【更新停止】紅次元ゲイムネプテューヌ 深紅の呪血   作:APOCRYPHA

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のっけから大事な事を伝えます。

キャラ&原作崩壊に加えて変態注意


第十話 改善後

side アナザー

 

 

アイエフと別れた俺は、ラステイションの教会で教祖の………いや、ここは気を利かせて憐れにも変態の餌食にされた不憫な輩と言っておこう。

何故いきなりそんな事を言うのかと……?それは現状が………

 

「教祖ケイ。私としてはこの百倍の仕事を回して欲しいのだが?」

 

「無茶を言わないでくれないかい?!これ以上僕の印象を不本意な方向に悪くする気は無いんだけど?!」

 

「…………?」

 

「そんなにも不思議そうな顔をして首を傾げないで貰えるかな!?」

 

「……?何を今更」

 

「だからって口に出すのも止めて貰えないかい?!」

 

…………病的に仕事を熟す黒髪の青年とそれを咎める銀髪ショートヘアで子供用の黒い礼服に身を包んだ少年のような教祖(女)の言い争いが勃発しているからだ。

机に文字通り山のように積まれた書類の山(複数)が在るにも拘らず、それ以上の仕事を要求している青年(ラステイションの英雄)と、教祖の神宮寺ケイはそんな言い争いを謁見の間の外にも響く勢いで続けている。

 

「寧ろ、ノワール様であれば嬉々として大量の仕事を回して頂けるし、出来なかったら鞭でしばいて頂けると言うのに………これだから等価交換を旨とする心無い輩は…………」

 

「ノワーール!!!!」

 

「バカ者!!仮にも教祖が大声上げて女神様の名を呼び捨てにするとは何事か!!」

 

「君の趣味に付き合わされるのもどうかと思うんだけどね!!」

 

「…………取り敢えず、話を進めてもいいか?」

 

「「どうぞどうぞ」」

 

この光景は一見、仕事の邪魔をする上司(教祖)とそれを咎める青年に見える事だろう。そうなれば青年の言い分は真っ当に聞こえるから性質が悪い。実際に一部の単語さえ聞き流せば、真っ当なのは言うまでもないが

 

しかし、このままでは話も進まないと思い、俺としてもそれは不本意なので声をかける事にする。

先程から変態的な発言を繰り返している男の名は『グロウ』と言う。

ラステイションの英雄と名高い、女神に匹敵するとまで言われてる英雄級の強者だ。

書類全般にも有能で、文武両道で通っている。

 

(…………本当に、有能なのだがな…………)

 

「時に、アナザーよ……」

 

「なんだ?」

 

「ここには何用で来たのだ?お前がここに来るなど、随分と珍しいではないか」

 

「来たくて来ると思うのか?」

 

思わずそう返すと、その横で教祖の神宮寺ケイは何度も頷いていた。

思えば、こいつも初対面の際から随分と変わったものだ。初対面の神宮寺ケイは、どうにも人形のような側面が目立つ人間だった。

しかし、女神ブラックハートがマジェコンヌに捕まって数日後、ふよふよと浮いて流離っていた俺にコイツから問い合わせがあった。当時の俺は住所不定にも拘らず、どうにかして見付けたらしい辺りに切実さが現れている。

因みに、質問の内容だが……

 

『ノワールがラステイションの英雄を鞭でしばいて過酷な労働をさせたのって本当かい?』

 

との事だ。勿論、YESと返しておいた。

アイツも、最初の数日はストレスを溜めていたが………それ以降は開き直って鞭打ちをするレベルになっていたな。うん

 

まあ、そんな感じで出来た伝手があるので、今回、俺はここ(ラステイション教会)を頼った訳だ。

 

「…………しかし、よくあのような噂が流れているな……ノワールの時には完璧に隠蔽をした癖に」

 

「うむ、どうにも教祖ケイの下は好かぬ。そして、隠蔽へのやる気が失せる」

 

「…………この嘗て無い程の怒りを、僕は一体どうすれば…………orz」

 

「………ハッ」

 

「(# ゚Д゚)ビキビキ#…………喧嘩を売ってるのかい?だとしとら、高く買うよ?」

 

そんな感じに、凹む教祖を鼻で哂った青年だが、その青年への怒りは収まらないらしく、神宮寺ケイはまた怒りを露わにし出した。

その挙句に、またも言い争いを始めたケイとグロウである。正直、話が進まないので迷惑極まりない。

 

「そんな事は良い!早々に話しを終わらせるぞ!!」

 

「「そんな事とは何だ!!」」

 

…………ほう、そう来るか

俺としては、実に矯正し甲斐がある返しに思わず怒りが降り切れてしまっていた。

 

「…………そうか、それが答えか」

 

「「ヒィ?!」」

 

そして、振り切れた感情から表情の消えた俺に怯えている二匹の駄犬の矯正の時間は続いたのだった。

 

 

『しばらくお待ちください<m(__)m>』

 

 

「………と、言う訳だ。分かったか?」

 

「「YES!!」」

 

暫くしばき倒した後に、漸く話しが進める準備が出来た。

これだから、ここ(ラステイション教会)は嫌なのだ。手間がかかり過ぎる。

 

「とにかく、私はお前達の旅に着いて行けばいいのだな?」

 

「………やっとこの日々から解放されるんだね」

 

「そうなるな」

 

そんな感じに話が纏まったのだが、その時、またも面倒事が発生してしまった。

 

「神宮寺教祖!緊急事態です!!」

 

「なんだい?僕としては休憩を挿みたいんだけど……」

 

「言ってる場合ではありません!ユニ様及び共にクエストを請けられたネプギア様御一行が犯罪組織所属の英雄級に負け、捕らえられました!!」

 

「「「………………………ハア!?」」」

 

思わず、白目を剥かずにはいられない程の大惨事と共に…………

 

 

side out




はい!意味不明な展開ですよね!!自覚はあります。と言うか、原作が完全に崩壊してますねー。

因みに、ネプギア達は言い争いの最中にギルドへ赴き、原作通りユニちゃんと出会い共にクエストに行きましたが………捕まった詳しい経緯は次回です。そして、ギルドでのお話はしません。原作通りなので、簡単に済ませます。

2015/05/15
加筆修正を完了しました。


ラステイションの英雄『グロウ』と女神候補生ユニのレベルですが……

グロウ:97
ユニ:23(69)

ですね。何があったのかとか、原作より強いとかはスルーしてください。実際、こんだけ強い連中が居たら自然と強くなるでしょうし、日々お仕事をしてればこのぐらいにはなってないとダメでしょう。色んな意味で

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