【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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今回は短め。
……と言うか、最近自分でも大分こんがらがってきてるような……?


第六十話

「お姉ちゃん……」

 

『う、ぅう……』

 

アナザーさんを囮にした後、私達はお姉ちゃん達を見付ける事に成功して、漸くお姉ちゃん達を犯罪組織から助け出せる……筈でした。

 

「っ!?危ない!」

 

「イィヤッッハアアアアアアアァァァァ!!!!」

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッ?!?!?!」

 

「まだまだまだまだまだまだまだまだまだァッ!!!!!!」

 

「させるか!!」

 

シェアクリスタルを掲げていたアイエフさんは、私だけ助けられた時にも居た黒くて刺々しいロボットによって吹き飛ばされてしまいました。

 

「――ぐぬぅ……?!」

 

「グロウ?!」

 

更なる追撃を掛けたそのロボットからの攻撃を防いだグロウさんは、武器と右腕を犠牲にして―――

 

「ア…クッ……じょぉ……」

 

「……絶対絶命って奴かしらね?」

 

―――恐竜人形みたいな黄色いロボットが現れた事で、私達はピンチになったのでした。

 

(ど、ど、どうしましょう!?)

 

いいえ、どうすればいいのかなんて分かり切っています。

ただ、踏ん切りが付かないだけで…………

 

だって、勝てる訳がないじゃないですか……

黒い方の敵だけも、私の最大出力でのM.P.B.L.は効果なし

私もあれから強くなったとは言っても、仲間が増えても、そこに強さ不明の黄色い恐竜みたいな敵が追加されている所為で戦力の分散は避けられない。

これで勝てると思える程、私は私の力を過信していません。

 

「殺す!!壊す!!グッチャグチャのミンチにしてやんよオオオオオオオオオ!!!!」

 

「アックCク……吾輩は何処dE此処は誰?……まあ、YOい……あNo幼女達Hあ吾輩のモノダアアAああAああaアアッ!!!!」

 

「………………私は何故、こんなものの部下をしているのだろうか……」

 

そんな事を考えていた私ですが、敵は待っては……いえ、蒼いローブの人はなんだか遠い目をしながら恐竜人形みたいな黄色いロボットを嫌そうな顔で見ていますけど、それはそれとして

 

「あああああああああああああああああああああ!?!?!?!?」

 

「…………コロス」

 

「ま、まだ動いてゃにゃめでええええええ?!?!」

 

敵は待っては…………アレ?なんだかユニちゃんとグロウさんの様子がってエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェ?!?!?!

 

急に黒い光を発しながら何時もより布地が少ない変身をしたユニちゃんと何処からともなく刀を取り出したグロウさんが明らかにやる気満々なロボットの敵を無視してあからさまにやる気が無さそうな蒼いローブの人に襲い掛かった?!

しかもグロウさんは折れてた筈の腕で刀を強く握って振り回してるし!?

 

「華麗にブッ飛ばしてあげるわ!!」

 

「惨si滅re津」

 

『!?!?』

 

奇声を挙げながら黒い敵からの攻撃を謎の軌道で潜り抜けて蒼いローブの人に斬り掛かったグロウさん

そしてそれを援護しながらとても的確に蒼いローブの人の金的や頭を(金的7:頭3位の割合で)狙ってどんどん狙撃を加えていくユニちゃん

 

「「………………」」

 

『……………………(ふにゅぅ……)』

 

二人の急な奇行の影響からか、執拗に攻撃を加えている二人と、その二人から必死になって防御結界を張ったり転移魔法で回避したりしてる蒼いローブの人以外の全員は混乱の渦に包まれたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然黒い光を纏ったかと思えば、ベール様に匹敵するぐらい露出の激しい格好になって変身したユニと、(服が黒いから分かり難いけど)全身に薄っすらと黒い光を纏い続けてるグロウ

 

「「………………」」

 

『……………………(ふにゅぅ……)』

 

(え、えー……)

 

二人は急に大幅なパワーアップを果たして、犯罪組織の強敵らしき二人(二機?)を掻い潜ったかと思えば、そのまま奥に居る何処かで見たような気がする蒼いローブの男に襲い掛かっていった。

 

(え、ちょっ……なんでそっちに行くのよ?!)

 

あからさまにやる気がなさそうな奴よりも目の前で世紀末風味でヒャッハー的なやる気に満ちてるアイツ等から殺らないとコッチがヤバイじゃない?!

今は凄い形相で蒼いローブの男に襲い掛かってるのが予想外だったのか止まってるけど、そんなに時間ないわよこの状況っ!?

 

「ってオイコラトリック!!コイツ等はオレ様の獲物だ!!!勝手に手を出すんじゃネェ!!!!」

 

「アクッアククッ……アクッ?ワガ輩は幼女以外はどうでも良い!ウム!それだけだが?」

 

「チッ……等々イカれやがったかこのポンコツが!?」

 

『……………………』

 

(……意外と、時間が有りそうね)

 

目の前で漫才をやってる二人(?)の敵を見て、思ったよりも時間がありそうだと感じた私は、この現状を打破する為にネプ子達の救助を急ぐ事にした。

 

(今の内今の内っと……)

 


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