ハイスクールD×D ―史上最強の存在―   作:黒鬼

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どうもです。

あー、メインこっちのハズなのに、もう一方の方が楽しすぎる。



『どうしましょ? 貰いましょ、持って帰りましょ』

 

 

 

 

 

 

 

天月 刻SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おんや、助手のアーシアちゃんじゃあーりませんか。

 どうしたの? 結界は張り終わったのかなかな?」

 

「ッ! い、いやぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

金髪碧眼美少女シスターの叫び声。 遺体には慣れてないのか?

まぁ、見た感じ虫も殺せなさそうである。

 

 

「かわいい悲鳴ありがとうございます! 

 そっか、アーシアちゃんはこの手の死体は初めてですかねぇ。

 ならなら、よーく、とくとご覧なさいな。

 悪魔くんに魅入られたダメ人間さんはそうやって死んでもらうのですよぉ」

 

「……そ、そんな……」

 

 

どうやらそこのドクサレ下種神父共のやり口を知らなかったようで、

キョロキョロと辺りを見回し始める。

明らかに動揺してやがるな。

だが、その視界に俺達とイッセーが入った瞬間に、表情に驚きが現れる。

 

 

「……フリード神父……その人達は……」

 

 

アーシアの視線がイッセーと俺達を捉えている。

つうか、主にイッセーの事見てるね。

 

 

「人? 違う違う。こいつはクソの悪魔くんだよ。ハハハ、何を勘違いしているのかなかな?

 まぁ、そこの銀髪のお馬鹿ちゃん達は違うみたいだけどねん」

 

「――っ。イッセーさんが……悪魔……?」

 

 

どうやらイッセーとは面識があるようだ。 悪い娘じゃなさそうだし…、どーうしーましょ?

 

 

「なになに? キミら知り合い? わーお。これは驚き大革命。

 悪魔とシスターの許されざる恋とかそういうの? マジ? マジ?」

 

 

イッセーも『やっちまった……』的な表情。

そろそろ帰りたいし、俺も動きますか。

人間の身であるトキ君はおねむの時間なのです。(←ホントは飽きただけ)

 

 

「アハハ! 悪魔と人間は相容れません! 特に教会関係者と悪魔ってのは天敵さ!

 それに俺らは神にすら見放された異端の集まりですぜ?

 俺もアーシアたんも堕天使さまからのご加護がないと生きていけ「ていっ」ペパァ!?」

 

 

――ドカァン!――

 

 

壁に吹っ飛んで行く馬鹿。 

デコピンの風圧とは言え気絶くらいはしただろう。ま、かなり手加減したけど……。

ちなみに綿棒で耳掃除をするぐらいの力加減で殺った。

 

 

「はぁい、終了ぉ。 帰るぞ~」

 

「え? ………え?」

 

 

状況を把握できてないイッセー。

レンと黒歌は俺をよく知っている、俺の熱しやすく冷めやすい性格を。

なので何の疑問も持たずに帰りの魔法陣の準備に取り掛かっている。 

いつも思うが、流石である。

 

 

刹那、床が青白く光る。

 

 

 

俺らではない、これはグレモリーの魔方陣だ。

 

 

「イッセー君、助けに………」

 

「あらあら、遅かったようですわね」

 

「……解決済み」

 

 

壁に頭だけ突っ込んでダランとぶら下がっている神父と無傷の俺らを見て安心している一同。

 

 

「トキ、レン、ありがとう、助かったわ。 それと黒歌、あなたは何故ここに居るの?」

 

「白音から聞いてないの? 私がお世話になってる人ってトキのことよ?」

 

「そうだったの!?」

 

 

あ、言ってなかったっけか。

そしてイッセーとシスターだけが話について行けていない。

補足しといてやろう。

 

 

「おい、イッセー。 コイツは妖怪、猫又の黒歌。 ちなみに白音…、小猫の実姉な」

 

「ええええええええええええええええ!?」

 

 

俺は黒歌を抱き寄せながら言う。

そんなに驚くことかね? それとレン、そんなに可愛くむくれてくれるな、チューするぞ。

それと黒歌、ドサクサに紛れて首筋舐めるな。 ちょっと感じちまうっつの。

 

 

「ッ! 部長、この家に堕天使らしき者たちが複数近づいていますわ」

 

 

おい、朱乃。 今頃気づいたのか? ちょっと遅くない?(←お前と比べるな)

 

 

「……朱乃、イッセーを回収しだい、本拠地へ帰還するわ。 ジャンプの用意を」

 

「はい」

 

 

何か慌ててんな。 こいつら、自分達のが強いっつう事分かってんのか?

ま、慎重に越した事は無いってか。

神の子を見守る者(グリゴリ)』連中とドンパチやらかさない為の配慮ってところか。

 

 

「部長! あの子も、アーシアも一緒に!」

 

「無理よ。 魔方陣を移動できるのは悪魔だけ。 

 しかもこの魔方陣は私の眷属しかジャンプできないわ」

 

 

そしてシスターはニッコリと微笑む。

 

 

「アーシア!」

 

「イッセーさん。また、また会いましょう」

 

 

でもこの娘………、神器持ってんな。

ん~、この波動は『聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)』かな?

なかなかレアだな、ウン。

イッセーも気に掛けてたし、持って帰ろう。 部室に。

その方が面白そう。

 

 

「じゃあトキ、レン、黒歌。 あなた達は大丈夫ね? 私達は戻るわ」

 

「はい、大丈夫ですよ部長さん」

 

 

レンがニッコリスマイルで答える。 可愛いね、後でイタダキマス。

魔法陣が光りだし、いよいよ転移されるという時に、俺はリアスに声をかける。

 

 

「ああ、リアス。 俺らも後で顔出すわ」

 

 

面白いプレゼント持って。

 

 

「?、わかったわ」

 

 

そうして部室へ転移した部員共。

 

 

よし。

 

 

「なぁ、シスターさんや。 もう一度イッセーに会いたいか?」

 

「?、でも、イッセーさんは悪魔だから…」

 

「ンな事ぁどうでもいい。 んで? 

 会いたいか? 会いたくないか? 答えは二つに一つだ。 それ以外はいらん」

 

「………会いたい、です……」

 

 

半泣きになりながらもハッキリ答えたシスター。

俺はその答えに対し、笑顔で言う。

 

 

「決まりだな」

 

 

レンも察してくれたようで、俺ら4人に転移用魔法を発動。

モチロン、行き先は部室だ。

 

 

 

 

 





次回はアーシアちゃんの過去です。
えー、まぁ、シリアスっぽいモノです。

お楽しみに。

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