【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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前回の続きです。なお、何故かコメディ色が強くなりました。
…………ハクとアナザーって会話をさせると何故かコントになっちゃうんですよね。なんででしょう?


第三十四話

その光景は、まるで地獄のようでした。

 

「ハハ…ハハハハ……ハハハハハハッハハハハハハハハハハハッハハハハハッハハハハハッ!!!!」

 

「アガッ!?aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa?!?!」

 

「何をs「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」グチャ」

 

「や、やめ「gyaはっ」ああああああああああああああああああああああああああ!?!?」

 

「あ、あいちゃん……」

 

「だ、大丈夫よコンパ……多分」

 

アナザーさんがキレてしまった事で、名も知らない吸血鬼(ヴァンパイア)の方達は弱い方程その身を狂気に犯され、普段以上の力を仲間と思われる方に振るいながらも自壊し、更にその自壊した方の血を浴びた方が狂気に呑まれ、恐らくは本来の力も弱くなかったのだろう、過剰な強化を施された力を持って周囲の味方だった人物を襲い、嬲り、貪りながら自壊して逝くと………………分かってはいましたが、相変わらず悪辣な戦い方ですね。もう少しなんとかならないのでしょうか?…………いいえ、なんとかするのがわたしの使命でしたね。では、やりましょうか

 

「…………」

 

「「「…………はい?」」」

 

…………これは、仕方ないですよね?見過ごせませんよね?やり過ぎですよね?じゃあ、止めましょうか

 

「ハハハハハハハハハハハハッハハハハハハハハハハハッハハハハハッハハハハハッ!!!!」

 

「落ち着いてください!!!!」

 

「ハハhガフッ!?!?」

 

『ええぇぇええ!?』

 

そしてわたしは自力で縄を焼き切り、愛用の大剣(魔討煌天の剣)を真横にフルスイング(あ、勿論腹の部分ですよ?)する事で、アナザーさんを吹き飛ばしたのでした。

 

「全く、虐殺はいけませんよ?まずは話し合いをするのが大事です。さ、投降を呼びk「ザケンナアアアアアアアアアァァァアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」…………あら?」

 

(…………えーっと、ひょっとして地雷踏んじゃいました?)

 

わたしは、起き上がって早々に先程よりも更に怒り狂ったアナザーさんを見て、選択肢をミスしたような気がしてしまいましたが……まあ、失敗は誰にでもありますよね。次に活かすとしましょう。

 

「あぁ、煩わしい!!だからお前と一緒にいるのはッ―――とにかく!邪魔すんな腐れ女神がああアアああアアァぁァ!!!!」

 

「だからと言ってなんでもかんでも暴力で解決するものではありません。せめて投降を呼びかけないとダメに決まっているでしょう?」

 

わたしとしては、出来る事なら吸血鬼(ヴァンパイア)の方も更生して真っ当に生きて欲しいと思っていますし、そもそも無暗に殺戮を行うものではありません。

話し合いで解決できるならそれに越した事はありませんし、それ以前の問題としてわたしとユニさんはともかく、気絶したネプギアさんと人間(庇護の対象)であるアイエフさん達が危険過ぎます。

 

「知るかそんなもん!!虫けら(下等種族)に会話?!やる訳ねえだろバカかテメェはああアあアアああァぁぁアぁぁあァ!!!!」

 

「もう!何で毎回こうなるんですか?とにかく、早く落ち着いてくださいね?起動(セット)!!」

 

けれど、怒り狂って普段は粒子にしてしまってある肉斬り包丁を物質化して暴れ出しているアナザーさんには通じそうにもありませんし…………ハァ

 

完遂(コンプリート)!さあ!何処からでも掛かって来なさいな!!」

 

「GAAAAああAアアアAAAaaaaアアアAAAAA!!!!」

 

そうして、変身したわたしと全力を解放したアナザーさんは互いに獲物を構え、その力をぶつけ合うのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………どうしよう。失敗だったかも)

 

「そこ!」

 

「ギャハッ!GYAHAHAHAははハハハハハhはハハhはははははは!!」

 

ドッカンドッカンとぶつかり合う2人を見て、ここがルウィーの雪山の奥地で良かったと……もっと言えば、比較的頑丈な吸血鬼の集落で良かったと、私は目の前で行われている上位の危険種や女神同士の戦いに匹敵する大喧嘩(?)を見て、未だに縛られてる所為で最近キリキリ痛み出した胃を押さえる事も出来ずに悶えていた。

幸いと言おうか、アナザーが大暴れした影響で吸血鬼(ヴァンパイア)達はその辺で死体になってたり逃げ出したりしたから襲われる心配は無いし、ハクも私達に被害が出ないように少し離れて戦ってくれてる。そこはいいのよ?

 

けど…………

 

「SI殺mur滅derde死ath!!」

 

「まだです。貴方は全力=理性がないのが最大の強みだと言いましたが、わたしから言わせれば、理性がないのは最大の欠点です」

 

「せめて縄を切ってから暴れてくれない!?いや本当に!?」

 

そう、今もなお、私達の両手を縛っているワイヤー入りロープ(なんでアイツ等こんなもの持ってるのよ!?)は、その拘束力を損なってはいなかった。

どう言う訳か、ハクはあっさりとその拘束から逃れて目の前の惨状を生み出しているが…………少なくとも、私にはこの拘束を引き千切る事が出来そうにない。(なお、アナザーの奴は力尽くで引き千切っていた。正直、どれだけ人間に見えても生物としての規格が違うと思ったわ)

 

「ぐぬぬ……こん、のおおぉぉ!!!!」

 

「ゆにちゃん!ファイトです!」

 

(……まあ、ユニも引き千切れてないから、生物としての格云々以前に単純に力が足りてないだけなんでしょうけど)

 

しかし、変身したユニでさえも引き千切れないとは思わなかった。今もなお、腕のロープを引き千切ろうと力を籠めるユニだったが、ロープは軋む事こそあっても、引き千切る所にまでは到底届きそうもない。

そして、私達がロープを外せずに足掻いている内に、最悪の事態は直ぐそこまで迫っていた。

 

ドドドドドドドドドドドドドドドド――――

 

「ちょ!?ヤバイ!これはホントにヤバイよ!?!?」

 

「ぐぎぎぎぎ……ぬ、あああああああああ……!!」

 

「ゆにちゃん、急いでくださいです!雪崩が、雪崩が来るですぅ!?!?」

 

(…………ああ、もう、無理かもしれないわ)

 

――――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!

 

そう、雪崩れよ!あれだけ大きな衝撃を雪山で撒き散らしてれば当然かもしれないけど、私達からしたら堪ったもんじゃないわよ!?

ちょっ、どうするのよこれ!?せめて両手が使えればどうにかなるかもしれないけど、両手を縛られてる現状だと死ぬわよ?!確実に!!??

 

そんな時だった。

 

『…………』

 

『はい?(あいたァ!?)』

 

私達の両腕を拘束していた縄が、何故か急に外れたのだ。

 

「ちょ、どう言う事よこれ!?」

 

「と、とにかく、急いでここから避難するです!細かい事は後で考えるです!」

 

「逃げろ~!!」

 

(色々と急な展開で訳が分からないけど、確かにコンパの言う通りね……えっと、取り敢えず気絶してるネプギアを背負ってと)

 

色々と訳が分からないけど、とにかくチャンスよ。早い所こんな地獄から避難して、温かいコーヒーでも飲みましょうか………………

 

こうして私達は、雪崩が発生してもお構いなしで空を飛び、大乱闘を繰り広げながら大暴れしてる2人を放置して、全速力で下山した。

途中ヤバイ所もあったけど、変身したユニにビームをブッパして貰ってギリギリまで塞き止めて貰う事でどうにかしたし、アナザー達についてはハクとメアドの交換を済まてるからそっちに連絡は入れられる。今はとにかく……

 

「「「「避難する(わよ/です/のよ/のだ)!!!!」」」」




…………ふう

あ、すみませんけど、設定の追加は次回投降後と言う事で……このお話が投稿された日から二日程、所用で朝からネット環境がある場所に居ませんので

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