【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血 作:APOCRYPHA
読み難いかもしれませんが、仕様です。誤字ではないのでその辺はご了承ください。
いきなりだが、犯罪組織に所属する一構成員の俺は、仕事で滞在しているミッドカンパニーの通路で命の危機に直面していた。
(クッソ!何が簡単な仕事だ!!)
今回、俺はこの仕事を受けた事を本心から後悔している。
目の前には高さ3メートル程の巨大な紅い塊――その全てが仲間の血で構成された血の塊が迫って来る。
「アッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!?!?」
「ホロビヨ!!」
……しかも、あの紅い塊から紅い血を浴びせられた仲間は人間もモンスターも問わずに発狂して殺し合いを始める。
更に、その殺し合いで死んだ奴から流れている血まで集めて肥大化を続けた結果、触手のような形状まで取り始めた。
(
既に逃げる事は試みた。
しかし、どう言う訳か足が一切動かない。
心では逃げたいと思うのに、身体の操作が効かねぇ……!!
(クソ!クソ!!動け……動けよ!!!!)
そう思って、必死に足を動かそうと考えるが、身体が一切言う事を聞かない。
それどころか、寧ろあの
(い……嫌だ……!死にたくn)
そして、そんな思考を最後に、紅い血を頭から引っ被せられた俺の意識は何処かへと消えて逝った。
「アッハハハハはははハハハははは!!!!」
狭イ通路ヲ俺ハ移動スル。
眼前ニワラワラト蛆ノ如ク涌イテ居ルゴミヲ轢キ潰シ、奥ヘ奥ヘト
「死にたくnアアアアアァァああああぁぁ嗚呼aaaa?!?!」
眼前ノ比較的高イ性能ヲ保有スルゴミヲ中心ニ、狂乱ノ渦ヲ撒キ散ラス。
俺ノ周囲ニ満チル
コレヨリ敵主力ノ殲滅ニ移行スル。
「aaaaハハハッハハハハハアッハアaaaaハハハアッハハハハハハ」
紅い塊となったアナザーが敵の主力を求めてその場を去ってからも、その紅い血を浴びた人物は狂ったように暴れ続ける。
その狂乱っぷりは、敵も味方も関係ないと言わんばかりの暴れようであり、アナザーを追いかけて突撃し、挽肉のような姿になった者も居れば、味方である犯罪組織の構成員やモンスターを相手に、理性を代償に得た本来の実力以上の戦闘力によって複数の
そして、紅い血の塊が通った後には、腕も足も眼球も臓物も頭蓋も脳漿も金属部品もオイルも…………血以外の全てが入り雑じった無惨な死体―――否、死骸が残るのみであった。
アタシは日本一!ゲイムギョウ界の悪を蹴って蹴って蹴り倒す正義の味方だよ!
憧れのグロウ様が動いたと聞いて…………(ゲフンゲフン!)
じゃなくって、女神様が犯罪組織に捕まったと聞いたアタシは、独自に探し出した女神様の居場所に華麗な潜入を果たして、女神様救出作戦を敢行した。(コラそこ!ご都合主義とか言わない!)
ただ………………
「………………なによ、これ」
女神様が犯罪組織マジェコンヌに捕まったと聞き、
「大丈夫なの?!生きてる人が居たら返事をして!!」
そして、そう言いながらもアタシの冷静な部分は生きてる人なんて居ないだろうなと判断してしまっていた。
なにせ、これだけの惨状にも関わらず《何故か血液だけは無い》が、一番軽傷だろう人でさえ、全身に一目で致命傷だと言い切れるような裂傷が複数あった。
そして、酷いものだと死体が原型を無くしているものや、全身をバラバラに分解してグチャグチャに潰したとしか表現しようが無い腕や足が幾つも転がっていたんだ。
これで生きてる人が居ると言い切れるのは、流石にアタシも無理だった。
「酷い……一体誰がこんな…………」
「キュ~」(バタン)
「ちょ……ネプギア?!」
「ッ?!誰!!?」
そして、誰かが倒れたような物音を聞いたアタシは、念の為に愛用のプリニーガンを構えながら、物音がした方向を警戒しながら顔を向けた。
「…………私達は敵じゃないわ」
そして、観念したかのような溜め息が聞こえると、アタシが助けに来た女神様の1人を背負った茶髪の女の子を始めに、気分が悪そうな顔色をしたオレンジ色の髪の毛の女の子(胸が大きい)や、世が世なら踏み台にされそうな感じがした赤髪に白いメッシュが入った女の子(この子も胸が大きい)と、周囲をしきりに警戒している黒髪の女神様が現れた。
「取り敢えず、ここを出ましょうか。このままここに居たら凄く危険よ」
『何が遭ったかは道中で話すから』と、そう言った茶髪の女の子―――アイエフの言葉に従って、アタシは
時は少々遡り、日本一が排気口を彷徨っている最中の話
犯罪組織に捕まった私達は、武器を取り上げられて縛られた状態で牢屋の中に押し込まれていました。
「……………………ロス」
「………(ちょっと、何が遭ったの?)」
「………(さ…さぁ?なにが遭ったんでしょうか?)」
狭い牢屋の中で、何かを呟き続けているユニちゃんの周囲には可視化出来る位の濃密などす黒いオーラ―――多分、怒りだと思う―――が、陽炎の様に漂っていて、正直、怒り狂ったブランさんを彷彿とさせるような恐怖が私達を襲っていた。
(恐過ぎるよ……一体何が遭ったの?)
しかし、どれだけ怯えてもこの狭い牢屋の中では逃げる事も儘ならず、私達に出来る事はそのとばっちりを受けないようにと小さくなってジッとしている事だけでした。
「……騒がしいわね」
「え?」
しかし、そんな時間はアイエフさんの一言で終わりを告げました。
「何かあったのかしら?」
「この場合、アタシ達への救援って言う線が濃厚だと思うわよ?」
(あ、元に戻った/わね/です)
いつの間にか、『しょうきにもどった』ユニちゃんは、凄く自信と誇りと信頼に満ちた様な表情をして語りだしました。
「グロウは有能だもの!相変わらず手を打つのが早いわね!」
しかし、いきなり扉が開け放たれて、そんなユニちゃんの背後から黒っぽい影が突っ込んできた。
「嫁えええええええええええ!!!!とったどーーーーーー!!!!」
「ギャフン!?」
『……………………』
えっと………誰でしょうか?
「あたしはREDちゃん!嫁を探して、ゲイムギョウ界を旅してるんだ!」
「そう言えば、最近嫁を探して旅をしてる女の子がいるって変な噂を聞いた覚えがあるわ…………まさか、アンタの事?」
「おおー!アタシってそんなに噂になってるんだー!うんうん、アタシ凄い!!」
(…………変なって所はスルーなんですね/のね)
「……ンニ」
しかし、そうしてのんびり話をしていたのが不味かったんでしょうね……
「いい加減に、アタシの上からどけえええええええええええ!!!!」
『はい!!!!』
そんな私達にユニちゃんの雷が落ちて来るのに、そう時間はかかりませんでした。
それから少しして、ユニちゃんの怒りも治まったので私達は牢屋の外から脱出を図る事になりました。
「しかしまあ、武器を近くの看守が持っててくれて助かったわ」
「そうですね。流石に無手じゃどうにもなりませんでしたし」
とは言え、一体どうしたものでしょうか……
武器こそ回収出来ましたが、非常に嫌な予感がします。
「ん~……コッチ!コッチなのだ!!」
「……本当に合ってるのかしら?」
土地勘も何もなく、取り敢えずREDさんを先頭に置いた私達は前に前にと進んで行きます。
途中、ゾウっぽい見た目のドット絵な姿の『ゾウベーダー』や、鈍色で丸い、真ん中に黒いラインが入った『ビット』等のモンスターさんに襲われていますが、それらをどうにか切り抜けながらなので、どうしても多少は時間が掛かってしまうのですが……幸いにも、モンスターさんの数が少ないので何とかなっています。
「…………っ?!止まって!!」
「え…………キュ~」(バタン)
「ちょ……ネプギア?!」
唐突に目に入った凄惨な光景に、思わず私の意識は飛んでしまいました。
……やっぱり、慣れないよ…お姉ちゃん(ガクッ)
現在の状況
【アナザー】
LV:120(×2~5)→LV:122(×2~5)
侵蝕レベル4
LV:488
なお、侵蝕レベル=強化倍率だと思ってくれれば合ってます。今回はレベル4なので、一応程度になら理性は残ってますね。最低限度の敵味方を区別が出来る程度ですし、会話をする能力は喪失してますけど
侵蝕レベル4は現状だと最低限度の理性的な戦闘が出来るギリギリの状態です。
【犯罪組織構成員】
LV:18~28
状態異常:狂化
LV:60~84
全滅しました。
モンスター及びに機械系危険種に関しては、アナザーに半分ぐらい潰された挙句に犯罪組織の構成員が狂って大暴れした結果、全滅しました。そして、狂った構成員は自分のレベル以上の力を無理矢理引き出されて暴走し大暴れした結果、全身がバラバラのグチャグチャになってます。まあ、レベルは英雄級ですが、ステータスは高くてもB+なので、犯罪組織からのシェアの恩恵を考慮しても準英雄級~下位の英雄級レベルです。ぶっちゃけると、複数人で襲われたら英雄でも数の暴力が通じる段階の戦力差ですね。
…………まあ、暴れると肉体が自壊してバラバラになる上に、暴走してるから連携もクソも無いので机上の空論ですけど
ネプギア一行のレベル+α
ネプギア:LV21(63)→LV26(78)
アイエフ:LV18→LV20
コンパ:LV15→LV16
ユニ:LV24(72)→LV25(75)
日本一:LV16
RED:LV13