ハイスクールD×D ―史上最強の存在―   作:黒鬼

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はいどうも、作者です。

お気に入り件数も110を超えておりました、ありがとうございます。

『アットノベルズから追いかけてきた』というご感想をくださる方々まで……。

嬉しい限りです。


更新は不定期の上、ホントに愚鈍ですがご勘弁下さい。

では、本編どうぞ。





『旧校舎のディアボロス with 天月』
『銀と紅の回合』


 

 

 

 

 

 

 

 

とある街の上空にて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぉ…、ここがサーゼクスの馬鹿とセラフォルーのアホの妹共が管理する街か……」

 

 

そう呟く男が空中に居た。 

何もない空中に立っているその姿は、この薄暗い夜暗に異様なほど馴染んでいる。

 

 

綺麗な白銀の髪を持つ美丈夫、歳の方は少年とも青年とも見て取れる。

街を見下ろすその表情はまさに好奇心旺盛な子供の様だ。

 

 

男がキョロキョロと見渡していると、

腹に風穴を開けられ倒れている少年悪魔と、その風穴を開けたであろう中年堕天使の姿が目に入る。

だが、男は少年悪魔に何か違和感を感じた。

 

 

「ん? ……あぁ。 あの少年、なかなか面白ぇモン持ってんじゃねぇか」

 

 

何か分かったのか、そう嬉しそうに口を歪ませる男。

まるで気に入った玩具を見つけた様子。

 

 

そしていつの間にかその場から男の姿が消え、次の瞬間には倒れた少年の側に立っていた。

堕天使は、突然の男の出現に驚きを隠せない。

 

 

「な、何だ貴様は!? 何処から来た!?」

 

「答えてやる義理は無ぇな」

 

 

男はそう堕天使に吐き捨てる。

 

 

「そうか。 まぁ、誰でも良い。 見られたのならば殺すだけだ」

 

 

堕天使は明らかに動揺していたが、手に光の槍を作り、男に向かって投げる。

光の槍はそのまま男に刺さるかと思われたが、男は槍を難なく回避。

そのまま一瞬で堕天使の目の前まで移動し、

 

 

「死・ね」

 

 

ボソッと呟きながら堕天使の頭部を蹴り抜いた(・・・・・)

そう、蹴り抜いたのだ。

堕天使も人外の一種、

人間とは比べ物にならないほどの耐久力を持っているのであるが、

堕天使の頭はザクロのように弾け飛び、即死した。

 

 

「…かっ……。 詰まんねぇな、オイ」

 

 

 

男は何事も無かったように少年の元へと戻ると、そこには紅髪の美女がいるではないか。

その女の氣、魔力の質からして悪魔だと心の内で男は断定する。

そしてそこで地面に伏している少年は眷属なのだろう。

 

 

ジッと目線を交差させている二人だが、痺れを切らしたのか、女は男に問いかける。

 

 

「あなたは何者なの?」

 

 

その言葉を聞き、男は思う。

『また面倒な事にならなきゃ良いケド……』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス・グレモリーSIDE

 

 

 

 

私は新しく入った眷属悪魔の兵藤一誠が堕天使に襲われている気配を感知し、すぐに向かった。

目的地に着くとそこには、お腹を光の槍に貫かれ倒れている兵藤くん。

そして見覚えのない銀髪の男が堕天使と相対していた。

 

 

一触即発の空気の中、堕天使は光の槍を投げる。

そのまま槍が男を貫くと思われたが、次の瞬間、私は目を疑った。

 

 

銀髪の男は槍を避け、一撃で堕天使を殺したのだ。

しかもその速度は、ほとんど私の目に映らなかった。

確実に私の『騎士』よりも圧倒的に速い。 速過ぎたのだ。

見たところ、気配は人間みたいだけど…。

私は倒れている兵藤君の元へ行き、そこに戻ってきた男に警戒しながら問いかける。

 

 

「あなたは何者なの?」

 

「通りすがりの一般人A」

 

 

………ナメられてるのかしら。

至極当たり前の事を言う様に、サラッと言われたのだけど………。

 

 

「一般人は普通、堕天使を一撃で倒したりできないわ」

 

「必死だったからな。 人間死ぬ気でやりゃあ何でも出来るもんだ」

 

 

顔色一つ変えない上に、汗一つかかないで何が必死よ!?

 

 

「ンなことよかソレ、イイのか?」

 

 

そう言って、死にかけで倒れている兵藤君を指差す。

 

 

そうだった。

このままだと死んでしまう。 私が魔力で治療しても助かるかどうか…。

 

 

どうしようかと考えていると、男は兵藤君に手をかざし、その手に緑色のオーラを纏わせていた。

私は男の行動を不審に思い、警戒態勢をしく。

いつでも攻撃魔法を放てるように、魔力を手に集中させながら男に問う。

 

 

「何をしようとしているの」

 

「暇つぶし」

 

 

そう言う男の手から発せられたオーラが兵藤君の体を包み、傷を塞いでいく。

なんだろう、この回復力は。 治療魔法の専門家でもこう簡単には行かないだろう。

そして思わず私は呟く。

 

 

「凄い…」

 

 

瞬く間に傷は完治し、規則正しい呼吸を取り戻して眠る兵藤君。

 

 

「あ、ありがとう」

 

「ん、それよりその制服は駒王学園のか?」

 

「ええ、そうよ」

 

「ちなみに何年?」

 

「3年よ?」

 

 

そう答えると男は何か面白いモノを見つけたような笑顔になっていく。

まるで闇夜を照らす満月のような美しさだった。

 

 

「そんじゃ、先輩にあたる訳だ。 俺、2年に転入するからヨロシク頼むわ、先輩♪」

 

 

満面の笑顔でそう言うと、男は闇に消えていった。

私は不覚にも、その男の笑顔にドキッとしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





はい、ということで二話でした。
サブタイは最初の方は格好良さげ?ですが、
途中からソレすらも寒いギャグテイストになりますので、あしからず。
えー、『次回予告が欲しい』という様なご意見や、『本編についての疑』などが御座いましたら
コメントでドンドンお申し付け下さい。
ご希望に沿えますよう精進いたします。

では、また次回。


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