遊戯王GX レイヴンズ-鳥使い共   作:トランス・D

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ミス修正しました。


32羽 うちのメインメンバーを客観的にみた場合の印象

 

皆様はじめまして。わたし、藍神セラと申します。

といっても藍神とゆうのは昔、わたしの兄がある事情で使っていた偽名でして、日本の人の名字として違和感ないかなと思いそのまま流用しているだけですがね。よければセラとお呼び下さい。本当の年齢?・・・・秘密です(にっこり)

 

さてはて、兄を救う唯一の手掛かりとして天上院吹雪を追い、なんだかんだでデュエルアカデミアに通う事になったわたしですが・・・・唐突に謎のコント集団に奪われた七精門の鍵を取り戻すためにデュエルをする事になりました。もしかしてあのウィジャド眼の露骨に怪しい眼帯の方、セブンスターズだったりしませんかね・・・・かくゆうわたしも元はそうでして、メンバー顔見せの時に似たようなのをチラっと 見た気がするんですよね?あ、カミューラさんが普通に居たのは驚きました。ちゃっかり馴染んでるし。わたしはプラナの格好でしたので向こうは気付かないで当然ですけれど・・・・兎も角、わたしはセブンスターズの目的に正直興味などさらさら無いので、生徒の皆さんの信用を勝ち取るためにも、勝たせて頂きますよ?えっと・・・・黒蠍盗掘団の方々。

 

 

「なぁなぁジュンコ、お前達あのコと以前から知り合いっぽかったけど・・・・デュエル強いのか?」

 

 

そんな事を言い出したのは遊城十代君。あまり詳しい事は知りませんが、天上院明日香、枕田ジュンコ、そしてカミューラさんの思い人なんだとか・・・・確かにかわいい顔立ちはしてますが何故彼がそこまでモテるかは不明です。たまに虚空に話に話かけているって噂もあります。

 

 

「うーん、明日香と・・・・同じくらい?」

「おおっ、じゃあかなり強いんだな!今から楽しみだぜ!!」

 

 

そんな彼の問答に答えてあげてるのが枕田ジュンコさん。天上院吹雪の関係者の1人(弟子?)ってことで名前は知っていました。昨日今日観察した感じでは、一見口は凄く悪くて気も強いけど・・・・それ以上に周りに気を使っている印象をうけました。本当は優しいコなのではないでしょうか。さっき虚空にツッコミを入れていました。

 

 

「わたし一応勝ったんだけど・・・・正直ギリギリも良いとこだったわね」

 

 

かの天上院吹雪の妹、明日香さん。高校生にしては異常な容姿とスタイル、その性格も相まって学園のアイドルみたいな位置付けに居ると聞いていましたが・・・・遊代十代君の話題では態度が一変。スイッチが違うだけでやはりかの者とは兄妹のようです。

 

 

「フン、どれ程の実力があるかはしらんが・・・・見事奴等の正体を暴いたこの名探偵・万丈目サンダーを差し置いてデュエルをするからには勝利以外許さん!」

「そうですわ!せっかく名探偵で盛り上がっていたところでしたのに・・・・」

 

「盛り上がってたのはアンタらだけだっつの!」

 

 

万丈目準君と浜口ももえさん。相思相愛らしい。でも指摘されると万丈目君が烈火の如く怒るので一部では暗黙の了解になってるとか。そしてよく虚空に裏拳を入れてるとかなんとか。

ももえさんは、話した印象わたしと相容れないかもしれない、けどなにか通じるものがあるかもしれない。

彼女はさっき虚空に指示を出してた、なんなんでしょうね?

 

 

 

 

「おい!なに余所見をしている早く始めるぞ!!」

 

「あ、ごめんなさい何時でもいいですよ」

 

「デュエ・・・・」

「デュエルッッッ!!!!」

 

「おおっ、びっくりしたぁ~」

「め、めちゃくちゃ掛声気合い入ってるんだな」

「あの体からよくあんな声出るわね」

 

お頭 LP4000

 

セラ LP4000

 

 

「我々・・・・もとい私のターン、モンスターを裏側守備でセット。カードを3枚伏せて終了する」

 

お頭 H6➡2

 

 

「まずは様子見か・・・・初ターンならば普通の一手だな」

 

 

相手の状況を語るのは丸藤亮さん、このデュエルアカデミア最強と呼ばれる実力者でカイザーなどとゆう大業なあだ名がつけられています。天上院吹雪・・・・なんだか面倒になってきた、ジュンコさんみたいに馬鹿でいいかな。馬鹿の親友だとか。

 

 

「ターン頂きます、ドローッ!」

 

 

いいカードを引きました、速効で終わらせますよ座長?さん!

 

 

「魔法カード《ハリケーン》を発動!全ての魔法・罠カードを手札に戻して下さい!!」

 

「フッ、そうはいかん。カウンター罠《黒蠍の賄賂(魔宮の賄賂)》!やれ、ニック!!」

 

「はいお頭ぁ!」

 

 

後ろに待機していた団員の1人、ニックがこちらに走ってきた。な、なんなんでしょう・・・・

 

 

「お嬢さん!どうかこれで勘弁してやって下さい!!」

「は、はぁ・・・・」

 

 

そう言って手渡してきたのは1枚のカードだ、これを受けとれってことでしょうか・・・・あれ、わたしのデッキのカードですねこれ。何時盗られたんだろう

 

 

「受け取ったな!このカードは相手が発動した魔法・罠を無効にし、1枚ドローさせるのだっ。よって《ハリケーン》は無効!」

 

 

「ってただの《魔宮の賄賂》じゃねーか!いちいち無駄な描写を挟ませんなーっ!!」

「よく見たらイラストもそのままですわね・・・・」

 

 

同じ事思ったけど気にせず先進めましょう、ワンショットキルする気でしたが慎重にやろうかな。

 

 

「手札から《ゴールド・ガジェット》を召喚しますっ!」

 

『ウィーンッ!!』

 

《ゴールド・ガジェット》☆4/光/機械/1700/800

 

 

「ガジェットモンスターね、機械族使いかしらあのコ」

 

 

カミューラさん全く気付かない模様、デュエル見せたこともないから当然ですが・・・・

 

 

「このモンスターの召喚時、手札からレベル4機械族を展開出来ます!」

 

「ならば効果発動時に《増殖するG》を捨てさせて貰おう。特殊召喚する度に私は1枚カードを引く」

 

 

「ひっ」

「げっ」

「うえっ」

「あらあら・・・・」

 

G・・・

伏せもまだまだあるし無理して勝ちに行く必要が無くなりましたね、とりあえず除去されても影響の少ないこのコでっ!

 

 

「来て、《流星方界機デューザ》ッ!!」

 

『ドンッ☆』

 

《流星方界機デューザ》☆4/光/機械/1600/1600

 

 

「Gの効果だ、1枚ドローさせて貰うぞ」

 

「構いません、デューザの特殊能力発動!デッキから方界カード《方界合神》を墓地へ送ります」

 

 

「[方界]モンスター・・・・聞いたことは無いな」

「なんか変な雰囲気だけど、あれはあれでカッケー!」

 

「Gの効果中だし明日香にやってきたアレはないわね、ちょっと安心かも」

 

 

「バトル行きます!ガジェットでセットモンスターを攻撃、《ゴールド・ラッシュ》!!」

 

『ダダダダダダダッ!』

 

 

「なにそのジョ●ョっぽい動き?!」

 

 

「私のモンスターは《メタモルポット》!リバース効果発動!」

「そんなっ、メタモルポット?!!」

 

 

「フフフフフ。互いのプレイヤーは手札を全て捨て、5枚になるようドローするのだ!!」

 

 

これは不意を突かれた・・・・手札誘発によるドローをしてきたから完全にメタモルポットは無いものだと思ってました。

 

 

「そして私が捨てた1枚は《シャドール・ビースト》。更に1枚ドロー!!」

 

「あれは[シャドール]?!あいつらも使ってくるのか!!」

 

「実はシャドール系列はセブンスターズ全員が所持しているのよね、なんか闇のデュエリストっぽいからって理由で。闇の力で量産出来たらしいわ」

 

「えっ、じゃああいつらもセブンスターズ?!セラさんが危ないッス!!」

「てか雑な理由でパワーカード量産する敵陣営ね、おい・・・・」

「つーか知ってたなら教えてくれよ・・・・」

 

「・・・・ごめんなさい、シャドールみるまで忘れてたわ」

 

カミューラさんも自分の目的以外、どうでもいい感じでしたからね・・・・そしてわたしも持ってるんですよね[シャドール]。念の為抜いておいて正解でした

 

 

「アドバンテージはそちらがとってますがフィールドはがら空きです。デューザのダイレクトアタック、<メテオ・ブロウ>!!」

 

「ぐはーっ?!」

 

 

お頭 LP4000➡2400

 

 

「「「お頭ぁ!」」」

「おのれ小娘!よくもお頭をっ」

 

 

通るんだ・・・・シンクロしてたら勝ってたなぁ。あ、しても大丈夫なのかな?クリムゾン・ノヴァは居ないし諦めますか

 

 

「カードを二枚セットしてターンを譲ります」

 

セラ H6➡4➡5➡3

《ゴールド・ガジェット》(攻)

《流星方界機デューザ》(攻)

セットカード

セットカード

 

 

「私のターンッ!《強欲な壺》!デッキからカードを二枚ドロー。フフン。私は私自身、《首領 ザルーグ》を召喚!!」

 

「「「「えっ?!」」」」

 

「あいつ、まさか・・・・」

 

「ここは折角なので、私が自らフィールドに出よう」

 

 

自分自身のカード?あの方モンスターなんですか?ちょっとよくわからないんですけど出てきたなら使いますか。

 

 

「・・・・罠発動、《落とし穴》」

 

「はっ?」

 

 

お頭さんがフィールドの真ん中に立ったタイミングで使ってみました。さてどうなるんでしょうか

 

 

「な、なんとぉぉぉぉっ!!」

 

「「「「お頭ぁぁぁぁっ!!」」」」

 

 

見事にドンピシャリ、お頭は穴の底へと落ちて逝きました。

 

 

「「「「「・・・・」」」」」

 

「・・・・よしっ。」

 

「よしっ、じゃないわこの外道!」

「対戦相手を直接罠にかけるなんて、恥を知れぇ!!」

「鬼畜、鬼畜だよあの嬢ちゃん!!」

「おーに!おーに!おーに!おーに!」

 

 

「・・・・はいっ?(無垢なる笑顔)

 

 

「「「「なんでもありませんっ!!」」」」

 

 

良かった、わかってくれた様です。

「やっぱ、あのコ怖いわ・・・・」⬅うちの主人公

 

 

「え、これで勝ち?呆気ね~」

「流石に無いと思うが。」

 

 

「お、おのれぇ・・・・これで勝ったと思うなよ・・・・とぉ!!」

 

 

暑苦しい掛声と共に、お頭が落とし穴の中から這い上がって来やがりました。プレイヤー破壊したら勝ちじゃないんですか残念。

 

 

「おお、帰ってきた・・・・」

「でも足元フラフラっすね」

 

「ぐふっ・・・・私は破壊された瞬間に罠カード《リビングデッドの呼び声》を発動したのだ。穴の底は暗くて痛くて寂しかったぞ・・・・」

 

「そのまま永眠して下されば手間がはぶけたんだけどな?」

 

 

「否!お頭たるもの団員達を置いて先立つわけにはっいかんのだぁ!!魔法カード発動《黒蠍蠍団招集》!!手札の黒蠍を呼び出す、お勤めだ、であえ野郎共!!」

 

「「「「応っ!」」」」

 

「黒蠍団の紅一点《黒蠍-棘のミーネ》!!」

 

「黒蠍一の力持ち、《黒蠍-強力のゴーグ》!!」

 

「お宝頂きゃあとはとんずらっ!《黒蠍-逃げ足のチック》!!」

 

「どんなトラップでも朝飯前、《黒蠍-罠外しのクリフ》!!」

 

 

「集結っ!」

「「「「「我ら、黒蠍盗掘団!!」」」」」<ドォォォォン・・・・

 

《首領・ザルーグ》星4/闇/戦士/1400/1500

《黒蠍-棘のミーネ》星4/闇/戦士/1000/1800

《黒蠍-強力のゴーグ》星5/闇/戦士/1800/1500

《黒蠍-逃げ足のチック》星3/闇/戦士/1000/1000

《黒蠍-罠外しのクリフ》星3/闇/戦士/1200/1000

 

後ろでスタンバイしていた団員達が、意気揚々と参上してポーズまで決めて来ました・・・・正直うざい。

 

 

「そして罠発動《必殺!黒蠍コンビネーション》!!」

 

「うわぁ・・・・」

「使ってる方初めて見ましたわ・・・・」

 

 

「このカード効果は、我ら五人が揃っている時ダイレクトアタックが出来るのだ!!」

 

「嘘っ?!」

 

「喰らえっ!黒蠍コンビネーション!!」

 

「〈元気鎚〉!!」

「〈トラップナイフ〉!!」

「〈強力ハンマー〉ッ!!」

「〈棘の鞭〉!!」

「〈ダブルリボルバー〉!!」

 

 

「きゃあぁぁぁぁっ?!・・・・って、あれっ?」

 

 

セラLP4000➡2000

 

 

「この効果で与える戦闘ダメージは全て400になる」

「よ・・・・よわっ」

 

 

「セラちゃん先輩、素が見えてきてます」

「なぁ、なんで先輩呼びなんだ?同級生だろ」

 

 

で、ですが発動条件の割にはたかだか2000のダメージだけって・・・・わたしじゃなくてもそう思いますよね?

 

 

「それはどうかな?貴様のフィールドを視てみるが良い!!」

 

「・・・・あ、あれ?ガジェットと伏せカードが無い!!」

 

 

気づけばわたしのフィールドはデューザ以外すっかりがら空きに、どうゆう事?

 

 

「ようやく気づいたか!我らの技を受けた者はフィールドもデッキもボロボロになるのだ!文字数がかかるので雑に説明するが、ゴーグの力でガジェットをデッキの一番上へ戻し、クリフの力で罠カードを破壊、チックの力でデッキの一番上のカードを1番下に追いやり、私の力で1枚手札を捨てさせる。そしてミーネの力でデッキから2枚目の《黒蠍団招集》を手札に加える!」

 

 

「おお、必殺と名乗るだけあるぜ」

「地味スキルの連打ね、中々やらしい戦術・・・・」

 

 

よりによってハンデスされたのは《死者蘇生》、破壊されたセットカードは《リビングデッドの呼び声》。彼等は悪運も相当なようだ。

 

 

「思っていたより被害が出ましたが・・・・所詮あなた方は下級モンスターの集まり。次のターンで沈めてあげますよ」

「うわ~、フラグくさい・・・・」

 

「ふふふ、確かに我らの個々の能力は貧弱。だがその驕りが、貴様を敗北へと導くのだ!メインフェイズ2に入り、私は墓地の罠カード《妖怪のいたずら》を発動する。除外する事でゴーグのレベルを一つ下げ4にするのだ」

 

 

墓地から女性の妖怪が出てきてゴーグさんと戯れる、少し嬉しそうだ。メタモルポットで墓地へ送られたカードですね

 

 

「また地味だな・・・・」

「地味効果好きなんすねきっと」

 

 

「そして魔法カード《スター・チェンジャー》をクリフに装備魔法《シンクロ・ヒーロー》ニックに発動!それぞれレベルが1あがり、ニックは攻撃力が500アップする」

 

《罠外しのクリフ》星3➡4

《逃げ足のチック》星3➡4/攻1000➡1500

 

 

「さっきからなんなんですか?ちまちまちまちまと焦れったい・・・・」

 

 

「(あの辺、モモと似てるなぁ・・・・)」

「げ、解せませんわ」

 

 

「まだ気付かないようだなお嬢ちゃん・・・・これで準備は整った、行くぞ野郎共!」

 

「「「「応っ!!」」」」

 

「私は、レベル4となった我々

「「「「「黒蠍盗掘団!」」」」」

自身でオーバーレイ!!」

 

「えっ!?」

「まさか!!」

 

 

彼らが5人が光の粒子となって重なり合って行く・・・・こ、このエフェクトは!

 

 

『エクシーズ召喚!』

『おののくが良い』

『我らが結束の力の象徴』

『《No.86》!!』

『『『『『《K-C(黒蠍・チャンピオン) ロンゴミアント》!!!』』』』』

 

(※違います。)

 

 

「ごっ、5体素材のエクシーズ召喚っ?!!」

「あそこまでして普通出す?!凄っ!!」

 

 

『フハハハハ!驚いたかオーディエンスの諸君!』

『これがワタシ達黒蠍盗掘団、結束の力の象徴!!』

『ロンゴミアントの効果は素材になったモンスターの数で効果が決定する』

『効果があまりに多い為、合体前にゴーグが後ろに看板建ててそれに書いておいた。そっちをよんでくれ』

『・・・・』

 

 

そう言ってロンゴミアントが横にずれると、本当に木の看板が建ててあってそこに文字がびっしり書きなぐってありましたいつの間に・・・・

 

「5体合体か凄そうだな~、どれどれ?」

 

 

H-C(ヒロイック・チャンピオン) ロンゴミアント》

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/闇属性/戦士族/攻1500➡3000/守1500➡3000

戦士族レベル4モンスター×2体以上(最大5体まで)

(1):相手エンドフェイズ毎に発動する。

このカードのX素材を1つ取り除く。

(2):このカードが持っているX素材の数によって、

このカードは以下の効果を得る。

●1つ以上:このカードは戦闘では破壊されない。

●2つ以上:このカードの攻撃力・守備力は1500アップする。

●3つ以上:このカードはこのカード以外の効果を受けない。

●4つ以上:相手はモンスターを召喚・特殊召喚できない。

●5つ以上:1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊できる。

 

 

「え、強っ?!!」

「結構無茶苦茶な事書いてあるッス!!」

 

『そんなわけでゆくぞ!嬢ちゃんのカードを全て破壊する、『『『『必殺!黒蠍☆デストロイアー!!!』』』』

「技名がダサすぎるわーっ!!」

 

 

『∀※√∂?!』

 

「そんな、わたしのデューザが・・・・」

 

しかもテキストに従うなら《方界合神》の効果も発動出来ない!どうしよう・・・・

 

 

『『『『『我らはこれで、ターンエンド!』』』』』

 

 

お頭(ザルーグ) H7➡8➡1

《H-C ロンゴミアント》(攻)OUR5

《リビングデッドの呼び声》

 

 

 

「つーかあんなモンスターいんなら、わざわざ必殺(笑)とかせずにハナからX召喚して全体除去して殴った方がよかったんじゃない?」

「ダメージも上ですしね、何故なんでしょう、伏せ警戒とか?」

 

 

『『『『『それが、黒蠍盗掘団!!』』』』』

 

 

「・・・・頭が痛くなってきたわ」

 

3馬鹿、もとい3お姉さんの分析を定番の決め台詞で濁される。

 

 

「ターン頂きます、ドロー・・・・モンスターをセットしてターンエンド」

 

セラ LP2000 H2➡3➡2

 

「あれっ?ロンゴミアントの素材が4つ以上ある時は、召喚・特殊召喚はできないんじゃ」

「ああ、だがあのテキストには「通常召喚」出来ない、とは書いていない。モンスターのセットは可能なのさ」

「《スケープ・ゴート》とかの制約と一緒ね、結構知られてるテキストの穴だけど・・・・たま~に知らないコもいるから、アンタも機会があったら教えたげなさい」

 

 

眼鏡の子・・・・確か、丸藤翔君に、間違えやすいルールを説明するイケメ・・・・もとい丸藤亮さんとジュンコさん。

あの兄弟、2歳以上離れてるように見えますね・・・・あの身長差、わたしと兄をみているようでちょっとほっこりします。

 

 

『『『『『何ィ!そうなのか?!!』』』』』

 

 

「ってアンタらが知らなかったんかーい!!」

「使う側が知らなかったってどうなの・・・・」

 

 

『ううむ、実は実戦で合体したのは今回が初でな・・・・決まれば勝ち確定だと思っていたのだが、そうでもなかったか。我らが集合体・ロンゴミアントは相手エンドフェイズにOURを一つ失うが・・・・このままでは、デュエルを行う者がいなくなるため私が出よう』

 

 

お頭が5つのOURの中からポン☆と出てきて、元の位置に戻ってディスクを構え直しました。そうゆう仕組みなんだ・・・・

 

 

「行くぞ、私のターン!《マジック・プランター》を発動、用済みとなった《リビングデッドの呼び声》を墓地に送り、2枚ドロー。ふむ、《戦士の生還》を使い私自身を手札に戻し、再び召喚!そして装備魔法《団結の力》を発動し、私の攻撃力を我々の団結力によりアップする!」

 

《首領・ザルーグ》攻1400➡3000

 

「攻撃力、3000!」

「いかん!このままでは!!」

 

「バトルだ、行け野郎共!!セットモンスターを破壊し、私がダイレクトアタックを決めれば勝利だ!!」

 

『『『『喰らえ必殺!<黒蠍・スピアーッ>!!』』』』

「やっぱ技名ひっでぇ!?」

 

 

ただ攻撃するだけで喧しい人達ですね、やれやれ・・・・

 

 

「わたしのセットモンスターは《方界胤ヴィジャム》、このモンスターは戦闘では破壊されません」

 

 

《方界胤ヴィジャム》星1/闇/悪魔/0/0

 

 

『『『『なんだとぉ?!!』』』』

「くっ、仕留め切れなんだか。だが嬢ちゃんがモンスターの召喚を封じられたままなのは事実!私はこれでターンエンドだ!!」

 

 

お頭 LP2400 H1➡2➡0

《ロンゴミアント》(攻)OUR4

《首領・ザルーグ》(攻)

+《団結の力》

 

 

「かわいい顔して案外奇妙なモンスター使うのな、レイとは真逆だな~」

「レイちゃんは使用カードも本人そっくりだったっすもんね」

 

「ここにいる皆、結構本人のイメージに近いモンスターのデッキじゃない?」

「失礼な!万丈目様とおじゃま共がそっくりとでも言いたいのですか!!?」

「誰もそんなこと言ってないんだな?!」

 

「・・・・そうだな、それだったら浜口は確実に悪魔族使いだ」

「それ・・・・どうゆう意味でしょうか?詳しく話し合う必要がありそうですわね?」

 

「ジュンコのデッキは本当にぴったりだと思うぜ!特にハーピィとBFは、強くて格好よくて可愛くて黒くておっかないからな!!」

 

「っっっっ!その・・・・それ褒めてんのかけなしてんのか、どっちよ!!」

「ぐはっ!!腹パンっ?!!」

 

 

ジュンコさんのボディブローが見事に十代君にヒットしました。

あの人達、本当賑やかだなぁ・・・・ちょっとうらやましいかも。

 

 

「ドロー、魔法カード《おろかな副葬》。デッキから魔法カード《方界業》を墓地に送り、これを除外して2枚目の《方界胤ヴィジャム》を手札へ加えます。モンスターをセット、カードを1枚セットしてターンエンドです」

 

セラ LP2000 H2➡3➡1

《方界胤ヴィジャム》(守)

セットモンスター

セットカード

 

 

 

「このエンドフェイズにOURを取り除く。ミーネ、出てきておくれ」

 

 

4つの光球の中からひとつがロンゴミアントを離れ、ミーネさんに戻りました。何度見てもシュールな光景だなぁ。

 

 

「召喚行為が大幅に制限されるのもここまでか、次のターンが勝負だな」

 

 

「そして私のターン!《天使の施し》で3枚ドローし2枚を捨てる。1枚はまた《シャドール・ビースト》だ、1枚ドロー!《強欲で貪欲な壺》を発動ぉ!デッキの上から10枚を除外し、2枚ドローする!ククク、《死者蘇生》を引いたぞ!ミーネ、私にまた力を貸してくれ!!」

「当然さ、お頭!!」

 

墓地より特殊召喚(控え席から出てきただけ)、死者蘇生の有難みがなくなりますね。

 

 

「我らがロンゴミアント(結束の象徴)相手にここまでよく耐えたなお嬢ちゃん、だがこれで終わりだ!魔法カード《黒蠍-愛の悲劇》!!」

 

「な、なんですかそのふざけたカード名は・・・・」

 

「甘いな鬼畜娘!これこそがあたしとお頭の愛の結晶!!」

「私とミーネがフィールドにいる時、ミーネを失う代わりに相手モンスターを全て破壊するのだ!!」

 

 

「ねぇモモ?あれ使い回して下級ビートする方がコンビネーション(笑)より強いと思うの」

 

「ええ・・・・ですがそれが」

「「『『『黒蠍盗掘団!!』』』」」

 

「・・・・らしいですわ」

 

 

外野の会話にまで入ってくるとは、いい加減しつこいですね・・・・しかしヴィジャムがなすすべ無く破壊されたのは事実。

 

 

「後は頼んだよ、お頭ぁぁぁ~」

「ミーネェ!お前の犠牲は無駄にはせん・・・・バトルだ!ロンゴミアントのダイレクトアタックで・・・・」

 

 

「墓地の、《方界合神》 の効果発動」

 

「えっ?」

 

「方界モンスターがフィールドを離れた時に墓地のこのカードを除外し、デッキからレベル4以下の方界モンスターを条件無視で特殊召喚・・・・我が前に姿を現せ《方界帝ヴァルカン・ドラグニー》!」

 

『・・・・プシュゥ。』

 

《方界帝ヴァルカン・ドラグニー》星4/炎/天使/0/0

 

 

「おお、もう駄目かと思ったぜ」

「ごつっ・・・・と思ったらあの見た目で攻守0っすか」

「しかも天使とは・・・・」

 

「ならばその妙な奴を破壊する、やれっ!」

『『『〈黒蠍-スピアーッ〉!!』』』

 

「フフッ」

 

 

ドラグニー<ガキィンッッッ

 

 

「むむっ、破壊されない?!」

 

「残念でしたね?《方界合神》の効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘および効果で破壊されません。そしてこのバトル終了後、ヴァルカン・ドラグニーの効果発動!このカードを墓地へ送り、墓地から3体の《方界胤ヴィジャム》を特殊召喚!!」

 

『『『ギロッ!!』』』

 

「キモい。」

「メタポで1体切ってたんですね」

 

「そしてデッキから《方界超帝インディオラ・デス・ボルト》を、手札に加える!!」

 

 

「なんとしぶとい・・・・念の為私は守備表示になる。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

お頭 LP2400 H2➡3➡1

《ロンゴミアント》(攻)OUR3

《首領・ザルーグ》(守)

+《団結の力》

 

 

「わ・た・しのタァーン!!いい加減に終わりにしてあげます!」

 

「何?!」

 

「わたしはフィールドの3体のヴィジャムを組み込む事で特殊召喚!!紡ぎし光よ、漆黒の闇よ!もうなんか鬱陶しいあいつらを、次元の彼方へ消し飛ばせ!出でよ、《方界超帝インディオラ・デス・ボルト》ォッ!!」

 

『ギギャアァァァァッ!!』

 

《方界超帝インディオラ・デス・ボルト》星4/光/機械/0/0

 

 

「うわーっ!怖いッスー?!!」

「でも独特なモンスターばかり、ちょっとデッキ見せて欲しいんだなぁ」

「それより、彼女のあの変わり様に突っ込まなくていいのか?」

 

 

「正規召喚したインディオラの攻撃力は、2400となる!そしてインディオラが出現したとき、相手に800ダメージを与える!〈バニッシュ・ボルト〉!!」

 

「げふっ!!・・・・戦闘では突破出来ぬと踏んで効果ダメージに切り替えたかっ?」

 

 

お頭 LP2400➡1600

 

 

「そんな馬鹿な。更に《方界波動》!!あなたの攻撃力を半分にし、インディオラの攻撃力を倍にする!!」

 

「こっ、攻撃力4800だとぉ?!!」

 

「砕け散れェ!インディオラ・デス・ボルトでロンゴミアントを攻撃!〈ライトニング・ブラスター〉!!」

 

「この攻撃が通れば、セラの勝ちね!」

 

 

あっ、明日香さんそれフラグって奴です・・・・

 

 

「まだだぁ!我らが結束の象徴を砕かせはせぬ!ダメージ計算時にリバースカードオープン!盗んできたシリーズ《禁じられた聖典》!!」

「神様に怒られそう!?」

 

「このカードの効果により、このバトルは元々の攻撃力の数値でバトルせねばならぬのだ!ロンゴミアントは1500!!」

「そんな!インディオラの元々の攻撃力は・・・・0!!」

 

「反撃だ、野郎共!!」

『『『〈必殺!黒蠍☆本の角アタック〉!!』』』

『ウギヒャアァァァ・・・・』

 

「インディオラッ!きゃっ・・・・」

 

セラLP2000➡500

 

 

わたしの不注意で、あんなふざけた攻撃にやられるなんて・・・・兄のように扱ってあげれなくてごめんなさい。

相変わらず断末魔が怖いってことは黙っておきます

 

 

「これで嬢ちゃんにモンスターはいなくなった!我らの勝利だ!!」

 

「・・・・何言ってるんですか、まだわたしのバトルフェイズは終了していませんよ!インディオラが破壊された時、墓地から3体のヴィジャムを特殊召喚出きる!更に墓地の方界カードである、インディオラを回収する!!」

 

「んなぁにぃ?!たがしかし・・・・たかだか攻撃力0のモンスターを復活させた所で何になる、次のターンで決着をつけてくれるわ!!」

 

「言ったはず!このターンで決めてやる!!リバースカードオープン!速攻魔法《瞬間融合》!!フィールドのヴィジャム2体を融合させます!!」

 

ガタッ<「「融合っっっ!!?」」

 

「十代と先輩反応しすぎ・・・・」

 

 

あの男に、天上院吹雪から預かったカードを使うのは癪ですが・・・・しょうがない!!

 

 

「異次元の使者(たね)のたる2つの眼よ、悪魔の導きによりひとつとならん!未知なる次元の扉を開き、

新た脅威をここに生み出せ!融合召喚!現れよ、餓えた牙持つ毒龍!《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》ッッッ!!」

 

『ギシャアアアアアッ!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》星8/闇/ドラゴン/2800/2000

 

 

 

「うひっ・・・・リアクション大賞のジュンコさん、どうぞ」

 

「・・・・えっ?ゴホンッ!ぎゃああああああっ!!なんか凄いの出てきたぁぁぁ?!なによあれ、怖!すっげーうねうねしてんだけど口から煙っぽいもん出てんだけど怖っ!!あれ毒霧か?毒龍つってたから毒霧か?!ソリッドビション気合い入れすぎだろかわいい顔してなんっつーもんだしやがるのあの娘は!!・・・・ハッ、あーん十代~私こ~わ~い~」

「お、おぅ・・・・?」

 

「ジュンコズルいわよ!十代~あのモンスター怖いわ助けてっ!!」

「あんっ!十代ぃぃっ、わたくしの足の震えをとめてぇぇぇ!!」

「ちょっ?!お前達待てって・・・・」

 

 

「なんだこれは!(ももえにちゃっかり抱きつかれながら)」

「ジュンコさんがチャンスと言わんばかりにボケに走ったっス・・・・」

「ボケとゆうより・・・・十代、頑張るんだなぁ」

 

 

よくモンスター1体の召喚に対してあれ程盛り上がれるなぁ・・・・十代君一人に対して右腕に明日香さん、左腕にジュンコさん、後ろからカミューラさんが抱きついてる状況です、なにあのハー○ム状態。

でも本気で震えてるのは多分、ジュンコさんにネタを振ったももえさんってゆう・・・・

 

 

「はぁ・・・・スターヴ・ヴェノムのモンスター効果発動!融合召喚時に相手モンスターを1体、ロンゴミアントを選択!そのモンスターの攻撃力を自身の攻撃力に加えます!!」

「無駄だぁ!我らがロンゴミアントは効果を受け付けないのを忘れたかぁ!」

 

「残念でしたね、この効果はあくまで相手モンスターを対象にとるだけ!あなた方が効果を受けなかろうがなんだろうが攻撃力は上昇します!!」

 

「馬鹿な!では攻撃力は・・・・5800だとぉ?!!」

 

「フィニッシュ!スターヴ・ヴェノムでロンゴミアントを攻撃!〈スターヴ・ヴェノム・インパルス〉!!」

 

『『『ほんぎゃあああああっ!!』』』

 

「野郎共?!、ぐへらぁっ?!!!」

 

お頭 LP1600➡0

 

Win セラ

 

 

「ぐぅ・・・・皆、すまない・・・・ガクッ」

 

ガクッって、自分でいいましたよね今。

でもお頭さん光になって消えてしまいました・・・・

 

「お頭!」

「「「お頭ぁ~!!」」」

 

 

あれ、団員の皆様も光の粒子になった・・・・デュエルに参加(物理)していたから?!なんだか罪悪感が沸いてきますね

 

 

「やはりセブンスターズ、闇のデュエルをしていたのね・・・・」

「負けたらカードにされる・・・・怖っ」

 

「けど無事でなによりね、セラちゃん先輩・・・・大丈夫?」

 

「ええ・・・・はい、大丈夫です」

 

「無事どころか、あんな化け物出して蹂躙してましたよね・・・・」

「そうだな(離れん・・・・こいつ、もしやあの類いは苦手なのか?)」

 

「いいデュエルだったぞ転校生・・・・今度是非、俺とも手合わせしてくれ」

「あっ、ずりぃぞカイザー!俺もセラとデュエルしたいのに!!」

 

「あ、あはははは・・・・お手柔らかに」

 

 

想像以上に苦戦しましたがみなさんの信頼は少しは勝ち取れたようです。スターヴ・ヴェノムをお守り代りにって渡された時は驚きましたが・・・・助かりました。

兄さん・・・・ダークネスではなく、元の人格の天上院吹雪には、それ程危険はないかもしれません・・・・あの方の予言にあった、曰く「世に混沌」をもたらす者。その真意を、自分の目でみて、耳で聴いて、確かめていきたいと思います。

 

 

 

・・・・続く。

 




前回サクッと終わらせる予定だったデュエル・・・・せっかく1羽丸々使うので、セラさん視点で書いてみましたがいかがだったでしょうか?まだキャラをどう壊す・・・・もといどうゆう方向性で行くか手探り状態なので、キャラぶれがひどいかもしれない、セラちゃんファンの方申し訳ない。

次回は学園祭編(予定)です、また気が向いたら読んでやってください

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