【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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今回は、前回の時系列の少し前のハク視点から気絶した(させられた)アナザーを除け者にして説明聞く話しです。


第四十六話

何処となく懐かしい、白い光が満ちている草原のような場所

そこで私は今、燃えている誰かを莫大なシェアエナジーを物質化して創った鎖で拘束して引き摺っている女の子の案内で、何処かへと向かっています。

 

「……こっち…………」

 

「一体、何処に向かっているんでしょうか…?」

 

「さあ?その内分かるんじゃない?」

 

「コンパ、ユニの言う通りよ……ここの女神候補生の件もあるんだから、こんな何処ともわからない場所で彷徨ってる場合じゃないわ」

 

「ええ、本当なら今直ぐにでも女神候補生の方を救助しに行くべきですけれど……その結果として迷子になって出られなくなっては救助しになんて行けませんからね」

 

実際、この場所に何処となく懐かしいと感じてはいますけど、私はこの場所を知りません。

下手に動くとそのまま遭難して脱出に時間がかかる可能性は非常に高い訳で……そのぐらいなら、先住民(?)らしき女の子に道案内をお願いしていた方がマシと言うものです。

 

『………………………』

 

それから、暫くの間歩き続けた後です。

 

「「おかえり!(ぴょいーんぴょいーん)」」

 

「……ん、帰った」

 

なんとそこには、双子のようにそっくりな茶髪の女の子達が何故かあるベッドの上で跳び跳ねていたのです。まるでカンガルーのように

 

「ねえねえ!そのボーッ!って燃えてるのなに!?」

 

「なぁに?(はてな)」

 

「…これ、人……?」

 

「ちょ…!?」

 

可愛らしく小首を傾げながら聞いて来る双子の女の子に対して、黒い髪の女の子は、燃えている誰かを指し示して、端的にそう説明してしまいました。

大分ショッキングな光景ではあるので、出来ればなるべく誤魔化してお茶を濁したかったのですが……大丈夫でしょうか?

 

「ええ!?ちょっと!それ大丈夫なのかな!?ロムちゃん!」

 

「うん、大丈夫?(はらはら)」

 

「……問題、ない……」

 

(…………大丈夫そうですね。意外と)

 

大丈夫そうですね。色んな意味で

トラウマにならないか心配していたんですけど、安心しました。

 

(……髪が長い方の女の子が短い方の女の子へ向けてロムちゃんと言ってましたけど……もしかして……?)

 

そう思った私は、髪の長い女の子へと声を掛けてみる事にしました。

 

「あの、ひょっとしてルウィーの女神候補生の…?」

 

「うん。わたし達がルウィーが誇る双子の女神。ラムちゃんロムちゃんとはわたし達のことよ!」

 

「……(こくこく)」

 

『……え/わー、かわいいなー!』

 

もしかしたらと思えば、案の定、教会で救助依頼を請けた女神候補生のロムさんラムさんのお二人でした。

……まあ、ドヤ顔で名乗りを挙げたお二人ですが、ネプギアさん達もここまで幼いとは思っても居なかったのか、凄く意外そうな顔をしています……かく言う私もここまで精神面が幼いとは思ってもみませんでしたけれど

 

「やっぱりそうですか……私達は教会からお二人の救助を依頼された者です…………無事でよかった」

 

「当然でしょう?だってわたし達、さいきょーだもの!」

 

そんな話しの最中でした。

 

「……んしょ、んしょ…………」

 

私達をここまで案内してくれた女の子が何時の間にかボロボロのジャージ姿からピンクのスーツとメガネに着替えて、恐らくシェアエナジーで出来たのだろう黒板を引っ張って来たのは……

 

「あの、なにw「静粛に…」ア、ハイ」

 

「……集合………これから授業を始めます……」

 

ネプギアさんの声を跳ね除けて、そのまま私達の目の前にまで黒板を引っ張って来た女の子は、右手にチョークを持って、宣言通り説明を始めました。

 

「まず、質問…ある?」

 

「あ、じゃあ!ここは一体何処なんですか?そして、貴女は一体誰なんでしょうか?」

 

「…まず…わたしはエルマ……ルウィーの…………天使?「はい?天使ってなn」シャラップ「ア、ハイ」……天使兼、女神の従者……」

 

まず初めに、手を挙げたのはネプギアさんでした。

ネプギアさんが多分私達の殆どが知りたいだろう事を質問すると、女の子―――エルマさんは、ちょっとよく分からない事を言い出しました。天使ってなんでしょうか?

 

しかし、そんな疑問も、この後の答えで一気に吹き飛ぶのでした。

 

「………次、ここは…ルウィーのシェアの内部」

 

『……………………はい?』

 

……え?え?……シェアって中に入れたんでしょうか?

 

「いや、シェアの中とか言われても……」

 

「話がよくわからないです。もう少し分かりやすく説明して欲しいです」

 

「私も、アイエフさん達に同意です。もう少し詳しく説明していただけませんか?」

 

「……分かった」

 

私達の抗議に対して頷いてくれたエルマさんは、少し思考を整理するようにまた黙りだすと……

 

「……………………一定範囲内を特殊な結界で世界から隔離した後、この次元と何処かの次元の間に存在している緩衝地帯である次元の狭間に廃棄を前提にしてその隔離した空間を置き直して出入り口の管理者権限をゲイムキャラとわたしのふたr『ストーーーップ!!』…………今度は、なに?」

 

…………詳しい説明をしてくれていたのですけれど……アイエフさん達にストップをかけられてしまいました。

一体、なにがダメだったのでしょうか……?

 

「いや、細か過ぎるから……詳しい原理とかは本当にいいから……」

 

「あ、アタマがクラクラするですぅ……」

 

「すぅ……すぅ……」

 

「「…………ああ/あ~……」」

 

そこには、難しい説明だったのか、頭を抱えてフラフラしているコンパさんと眠ってしまっているRED.さんとロムさんラムさんが居ました。

 

「…………次元の外側を街に、次元を家に例えると、一軒家の中にあった部屋を庭に移築したようなもの…………以上、他」

 

「な、なるほどです」

 

「…………」

 

(……まあ、魔法を専門に研究しないなら聞いても仕方ないですよね……多分)

 

固有能力の制御の為とは言え、魔法もそれなりに嗜んできた身としては悲しくもありますけれど……彼女とは後でじっくりとお話しするとして

 

「では、膨大なシェアを消費して、何故このような大掛かりな事をしたのでしょうか?」

 

「あ、それアタシも気になってたのよね」

 

「私も……体感的なここのシェアエナジーの密度からして、ルウィーだけではこの結界の維持なら兎も角、発動までは賄えませんよね?」

 

今は、この博麗大結界……基、特殊な異界を造り上げる程の結界が何故在るのか……その意義を問うとしましょう。

 

(本当なら、目の前で鎖に縛られ相変わらず燃え盛っている方の救助を優先すべきかもしれませんけれど、どう考えても手遅れですし…………それに、私が救助しようとすると寧ろトドメ差しちゃいそうですし…………)

 

「…………それは―――次回に続く」

 

『ズゴーーーーーー!?!?』

 

…………あ、次回に続くんですね……次回って何でしょうか?




……はい。残りは次回をお待ちください。
大丈夫大丈夫……結界に対しては終わらせますから……『結界に関しては』

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