【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血 作:APOCRYPHA
俺が、ハクに負けた結果、とてつもなく不愉快ながらもハクと(ついでにネプギア達と)共にプラネテューヌのシェアを集めようと諸国を巡り、手始めにラステイションからシェアを奪っていた最中だった。
「これ以上、私の国で勝手な真似はさせないわ!」
この国の女神、ブラックハートとその妹のユニが現れたのは――
「……ああ、やっと来たのか?」
――だが、俺がそれを気にする事はなかった。
少なくとも、
俺が負けるとすれば、四女神が協力して襲って来た時か、隣に居座る
「だが、今更、俺一人にさえ勝てない力しか持たないお前達が来て何ができる?」
「ちょっ、アナザーさん!?」
近くのネプギアが慌てているが、知った事ではない。
今は一刻も早く、犯罪神を倒す力を得なければならない。この程度の雑魚共に時間を取られる訳にはいかないのだ。
「言ってくれるじゃない……けど、だからってこの国のシェアを易々とくれてやる訳にはいかないのよ!」
そう言いながら、『キッ』と俺を睨み付けるブラックハート
周囲を見れば、それなりにあった筈の人影は既になく、どうやら人払いは向こうが済ませたようだった。
これはまあ、なんと言うか……
「くくっ……随分とまあ、気合いが入ってる事で」
そう思ったのだが、どうにもブラックハートは違った思惑で人払いを成したようで――
「あんたに用はない!」
――そう、一括すると共に、俺ではなく、俺の後ろにいるネプテューヌへと剣の切っ先を向けた。
「ネプテューヌ! 私と一対一で戦いなさい!」
「ええっ!?」
「…………ふん。なんだ、そっちか」
切っ先を向けられたネプテューヌは驚き戸惑っているが、そんな事は俺の知った事ではない。
「……ならば、勝手にするといい」
…………つまらん。
一方で、ノワールと対峙しているアナザーとネプテューヌから少し離れた場所では、ネプギアがアイエフやコンパ達と共に、ノワールと共に現れたユニと対峙していた。
「ユニちゃん……」
「ネプギア、武器を構えなさい!」
憂いに満ちた表情のネプギアに対して、野郎ぶっ殺してやると言わんばかりの殺る気に満ちたユニは、女神化前ではあるものの、己が武器である武骨な銃口を突き付けて武器を取れと命じる。
「……はあ、やるしかなさそうね」
「……ユニちゃんと戦うことになるなんて思いもしなかったです…」
それに対して、
「でも…私はっ…?!」
しかし、ネプギアは女神化する所か、白い筒上の機械であり、内蔵されたエネルギーを消費する事でレーザー状の刀身を形成するビームソードの刀身部分を展開する事すら迷い、躊躇していた。
「ここで諦めるんだったら、良いわ! アタシが犯罪神を倒してあげる! あんたの国のシェアも全部奪ってね!」
だが、そんなネプギアに迷うならば死ねと言わんばかりに、ユニは構えた銃口から『ダァンッ! 』と弾を撃ち、ネプギアの頬にカスらせた。
「それは、ダメ……私がやるって決めたんだから!」
「…ぅ、じゃあ、さっさと構えなさい!」
そんなユニの主張に強く反発したネプギアに対して、ユニは一瞬安心したような表情をするが、次の瞬間には
「……うん。行くよ…ユニちゃん」
そして、戦いの火蓋は落とされた。
「ネプギア、加勢するわよ!」
「ですぅ」
是なるは、皮肉にもゲイムギョウ界そのものを脅かせし犯罪組織によって中断された
「アイエフさん、コンパさん……手を、出さないでください」
「ニンゲンは大人しく引っ込んでなさい!」
故に―――
「で、ですけど……」
「黙って見てるだけって訳にもいかないのよ!!」
これは―――
「ニンゲン如きが、
「アイエフさん、危ない!!」
「きゃっ?!」
―――最早、人間如きには止められない、神々の落陽が始まるのみだ。