【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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やはり、話が全くと言っていいほど進まない。
…………何故?


第二十四話

…………現在、俺は黒っぽいのに何故か豪奢だと感じるラステイションの説教部屋(懺悔室はなんか嫌)に居る。

何故か?……決まってるだろうそんなもの

 

「まったく!前にも人の……特に、女の子の部屋に入る時は必ずノックをしなさいって言ったわよね?」

 

「いや、ノックはしたぞ?声もかけたし「黙らっしゃい!!」…………」

 

「そうですよ?あなざーさん!ちゃんと反省するです!」

 

…………コンパとアイエフに説教されてるからだよ。

確かに、ネプギアにはちょっと悪い事したかなとは思うが……何故興味が無いものを見せられてこんなに長い時間をクドクドと説教部屋に押し込まれて説教なぞされねばならんのか…………と言うか、確かに女神だけあって整ってはいるが、幾らなんでもこの歳(415)にもなって10代(ガキ)相手に発情する程色に呆けてはいない。

人間的に例えるなら、幾らキレイでも可愛くても2歳のガキ相手に発情するのかって話だ。もう少し成長して(歳喰って)から出直して来い。

 

………………いや、そう言えば前にルウィーには7歳か8歳辺りの容姿をした女神候補生や同じぐらいの人間のガキ相手に発情のような反応をしている変態(ロリコン)が大勢居るとか噂で聞いたような………………?

 

「聞いてるですか?」

 

「あーはいはい。聞いてるよっと……と言うか、こんな時間があるなら鍛錬の一つでもしてた方が建設的だと思うが…………」

 

『なにか言った/いましたか?』

 

「なんでもない…………ハァ」

 

これは、相当長引きそうだった。

…………本当に、何故こんな無意味な時間を過ごす破目になっているのだろうか?

 

(…………(吸血鬼)ネプテューヌ(女神)と違って、お前ら(人間)は有限なのだろう?なのに何故、こんな無意味な時間の使い方が出来る?……有限だからこそ、時間は有効に使うべきだろうに)

 

「今度からちゃんとドアを開ける前はノックをしてから了解を取って入る事!良いわね?」

 

「後、声を掛けるのも忘れちゃダメですよ!」

 

「はいはい…………ハァ(訳が分からん)」

 

本当に、勘弁して欲しいと心の底から思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

教会の最上階にあるアタシの部屋にまで聞こえるすごく大きな悲鳴を聞いたアタシは、悲鳴の中心らしき現場に急行したんだけど…………

 

「…………ここ、ネプギアの部屋よね?」

 

現場は、グロウから聞かされてなんとなく(なんとなくよ!なんとなく!)憶えてたネプギアの部屋だった。正直、結構気まずい。

ここはお姉ちゃんの教会なんだから本当なら気にする事なんてないんでしょうけど…………

 

「合わせる顔があるの?あんなに大見得切ったのに?」

 

…………ムリムリムリムリ!会える訳ないじゃない!!ネプギアが頑張ってあんなの(イヴェルト)相手に稼いでくれた時間を、油断して不意討ち喰らって無駄にしたのよ?アタシ

 

「…………でも、あの悲鳴はネプギアのじゃないかもしれないし……うん、きっと偶然違う人が入っちゃって、クモか何かでも見ちゃって悲鳴を上げちゃったかもしれないのよね?」

 

……でも、ほんとにネプギア達が居たらヤだし…………って!?

 

「あーもう!どうしてアタシがここでこんなに悩まないといけないのよ!!こうなったr『ユニちゃん?居るの……?』……………………………」

 

…………居た?!居たの?!?!こうなったら最終手段、居ないフリを―――

 

『……えっと、そこに居るんならだけど、少し、相談に乗ってくれないかな?』

 

「え…ええ、いいけど」

 

…………しまったああああ!!うっかり反応しちゃった!?ヤバイ……これ、もう居ないフリとか無理があり過ぎるじゃない!?!?

もう、こうなったらヤケよ!女は度胸!気まずいとか言う前に、借りを返すと思って相談にぐらい乗ってあげようじゃないの!!

 

こうして、覚悟を決めたアタシはネプギアがいる教会の一室に突入したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ここは相変わらず暗くてジメジメしてるね」

 

やあ、画面の前の諸君、久々に登場した神宮寺ケイだ。

今ボクは、教会の地下に巧妙に隠された地下室に居る。

 

その地下室は、ボクが数年前にノワールに誘われて教祖を始める前に造られ、以後はグロウとノワール以外の許可を持たない人物は基本的に存在さえ知らされず立ち入りも禁止のエリアに指定された訳だが…………ん?なんでボクがそんな部屋に居て、そもそも場所を知ってるのかって?

そこはまあ、禁則事項とさせて貰おうか………………とてもじゃないけど話せたものじゃないし(ボソッ)

 

……わかったわかった、じゃあ、せめてなんで居るかって部分は教えてあげよう。

……………………グロウの目撃情報がこの辺りで出たからだよ。凹んでもいいかな?良いよね?ぶっちゃけると、こうして強引にでもテンションを保ってないと死にそう。憂鬱で

 

憂鬱になるのに何で態々グロウを探してるのかを詳しく言えば、あの仕事中毒の権化が今日と明日にしなければいけない最低限度の仕事を超特急で片付けて、急に一日有休を捻じ込んだからだ。

……いや、それは別に良いんだよ?良いんだけど………………

 

あまりにも急過ぎたからなのか、今は教会中がてんやわんやの大騒ぎさ……職員の半分が(終わってないのに)仕事を投げ出して【グロウの状態を知ろうの会】を開いた所為でね!て言うか、キミ達はグロウを目標にしたいんならせめて自分の仕事を片付けてからそんなふざけた会議を開いてくれないかな?いやほんと……お陰で、ボクに回って来る仕事が天変地異みたいな量になったじゃないか

 

(…………まあ、そんな怖い事はとてもじゃないけど言えないんだけどね)

 

罷り間違って彼ら(グロウファンクラブ会員)にそんな事を言ったら最後、間違いなく呪い殺されかねないし

 

実際、(何をしてたのか詳しくは知らないけど)グロウを慕う美女美少女目当てに適当な気持ちで入会して強引なナンパをしてたとある『元』男性会員数人は全裸で全身の毛を毟られて公共の通路に吊るされ、去勢されてた挙句に過去の不正や浮気話に恥ずかしい過去等の諸々まで詳細にネットに晒され、同様の内容をその身体に彫り込まれてて社会的にも男性的にも仕事的にも家庭的にも永遠に再起不能にされてたし(因みに、未だに時折ネプッターやブログで晒されては巧妙に可哀想とかの気持ちを潰して再度再起不能にさせられてるよ)

 

そんな連中に喧嘩を売るとか、実質自殺みたいなものだね。ボクは御免被る。

 

 

そんな事を考えていると、何時の間にか目的地に着いていた。

 

『100、101、102、103…………』

 

(…………やっぱり、ここだったんだね)

 

…………これは酷い。

そう表現する他無いぐらい、ボクの目に映った光景は、酷いものだった。

 

(変態も大概にして欲しいんだけど…………ノワール、マジで早く帰って来てくれないかな)

 

「111、112、113、114、115…………」

 

そこには、何故か上半身が裸な上に片手の親指一本で倒立腕立てをしながら、他の余った手足を使って作文用紙になにかを素早く書き込んでいる変態(グロウ)の姿があった。

しかもおぞましい事に、作文用紙の中に書かれた文字は無駄に丁寧な上にきっちり枠内に収められ、別々の文字を三枚同時に書いているのに普通に文章として成立している。正直言って、人間技じゃない。

 

「……………………」(ドン引き)

 

「122、123、124、12g……む?神宮寺教祖か、何か用かね?」

 

余りにも酷過ぎる光景に、思わず後退りしたボクの足音や気配を察知したのか、倒立腕立ての姿勢だけは絶対に崩さないが、こちらに気が付いたらしいグロウが声をかけてきた。

 

「いや、何か用か?じゃないよ。君が急に「いやなに、些か早急に有休を捩じ込んだのは申し訳なくも思うのだが、私はこれより反省文を書かねばならないのでね。少々忙しい。余程の緊急事態でなくば後に回して貰いたい」…………いや、聞けよ」

 

最後まで言い切る前に強引に話をぶった斬り、再度倒立腕立てを再開してしまったグロウだった。

 

(と言うか、仮にもボクは教祖なんだけど…………流石に雑過ぎないかい?)

 

余りにも雑な扱いに心が折れそうだった。が、しかし、ここで引き下がる訳にはいかない。

 

「反省文とは言うけど、なにを反省してるんだい?」

 

「144、145……ああ、実はアナザーと共にネプギア殿の部屋へ向かってね……アナザーが急に扉を開けたらネプギア殿が全裸だったのだよ……」

 

「ああ、そう言う事……」

 

…………ああ、そう言えばそんな話があったね。

仕事が怖いぐらい増えていったから、すっかり忘れてたよ。

 

「…………って、じゃあなんで倒立腕立てをしながら書いてるんだい?時間の無駄じゃないか」

 

「…………ふふふ」

 

ボクが倒立腕立てをしている理由を聞くと、凄まじく暗い顔をしながら、急に不気味な笑い声を上げ始めた。

 

「聞くかね?聞きたいかね?では教えようじゃないか!」

 

(あ、これ長くなるやつだ)

 

「いや、最初は普通に書いていたのだよ?だが、よく考えてもみよ。普通に書いた場合、作文用の用紙が200枚程度など、一時間もあれば十分片が付く。それは、些か非礼が過ぎないかね?そも、確かに私はノワール様以外には欠片も興味はない。寧ろ、唾棄すべきナニかとしか感じぬ。しかしだ、それでも女性を相手に(以後、もの凄く長くてくどい言い回しでノワールの名誉を傷付けたくないと言う内容が語られる)――――――と、言う訳なのだよ。ご理解をいただけたかね?」

 

…………もの凄く長かった上にどうでも良く、なんだかものすごい滅茶苦茶な事を言い出した。

ボクとしては、ノワールの名誉にそこまで配慮できるならもう少しボクにも配慮して欲しいと思うし、そもそも君がユニ以外には適当な隠蔽をしてる所為でボクの胃は一日一回の胃薬が必須なんだけど…………

それに、常人ならそもそも作文用の用紙200枚は一時間では終わらない。と言うか、そもそもそこまで書けないだろうに

…………まあ、何時もの事だけどね(遠い目)慣れたよ。色々と

 

「ふう……まあ、いいけどね。今度からは有休を取るなら一言説明をしてからにしてくれるかい?」

 

「ああ、了承したとも……尤も、あまり休暇など取る気は無い故に、無用の心配であろうがな」

 

なんだか、またボクにとって不本意な悪い噂が悪化しそうな気がしたけど、なんか疲れたし、どうでもいいや。

 

「……(聞かなかった事にしよう)じゃあ、ボクはここで失礼させて貰うよ」

 

「うむ、私は明日までにこれを終わらせる故、ゆっくりと休むが良い」

 

こうして、グロウが急に有休を取った謎は解決?した。

 

……え?グロウの状態を知ろう会議の問題はどうしたって?

………………あんなの、解決する訳ないじゃないか

こうしてグロウを探しに来た時点で会議も終了してたし、なによりもボク自身、関わりたくないと心の底から思うよ。




因みに、書き溜めについてですが
…………結局、あれだけ時間を掛けて前のと今回のだけでした。

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