【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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ゲイムキャラについてはそんなに原作から離れてないんで飛ばしています。予めご了承ください。


第三話 改善後

ギルド:プラネテューヌ支部内

 

「………ふぅ、報告完了っと」

 

バーチャフォレストから気絶したネプギアを連れてプラネテューヌに帰還したアイエフは、ネガティブな空気を纏っているネプギアをコンパに任せて教会へ連れて行って貰い、1人ギルドでクエスト達成の報告をしていた。

 

「今回のクエストでアイツが意外と近くにいる事がハッキリしたわね………この三年間、一体何やってるんだか」

 

そう言いながらギルドを出たアイエフは、ネプギア達との合流場所に向かう道中で1人呟く。

 

「………まぁ、今はその事よりもゲイムキャラの方が重要か……なんか、その道中でばったり会いそうな気はするけど」

 

そもそも、アイエフがギルドの報告を1人でしていたのには理由があった。

イストワールがネプギア救出成功の後にネプギア達へ語っていたゲイムキャラの居場所がようやく判明したのだ。

 

なんでも、プラネテューヌのゲイムキャラは非常に気紛れな性格らしく、長期間一か所に留まる事無くプラネテューヌ各地を転々としているので犯罪組織もこの三年間で一度も捕捉出来なかったとかで現時点では無事なのだが………ゲイムキャラは現在地を報告をすると言った思考も無いようで、教会側まで居場所を知る者が居ないと言う事態に陥っていたらしい。正直、プラネテューヌらしいゲイムキャラだと思った。

 

らしいと言うのは、アイエフ達諜報員の仕事は対犯罪組織班として全員組み込まれており、ゲイムキャラの居場所捜索にはイストワールが行方不明のアナザー(最大戦力)捜索を隠れ蓑にして同時進行で極秘裏に進めていた為に詳しい事は殆ど知らないのだ。

 

「ネプギアは精神状態が不安定だし、アナザーはアナザーで行方不明で音信不通だし………半吸血鬼(ダンピール)組合は数少ないマジェコンユーザーになってない正常な戦力だけど街の防衛戦力としては外せない……と言うか、プラネテューヌ防衛戦の際かネプ子の言う事以外聴きそうにもないから酷く扱い難い……ギルドの上級冒険者はマジェコン漬けで殆ど働かないし中堅以下の冒険者は戦力としたら不安が多い」

 

これまで、アイエフは現時点までのプラネテューヌの戦力と勢力図を頭に描きこれからどうすればネプテューヌ達を助けられるか考えていた。

そもそも本来ならプラネテューヌには女神であるネプテューヌを筆頭に大きな勢力や個人戦力が多数あり、シェアの量こそ四ヵ国一少ないが、単純な戦力比で言えばルウィーを除いた国2つと同時に戦争しても勝てない戦争になる事は殆ど無いのだ。ただ、今代に到るまでの女神達の様々な方針から結局一度も本気で戦争する事は無かっただけで………

 

しかし、犯罪組織が台頭してからは何処も彼処もガタガタで、最悪の事態である首都陥落は熱心な人間の首都防衛部隊やうっかりネプテューヌが防衛戦だけ頑張ってと言う歴代女神からのお願いを解除し忘れてとっ捕まっている為に継続している半吸血鬼(ダンピール)組合の首都防衛隊により防がれているが、冒険者達を筆頭にした一部の戦力のマジェコンユーザー化が主な要因でモンスター退治に手が回らないでいる。

 

その結果、幾つかの村が壊滅に追い遣られ、生き残った難民達が中規模以上の街に集まり出来たスラムから治安も悪化の一途を辿る事態に陥り、治安の悪化から生活の苦を忘れようとマジェコンユーザーが増える悪循環が発生している。

それらを解決する為に救出したネプギアのリハビリに力を入れる事になったが、今回のネガティブなネプギアの姿を見てある決心をしていた。

 

「結局の所、私が頑張るしかなさそうね。変身も出来ないぐらい精神的なトラウマを受けてるあの子を無理に戦わせて死なれたらとうとうこの国も終わりでしょうし………」

 

一通りの考察を終えたアイエフは、コンパとネプギアを連れてゲイムキャラの現在地であるバーチャフォレスト奥地へ向かって行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ネプギア視点で凹む―――

同刻、プラネテューヌ教会

 

 

「はぁ……」

 

(憂鬱です……)

 

バーチャフォレストで無数の残骸を見て、ふっと意識が飛んでいくような感覚を覚えてからどれだけの時間が経ったのか……

何時の間にかプラネタワー(プラネテューヌ教会)の最上階に在る自分の部屋で目覚めた私は、ベットの上で膝を抱えながら蹲って、こんな調子でお姉ちゃんを助けられるのかと独り黄昏ているのでした。

 

「スライヌが合体して、アイエフさんに促されるまま変身しようとしても失敗して……挙げ句の果てに気絶………ははは………………」

 

()()()()分からないけど、変身は出来ないし……スライヌには鼻で笑われるし…………挙げ句に気絶するし…………

 

「……こんな事で……お姉ちゃんを助けられるのかな……?」

 

でも、私が助けないと……私が、三年前に()()()()()()()()()()から、こんな事になったのに………………

 

「ううん……頑張らないと…私が、お姉ちゃんを助けるんだから…………!!」

 

(…………でも、私なんかにそんな事が出来るの……?)

 

「ギアちゃん!アイちゃんが帰って来たので、ゲームキャラさんの所に行くですよー?」

 

「あ、はい!今行きます!」

 

…………きっと、ゲームキャラさんから力を借りれば、お姉ちゃんだって助けられる……よね?

 

こうして、私達は、いーすんさんから聞いたゲームキャラさんの今の居場所――バーチャフォレスト深部へと向かうのでした。




結構なやっつけだけど、今日の三時から頑張ったらこうなった。反省は………結構してる。
もしもまずいようなら活動報告内に枠を作るのでそこに入れてくれると助かります。多分、長くなるので
………御意見・ご要望があれば感想内に放り込んでくれると嬉しいですねぇ。因みに、1500字で切ったのはキリが良いからだったりします。他のは大体1000字ぐらいですし
今後、気になる所があれば加筆修正するのでご了承ください。

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