【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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今回は、神宮寺ケイ教祖の視点だけで終わります。短いですが、最近寒暖差が激しくジメジメしてきた為、やる気が非常に落ち込み気味…………


第十三話

side ケイ

 

 

「神宮寺教祖!緊急事態です!!」

 

「なんだい?僕としては休憩を挿みたいんだけど……」

 

「言ってる場合ではありません!ユニ様及び共にクエストを請けられたネプギア様御一行が犯罪組織所属の英雄級に負け、捕らえられました!!」

 

「「「………………………ハア!?」」」

 

やあ、画面の前の君達

まだ一秒も経ってないけど、凄く久しぶりだとボクは感じたよ。なんでだろうね?

 

「その情報……確かなのかい?」

 

「ハイ!念の為にとユニ様に隠れて警護させていた情報部の≪銀≫曰く、以前グロウ殿がユニ様と協力して撃退なさったコードネーム≪狂戦士(バーサーカー)≫及びに最近までプラネテューヌで活動していた≪千魔の繰り手(サウザンドウィザード)≫が犯人であるとの事です!!」

 

(……成る程、確かに彼女では無理だね)

 

いや、別に情報部の彼女()を侮辱している訳じゃない。寧ろ、仮に敵が≪狂戦士(バーサーカー)≫だけで彼女()と情報部で双璧を成している≪妖精の影≫と二人掛りでユニを護ろうと戦っても、精々数十秒稼げれば良い方だろう。

狂戦士(バーサーカー)≫単体でそれなのだ。犯罪組織で≪狂戦士(バーサーカー)≫に並ぶと言われている≪千魔の繰り手(サウザンドウィザード)≫まで居れば、彼女()が単独で戦わなかった事を責める事は出来ない。情報を持ち帰ってくれただけ、上出来だと言える。

 

「そうか…ならば、即刻連中の足取りを調べ上げよ!但し、手は出すな!!命を無駄に散らすものではない事ぐらい、女神ブラックハート様の下で働く貴君等で在れば理解していようが、敵は英雄級の実力者だ!見付かれば一貫の終わりと思い、極力気取られぬように常に一定の距離を保て!!」

 

「ハッ!!ラステイションに栄光の輝きがあらん事を!!」

 

そんなやり取りの後に、ラステイションの情報部門室長の地位に就く男はグロウ―――『漆黒人機軍団長』の指令を部下に伝える為か、全速力で走り去って行った。

しかし、ボクとしてはそれを複雑そうに見るしかない訳で……

 

(……本当に、こうして仕事をしていれば、英雄的なカリスマ性さえ感じる美青年だと言うのに)

 

普段、ボクが見ている彼は非常にアレだが……国民から見れば、彼はラステイションが誇る英雄なのだ。正直、勘弁して欲しいとさえ思う。

しかし、彼自身は(趣味的な意味で)絶対に認めないだろうが、ノワールよりもグロウに心酔している人物は……ボクから言わせれば意外だが非常に多い。噂では、最近ファンクラブのメンバーが6千人を超えたとか……まあ、非公式な集まりなので実態は完全に掴めないが、彼が率いている漆黒人機軍を中心に、民間人や教会職員など、様々な層からの支持が集まっていると言う事ぐらいは掴んでいる。

 

「さて、教祖ケイ。私はこれより陣頭に立ち、捕らわれた女神候補生達を救助に向かう。故に、後は任せたぞ」

 

「ああ、任されたよ」

 

「なら、俺も手伝おうじゃないか…………一応、駄女神との契約はまだ続いているしな」

 

「うむ。卿の協力に感謝する」

 

そんなやり取りをして、グロウとアナザーの2人は、教会の外へと向かって行くのだった。

 

 

side out




オマケ
妖精の影と銀のレベルとステータス
【妖精の影:43★】
筋力C  魔力C
耐久D  敏捷B+
幸運B- 異能-

【銀:49★】
筋力C+ 魔力D-
耐久B- 敏捷A-
幸運D+ 異能―

なお、レベルの上限を迎えている二人ですが、これでも十分に有能です。今後登場するかは不明(と言うか、まず出て来ないと思います)

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