ハイスクールD×D ―史上最強の存在―   作:黒鬼

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お久しぶりです、はい。
結構前にこれを最初から見直して極度の羞恥と自らの文才の無さに絶望し、取り敢えずはベッドで悶え苦しんでいました。もう打ち切りでいいんじゃないかなと思っていましたところ、ちょくちょく感想で続きを読みたいと書いてくださっている読者さんが。

なので久々に書いてみました。はい、第三章ですね、「なんやかんや」ばかりでこっちの書き方完全に忘れちゃってますけどまぁこんなもんで勘弁してください。



『月光校庭のエクスカリバー with 天月』
『答えのない問い』


 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅん……」

 

 

 

耳元に届く、(なまめ)かしい女の声。

吐息が首元にかかり、体のあちこちから温かく柔らかい感触に包まれている。

 

 

時刻は朝、天候は快晴。

 

俺の今現在置かれている状況としては右に淡いブルーの髪を持つ美少女義妹、左に黒髪爆乳猫又美女、上に紅髪巨乳美少女悪魔。え、増えてる? それは俺も思った。

 

何故かしら、半ば強引にこのマンション最上階の一室に同居することになったリアス・グレモリー。部屋は与えた筈だが、いつの間にやら俺のベッドに潜り込んでいる。俺の胸板にその溢れんばかりの巨乳が押し当てられ、形を淫靡に歪めているではないか。因みに言うと娘、全裸である、絶景である。じゅるり……。

 

 

何で女っていい香りがするんだろうね? 甘いような……、こう…男の鼻腔を刺激する匂い。うん、ていうかレンも黒歌も全裸じゃね? そしていつの間にか俺も脱がされてね?

 

……いや、脱がされてんのは上半身だけだ。だが、俺の上に乗っかって寝ているリアスの位置は非常にマズイ。俺も朝っぱらからいけない気持ちになってしまうではないか、もしそうなったらどうしてくれる。

 

これ、誘ってんの? 襲っていいの?そんな苦悩を抱えて悶々と悩んでいる俺に、鈴の音のような綺麗な声がかかる。

 

 

「……あら、起きていたの?」

 

「あー、今起きた。 ていうか何で俺のベッドに?」

 

「ダメだったかしら? でもレンや黒歌も居るじゃない」

 

「ダメじゃねぇけど、理由は知りたいねぇ」

 

 

そんな野暮なこと聞いてはダメよ?――と、くすりと微笑みながら俺の頬にキスをするリアス。もういいんじゃない!?もう我慢しなくてもいいんじゃない!?俺の中の理性が男の本能に殲滅されかけたその瞬間、俺の両腕付近がモゾモゾと動き出す。

 

 

「…ん、ふぁぁ……。 兄さん、おはようございます……」

 

「……ぅんん、トキぃ…おはよぅ……」

 

 

レンと黒歌もお目覚めの様だ。二人は寝惚け目蓋を擦りながら、いつもの様に俺の唇にキスをして体を起こした。俺に抱きついたままのリアスがその視界に入った刹那、部屋には不穏な空気が流れ出す。あらやだ寒いよこの空気。

 

 

「おはようございます、リアスさん。 何故私と兄さんのベッドに?」

 

「あら、おはようレン。 一人では寂しかったからお邪魔させてもらったわ」

 

「断りも無しに勝手に私とトキのベッドに入ってくるなんて、ワガママが過ぎるんじゃないかニャ?」

 

「あなた達だっているんだから、私が入ってはいけない道理は無いと思うのだけれど?」

 

「「「フフフフフ………」」」

 

 

そうだね、怖いね。 こういうのを修羅場と呼ぶのだろうか。こういう場面にはよく出くわすが、対処法が分からねぇよ。この前イッセーに聞いたら殴られかけたので、背後に回ってチョークスリーパーで落とした俺は悪くないと思う。

 

 

 

 

――カキーン――

 

 

虚空に響く金属音。飛来するのは野球のボール。

 

 

現在地は旧校舎の裏手にて駒王学園球技大会に向け、野球の練習をいているオカ研部員。部員全員、身体能力は人外級っていうか俺とレン以外は思いっきり人外だった。負ける理由が見つからない。 なのだが、リアスの提案によりこうして練習しているのだ。

 

 

「部長はこの手のイベントが大好きですからね」

 

 

いつの間にか傍まで来ていた朱乃がうふふと手を頬に添えながら俺に言う。

 

 

「あー、若いっていいねぇ」

 

「トキ君も若いじゃないですか、学年はトキ君の方が下ですわよ?」

 

「学年は、だろう」

 

 

リアスは先日のレーティングゲームで、ライザーを倒しきれなかった。結局は俺が倒したのだが、自分の力で倒せなかったのが悔しかったのだろう。こういう向上心は良いと思う。

 

 

――カキーン――

 

 

木場の方にボールが飛んでいく。色んな事をそつなくこなす器用な奴だ、野球も範囲外ではないだろう。が、コンっと小気味良い音が鳴る。ボールが頭に落ちたのだ。

 

 

木場の変な様子はこの前、イッセーの家にお邪魔した時からだ。イッセーの母親にアルバムを見せてもらったのだが、その時の写真を見てからずっとこの状態だ。

 

『聖剣』――。

 

これに過敏に反応しているのは誰の目にも明らかだ。もしやあの『計画』の関係者なのか?アレは既に凍結したはずだが、もしやその生き残りだったとすれば?頭の中をグルグルと巡る嫌な予感、こういうモノほど当たりやすいと経験から知っている。久々に自身の呪い憎む聖剣にまつわる物品を目の当たりにし、隠し抑えていたものが表に出てきそうなのだろう。当事者ではない、謂わば部外者の俺がいくら憶測でモノを言っても意味がないだろう。取り敢えずは当面の間様子見程度で済ませておくべきだろう。

 

 

最近はこの街に多くの神父が出たり入ったりしているという情報を耳にした。ここがルシファーの妹であるリアス・グレモリーが統治・管理していることは教会側は百も承知のはず。またキナ臭い事でも起きてるのだろう。あまり関わりたくねぇなぁと思いつつもトラブルを呼び込みそうな赤き龍を宿す少年を見つめる俺。

 

この世界に平穏は無い。あるのは大義名分抱えた闘争と野望渦巻く暗躍が大概だ。

 

未だに三大勢力は小競り合いが続いており、どの勢力のトップはいずれも争いは望んでいないというのに周囲はそれを許さない。どこの上層部も自分たちが最も優れていると信じて疑わず、争うことで利潤を得る者はより深く長い争いを求めている。

 

 

ああ、今は亡き友よ。 あんたはこの世界をどうしたかったんだ?

 

 

 





うん、自分で見てもこれは酷い…。
ま、まぁブランクあったし仕方ないよね!(白目)

ところで作者が同じだとしても違う作品についてのことを他の作品の感想欄に送るのは失礼だと思います、やめてください。なんやかんやの方に「史上最強の方は更新まだ?」とか聞かれてもねぇ…、感想という文字を辞書で引き直して対象をよく考えてお送り下さいますようお願いします。

まぁ、ここまでほったらかした作者が悪いんだけどなっ!
それじゃまたお会いすることがあれば…、さようなら。

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