ボソボソボソボソ」
「露骨すぎんだろ!」
「口に出してボソボソ言う人初めてみましたよ・・・・」
師匠の露骨な耳打ちが終わると、十代の表情が驚きのあと意を決したような表情に変りこちらにズケズケと向かってきた。
「ジュンコ!」
「な、なによぅ・・・・」
「このチーム戦、レッドの勝ちだからあれだよな。好きな女子に一つお願いできるっての、有効でいいんだよな?」
「う、うんまぁ・・・・そっちは互いに同意してやってたしね」
好きな女子って部分強調すんのやめてくんないマジで、勘違いするから。
「「「「「イヤッホ~ウ!!」」」」」
「実行委員長からのお許しが出たぞぉ!」
「明日香さんに写真とらせてもらおう!」
「俺はセラ様に踏まれてくるぜ!」
「馬鹿野郎!セラ様に罵られるのは俺の役目だ!!」
「セラ様は皆の魔王だ!勝手な真似は許さん!!」
「じゃあ俺は霊使いのコに!」
「ディアンケトの人に!」
「じゃあ僕はブラマジガールに・・・・っていないし?!」
「これはひどいんだなぁ(願望が)」
「クッ、仕方ないわね・・・・私を撮りたければいくらでも撮りなさいっ!!」
「ノリノリですわね!?」
「わたし、逃げた方がいいですかね?あっそうだ!三南さんのお見舞いいかなきゃ!!」
「え~、ショック~吹雪様にお願い聞いてもらいたかったのに~」
「クッ、翔君にコスプレさせたかった・・・・主にロリショタの」
「隼人君のおなかで跳ねたかった・・・・」
「案ずるな君達!負けた僕を許してくれるとゆうのなら・・・・一人ずつ、僕のお願いを聞いてもらおうかな!!」
「「「「「吹雪様~~~~!!!」」」」」
負けても揺らがないわねあの馬鹿は・・・・女のコ達もっと怒ってもいいのよ?
「じゃあ!このあとアカデミアの屋上で・・・・待っててくれ。着替えたらすぐ行くから」
「ほえっ?!・・・・いいわよ、そんな事でいいなら」
「じゃあ、約束だからな!」
えっと・・・・わざわざ屋上に呼び出し?しかもすっごく真剣な顔で・・・・や、ヤバイ。十代の事たから期待出来ないとわかっちゃいるけどドキドキしてきたっ・・・・と、とりあえず鳥遇え豆鳥逢えず冷静になろうクールに行こう屋上に向かおう。
「う~ん、これは十代様ついに・・・・告白フラグでしょうか?!わくわくしてきましたわっ!!」
「・・・・おい」
「こうしてはいられません!早速アカデミア屋上に潜伏して野次馬の下準備を発動しなければっ! 」
「おい!浜口!!聞いてるのか!!」
「は、はいっ?!なんでしょう万丈目様籔から棒に」
「何、貴様にも俺様の頼みを聞いてもらおうと思ってな。レッド寮の裏の崖下で待っていろ、見せたいものがある」
「はぁ・・・・わかりましたわ」
《イラっと来るぜ》
「全く、こんな所に呼び出してなんのつもりでしょう」
彼女は考える、彼は普段からわりとわがまま放題なのでわざわざ改まってお願いされる事などないと思っていた。故に予想がつかないのだ。
「見せたいものがある、か・・・・ちょうど夕暮れ時ですし「この夕陽を、お前に見せたかったのさ」な~んてことはまずありませんわね、それなら十代様みたく高い所を指定するはずですしそもそも彼のキャラとかけ離れ過ぎてます。それに、正直そんな言われたら鳥肌が立ちそうですわ」
『本人いないからって言いたい放題ねアンタは・・・・』
『フッ、お前は昔から面倒くさい奴だった』
「ダークナイトさんそれ言いたいだけでしょ・・・・ああっ、ジュンコさん達の状況が気になってしょうなわないですわ!ディーヴァさん、ダークナイトさん、出歯亀・・・・もとい様子を見てきてもらってよろしいでしょうか」
『アンタそうゆうの好きよね~、私も気になるからいいんだけど』
『忘れたか!お前の一番のファンの名前を!!』
一人意味★不明な発言ばかりをしているが気にしないで欲しい。彼はそうゆう精霊なのだ・・・・そんなわけで実質一人待ちぼうけになったももえ。しばらく暇をもて余していると、背後に怪しい気配を感じて振り返る。
「ッッ!誰ですの?!」
「シャ~」
「ギシャ~・・・・」
「シシシシシシッ」
「ひぃぃぃぃぃぃ?!」
そこにいたのは蛇、3匹の蛇だった。種類までは彼女はしらないがそこそこ大きい、何故だからももえを狙っている。
「ちょっ・・・・待って!待ってくださいまし!!わたくし蛇は、蛇だけは駄目なんですよ~~~~!!ディーヴァさん、ダークナイトさ~ん!!」
普段はそういった危機から助けてくれる相棒達に助けを求めるが、あいにく野次馬根性でお使いにいかせてしまったばかり。自分の軽率さに弱冠後悔しながら思わず逃げ出そうとしたが、迫り来る3匹の蛇に崖壁に追い詰められ、取り囲まれてしまう。ついには恐怖のあまりに腰を抜かしてしまった。
「もういやぁ・・・・なんなんですかこれ・・・・わたくしが何したってゆうんですか・・・・助けて、助けてよぉ・・・・トーヤァァァァ!!」
「「「ギシャ~!!!」」」
もうダメだ、と覚悟して目を瞑る・・・・しかししばらくすると蛇達の気配が消えていく・・・・
「お、おい・・・・大丈夫か?」
恐る恐る目を開けると待ち人来たり、万丈目準が焦った顔をして彼女を覗きこんでいた
「うぅぅ・・・・うわあああああん!!」
「ま、待った待ったひっつくな!泣く程の事だったのか?!」
「だって・・・・だって・・・・もう駄目かと・・・・」
《イヤ~ン》
これは、どうゆう事だ・・・・藍神や吹雪さんの使用していた《スターブ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を見た反応から、もしや蛇のような類は苦手なのかもしれんと考え、普段驚かされてばかりも癪だしためしにおじゃま達に無理を言って蛇をけしかけさせてみたのだが・・・・
「ううっ、グスッ・・・・怖かったよぉ・・・・」
ここまで駄目とは思わなかった、まさか口調が崩れるくらい泣きじゃくるとは・・・・
「まぁ、なんだ・・・・すまなかったな、変な所で待たせて・・・・そんなに蛇は苦手だったのか?」
「はい、昔ちょっと咬まれたせいで色々あってトラウマが・・・・」
そうだったのか、軽いイタズラ心だったのだが・・・・もの凄い罪悪感にみなわれる事になろうとは、いっそ正直に話してしまおうか?いや、仕返しに何をされるかわからん。以前「わたくしのニンジンメニューは108式までありますわよ」とか言ってたしな、冗談でもたまったもんじゃない。そんな事より気になるのが・・・・
「なぁ、訊きたいのだが・・・・「トーヤ」とは誰だ?」
「はいっ?!・・・・だ、誰ですのトーヤさんとはどこから出てきたのでしょうかその単語」
「いや、さっき「助けてトーヤ」と思いきり叫んでいたではないか。あの声で異状を察知したのだが・・・・」
「・・・・助けてゴーヤの間違えじゃないですかね?お腹空いていたもので」
「なんだその苦しいにも程がある言い訳は?!どう聴いても人の名前だろうわざわざ隠すほどの事か?」
「いや~その・・・・昔蛇に咬まれた話の続きで、動けなくなった所を助けてくれたのが彼だったのでつい・・・・」
「フン、その割には随分親しげに呼ぶんだな。昔の男か何かか?」
「えと、あの、その・・・・」
「・・・・冗談だ、気にするな」
いかんいかん、動揺している所を見るのがあまりに珍しいからつい苛めてみたくなってしまった、こんな感情を持つとは自分でも驚きだ・・・・俺のせいでこうなったとゆうのにこれ以上は流石にかわいそうか。しかし気に入らないな、こいつは俺の・・・・何者だ?「トーヤ」とは
「・・・・二人の時だけだ」
「は、はい?」
「二人でいる時だけ、「準」と呼ぶ事を許してやる。か、勘違いするなよ?その男や十代すら名前で呼んでいるとゆうのに・・・・この俺にだけ他人行儀なのが気に入らないだけだ!」
「じ、準・・・・様?」
「そうだ、それでいい」
フン。これで俺の方がよっぽど・・・・って何を考えてるんだ俺はぁぁぁぁぁ?!!
「ご、ゴホン!・・・・行くぞ、実行委員長の枕田が居なくて後夜祭をまとめるものがおらんのだ、立てるか?」
「あ、いえ・・・・腰が抜けてしまって」
・・・・ううむ、これはどう考えても俺が悪いな。こんな奴であろうと人は何かしら苦手なモノがあるというわけだ。
「蛇ごときに腰を抜かす奴があるか?全くしょうがない奴め、ほら体寄せろ。よっこらせっと」
「きゃあっ!なんなんですか今日の準様、優しすぎませんか?!!」
背中におぶせただけでこの扱いである、大半罪悪感からだとは言い出しづらいが・・・・
「ケチをつけるなら捨て置いていくぞ馬鹿め。む、相変わらず軽くて・・・・うん、小さいな」
「い、今どこの感触感じて小さいっていいました?!失礼ですねこうみえてDはあるんですよDは!これはあれです!アビスグンデ自体がそんなに大きくないからち、ちょっと詰めてるだけなんですからね!!大体明日香様がぶっ飛んでおかしいだけで世間一般の女子高生からしたらDは割と大きい方ですから!!」
「俺は小さいとしか言っておらんぞ、何を必死になっているのだ全く・・・・かわいい奴め」
「ふぁ、ふぁい?!今何ておっしゃいましたか準様!ワンモア、ワンモアプリーズ!!」
「うん?聞こえんなぁ。蛇3匹で腰を抜かすお嬢様の声など聞こえんな~」
「じ、準様の・・・・イジワル」
それにしても「トーヤ」か、ありふれた名前ではあるがこの学園内では聞き覚えがないな。遠哉?東也、冬夜・・・・冬?冬、凍、氷・・・・まさか、な。
《クルック~》
「ふふっ、ふふふふふ・・・・」
あたしは今、十代と待ち合わせした屋上にきている。いい感じに日も暮れてきてシチュエーション的には完璧と言っていい・・・・
『兄者ぁ、姐さんがニヤニヤしずぎてやばいぜ』
『うぅむ、ジュンコ殿からしたら念願が敵うかもしれないとゆう所であるからな、仕方ないといえば仕方ないかもしれない』
『クックルック~』
「ふふふふふ」
『しかしあの遊城十代のことだ、期待を裏切ることに関しては期待を裏切ったことがないからな』
『いや意味★不明だからそれ、よ~するにまた壮大な天然ボケをかましてくる確率が高いってわけだな?』
「いやいや流石に今回はいいでしょ期待して、わざわざこんな告白しかねえっ!って場所に呼び出してんのよ?これで違ったらチドリの刀、質に出すわ」
『ジュンコ殿も1回ここに呼び出して盛大に期待はずさせてるではないですか・・・・(二羽参照)』
『ってなんで俺の刀かかってんの?!つーか姐さん、そろそろ返してくれよコスプレ終わったろ!!』
「チッ、せっかく手に馴染んできたのに・・・・ハイ」
『頼むぜ姐さん・・・・兄者の刀ならいくらでも貸すからよ』
『おいこら、最近我より出番が多いからと調子に乗っていないか』
しょうがないからチドリに刀を返そうとした、その時である。背後に異様な気配を感じたのは・・・・
「ふふっ。こんな場所で一人、随分楽しそうだなお穣さん・・・・」
「だっ、誰?!」
気づいて振り替えった時にはすでに遅し、謎の仮面の怪人物が指をパチン!と鳴らすと辺の景色が一変し、まるで宇宙空間のような場所に移動していた。
「ふふっ、我々はこの《エメラルド・タブレット》の力で宇宙空間に移動した。これで君は私から逃げられな・・・・うぉぉぉう?!」
「・・・・チッ、外したか」
「外したか。ではないわ!普通いきなり斬りかかってきたりしますかね人の話は最後まで聞くものだろう!!」
「やかましいわボケー!せっかく十代と関係が進展するかも?って時に何邪魔してくれちゃってんじゃコルァ!!BA・N・SIに値するわ!!!」
『ああ、また返してもらえなかった・・・・』
「だからってKATANAは不味いでしょうKATANAは!危うく両断されるところだったのニャ~!!」
・・・・ニャー?
「アンタまさか・・・・」
「ご、ゴホン!気を改めて自己紹介と行こう。私はアムナエル、セブンスターズの最後の一人だ。わけあって枕田ジュンコ君、君を・・・・って危なあっっっ?!」
「チョロチョロしないでよ、手元が狂うじゃない」
首を狙ったのだけど・・・・やるわねこの不審者
「だから話を聞けと言っているだろう!自分で拉致しといてあれだがまったく動じないな君は?!殺人で少年院行きになりたいのかね!!」
「いや、セブンスターズってゆうからここで仕留めれば万事解決かな~って・・・・不審者に襲われて正当防衛しましたって証言するから大丈夫大丈夫」
「大丈夫ではない!それでも君はデュエリストかね?!」
「リアリストだ。」
『ジュンコ殿・・・・』
『姐さん、逞しすぎ・・・・』
『クルルゥ~(呆れ)』
一度言ってみたかったロッ○ン流、こうゆう時に使えばいいのね。
「と、兎も角!この空間から出たければ、私とデュエルして勝利するしかないぞ!!」
「チッ、最初からそう言いなさいよ。もう鍵を持ってないあたしとデュエルしようだなんてどうゆうつもりか知らないけどさ・・・・乙女の恋路を邪魔した罪、デュエルでボコって思い知らせてやるわ!!」
『こんな狂暴な方を、誰が乙女と思うだろうか・・・・』
「ああん?ライキリィィィ・・・・なんか言ったかなぁ?」
『な、なんでもござらぬ・・・・』
『兄者、今余計な発言は不味い・・・・死ぬぞ』
『クルクル』
「ククク、威勢がいいな。それもいつまで持つか・・・・」
「今更ボスキャラぶっても遅いっつーの、いいからかかってらっしゃい不審者ァ!!」
「「デュエル!!」」
ジュンコ LP 4000
アムナエル LP4000
「行くぞ、私のターン!」
アムナエル・・・・ああ、アムナエルね。なんか思いだしてきたわ除外デッキ使う人だっけ?《マクロコスモス》発動してないのに景色が宇宙空間なんだけどいいのかな・・・・まあいっか細かいことは。除外戦術はしんどいけど下準備がいるから張られる前に速攻あるのみかな。後攻ワンキルしてやろうじゃない覚悟なさい。
「私は《BF-朧影のゴウフウ》を特殊召喚!!」
『クルッシャーッ!!』
《BF-朧影のゴウフウ》星5/闇/鳥獣/0/0
「・・・・なぬっ?!」
「フフフ・・・・特殊召喚時の効果により、攻守0の《朧影トークン》2体を特殊召喚させて貰おう。そして!《クリフォート・ツール》と《メタルフォーゼ・シルバード》をペンデュラムゾーンへセッティング!!」
アムナエルのデュエルディスクが無理矢理変形したと思ったら・・・・え、待って?大分待ってかなり待って?!
「《クリフォート・ツール》のペンデュラム効果発動!ライフを800払い《クリフォート・アセンブラ》を手札に加え、《メタルフォーゼ・シルバード》のペンデュラム効果!《クリフォート・ツール》を破壊し《
アムナエル LP4000➡3200
「な、長い長い長い長い!何やってんのかさっぱりわかんない!」
「そしてセッティング済みのスケール1のゴルドライバーとスケール8のスティエレンによりレベル2から7のモンスターを同時に召喚する、ペンデュラム召喚!来るがいい、未知なる力を秘めし錬金の戦士達よ!エクストラデッキより《メタルフォーゼ・シルバード》!《クリフォート・ツール》!そして手札から《クリフォート・アセンブラ》!!」
『ヒャッハァ!』
『・・・・ピピピ』
『ピーッ』
《メタルフォーゼ・シルバード》星3/炎/サイキック/1700/100
《クリフォート・ツール》星5/地/機械/1000/2800
《クリフォート・アセンブラ》星5/地/機械/2400/1000
「レベル5、機械族である2体のクリフォートモンスターでオーバーレイ!新たな力を求めし進化の兆し、《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!そして更にオーバーレイ!飽くなき進化への無限の挑戦、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!!」
『グギャアアアアッ!!』
《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》★6/光/機械/2100➡2700/1600(ORU3)
「まだだ!リバースカードオープン《錬装融合》!フィールドの《朧影トークン》とフィールドのシルバードを融合!《メタルフォーゼ・アダマンテ》!!」
『ふーはっはぁ!!』
《メタルフォーゼ・アダマンテ》星5/炎/サイキック/2500/2500
なんじゃこりゃあ・・・・よくわからないうちにインフィニティとか出てきたんですけどどうすればいいのこれ、まだ1ターン目ですよね?
「・・・・これで終わりと思うなかれ。レベル5のアダマンテにゴウフウをチューニング!」
「はぃぃぃぃぃ?!」
「混沌の次元より沸き出でし力の源!錬金の奇跡により蘇り、この現世でその無限の渇望を暫し潤すがよい!神降せよ、究極神! 《アルティマヤ・ツィオルキン》!!」
『クヲォオオオオオッ!!』
《アルティマヤ・ツィオルキン》星X/闇/ドラゴン/0/0
「手札からカードを1枚セット!それにより《アルティマヤ・ツィオルキン》の効果発動が発動する!具現せよ神聖なる光の翼!!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」
『グオオオオオッ!!』
《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》星8/風/ドラゴン/3000/2500
「ど、どうしろってゆうのよ。こんなの・・・・」
突如現れた最後のセブンスターズ、アムナエル。先行1ターン目から意味★不明なうちにガチモンスターによるガチガチな手段で理不尽でガチガチな状態に追い込まれたモブ気質主人公枕田ジュンコ。彼女の運命やいかに・・・・
つづく。
どうでもいいけど真紅眼派は同時に時空竜派でもある。って誰かが言ってた気がした、私もそう思う。