ハイスクールD×D ―史上最強の存在―   作:黒鬼

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いやもうホントすいません。
まったくもって思いつかないんですすいません。

この小説の書き方忘れちゃってますすいません。
読み直した結果、自身の未熟さに憤りが抑えられませんすいません。




『○○の憂鬱――後編』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場が落ち着いてきた頃合を計り、私は友人に(ねぎら)いの言葉を………、

 

 

「……お疲れ様…?」

 

 

と、疑問形で投げかける。

 

 

「……俺、何か疲れる様な事したっけ?」

 

 

本人ですら、こうなのだ。

 

 

「しかし、トキ君。 流石にやり過ぎだと思うよ」

 

 

『天狼』を用いての〝無明神風流〟……。 オーバーキルにも程がある。

 

 

「いやぁ、本音言うと不死鳥繋がりで〝朱雀〟で殺ってやろうかと……」

 

「奥義なんて尚更ダメに決まっているだろう! 完全に魂まで消滅させるつもりかい!?」

 

 

私の慌てっぷりがツボに入ったのか、ケラケラと笑うトキ君。

こちらとしては、冗談のつもりは毛頭ない。

 

 

「あ、天月殿、お初に御目にかかります…。 それで…、息子は、ライザーは……」

 

「あぁ、フェニックス卿か……。 初めまして、天月家128代目当主、天月 刻という。

 アレならギリ生きてるだろう。 さすがはフェニックスの生命力と言った処か?

 まぁ、悪魔の治療技術とおたくらの『フェニックスの涙』がありゃあ問題ないだろ。

 うん……、多分…、きっと……、恐らく………、大丈夫……、だよな?」

 

 

こちらが聞きたい。

 

 

そこはかとなく不安だ。 急いで優秀な治療部隊を向かわせなくては。

フェニックス卿も家の者にすぐさま『フェニックスの涙』を用意させている。

うーむ、慌てている割には迅速かつ的確な判断だ。

 

 

「お久しぶりですな、トキ殿」

 

「おお、グレモリー卿。 久しぶりだな」

 

「いつの間にか雲隠れされるので、いつもハラハラしていますよ」

 

「……あぁ、そいつぁ悪かったな………」

 

 

私とフェニックス卿の焦りなど露ほども知らない様子で父上とにこやか談笑を始めるトキ君。

背後から一発カマしてやりたい衝動に駆り立てられるが、

友にそんな事をするのは忍びない(わたしもまだ死にたくはない)ので()めにする。

 

 

トキ君は私の友であると同時に、父上の友でもある。

父上も久々に友との会話に喜びを感じているのだろう。 屈託のない笑顔がそれを確信させる。

 

 

だが、この和やかな雰囲気も……、次の父上の発言によって打ち破られる事になる。

 

 

「君たち〝天月〟が……、いや、この場合、〝君が〟と言うべきか、トキ君……。

 天月家現当主である君がこんな表舞台に堂々と出てきたからには、

 それなりの()が起きた……、もしくは起きるのだろう?」

 

 

トキ君の眼から感情が消えているのが分かる。

確かに彼ら〝天月〟は、その強大過ぎる力を持つことから、どの勢力からも危険視されている。

だが、それと同じくらい味方につけたい、あわよくば支配下に……。 

詰まる所、利用したいのだ。

だからこそ、彼ら自身隠れてきた。 自分達の価値を、立場を十全に理解しているからこそだ。

各勢力も彼らの怒りは買いたくない、なので彼らの存在自体を隠蔽した。

抜け駆けをしようとし、彼らの反感を買う様な馬鹿な者を出さないためにも。

 

 

彼らは一旦その気になれば容赦などしてはくれない。

もし彼らの琴線に触れてしまう様な者が居てしまった場合、

最悪その者の属する組織、または種族ごと殲滅されかねない。

彼ら〝天月〟に怒りの矛先を向けられるという事は、そういうことなのだ。

 

 

その様な事はもはや暗黙の了解となっているのにも関わらず、天月家現当主自らがこんな目立つ様な真似をしたのだ。

何かの思惑や急遽発生したと思われる事態への対策など、

何らかの事情が絡んでいるのには間違いないはずだ。

 

 

しかし、ここで厄介な事この上ないのは他でもない、トキ君自身だ。

 

彼は賢い。 利口だ。 聡明だ。

(まつりごと)にも精通しているのである。

彼の真の恐ろしさは、他の者の追随を許さない絶対的な戦闘能力だけではない。

その敏感極まりない感受性、僅かな挙動も見逃さない観察力、

相手の思惑を瞬時に理解し、把握し、掌握する洞察力。

常に物事を先読みし、それらを冷静かつ的確に対処するその手腕や手際の良さ。

圧倒的な人脈の広さなど、どれを取っても最上級。

それらの能力を遺憾無く、余す所無く発揮して強者及び曲者揃いの組織をまとめ上げている。

そんな彼、トキ君が父の愚直と言っても過言ではないほどストレートな質問に、

果たして答えてくれるのか……。

 

 

会場の空気は静まり返り、この場にいる全員の視線がトキ君に突き刺さる。

トキ君は、感情の読めない表情で父上を見た。

 

 

「――きた―」

 

「うん? 今、何と……?」

 

 

 

よく聞こえなかった。

それは父上も同じようで、聞き返している。

……唇が渇く。 柄にもなく、私は緊張している様だ。

一体何があったのか……、さて、鬼が出るか蛇が出るか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隠れるのもう飽きた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………。

 

 

 

……………。

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 

『は?』

 

 

我々は耳がおかしくなったのだろうか?

 

 

存在自体が最重要機密扱いで、世界を揺るがすほどの戦力を保持していて、

未だ謎に包まれている、触れてはならない禁忌(タブー)

その頂点に立つ者が、『隠れるのもう飽きた』?

いやいや、いくらなんでもそんな事は――、

 

 

「ヒソヒソすんのは俺の性に合わん。 ここいらで打って出るのも、また面白いだろ?」

 

『( ゚Д゚)…』

 

 

そんな常識が通じる御人じゃなかったか……。

私としたことが……、失念していた。

おかしいのは彼の頭だった様だ。

みんなポカーンとして、呆気にとられている。

 

 

もう終わったことは仕方がない。 

腑に落ちない所は多々有りまくるが、仕方ないったら仕方ない。

何事も諦めが肝心なのだ。

全力の滅びの魔力を凝縮、圧縮した本気の一撃を、

ヘッドバットでホームランをカマされた時に悟ったではないか。

落ち着け、落ち着くんだサーゼクス。 Coolになるんだ。 お前はやれば出来る子だ。

 

 

そんな私の懸念を知ってか知らずか、トキ君はグレイフィアとデートの予定を話し合う。

その背中に思いっきり魔力弾をブチ当てたいという想いが脳裏をよぎったが、

私は心が広い(あとがコワイ)ので我慢する。

まったく………、こちらは他勢力と話し合わなくてはならなくなったというのに……。

〝天月〟が表舞台に出てきて最初に接触したのが悪魔陣営だという事実が非常に面倒だ。

アザゼルとミカエルが黙ってないだろうね。 近いうちに会談を設ける必要があるか?

………………憂鬱だ。

 

 

皆も正気を取り戻し、お開きの方向へ。

 

 

「んじゃ、俺らも帰る。 なかなか楽しめたぞ?」

 

「今度はアポを取って欲しいものだね」

 

「考えとく」

 

 

私の嫌味もサラッと返され、転移用魔法を組み上げたトキ君、レンちゃん、黒歌。

魔法陣も光りだし、もうじき転移される瞬間に、

 

 

「――――――。」

 

 

トキ君が言葉を言い終えたと同時に、彼らの姿は消えた。

どうやら私、グレイフィア、父上にだけ聞こえる様に言ったのだろう。

耳を疑いたくなった。

嘘だと言って欲しかった。

 

 

奴ら(・・)が動き出した。 気を付けろ』

 

 

奴ら(・・)とは誰なのか……。

その答えを理解するのに、そう時間はいらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 









もうね、あまりにも稚拙で酷いからこの小説どうしてやろうかと思い悩むこの頃です。
次は恐らくグレイフィアさんとのデートかと。
いつになるのやら……。

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