【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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ちょいとこの辺は滅茶苦茶かも知れません。


第四十八話

「っ……」

 

頭痛い。気持ち悪い……なんだ?質の悪い血でも飲んだか?

そう思って目を開けた矢先だった。

 

「アナザーさん?身体は大丈夫ですか?」

 

「え?それをハクが言うの?」

 

「ぶううううううううううううう!?!?!?!?」

 

なんと、そこには何故か、ハクのやつが居たのだった。しかも、膝枕されて…………オボロロロロロロロロロロロ

 

「まだ体調が悪いのなら、このままでも良いんですよ?良くなるまでずっと、膝を貸してあげますからね?」

 

「あ、そこはスルーされるんだ……」

 

(………………なんて、最悪な目覚めだよ)

 

ストレスのあまり、倒れそうだった。しかもこの女、よりにもよって俺の体調が良くなる(ように見える)までずっとこうしているつもりだ……

 

まあ、それは見ないフリをしてだ…………

 

「…………何故、お前がここにいる?いや、そもそもここはどこだ??」

 

確か、俺は変なロボットに一文字斬りされた筈だが……良く生きてたな。

 

「はい?もうかれこれ二日は前から一緒に居ますけど……忘れましたか?」

 

………………は?

 

「いや待て、それはおかしい。俺の記憶では確か、二日前はプラネテューヌの森で昼寝をしていた筈だ……お前に遭った覚えなど、微塵もない」

 

(一体、どうなってやがる……)

 

何があったのかを考えていた俺だったが……そんな俺に対して、ハクは更なる地雷を捩じ込んできた。

 

「そんなことを言われましても……もしや、二人きりで過ごしたあの暑い一時もお忘れですか?」

 

『え"』

 

「………………は?」

 

熱い一時?二人きり?なんだ?なんの冗談だそれは

真面目に身に覚えがないが、この女はそんなつまらん嘘は吐かない。非常に不快だし腑に落ちないが、熱い一時に相当するなにかが遭ったのは確かなのだろう。

 

そんな時、どうにかして何が遭ったのかを思い出そうと考え込んでいた俺の目に、近くに居たネプギアがハクに声をかける姿が目に映った。

 

「えーっと……ハクさん?熱い一時って一体……」

 

(ネプギア!良いぞ!もっと聞け!あわよくばこのままこの話をうやむやにして誤魔化してしまえ!)

 

|なんか色々と見覚えがないのも居る《そもそもアイエフ、コンパ、ネプギア、ユニ、ハク以外知らん》が、その辺はもうどうでもいい。

今はとにかく、この嫌な死亡フラグ(ゲイムギョウ界の海に沈めEND)を消し去るのが最優先だ。

 

「あぁ、その事ですか?それは、ルウィーの雪山での事でしてね――――」

 

『……………………』

 

「―――と、言う訳です。前に教会で説明しましたよね?」

 

…………まあ、そんな事だろうと思ったよ。

 

(しかし、雪山か……うん、まるで身に覚えがないな!)

 

取り敢えず、必要な事を聞くしかないだろう。

 

「そうか……悪いが、俺の記憶はラステイションで犯罪組織の連中を庇う腐れロボットに斬り捨てらr「は?アンタ、あの時の事を思い出したの!?」…………はあ?なにがだよ?幾ら暴走してても殺されかけた相手位は覚えてるぞ?」

 

「いえ、思いっきり忘れてましたよ……」

 

「忘れてたですねぇ……」

 

……………………訳が分からないよ。

 

「……まずは、お互いに情報を確認し合う事を優先しましょう?まず、私から―――」

 

そうして、ハクからの説明を聞いた俺が思ったのは、1つだけだ。

 

(…………ゲイムギョウ界って、なんなんだろうな……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ二日間の事をアナザーさんへ説明し終えた私は、膝から起き上がって血に胡座を掻いて座っている仏頂面をしたアナザーさんを見ながら、思えばこの二日は色々遭ったなと思うのでした。

 

「………………言いたい事は多々あるが、その辺はもう良い。次は俺が説明する番だな」

 

「はい……まあ、私達もそこまで分かってる訳じゃないんですけどね?」

 

取り敢えず、エルマさんが言う所の怪物をどうにかしないとゲイムギョウ界が不味いとだけ認識していますけど……ゲイムギョウ界って、普段は本当に平和なんですけどね…………

 

「まず、暴走してた影響からか俺の記憶は曖昧だが……ざっくり言えば、なんかあからさまに正義側っぽい見た目のロボに叩き斬られた」

 

「…………見た目はって所が気になるけど、良いわ。他になにか覚えてないの?」

 

(は、犯罪組織なのに正義っぽい見た目のロボットですか…………なんて言うか、複雑ですね)

 

ネプギアさんの目が輝いている気がしますけど、今はアナザーさんの話に集中しm「他か?なんか白っぽい混ぜ物が在った気がするが、良く覚えてねえな」…………えー

 

「ちょ……それだけ?他にこう、なんかないの?蛇と呼ばれてたーとか段ボールを被ってたとk「ない」最後まで聞きなさいよ!」

 

「そうは言うが、お前はアルコールで酔い潰れた後の記憶が有るのか?」

 

「アンタの暴走は酔っ払いと同じか!あと、私は潰れるまで飲んだりしないわよ!!」

 

「…………そうか?確か記憶が合っていれば、数年前のネプテューヌとの旅でネプテューヌの奇行に対してストレスでも溜まってたのか、ラステイションの町工場に併設されていた食堂――確か、パッセ、だったか?そんな名称の飲食店で潰れていたような覚えが「わー!!わー!!それ以上言ったらぶっ倒すわよ!?」…………何故だ」

 

ぶっ倒すと言いながらハリセンを片手に持ったアイエフさんに追い回されるアナザーさんですが、なんて言うか、変わってませんね。

最近は以前と違って少し酷い人になってたような気がしていたのですが、気の所為だったようです。

 

「…………楽しそうですね」

 

『!?』

 

(ちょっと、私も混ざろうかな……?)

 

あの中に混ざろうかと、私が考えた最中でした。

 

「…………あ」

 

『――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!』

 

エルマさんが、何かに気が付いたような反応を見せた直後、鼓膜を破壊するような凄まじい爆音が鳴り響いたのは―――

 

(耳が、痛いです)

 

「…………来た」

 

そう言って、エルマさんが指差した先には―――

 

『殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺!!!!!!!!』

 

「チッ……そうかいそうかい、アレを倒せって訳だよな?」

 

「……そう。本当はそこまで話す予定だったけど、亜空断層式隔離障壁が思ったより保たなかったみたいね」

 

―――なんと、お外で暴走していたアナザーさんが殺し合っていた怪物さんが、右腕を無くした状態で立っていたのでした。

 

「それで?アレの弱点は『殺!!』ってあぶ、あぶなっ!?」

 

「……悪いけど、その辺は分からないの。取り敢えずこの結界の内部でなら、外よりは弱くなってる筈だから…………」

 

「『殺!』あぶ!?『殺!』あほ『殺!』うか!『殺殺!』貴様!」

 

そして、矢鱈と重点的に狙われるアナザーさん。

なにかしたのでしょうか?これでもかと言わんばかりにアナザーさんだけが狙われています。

 

『殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺!!!!』

 

「だああああ!!兎に角!俺が囮になってるからお前らは最大出力で必殺技(エグゼドライブ)の用意でもしとけ!!」

 

…………まあ、それはさておき

アナザーさんが言うように、暫くはアナザーさんに囮になって貰って、私達は必殺技(エグゼドライブ)の準備をするとしましょう。

 

……………………あ、そう言えば私、そもそもエグゼドライブは持ってないんでした!?




…………ふぅ

え?無理矢理?……ごめんなさい。面倒臭かったんです。

取り敢えず、この章も残すところ3話(多分)です。では、また今度!

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