【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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緊急告知
番外編及びに設定は、番外編が増えて来た為別の場所に投稿しました。もしも読めないとかがあったら、本日の朝8時までには対応します。


第四十五話

「う、んん……」

 

「ここは……」

 

一体、どれだけの間意識を失っていたのでしょうか?

何故か白い輪に吸い込まれてから目が覚めたら、目の前に広がるとっても綺麗な懐かしい景色を前に、私は今の状況を考える訳ですけれど……あれ?そう言えば、なんでこんなに焦げ臭いんでしょうか?

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!』

 

「って、なんでこんなに炎が燃え盛ってるんですか!?!?だ、大至急お水を用意しないと……!?」

 

「た、大変!一体誰がこんな酷い事をしたのよ?!」

 

(焦げ臭いって言うか燃えてる?!なんか凄い勢いで燃え盛ってますよ!?!?)

 

私が焦げ臭いと思って振り返ると、そこでは白い炎がボーボーと燃えて誰かを燃やし尽くしていました。

それは確かに焦げ臭い訳ですよね!?と言うか、一体誰が燃やされてるんでしょうか?!

えーっと、アイエフさんもコンパさんも無事ですし、ユニちゃんも無事、RED.さんも無事……と言うより、何故か炎の近くで踊ってますし、ハクさんは慌てて魔法を使おうと……って、魔法陣から凄い勢いで光線が飛んでいって燃えてる誰かを吹っ飛ばしました!?なにやってるんですかあの人!?

 

「ちょっとハク?!」

 

「あう、間違えちゃいました!?えっとえっとえっとえっと……こうしてこうして……あぁ!?!?」

 

「ちょ、危ない?!アタシを殺す気!?」

 

「ご、ごめんなさーい!!」

 

(うわー……)

 

更に、うっかりビームを放って慌てたハクさんは、幾つかの魔法陣を同時に展開して今も燃えてる誰かに照準を合わせてるんですけど、その殆どは明後日の方に飛んでいって、その内の一発はユニちゃんに目掛けて飛んでいっています。

しかも、出てるものの殆どは水じゃなくって光や炎ばっかりだし……

 

「変ですね……私は確かに水の魔法を使ってるのに……」

 

「いや、もう良いから……後は私が「……もう止めて、無駄よ」……誰?!」

 

(…………女の子?)

 

そして、そんなハクさんを止めて自分が水の魔法を使おうとしたアイエフさんを止めたのは、大体、変身前のお姉ちゃんと同じぐらいの年齢で、ボロボロなピンクのジャージを纏った黒髪の女の子でした。

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!』

 

「説明なら……こっち」

 

「えっちょ……ああもう!行くわよ!ネプギア!?」

 

「え?あ、はい」

 

そう言って、アイエフさんを止めた女の子は、床(?)を転がり回っていた誰か(しかも、結構な時間を燃え続けてるのにまだ叫んでる)を、高密度のシェアエナジーを物質化して創った耐熱合金(?)の鎖で縛って引き摺りながらそのまま何処かへと行ってしまうのでした。

 

(…………けど、なんであんなに燃えてるのにまだ生きてるんでしょうか?あの人)

 

そしてそもそも、一体誰があんなに燃えてるんでしょうか…………?

 

そんな疑問を抱えながら、私達はどんどん先に行く女の子を追って歩くのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!』

 

(熱い暑い厚いアツイ!?!?)

 

覚醒した直後、なにか良く分からないものに触れた瞬間から、この灼熱の痛みは始まっていた。

俺はいきなり全身を焔で焼かれていて、何処かが溶け落ちた感触こそないが、全身を激痛が苛み続ける。

 

【器の損耗率:10%と判定、■■の■との適合率:90%より30%にまで低下……■■の■との適合率低下に伴い、■なる■へのアクセス権限を喪失】

 

【あっちゃー、やっぱりこの程度の出力じゃダメね。オレ(アタシ)が剥がれていってるし……】

 

(五月蝿い邪魔だ消え失せろ!暑い厚い熱いアツイあつい?!?!焼け落ちる爛れ落とす!?)

 

耳など、既に焼き潰れているだろうと認識していたが、それでも尚、何処からか聞こえてくる機械的な声と、何時も何時も、頭が痛い時に限ってノイズ混じりに聴こえていた良く分からない幻聴が聴こえるが、今はとても、それ処ではない。

そもそも、今現在、俺の意識が声だけでも認識している時点でかなりおかしな状況なのだが、何故、俺はまだ生きている?

俺は、確かに吸血鬼の系統ではあるが、それでも連中程の馬鹿げた不死性はない。精々が、人間よりも傷の治りが早い程度だ。

今こうして、激痛の中で思考が出来ているのも、何故か俺が生きていると言う事に加え、何時も何時も狂乱に呑ませて暴れまわっている時に(全力を出す時はあまり意味がなかったが)少しでも制御しようとして積んだ並列思考の鍛練の賜物でしかない。

 

なのに、何故、俺は焔に包まれても生きている?解らない。理解不能だ。

 

【くすくす、はーい。まあ、必要なだけの■■はあげたのだから、後は芽吹くのを待つだけよね~?】

 

【適合率:20%にダウン、器の損耗率:30%に増加、以降のシステム維持に必要なエネルギーが焼失、システムの凍結と保護を最優先、■■の●の■■▲まで、本機構は停止します】

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!!!!!』

 

そうして、機械的な音声と謎の幻聴が訳の分からない事を言って、それ以降に沈黙すると同時に、俺を焼く焔は更に勢いを増して行った。

 

それから暫くの時を神代の伝説に聞く煉獄の焔に焼かれるような激痛に蝕まれ、全身の感覚も殆どが死滅した時だった。

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"……………』

 

唐突に、俺を焼き尽くしていた焔が消え去り、感覚が死滅しても尚、感じていた激痛が完全に消え去った。

 

「……ぎ"、あ"あ"…………」

 

「――、――――!?」

 

痛みの残滓を堪えて目を開くが、ダメージが相当甚大だった影響からか目が開かない。

 

「あ"、あ"あ"ぁ"あ"ぁ"??」

 

そうして、全身を蝕む痛みの残滓を堪えて目を開き続け、眼前のボヤけた物体を映し続けると…………

 

「皆さん!アナザーさんが目をさまs「が"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"!?!?」って危ない!?」

 

「ガフッ!?!?」

 

「………………あ」

 

そこに在ったのは、矢鱈と寒気がする白い山と銀色の糸だった。

思わず条件反射で振り払おうとしたが、その直ぐ後に死滅した感覚でも分かるような強い力で頭を掴まれ、そのまま元の場所(不快な場所)に叩き付けられるようにして連れ戻されたのだった。

 

「と、とにかく!まだまだダメージは消えていないのですから安静にしていてください!」

 

「ガァ!?!?!?!?」

 

そのまま、何故か頚を締め上げられた俺は、もう一度深い眠りに(強制的に)就かされるのだった。




これから暫くですが、『ドラゴンボールC』を執筆しているMHVさんに協力してもらって主に序章~第一章の内容を加筆修正していきます……あ、ストーリーそのものが変わる訳じゃないですよ?ただ、足りなかった部分を増やしたり、逆に探して見付けた可笑しな部分を修正したりしかしません。
なので、更新は暫く無理……だと思います。

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