機動戦士ガンダム~戦禍の少年~   作:ホルンでごぜーます

1 / 9
頭にあるものを書いただけのいわゆる自己満足的なものになってしまうんでしょうか?
続きが気になるような作品を作れたらいいなぁ、お熱い頭と重い目蓋をした作者が申しております
友達と今後話を作っていく感じなのでこれはまだ修正前的な?


少なくとも1万文字くらい打とうよ俺……なんて考えていましたねむs

では


~オーウェン・オルティース~

数十年前から地球政府とスペースコロニー政府は対立していた

 

それはただ生まれが地球であるか、宇宙であるかだった

地球政府、スペースコロニー政府は何度も会談をし、その度に地球側、

スペースコロニー側の人間同士が争った

 

地球生まれの人間は宇宙で生まれた者を”漂流者”と呼び

宇宙生まれの人間は地球で生まれた者を”土塊”と呼ぶ

 

互いが起こした争いはその後、政治では抑えられないほどになった

 

地球政府とスペースコロニー政府はこれ以上の会談による和解は不可能と判断

人類史上最大規模の戦争の始まりであった

 

地球政府はスペースコロニーとの戦争は一年も持たないと考えていた

地球とコロニーではその資源の差がありすぎると考えていた

 

近代の技術で、宇宙から放たれたミサイルは宇宙空間で撃ち落とせるほどの性能

 

地球側は最悪苦戦はすれど負けは無し

 

そう、誰もが思っていたのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

U.C.0080 1月2日

スペースコロニー勢力が地球へ侵攻、ミサイルを囮として地球軍本部チャーリーに打ち、

人型戦闘兵器”MS”を鉱山資源地区ハンガリーに降下させる『流星作戦』が起こった

同日

地球軍鉱山資源地区ハンガリー制圧

U.C.0080 1月3日

最新戦闘機1000機による『ハンガリー奪還作戦』を地球軍が行うが、失敗

無事生還できた戦闘機は5機のみ

帰還したパイロットは口々に『人型の大きな兵器を見た』といった

同日

地球軍情報部が独自に調査した結果、人型兵器はMSというものであると判明

U.C.0080 1月25日

地球軍の鉱山資源地区のブラウンがスペースアースと名乗る者たちに占拠される

同日

スペースコロニー政府、名前を『宇宙に住む地球人』の意味を込めスペースアースと名乗る

U.C.0080 2月12日

地球軍は持久戦を決発表、これに対しスペースアースと地球の人々は地球軍の敗戦を予想した

U.C.0080 2月20日

地球軍本部チャーリーにスペースアース軍が進行、MS27機によるMS大隊による進攻であったが、

地球軍が極秘開発していたMS9機によるMS中隊が対抗

スペースアース軍MS大破数17機、地球軍MS大破数5機という結果が残った

スペースアース軍は指揮系統を持つ者やエースパイロットの戦死から、状況不利と判断し撤退した

U.C.0080 2月24日

スペースアース軍のMSを回収、地球軍はスペースアース軍に対抗すべくMS量産化計画を開始

U.C.0080 7月8日

地球軍量産型MS先駆けとして汎用型MS2機製造

『EMS-06-01クラクストン』を宇宙空間上での実験のため、実験宇宙艦『シリウス』に向けシャトルで輸送

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日

『EMS-06-02アデリーランド』最終調整中スペースアースによる襲撃

作業員、研究員全員の死亡を確認

 

 

 

 

 

 

 

U.C.0080 4月1日

 

--セントクルジア大学--

 

「おい、漂流もん?今いくらあるよ?」

「え……?」

「え?じゃねぇよ、お前あの研究所のとこの娘だろ?金ぐらいあるだろ?」

「何だよおまえ?鞄も立派でよ?馬鹿にしてんのか?」

 

大学の教室内で1人の女子学生に3人の男性が机の周りを囲っていた

ただ、周りの学生は気にするどころか談笑している、

何故ならそれが地球にきた”漂流者”の正しい扱われ方だったからだ

 

だから、周りの学生たちは楽しそうに話すことができる

中には端末で映像を撮る者もいた

 

「……私、お金そんな持って……」

「じゃあ俺が調べてやるよ!!」

 

そういうと女性を立たせ、バッとスカートを捲りあげた

「嫌っ!!」

捲りあげられたスカートを両手で必死に抑えるが

「ん~?ここにはないか?」

「もっとちゃんと探せよ」

「こことか隠しやすいんじゃないか?」

 

男が1人、彼女の前に立ち、女性の服をまくろうとした

 

 

「おい」

後ろから声がした

「何だよ?」

 

振り返ると同時に拳が頬に激突した

 

男はそのまま横にある机を倒しながら床に倒れた

男を殴ったのはオーウェン・オルティースという学生だった

 

「おい手前ぇ!!なにすんだよ!!」

「やり過ぎだろ!!宇宙生まれってだけでここまでするもんかよ!!」

「虐めて何が悪いんだよ!!」

男が立ち上がり、オーウェンを殴り返した

オーウェンは後の机にぶつかった

 

その席に座っていた学生は端末をサッとズボンのポケットに隠した

「ッ!!そうだお前!!」

オーウェンはその学生を殴ると端末を取ると、思いっきり地面に叩きつけた

「僕の端末がぁあああああ!!」

 

「てめぁああ!!無視してんじゃねぇあ!!」

 

オーウェンは喧嘩が苦手だった

講師が来るときには顔を倍に腫らせ、体はボロボロだった

 

「地球生まれなのに漂流もん庇いやがって!!」

「僕の端末弁償しろぉ!!」

「おら!!死ね!!死ね!!死ね!!」

 

乱入した一人を加えて5人の学生に囲まれて蹴りを入れられ蹲るしかないオーウェン

1分もするとみんな席に散っていった……

 

オーウェンは立ち上がると、よろよろと教室を出て行った

 

「あぁ……僕の端末……」

「またあいつ叩いてやろうぜ」

 

女子学生は鞄を持って、コッソリとオーウェンの後を追いに教室を出た

 

 

 

ジャーーーーー……

 

「あぅ……痛ぅうう……」

オーウェンは晴れた顔に水を掛けていた

 

女子学生はスカートのポケットからハンカチを取り出し、隣の蛇口で水を掛け、オーウェンに差し出した

「……なに?」

「さっきはありがとう、ごめんなさい……」

 

「じゃあなんでこの大学来たの?」

「え?」

「宇宙生まれなら地球の大学来たらああなるって分んなかった?

もう二度とされたくないなら中立の大学かスペースコロニーの大学行きなよ」

 

「ここには……パパの仕事できたから……ここに来るしかなかったの……」

「……君、名前は?」

 

「カリン・フローレスだけど……」

「じゃあカリン、これから一緒に大学サボろうぜ?」

「え!?講義はちゃんと受けないと……」

「どのみちあれじゃ受けられないだろ?一緒に遊ぼうぜ!!」

 

カリンは地球に来て初めて笑顔を向けられた

殴られ続けて腫れた顔だったが、心からの笑顔にカリンは嬉しかった

 

 

 

 

 

U.C.0080 7月1日

 

「カリン、おまえにも見せてやろう

私の娘として、お父さんの仕事を知っておく必要がある」

カリン・フローレスの父、サム・フローレスはカリンをとある工場まで連れて行った

当のカリンは本来約束していたオーウェンとの約束を取りやめたこともあってやや不機嫌であった

 

車に乗ったまま工場の中に入るとカリンはそれを見て、口から言葉がこぼれた……

 

「モビル……スーツ……?」

「そうだカリン、これが完成してすべての実験を終えたら、MSの本格的な量産が始まる」

カリンは自分の父が何らかの研究員だとは知っていたが、MSを作っているとは知らなかった

自分の父は戦争の兵器を作っていたのである

 

「サム博士!!」

すると、1人の研究員が車に駆け寄ってきた

「失礼、お邪魔でしたでしょうか?」

「構わんよ、私のところに来たということは……」

「ええ、そうです

しかし、判断を誤ってしまったようです」

「……なにかあったのか?」

「ええ、この02は中身は01よりは上ですが、

どうやら資材が不足している状態で製造しているようで、フレームやその他の部分に至るまで01より下です

これでは恐らく01が量産計画に……」

「私たちの仕事は変わらない、鍵は?」

「こちらです、お気をつけて」

サムは研究員から封筒を貰うと、車を出した

 

「パパは、すごいお仕事に就いていたんだね……知らなかった」

「褒められたものじゃない……カリン、いつでも家を出れる準備をしておきなさい」

「え?家を?」

「今は2人だけだから話せるがな……お父さんの本当の仕事は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父の座る椅子から少しずつ離れるカリン……

「嘘でしょ……パパ……」

「本当だ、スペースアースの軍があと1週間もしないうちにここを襲いに来る」

「それを……それ、パパが言ったからだよねっ!?」

「その為にこの地球に来たんだ!!地球軍を倒すためには必要なんだよ……!!」

カレルは聞かされた、自分の父はスペースアースのスパイであることを……

そして、1週間もしないうちにセントクルジアがスペースアースのMSに襲われることを……

 

 

 

U.C.0080 7月8日

オーウェンはカリンに呼び出されていた

その場所は例の工場の見える橋だった

 

「カリンから呼び出しって言うのは珍しいね」

「オーウェン……ねぇ、オーウェン……」

 

四季のあるこの地区はまさに程よい風が突き抜ける……

暖かな日差しに、涼しい風……その風が、2人の衣服を揺らした

 

「私を……オーウェンは愛してる?」

 

「えっ?カリン?」

 

 

カリンは悲しそうな顔をした……

「オーウェン……もし貴方が私を愛しているなら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----私を貴方の手で殺してください----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、何言ってんだよカリン!!できるわけないだろ!!」

「お願いッ……オーウェン……ひとりで死ぬのは怖いの……寂しいの……!!」

オーウェンはカリンに歩み寄り、目の前に立った

「だったら死ななければ良いだろ!?また学校のやつらに何か言われたのか!?」

「違うの!!私……、私が私でなければよかったのに……!!」

「だからどういう!!」

 

その時である

オーウェン達のいる橋を掠め、目の前にある工場に何かがぶつかった

 

オーウェン達が居る橋にまで衝撃が襲った、橋は鋼材でできている為、高波のような衝撃はすぐに収まった

 

「な、何だ?」

「ごめんなさいッ……!!ごめんなさいッ……!!」

オーウェンはカリンを抱きしめながら何かが来た方向を見た

 

ズシンッ……ズシンッ……と何かが来る

まるでそれは巨大な人のようだった……

 

 

それは、スペースアースのMSであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






どうだったでしょうかねむし

感想やご指摘などありましたら送ってくださるとうれしいです
では

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。