【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血 作:APOCRYPHA
例によって短いですが、深くは気にしない方が吉
一部修正しました。
side ユニ
「…っ……」(やられた……まさか、あんな所で伏兵にやられるなんて……)
気が付いたはいいけど、ご丁寧に猿轡まで噛まされたアタシは、薄暗い工場で1人、剥き出しの地面に転がされていた。
周囲に監視らしき姿は見えないけど、アタシの武器も周囲には無かった。まあ、当然でしょうけど
(そして、ネプギア達の姿も見えないけど……ううん!ネプギア達を気にしてる場合じゃないわ!!)
アタシは、頭を振るってネプギア達の事を頭から追い出す。
此処に居ない人の事よりも、アタシ自身の心配でもしている方が建設的だとアタシは思う。
(こんな時、お姉ちゃんやアイツならどうするのかな……)
こんな時アタシが考えたのは、アタシが知る限り完璧に近いお姉ちゃん達の事だった。
勿論、お姉ちゃんは犯罪組織に捕まってる事ぐらいは分かってる。アイツも、人間である以上は限界もある。
しかし、それでも今のアタシより上なのには違いない。
(……考えてもしょうがない、か)
しかし、格上だからこそアタシじゃあ二人の採るだろう手は読めなかった。
だからと言って、思考放棄して自棄になる訳じゃない。それでも、読めない相手の行動を考えるより、何が出来るかを考えた方が良いと言うものだ。
――――そんな時だった。
「ふむ、目は覚めたようだな」
「っ?!」(誰?!)
背後からドアが開くような機械音が聞こえたかと思うと、そこには蒼い長髪と銀色の目が特徴的な……何て言うか、似非貴族風な衣装でも着せてみれば妙に似合いそうな感じの人がいた。
(……けど、この声…何処かで聞いたような気が……?)
「ククッ……不思議そうな顔だな?まあ、それはどうでも良い」
そう言って、目の前のこいつが話を打ち切ると、アタシを中心にした魔法陣が顕れた。
「っっ!!?」(何よこれ!?)
「喧しい。別にお前に害がある訳ではない……いや、ある意味では害があるかもしれぬが…………」
「ん“ん“~~~!?」(それを聞かされて安心できる訳ないでしょうが?!)
喋れない事がこうまでもどかしいなんて……せめて拘束だけでもなんとかなれば……!!
そんな事を考えながらも、魔法陣は少しずつ完成に近付いていた。
もう駄目なんだなって思ったその時―――
シューーン………
「ふむ、成る程な」
「…………????」(あれ?何ともない……?)
そんな間抜けな音を立てて、魔法陣はその機能を停止してしまった。
てっきり、魔法陣から炎が上がって来たり、『地下の魔神』とか呼ばれてる龍珠の神殿みたいな形状をして目が幾つも有る奴に目から電撃バチバチな感じにされたりしないの????
しかし、事態はアタシが思ってた以上に深刻なようで……
「えーっと、女神候補生ユニ。身長:149㎝で体重は39㎏」
「むぐぅ?!」(ブッ!?)
「スリーサイズは上から順にB:77/W:55/H:81のカップB」
「う“う“う“う“う“!!!!」(ちょ?!やめっ?!?!)
「健康状態は良好で膜は………残ってるな。うむ」
「ガルルルル!!!!」(許さない!絶対にぶちのめしてやるわ!!)
「うむうむ。他の連中と言い、中々に良いデータが集まるな」
どうにも、あの魔法陣の効果は身体測定だったみたいで……気が付けば乙女の秘密を盛大にぶちまけられていた。
(けど……他の連中?)
しかし、こいつはそんな事を考える暇も与えてくれず……
「さて、女神化した際の違いはと……」
「むうううううぅぅぅ!!!!」(ちょっ?!そっち!?今度はそっちも計測されるの?!!?)
「身長は148㎝で体重は38kg……体重が減った?」
「ふうう!!ふうううう!!!!」(ちょっ?!せめて口に出すのはやめ…?!)
「スリーサイズは上から……B:75/W:54/H:80のカップA……成る程、縮んで………」(憐憫の眼差し)
「ぐううう?!」(ちょ?!そんな憐れんだ目を向けないでよ?!)
正直、ダメージを受けると衣装が弾けるアクションに参入させられる以上の屈辱だったわ……(泣)
……何よ?!泣いてなんかないんだからね!?……誰に言ってるんだろう?アタシ
「さて、必要なデータは集まった事だ。こいつは元の場所に還しておくとしよう」
「ムグ?!」(ひどっ?!)
そんな適当な感じに、乙女の秘密をぶちまけられたアタシはこいつの展開する魔法陣の効果で、別の場所に跳ばされつつも、意識まで飛ばされるのでした。
………アイツ、絶対にぶっ倒してやるわ!!
side out
……因みに、ネプギア達もやられてますよ?身体測定
と言うか、ユニちゃんって胸が縮んでるとか言われてますけど、どう変わったんだろう?正直、変身前と大差無いような気が……まあ、ネタにした自分が言うのもなんですけどね?