【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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第一章~血塗られたマーチ~
第一話 改善後


――ギョウカイ墓場

 

無駄にオドロオドロしいゲーム機やCDソフトの残骸と思われるモノで構成された山が複数………と言うか山のように存在する地。

ゲーム会社やごみ処理業者にとっては地獄絵図としか表現しようがない、ゴミ屋敷も真っ青なほどに積み上げられたそれらの残骸が溢れんばかりに散乱し、地平線の果てまで続いているその場所の名はギョウカイ墓場。

ゲイムギョウ界で死んだモノは皆等しくそこに送られ朽ちていく。

だが、現在そんな場所に似つかわしくない生者達がさまよっていた。

そう!アイエフとコンパと呼ばれている二人の少女達だ。

 

「ふぅ………中々見付からないわね」

 

「そうですねぇ………わたしは早くねぷねぷ達を助けて帰りたいですぅ」

 

「そうね………かれこれ数日は探してるけど、本当に見付かりやしないわ」

 

どうやら、二人は数日ほどさまよっているらしく、本当に疲れているような顔をしてぼやいている。

その疲労具合を表しているかのように、心なしかアイエフは腰まである茶髪が乱れ、コンパはオレンジ色の髪とセーターに所々、周囲の残骸から付いたのだろう螺やプラスチック片が絡み付いていた。

 

「所でコンパ、今更だけどここ雰囲気って結構オドロオドロしいけど……大丈夫なの?」

 

「はいです………ここに来る前に見たあなざーさんが戦った跡のせいでこのぐらいは大丈夫になってたです」

 

「………あぁ、あのR18G指定確定の残骸見たらね………そもそも、アイツはこの非常事態に一体なにやってんのよ」

 

そう言って、アイエフは地面に転がっていた石を蹴り飛ばす。

どうにも、相当ストレスが溜まっているらしい。蹴り飛ばされた石はかなり遠くまで飛んで行った。

コンパはコンパで、アナザーと呼ばれた人物が戦闘を行った跡を思い出したのか相当気分が悪そうな顔をしている。

 

「全くアイツは………人に一方的に連絡入れて自分は何年も行方知れずとか、見付けたら扱き使ってやるわ」

 

「それに、幾ら悪い人達でもあんなにやることはないです。見付けたら真っ先にお説教です」

 

そうして憤慨していた二人だが、しばらく憤慨していると時間の無駄だと思ったのかまた捜索を再開し始めた。

 

「「………」」

 

暫く歩き、ゲーム機やCDソフトの残骸の山を幾つか越えた辺りで拓けた場所に出た。

そして、その場所にはコードらしきナニかに縛られR15位にはなりそうな格好をした5人の少女達がいた。

 

「「ねぷ(子)ねぷ!!」」

 

アイエフとコンパは探し人が見付かったらしく、自分達が立っていた山を駆け降り、コードらしきナニかに縛られた少女達に駆け寄った。

 

「ひどいですぅ……女神さん達がこんなことに」

 

「コンパ!助けるわよ。アレを出しt「そこだァ!」なっ!?」

 

不意討ちで叩き付けられた、斧の接続部分に髑髏の意匠があしらわれた巨大な黒いハルバードの斧のような部分を間一髪で避けたアイエフは、青を基調としたコートの袖口に収まっている両手の甲から一本ずつの刃物が付いた籠手のような武器――――カタールを構えて迎撃する。

 

「コンパ!コイツは私が抑えておくから急いでアレをネプ子達に使って!」

 

「わかりました!任せてくださいです」

 

そう言って、コンパがカバンから取り出したのは、光の加減で様々な色に光る球体の水晶だった。

 

「つまらねー牢屋番をさせられてたんだ!精々オレを楽しませろよおおおおぉぉぉぉ!!」

 

「うるさいってーの!コンパ、そのシェアクリスタルを使って!ネプ子達を任せたわよ!」

 

「はいです!アイちゃんも頑張って下さいです」

 

「当然!それに、別に倒してしまっても良いんでしょう!?」

 

「アイちゃん!それ負けフラグですぅ!?」

 

そう言いつつも、コンパはシェアクリスタルを掲げてその輝きを女神達に照射する。

 

「………う……うぅ……………ここ、は?」

 

そう言って目覚めたのは、腰まで伸びた長いピンク色の髪をした少女だった。

 

「ギアちゃん!良かったです。兎に角他の女神さん達も「キャアアアア?!」ですぅ!?」

 

目覚めた少女(ネプギア)に、嬉しそうに声を掛けたコンパだったが、その時、自称牢屋番を名乗る黒く攻撃的な見た目をしているロボットと戦っていたアイエフがコンパのいる辺りまで吹き飛んできた。

 

「っ!?アイエフさん!コンパさん!!」

 

「イタタタタ……このぐらいは大丈夫よ。ネプギア、三年振りね?悪いけど詳しい話は後にしてちょうだい」

 

そう言って、アイエフは半ばからへし折られたカタールを構えて迎撃の姿勢を構える。

 

「弱い……弱すぎるぅぅぅぅ!!この程度じゃオレの渇きは満たされねぇ!闘争の甘美な美酒で酔えねえんだよおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「アイエフさん!逃げてください!?」

 

そこに、黒いロボットと思われる者が巨大な黒いハルバードを構えて突進してくる。その姿は、黒いロボットがとても攻撃的な見た目をしている事もあって、まるで死神が命を狩り獲ろうとするかのような情景を思わせる。

それを見たネプギアは、アイエフを助けようと先程まで全身を縛っていたコードを振り払い、女神のみが保有する神器―――MPBL(マルチプルビームランチャー)を具現化させて、白を基調とした機体の銃身部分からビームの発射体制に入り、ビームによる迎撃を図る。

 

「これで……逝ってください!!」

 

「効くかそんなもぉぉぉぉん!!」

 

そして、どうにか間に合って発射したビーム砲だが、敵を足止めする程度にしか効果を発揮していない。

それでも、時間稼ぎにはなっているのだが………………

 

「ゴフッ……まだ…まだ………」

 

発射しているネプギアもMPBLも、病み上がりで長くは持ちそうにない。

ネプギアは口から血を吐き、MPBL(マルチプルビームランチャー)は現在進行形でビーム砲を放っている汎用機関銃のような部分も、その下部に接続されているエネルギーで紫色の刃が形成されている刀風味の部位からも煙を吐き出し、今にも爆発しそうである。

 

(なにか……なにか無いの!?このままじゃジリ貧だよ!………そうだ!)

 

ネプギアは、時間を稼ぎながらどうにかしようと考えて、何かを思い付いたように顔をあげる。

 

「コンパさん!それ」

 

「えっはい」

 

そう言って、コンパが持っていたシェアクリスタルを受け取り空に翳すと………

 

ピカーーン!!(パリーン)

 

「ギャアアアアアアア!!?!目が!?目がああぁあぁぁぁぁ?!?!」

 

周囲を強烈な光が強烈な光が包み、敵のロボットの目を潰すことに成功した。

しかし、その代償にシェアクリスタルは粉々に砕け散りその役目を果たしたかのように霧散してしまった。

 

「どうにか……これ、で………………」

 

「ギアちゃん!?」

 

そして、ネプギアも力を使い果たしたのか倒れてしまい、死んだように眠ってしまった。

 

「悔しいけど、逃げるわよ!コンパ!?」

 

「ですけど、まだ他の女神さん達が……」

 

「今はそれどころじゃ無いの!このままじゃアイツの手で全滅よ!」

 

「うおおぉぉぉ!テメエ等ァ!!目が戻ったら覚えとけええぇぇぇぇ!!!!全身を引き千切ってバラ撒いてやらああぁぁぁぁぁ!!!??」

 

そう言ってアイエフが指差した先には、怒り狂い見境なく暴れまわる黒いロボットがいた。

 

「うぅ………ねぷねぷ、もう少し待っててくださいね?」

 

「急ぐわよ!」

 

そう言って、二人はどうにか救出出来たネプギアを連れて転送ゲートがある場所まで一直線に逃げ出したのだった。




………どうにか書けた。
と言うか、これでいいのかは果てしなく疑問

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