【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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何て言うか、自分にも訳分かんない状況です。

今回、明らかに早過ぎるあの勇気ある漢が登場します。


第十九話 改善後

「ふむ……妙に帰りが遅いと思えば、このような状況になっていたか」

 

ギョウカイ墓場より、厄介なラステイションの英雄と教祖を潰そうと女神候補生達を人質にミッドカンパニーに立て籠った同僚達の部下達の帰りが余りにも遅く、犯罪神様のシェアの恩恵を与える為に刻まれている刻印が危険な信号を発している事を察知したマジックより仲間の救出作戦が出され、直属の部下(我が盟友)共々転移魔法でミッドカンパニーに転移した俺達は、道中で散々見た仲間の無惨な死体と、恐らくはその仲間達から何等かの手段で搾り取ったのだろう紅い血の塊が、ボロボロの状態で気絶しているイヴェルト(ジャッジの部下)を取り込み、その付近では息が上がっているアレイスト(トリックの盟友)と…………仲間の構成員の疲弊し切った姿を見て、死者を冒涜するかの如き余りの惨劇に激しい怒りを憶えると共に、1人でも多くの仲間が無事であった事に俺は喜びを禁じ得なかった。

 

「勇者様、わたくしはどのようにしましょうか?」

 

「いや、俺は勇者ではないのだが……まあ、いい。生き残った仲間達に治癒魔法を掛けた後に、お前達は我等が家であるギョウカイ墓場に帰還せよ」

 

「Yes.Master……仰せのままに」

 

長い白髪を靡かせながら俺の肩から飛び降り、汚い大人達の身勝手な都合によってボロボロな筈の病身を共に目指す理想の為に押して、その小柄な身体を緊張からか震わせながらも仰々しく礼をしてきた相棒に俺は苦笑し、非常に複雑ながらも嬉しく思うが……

 

「……俺としては、もう少し砕けた感じで接してくれた方が嬉しいのだが?」

 

「とんでもありません!わたくしはブレイブ様に救われたのです!その大恩を無かったかのような振る舞いは、わたくしにはとてもとても」

 

「そう…か……無理はするなよ?っと言っても、お前は聞かないのだろうな……」

 

「当然です!では、わたくしは皆様を救助して帰還致します……勇者様も、わたくしが戻るまでは必ず無事でいてください」

 

そう言って、直属の部下(我が盟友)リリスは傷付いた仲間達の元へと向かって行った。

…………まあ、流石に紅い血の塊に取り込まれたイヴェルトはリリスではどうしようもないのだが、そこは俺が努力すべき所だ。

 

「ふむ、存外に空気は読めるのだな?……否、獣並みの頭だからこそ彼我の実力差を弁えていると言った所か?」

 

「GURAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA………………!!」

 

目の前で姿形を様々な形状へと自在に変化させ、まるで流体そのものが意思を持ったかのような動きを見せる仲間の血で造られた紅い塊は、獣型や竜型モンスターの呻くような声をその中心部から響かせながらも、周囲に散っていた無数の細かい血液を浮上させ、その形状をまるで針のように、細く鋭く変化させていった。

それらの針は、俺にとっても当たればそれなりのダメージを覚悟する必要が感じられる。

 

「……成る程、侮辱を理解する程度の頭は有ったようだな?だが、所詮はその程度……か」

 

「GaAaaAアアアアア嗚呼あああああaaaaAAAAAA亜鐚亜鐚aaaa!!!!」

 

狂ったような絶叫を上げながら突撃して来た紅い血の塊は、背後に展開した血の針と共にその巨体からも無数の血を弾丸のように射出してくるが……

 

「なんの!これしきの事、大した事ではないわ!!」

 

「AAAAAA亜鐚aaaaアアアアア嗚呼あああああaaaa!!!!」

 

確かに、現状使えるのがこの剣一本しかない俺にとって広範囲攻撃は鬼門だ。しかし、物事には限度と言うものがある。

こいつの攻撃はそもそも遅過ぎるのだ。如何に俺のボディを傷付ける威力を持とうが、そもそも当たらなければどうと言う事はない。

飛んで来る無数の血の針と弾丸を、俺達に当たりそうなものだけこの愛剣(ブレイブソード)で時に弾き、時には斬り捨てて粘りながら、俺は転移魔法で脱出しようとしている背後の仲間達の気配が消えたのを確認した。

 

「今度はこちらから行かせて貰う!俺の仲間は必ず返して貰うぞ!!」

 

呻くこやつに突撃した俺は、先程よりも多少はサイズが削れた紅い血の塊から、イヴェルトを救い出す為にブレイブソードを構えて斬り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

【おやおや、この状況は少し拙いかな?】

 

『イタ痛いアア嗚呼ああaa亜亞鐚吾aa吾aa!?!?』

 

極光の中で、漆黒の闇よりも尚、深く暗い闇の球体は、分体の1つから送られて来た光景と紅い塊と化したアナザーの莫大な負の思念を確認し、次の手を思考する。

 

『半宰紫N認m絵亡i滅suメッス滅州滅SU琉ウウウuUuぅゥゥぅ!!!?』

 

【あの子を直接制御するのは……流石に暴走が激し過ぎて、『今』の(アタシ)には不可能でしょうし……】

 

とは言え、どうにかしない事にはどうしようも無い状況である事には代わり無いのだ。

ただ単純に、現状では手立てが殆ど残っていないだけで

 

『勇イブ負冥イイ尹イィィい異いぃィぃ!?!?』

 

【まあ、最悪の場合は――の(アタシ)に――――かな?】

 

そして、(アタシ)は暴走するあの子とブレイブ・ザ・ハード(役立たずな駒の駒)の激突に対処する為に行動を開始した。

 

『いぎッ?!異偽亜亞鐚吾aa吾aaアア嗚呼ああaa亜亞!??!』

 

【全ては大願成就を成す為にっと…………】

 

最後に、そんな不吉な言葉を残しながら――――

 

【あ、今斬り飛ばされた肉片が飛んでった……ブレイブ・ザ・ハード(役に立たない駒から生まれた役に立つ駒)GJ!取り敢えず時空間から切り離して鮮度も状態も最高の状態にして永久保存しないと……!!】

 

………………不吉な言葉(意味深)を残しながら――――




……………………どうしよう?前半は全身が痒い。

アナザー「と言うか、俺よりも主人公してないか?この正義ロボ」

(ブレイブの)ヒロインなんてパッと見完璧だし……パッと見は

アナザー「…………(どうせまた碌でもない設定なんだろうな)」

まあ、その辺はさておき、オマケのレベルと茶番です。



オマケ
ブレイブ達のレベル

ブレイブ:LV1200
リリス:LV89




アナザー「…………と言うか、最後のは規制に引っかかれ」

まさかの命令系?!いや、あれ一応キー「知るか!こんな変態の巣窟で安心して眠れるか!俺は作品の完結を要求するぞ!!」無理無理……【……へえ?そう言う事言っちゃうんだ?】……「ちょっまて!?話せばわk」【問答無用!!】………ね?



この後、何処かの暗闇では身元不明の死体が見付かったそうな……

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