【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

9 / 89
これから忙しくなるから確実に不定期更新タグが効果を発揮する筈………!!

あ、更新出来ました。
では、第二章の始まりです。


第二章~黒い二人のワンダーソング~
第八話


side アナザー

 

 

(…………懐かしい……か?)

 

バーチャフォレスト最奥から三年振りにプラネテューヌ教会に到着し、イストワールの待つ謁見の間へと向かう最中に、俺はそう思う。

別に、ゲイムキャラとの日々は嫌いではなかったが………ゲームぐらいしかする事が無かったので、逆に犯罪組織からの防衛が娯楽になっていた程だ。

 

(…………しかし、犯罪組織マジェコンヌ?何処かで聞いたような覚えがあるような……?)

 

「ほら、着いたわよ」

 

「む……了解した」

 

そんな事を考えている内に、謁見の間に着いたらしい。

アイエフから声を掛けられた俺は、一旦思考を打ち切って謁見の間に入って行ったのだった。

 

 

side out

 

side アイエフ

 

 

「では、無事にゲイムキャラの力は得られたのですね」

 

「はい。ただ、アナザーから聞いた話によると、マジェコンヌの連中は二年以上前からゲイムキャラを襲い続けていたようです」

 

「ああ……それと、アイツは亜空間に姿を隠したから、この国に加護を与える事は殆ど出来ないが壊される心配は無いぞ」

 

(…………それを早く言いなさいよ?!)

 

私は、謁見の間でイストワール様に今回の任務の報告を行っていた。

………そもそも居るとは思っていなかったアナザーを連れて、だが

しかし、イストワール様は最高戦力(アナザー)の奴が一緒に帰って来た事を喜んでいた。

そして、私自身もアナザーが居た事を悪く思っていない節があった。

と言うか、聞いた話によると居なかったらとっくにゲイムキャラが破壊されていたでしょうし、そうでなくても途中で見た破壊の後を見る限り、私達が焼却されていた可能性は高かった。

敵に英雄級から女神級の魔術師が居たらしく、道中は所々修復されていたが――――――あまりの熱量に頑丈な筈のダンジョンが融解し、天然ガラス(テクタイト)が出来上がっていた程だ。

アナザー自身もネプビタンを飲んでいる間は動けなかったと言うし、相当な人外であったと言える。

そこまでの被害を齎した人物は、転移魔法で下っ端共々逃げ帰ったらしいが………現時点では絶対に戦いたくないと思う。と言うか、遭遇したら即撤退モノだ。

 

「さて、これからの方針ですが、各国を回ってシェアの回復とゲイムキャラを………」

 

「後は、他の女神候補生や強者から力を借りたらどうだ?」

 

「そうですね……では、順番はどう致しますか?」

 

敵の事を考えていると、これからの方針がどんどん決まって行った。

しかし……国を周る順番か………

 

「取り敢えず近いし、ラステイションからでいいんじゃない?どうせ、犯罪組織の行き先なんて知らないんだし」

 

「そうですねぇ……その方がよさそうです」

 

そうやって話しをまとめていくと、順番が決まって行った。

 

【ラステイション→ルウィー→リーンボックス】

 

こんな感じだ。

 

「………あぁ、それから、俺は暫く戦わないから」

 

いきなり、アナザーが訳の分からない主張をして会議は混迷を極めるのだった。

 

 

side out

 

side ネプギア

 

 

「………あぁ、それから、俺は暫く戦わないから」

 

その言葉は、これから各国を巡ってゲイムキャラの力を得る方針に決まった私達にそれなりに衝撃を加えた。

 

「は……はぁ!?なんでよ?!」

 

「弱いから……と言うか、ネプギアの弱体化が甚だしい。お前達二人も弱過ぎる。以上だが?」

 

「………それもそうですね」

 

しかし、アナザーさんからの返答は私を納得させるに足るものだった。

今回、私は犯罪組織に捕まる前よりも遥かに弱くなっている事を痛感した。あのフェンリスヴォルフ?だって、後から反芻したら犯罪組織に捕まる前なら変身しなくても一太刀で倒せた筈なのに、実際には変身してギリギリだ。

アイエフさんもコンパさんも、お姉ちゃん達と一緒に戦ってた時に比べれば弱くなっている。

 

だとしたら、アナザーさんの主張は間違いではない。

しかし…………

 

「ああ、それから……絶対に勝てない相手が出たら代わってやる」

 

「………仕方ないわね。確かに、私達も大分弱くなってるし」

 

「でも、どうして戦わないのに着いて来るんですか?アナザーさんならてっきり、別行動だぐらいは言うと思ってたんですけど……」

 

「…………………」

 

私がそう思って、質問したら、アナザーさんは顔を顰めて非常に言いたく無さそうな……でも、言おうか迷ってる顔をして考え込んでしまっていた。

 

「……………………………………」

 

「あ、あの……言いたくないなら無理して言わなくても……」

 

そして、暫く考え込んだ後、言い難そうに口を開いた。

 

「………ゲイムキャラとの賭け……つまりは、罰ゲームの一環」

 

「「「「…………はい?」」」」

 

「だから、二年間の防衛時に暇な時間はゲームしてた。その勝敗で色々賭け事をやって、その結果の罰ゲームの一種に女神か女神候補生の救出に着いて行くか行かないかを賭けたゲームをやった。以上」

 

「え……えーっと……つまり、罰ゲームとして着いて来てくれるって事でいいんでしょうか………?」

 

「……そう言ったが、何か問題でも?」

 

『うわぁ………』

 

「とにかく、俺は先に待ってるから早く準備を済ませてラステイション行きの駅に来るように!」

 

そう言って、誤魔化すようにアナザーさんは謁見の間から出て行ってしまった。

………何と言うか、いいんでしょうか?色んな意味で

 

【いいと思いますけど?(アタシ)的にはあの羞恥から朱く染まってる顔も中々……(ジュルリ)】

 

…………何か、幻聴が聞こえた気がした。

………………何だったんでしょうか?今の幻聴は

 

「………まあ、私達も早い所準備して駅に行きましょうか?」

 

「そうですねぇ。えーっと、回復薬(ヒールグラス)を買い込んで来ますです」

 

「あ、私もお手伝いしますね」

 

「はいです。よろしくお願いしますです」

 

「では皆さん、気を付けて行って来てください」

 

「はい。イストワール様も頑張って下さいね」

 

私達は、ラステイションに行く前にこれからの準備に向かう事になったのだった。




………何とか完了
ラステイション入りは次回からですね。多分


現時点でのネプギア一行のレベルですが

ネプギア:LV5(15)→LV16(48)
アイエフ:LV10→LV12
コンパ:LV6→LV9
アナザー:LV120(×2~5)

ネプギアだけは大幅にレベルアップしてますね。まあ、ゲイムキャラの力がレベルに反映されてるだけですけど
因みに、ゲイムキャラの力を引っこ抜くと

ネプギア:LV5(15)→LV8(24)

ですね。
なお、当然のようにアナザーのレベルは上がっていません。雑魚戦しかしてないし、当然ですよね。

なお、ユニちゃんは………次回以降に記します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。