【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

62 / 89
…………思えば、色々遭ったな……

アナザー「なんだ唐突に…こんなクソどうでも良い茶番まで開いて」

いや、自分でもここまで進めるのに一年半だったのが「いや、普通にストックも一話分あるんだから」それ以上はいけない。

アナザー「…………で、この茶番の意味はなんだ?」

何となく

アナザー「……続きを書け」


第六十一話

無駄に陰気臭くて不気味なギョウカイ墓場

 

『こそこそ……こそこそ……』

 

そこで今、私とコンパとRED「アイエフ!わたしの名前はRED.!.が抜けてるよ!」「し!静かにしなさい!」「あいちゃんも声が大きいです……後、ちょっと胸が苦しいです……」「おお!わたしもなのだ!この体勢は胸が潰されるし、服が汚れるし、最悪なのだ」

 

……ん"ん"……なんかショッキングな発言(主に胸とか胸とか胸とか胸とか)も聞こえた気がするけど、気を取り直して……私とコンパとRED.の3人はネプ子達の元へと気配を極力消し、瓦礫に紛れながら匍匐前進で向かっていた。

 

「アッハハハハハハ!!撃ち落としてア・ゲ・ル!♪」

 

「オオオォォオオオォォォ!!!!」

 

「おまっ!?ふざ、、ふざける?!?!なァ!!!!」

 

その間、仲間のユニとグロウが意味もなく大騒ぎしながら蒼いローブの男……いえ、良く見たらあれは確か…………まあ、そんな事はどうでもいいわ。

 

蒼いローブの男に2人掛かりで襲い掛かる事で、多少の物音なら掻き消してくれる状況が出来上がっていたから、少々声を出しても良いけどね「「良いの/良いんですか?!」」……出しても良いけど、ほら、この手の潜入ゲームっぽいのは気配を殺して物音を立てないってのが基本じゃない?

……そっちの方が気分も乗るし

 

「上等だクソ野郎がァ!!人が下手に出てたら付け上がりやがって!!まずテメエから血祭りに挙げてやらあああアアアァァァ!!!!」

 

「アCcUKuクク……この伝説のスーパー紳士なワガ輩に、勝てると思うか?」

 

と、とにかく!

ネプ子まで後数分も有れば辿り着くでしょうし、そうなったら後はこっちのものよね!

ササッとネプ子達を連れてネプギア達の所にまで行けば、後はネプギア達が時間を稼いでる間にネプ子達にこの7色に輝く水晶球体(シェアクリスタル)を与えて復活させれば、今もああやって言い争ってる?バカな敵を倒せる筈だし!

 

そんな事を考えている間に、ネプ子達の吊られてる場所まで後数歩と言った辺りにまで辿り着いていた。

3…2…1……着いた!

 

「ネプ子、シェアクリスタルよ……」

 

「あいちゃん、急いで戻るです!」

 

「間近で見ると、嫁神様達は本当に綺麗なのだー♪」

 

「んなっ?!しまっ――「何処へ行こうと言うかね?」邪魔だああああ!!!!」

 

「Droo?!」

 

黒い方の敵がこっちに気付いて襲い掛かろうとしたが、もう遅い。(さっき黄色い方の敵が殴り飛ばされてた気がするけど、早過ぎて見えなかったし、多分気の所為ね。うん)

ネプ子とホワイトハート様をそれぞれ両脇に抱えた私は、ベール様を背負ったRED.とブラックハート様を背負ったコンパと共にネプギア達の元へと全速力で撤退して行った。

「はあ……はあ……」

 

「悪いけど、ネプギア!」

 

「は、はい!なんとしてもお姉ちゃん達が復活するまで時間を稼いで見せます!」

 

「やっと出番なのね?行くわよ!ロムちゃん!」

 

「うん…お姉ちゃん、守る(ふぁいと)」

 

それぞれの反応を見た私は、鞄から予備のシェアクリスタルを出して、東西南北それぞれの方角に寝転がってるネプ子、ブラックハート様、ホワイトハート様、ベール様の中心で掲げる事で、女神復活の為にその輝きを照射した…………筈だった。

 

【―――あぁァァぁァあアアアァぁァあアァあアァぁァぁァァァぁァあアァァァァ!?!?!?!?】

 

東から謎の叫び声と共に、何故か懐かしい気持ちになるシェアクリスタルの光に良く似た光の柱が立ち上がり、その数瞬後には私達が来た方から、ギョウカイ墓場も真っ青な気持ちの悪い黒い光の柱が立ち上がった。

 

「あ、ああ……アアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ?!?!?!?!」

 

「身体…熱、い……(ぷるぷる)」

 

「なに……この、、、?!力が……いやああああああああ?!?!」

 

それと同時に、ネプギアとロムとラムの3人の女神候補生はそれぞれ全身から紫と青白い光を放ち悶える。

 

「こ、こは……」

 

「わたし達は、確か……」

 

そして眠っていた女神様達はそれぞれ、ネプ子はネプギアと同じ紫の光を、ホワイトハート様はロムとラムと同じ青白い光を、ブラックハート様は先程のユニと同じ黒い光を、ベール様は緑の光を、それぞれ全身に纏いながら目覚めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アアあぁァァぁァあアアアァぁァあアァあアァぁァぁァァァぁァあアァァァァ!?!?!?!?」

 

絹を裂いたような絶叫と共に、ギョウカイ墓場の赤黒く染まった薄暗い空へと緑掛かった白い光の柱が立ち昇る。

その輝きは大地を融かして空を裂き、一瞬空間さえも穿った。

驚くべき事に、ハクの放った光の柱は刹那の時とは言え本来ならば異なる位相に存在している筈のギョウカイ墓場とゲイムギョウ界の空を強引に繋げていたのだ。

 

「ギャアアアアアアアアア!?!?」

 

「…ぐぅ……!?」

 

そして、収縮した光の柱をフレアのように全身へ纏いながらマジックとの間へ存在する10数m程の距離を一瞬で詰めたハクは、普段は異能の光を振るう為に変身してもなお片手で振るっている大剣を両手で持ち、それを水平に振り切った。

 

その結果、マジックが咄嗟に張った魔力障壁は神器でさえない普通の大剣によって和紙か何かのように一瞬で斬り裂かれ、胴を狙った刃こそ回避したもののハクが全身から発していた莫大な熱量を至近距離で浴びた腹部に深い火傷を負い、比較的近くに存在していて他に比べれば脆かった彼岸花のような背中のプロセッサユニットは熔けてその機能を一部喪失した。

 

かなりの大怪我ではあったが、咄嗟に魔力で障壁を張り直したのが功を奏したのだろう。

でなければ、隣に居た下っ端と同じように灰も残さず蒸発していたかもしれない。

 

「…フーッ…フーッ……」

 

しかし、一方でハクの方も、それだけの火力を放った代償からか、過剰なまでの熱を内包させられた大剣の刀身はハクが両腕で振るった際の力に耐え切れずに半ばからグニャリと捩れ、柄に至っては握り潰されている始末である。

 

ここまで破損したら、最早板金に鋳潰して一から造り直した方が良いだろう。

 

更に、普段ならば耐熱性を重視している為か、過剰に熱を溜め込むに留まっていた衣類は焼け焦げて黒い襤褸布と化し、その下に見える皮膚は所々焼けて爛れていた。

 

「……いきなり、か…」

 

「……起動《セット》」

 

マジックが神器故か、プロセッサユニットさえも融解させ機能停止に追い込む程の熱を浴びても尚、原型を留め武具として扱える状態を保持していた戦鎌を構えると同時に、普段からは考えられない鬼のような形相をしていたハクは、能面のような無表情になってその手に持っていた最早使い物にならない大剣を放り、緑色の光を放ちながら女神化した。

 

「…………」

 

しかし、どう言う事だろうか?

ハクが女神化した姿は、普段の天使を模したような姿から大きくかけ離れていた。

 

「貴様、まさか…」

 

背後で浮いていた筈の後輪は消え失せ、腰に付いていた天使の羽根のような機械は黒く染まり片翼は蝙蝠の羽根の様に変貌していた。

頭部の黄色いサークレットとそれに付いている角を模した緑色の刃は、サークレットが灰色に変色すると共に、二本の角も赤黒く染まり山羊の角を模した逆刃の鎌に成り果てた。

身体に纏っていた緑色の水着のような装束に至っては、ジャラジャラと大小不揃いの鎖が付けられ、胸元には南京錠が付けられた拘束具のような有様の黒い修道服である。

 

「…………浄滅、開始」

 

そして、閉じていた目蓋を見開いたハクの瞳は、左眼だけが赤黒く変色してしまっていたのだった。




なんだかグチャグチャなので、久々にアナザー達の現在のレベルについて

『ゲイムキャラの力を貰った後→ルウィーの激戦後→現在』

ネプギア:LV50(150)→LV100(300)→LV130(410)
ユニ:LV50(150)→LV100(300)→LV130(410)
アイエフ:LV60→LV110
コンパ:LV57→LV107
RED:LV16→LV71

『初登場→現在』

グロウ:LV97→LV120

『初登場→ルウィーの激戦後→現在』

ロム:LV19(57)→LV80(240)→LV110(330)
ラム:LV19(57)→LV80(240)→LV110(330)


『ルウィーで殴り合った時→ルウィーの激戦後→暴走時(現在)』

アナザー:LV150(×2~5)→LV161(×2~5)→1500(30000)
ハク:LV155(465)→LV166(498)→1800(21600)



……………………アナザーとハクだけ頭が可笑しい数値なような……キノセイカ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。